学芸員のちょっと?した日記

美術館学芸員の本当に他愛もない日記・・・だったのですが、今は自分の趣味をなんでも書いています

時が過ぎるは早し

2007-11-30 21:44:24 | その他
自宅でデジカメの整理をしていたら、こんな写真がありました。

どこのお城か、わかりますでしょうか?

これは岡山城(岡山県にあります)です。

そういえば、倉敷へ自分探しの旅行?に出たのがちょうど一年前。

あれからもう1年経ってしまったわけで。

時が過ぎるは早し。

岡山市、倉敷市はとても良いところでした。

また機会があれば行きたいと思います。

刷りあがり

2007-11-29 22:18:42 | 仕事
10月から行っていた木版画教室が無事に終わりました。

今日は木版画最後の工程「刷り」の指導です。

少し小さめのローラーをくるくる回して、版木にインクをのせていきます。「自分が強調させたいものを濃く刷りましょう」と講師の先生が指導します。生徒たちはなかなかインクの濃淡がつかみにくくて、少し難儀していたようでした。私も講師の補助にまわって指導しましたが、「刷り」は奥が深い!でも、インクの濃淡をつけた版画は、とてもメリハリが合って面白い仕上がりです。生徒たちも、自分たちの彫った版画がどのように出来るのかが楽しみのようで、刷り上がるたびに拍手!いい作品が出来てよかったね!

私が小学生のときを振り返ると、とても大きなローラーで、版木にべったりインクをつけて刷った覚えがあります。そして必ずといっていいほど、服が汚れるのです。感動も何もあったものではありませんでした(笑)彫りでは、貫通させるまで版木を彫って怒られたり…しょうがない子供時代ですね。今は学芸員の立場でその版画の指導をしているなんて信じられません(苦笑)

小学生が一生懸命版画を彫ったり、刷ったりしている姿を見ると、自分自身も版画を作りたくなってきました。木版画は心が暖まります。そろそろ年賀状のシーズン。版画を彫ってみようかな!

今日は終日版画指導に追われましたが、とても良い一日でした!

~しながら眠ること

2007-11-27 22:56:14 | その他
私は布団に入りながら本を読むことが多いです。殊に今の時期は、エアコンをつけるよりも、さっさと布団に入って温まり、丸くなりながら(まるで猫ですね)本を読むという省エネ生活を送っています。

しかし、近頃いつの間にか寝入っていることが多くなりました。本を読んでいると目が少し疲れてくるので、まぶたを閉じて小休止していると、いつの間にか寝てしまうのです。むろん電気はつけっぱなし。30分くらいでハッと目が覚めて、電気を消す有様です。どこが省エネなのでしょうね(笑)

本ならまだしも、テレビだとどうもいけません。私は月曜日の夜遅くにNHKで放送している「世界てくてく旅歩き」(たぶん、そんなタイトル…)が好きで、布団に入りながら見ています。一応、旅番組ですが、ゲストが登場して紹介するわけではなく、ただてくてくと街を歩いて、往来を歩く人と会話をしながら進む番組です。これがなかなか面白い。まるで自分も街を歩いているかのような感覚を味わえるからです。でも、私は途中で寝ることもしばしば。だめですよね。

そんなわけで、今日もこれから就寝です。電気を消して、しっかり眠ります!(小学生みたような宣言ですね:笑)

休日

2007-11-26 21:43:32 | 仕事
すこぶる天気の好い一日。部屋の掃除、食器の片付け、洗濯物を干して、家事が終わったあとは、のんびり本を読んでいました。温かい日差しを浴び、コーヒーを飲みながら読み進めると、なんだかとてもリラックスしてきます。

午後は、展覧会のための勉強です。図版を比べたり、制作年の照合をしたり、風景画の場所を特定したり…随分時間をかけたつもりでしたが、あまり進まず。スピード重視の勉強ではないですから、しかたがないことです。なにごとも地道な作業が大切!と自分を納得させてみる(笑)

そうして今の時間。休みの日は、時間が経つのが早すぎますね。また明日から仕事。頑張ります!!

「ロートレック全版画」への雑感

2007-11-25 22:08:51 | 仕事
図書館から「ロートレック全版画」(岩波書店)を借りてきました。
これはいわゆるカタログ・レゾネです。

カタログ・レゾネとは、ある作家のすべての作品を網羅したカタログで、題名、制作年、技法、寸法、公的な所蔵先、ステートごとの違いなどをこと細かく記したものです。極端な話を申せば、このカタログに載っていない作品は贋作だと判断できるほど。それだけ信憑性の高い資料ですから、編集するためには相当な時間がかかるわけで、そのうえ高額ですので、なかなか個人として購入するのは難しいものです。

さて、一枚一枚ページをめくっていくと、やはり情報記載の細かさに度肝を抜かれます。学芸員であれば、カタログ・レゾネを作ってみたい!と一度は思うはず。私もレゾネ編集が夢であったりしますが、当館で所蔵している作家は生涯において数多くの作品を制作してはいるものの、逆に数がありすぎて、なかなか全貌がつかめない状態。でも、この作家のレゾネが出来れば、名を残せること間違いなし(笑)一生分の仕事ですが…(私の一生では終わらないかもしれない)

お金がない!

2007-11-24 21:06:38 | その他
10年ほど前、タイトルのようなドラマがあったような…。

昨日、岩手県の一関市へ行ってきました。
大学時代の友人と久しぶりに会うためです。
駅の改札口を出ると、ところどころ雪の固まりが残っていました。
なんでも、前の晩は30センチ近くは積もったとのこと。
日中の陽気で、だいぶ雪は解けてしまったのだそうです。
陽気といっても、11月とは思えない寒さでしたが…。

久しぶりに再会を期して、6時から飲みに出かけました。
大学時代の思い出や仕事のことなど、延々と話していました。
居酒屋を出たのは9時頃。そのあとカラオケ。
酔っ払った我々は、「80年代を歌おう!」などと勝手なテーマを作り、延々と80年代の曲を歌っていました。懐かしい名曲が流れるたびに、二人で大合唱?とんだ酔払い二人でした(苦笑)

これで本来帰るはずが、もう一軒飲みに行こうと誘われ、再び居酒屋へ。
(まったく、こまったものです)
そして、またお酒…、眠気も襲ってきて、午前1時に友人宅へ戻りました。

朝起きて、すこし頭痛がするものの、何とか立ち上がり、
友人に駅まで送ってもらって、さようなら!
さて、私も新幹線で帰ろうかと財布を見たら、お金が足りない。
最大のピンチ?
コンビニへ行ってもATMが見当たらず、それに友人からお金を借りるのも何だかいやである。しょうがないので、鈍行で仙台まで出、ATMを探すことにしました。

そんなこんなで帰ってまいりました。
楽しかったけれども、また、とんだ連休になりました(笑)

実家へ帰る(後編)

2007-11-22 19:30:58 | その他
無事、実家へ着きました。
やはり雪が降っています。

トンネルを抜けると、そこは銀世界。『雪国』の冒頭みたような文章ですが、福島県郡山市は晴れていたのに、福島市になると、道路や屋根、そして遠くの山々に真っ白な雪が一面に広がっていました。そして仙台は…雪こそ積もっていませんでしたが、雪が冷たき風に乗って吹き荒れていました。コートを着てきて正解でした。

私は寒いのが嫌いですが、雪は好きです。矛盾していることですが、それは雪国生まれの人間だからでしょうか。雪を見ると、なぜかほっとします。

明日は北の岩手県へ行きます。雪が相当降っていることでしょうね。

実家へ帰る(前編)

2007-11-22 05:58:52 | その他
今朝、4時半に目がさめました。仕事のときは、なかなか起きられないくせに、休暇のときはさっと起き上がることができます。こまったものです。

テレビで天気予報を見ると、東北地方は雪とのこと。寒そう。これは他人事ではない。なぜなら、これから実家へ帰るためです。

時刻は6時。カーテンを開けると朝焼けが大変にキレイです。板ぼかしで、版画の画題にもなりそう…などと思ったりして。

本日の予定は、のんびり電車に揺られて、久しぶりに本でもゆっくり読みながら、実家へ帰りたいと思います。

今日は何もないとは思いますが、近頃ブログを更新できないことが多いので、二本立てと行きましょう。夜にまた更新いたします。

それではよい一日を!

とりとめもなく

2007-11-20 21:13:51 | その他
昨日、ブログを更新してからすぐに床につき、ゆっくりと休養しました。実に10時間の睡眠。これだけ寝たのは久しぶり、おかげで体力が回復しました。

ベッドから飛び起きると、空気はひんやり。これは起き上がりたくないな、と思いつつも、ぱっと起きる。起きてしまえば、あとは何のことはない。朝ごはんを食べて、シャワーをあびて、そして出勤。

玄関を開けると、やはり冷える。小学生同士が歩道を元気よく歩いている。中学生同士も笑いながら、自転車で駆けてゆく。無言なのは社会人だけ?

そろそろコートとマフラーの出番かしらん。

どうでもよい話だけれど、宮城県の仙台には「伊達者」なんて言葉がある。「伊達者」は粋な人という意味らしい。仙台人の気風には、この「伊達者」が流れているという、そんな話を聞いた。仙台人はよっぽど寒くならないとコートやマフラーはしない。寒くたって、薄着で乗り切る!が粋なことらしい。粋なことは結構だが、寒さに弱い私にはそんな「伊達者」は到底無理な話である。

幸い、ここには「伊達者」はいない。やっぱりコートとマフラーを着込むかな。

微熱のある休日

2007-11-19 19:35:20 | その他
近頃、しっかり寝ても疲労度が回復せず、まったくこまりました。
ここ数日、ずっと微熱が続いていて、昼間はまだ平気なのですが、
夜になるとちょっとだるくて。季節の変わり目でもあるから、
すこし調子が悪いのかもしれません。

久しぶりに本屋へ行って(家で寝てなさい!って話です:笑)、
北原白秋の『フレップ・トリップ』なる本を買ってきました。
今年、岩波文庫では紀行文を毎月発行しており、今月は北原白秋の
出番だったようです。表紙は版画家恩地孝四郎の図案をとったもの。
恩地の版画は良いけれど、一面に配色された黄色はくどくて、
せっかくの恩地の版画が生きていない…そんな思いをしました。

本といえば、「ジャン・クリストフ」は少しずつ読んでいます。
毎日1、2ページだけ集中してです。少なすぎますね。
オープニングはいきなり雨で、暗闇の部屋からスタートですから、
主人公一家の家運があまりよろしくないことを象徴しているようです。
そんな印象。

今週は3連休が取れましたので、再び岩手県へ行ってこようかと思います。
旅というほどのものではありませんが、少しリフレッシュに。
その前に風邪をしっかり治したいと思います。