学芸員のちょっと?した日記

美術館学芸員の本当に他愛もない日記・・・だったのですが、今は自分の趣味をなんでも書いています

今年度最後の仕事

2009-03-31 20:29:56 | 仕事
今日3月31日で今年度は終わりになります。振り返ると…就職してこれほどまでに肉体的にも精神的にも苦しい1年はありませんでした(泣)とにかく時間に追い立てまくられ、何だか思い出すだけでも泣けてきます。

そんな今年度も終わりに差し掛かると、少し名残惜しく。思い出して泣けてはくるものの、修行の1年だったのかなとプラス思考に考えれば、まあ悪くもなく。

明日からいよいよ新しい1年のスタートです!今年度は(あまり)無理をしない程度に頑張ります!
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夕暮れどき

2009-03-30 16:30:39 | その他
桜の便りも聞かれる今日この頃。私の住む街の桜も、ややつぼみがふくらんできたように見受けられます。

今日は雲ひとつない快晴。けれども、風はまだ冷たし。ベランダから夕暮れ時の戸外を眺めてみると、肩を縮こませながら往来を歩く人がみえます。

夕方4時半をまわりましたが、まだまだ外は明るく、日が伸びたことを実感します。これから次第に暖かくなるのでしょうね。

夕暮れの景色を見ると、私は堀口大学の『夕ぐれの時はよい時』を口ずさみたくなります。私が最も好きな詩です。詩と心が同化するような感覚。癒し、安らぎ、悲しみ、そういう感情よりもまた別な心地。人間はどうして詩を生み出したのでしょう。詩がなくとも人は生きられる?

私は今日も日が暮れるのを当たり前のように見届けて、また静かに夜を過ごすことにするのです。
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晴れ間

2009-03-28 06:34:49 | その他
今日は休日。休日にも関わらず、朝5時半に目を覚ました私は、のんびりと川ぞいを早朝散歩することにしました。

数日前から冷え込みがひどく、川ぞいの草草には霜が降りています。私が吐く息も白いのです。3月はこんなに寒かったかしらん。

意外に人が多いのに驚きで、年配の方々がジョギングで私と同じように川沿いの道を歩いているのでした。朝日を背にして歩くも、なかなか一興。いつしか寒さも忘れて、私はリラックスするのでした。

朝、いつも通る道、けれども、また違って見える。一日の活力が、朝日から得られるような気がして、今日も充実した一日を送りたいですね!


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チャールズ・ディケンズ『信号手』を読む

2009-03-25 21:00:37 | 読書感想
チャールズ・ディケンズといえば、貧しい人々の視点から社会を見ようと試みたイギリスの国民的作家です。今日ご紹介するのは、そんないつものディケンズとは一風変わったミステリー『信号手』です。もしかしたら、前にブログで書いたことがあったやもしれません。

「おうい、そこの下の人。」

本小説は、その一言に尽きます。それが後半になると読み手にも恐ろしい響きとなるのですが…。

主人公は、とある信号手のもとへ行き幽霊の話を聞きます。何でも大きな鉄道事故が起こる前には、必ずその幽霊が信号手に向かって警告するとのこと。目の錯覚でしょう、と言う主人公ですが、今までに2度同じことがあったのだと信号手は語ります。

ところが信号手曰く、その幽霊、こまったことに警告してくれるのはいいのですが、一体何が起こるのかを教えてくれない、また、仮に大きな鉄道事故があるのなら、信号手のような現場の人間ではなく、もっと会社のトップにでも警告してくれないと鉄道は止めようがない、とある意味もっともな意見を言うのです。

そして数日後、ある事件が起きて…。

日本の怪談話と違って、どことなく謎めいていて推理がかっている気がするのは英国文学の伝統なのでしょうか。短編ですが、背筋がぞくっとすること間違い無しです。いつもとは違うディケンズの作品。なかなかスリルがありました。岩波文庫『ディケンズ短篇集』に収録されておりますので、怖い話が好きな方はいかが?
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書店とWBC

2009-03-24 18:26:14 | その他
久しぶりの2連休で、のんびりとしたいところですが、今日の午前中は依頼されていた論文をひたすら書いていました。

WBCで9回裏、この回を押さえれば日本が優勝するという頃。私は古書店で、ぶらりと本の背表紙を眺めていました。書店のテレビでは学校を早めに終えた高校生たちが群がって、よし!だとかあ~だとか、喜んだり、残念がったりの声を出すので、私はいやでも野球の進行状況を知るのでした。

私が手に取ったのは、1994年発行の雑誌『美術手帖』。「キュレーターの仕事」が特集です。もう10年以上前の特集ですが、日本に留まらず、世界のキュレーターたちの言葉も掲載されており、これは読まなくてはと購入した次第です。

書店を出る頃、ふとテレビの方へ目をやると高校生たちがやけにおとなしい。それもそのはず、いつの間にか日本は同点に追いつかれていたのです。私は、もちろん試合に出ているわけでもないのに、妙な緊張感を持って書店から出ました。

買って来た本を読みながら、私はWBCを見ることにしました。試合の結果は言うに及ばず。いつのまにか本を読みながらテレビを見ていたのに、テレビを見ながら本を読んでいました。野球は嫌いではないのですが、これだけ夢中になったのは久しぶりで、とてもいい一日を過ごせたと思うのでした。

そして夜。明日のすべきことを紙片に記して、今日は早めに休むことにします。
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朝、快晴

2009-03-23 06:13:02 | その他
朝からとてもいい陽気です。今朝は早めに起きて、掃除、洗濯、アイロンがけと家事をしています。部屋が綺麗になると、心も綺麗になった気がする…というのはちょっと大げさでしょうか(笑)

家事をこなしたあとは、論文を書いたり、読書をしたり、散歩をしたりと充実した一日を過ごす予定です。予定通りに一日が過ごせれば良いのだけれど!

みなさまもどうぞ良い一日を。
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朝はすばやく?

2009-03-22 20:53:11 | その他
昨日はブログを更新してから、疲れ果てて、いつの間にか寝入った私。

おや、と思って目を覚ますと、時計は朝の五時半。カーテンの外はまだ暗し。この微妙な時間帯で起きるか、二度寝するかの選択を迫られた私は、二度寝することにしました。誘惑には弱いものです(笑)

そして目を覚ますと7時半。うっかり寝すぎたと布団から飛び起きて、出勤の準備です。未だかつてない身支度。これだけ、てきぱき出来るのなら、毎朝これくらいすばやくできればいいのに、といつも思う始末。

無事、何事もなく出勤。そして明日はまたお休み。のんびりした朝が続きそうです(苦笑)
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川越の櫻

2009-03-21 20:49:54 | その他
今日は休日。突然思い立って、埼玉県の川越へ行ってきました。

目的は小江戸の雰囲気を味わいたくて、昔の蔵づくりの街並みを堪能したかったのです。けれども、私は…なぜか道に迷い、おかしな方向へ。

たどり着いた先は、とあるお寺。なんと、櫻が満開でした。早くも櫻が見られて、とても幸せな気分!ああ、デジカメを持っていけば良かった!

結局、私は疲れ果てて、蔵づくりの街並みを堪能する前に帰ってきてしまいました。けれども、あの櫻はとても美しくていいものでした。

早く地元の櫻も咲きますように!!


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読書の春

2009-03-20 20:24:00 | 読書感想
ようやく日々の忙しさから開放されたので、少し読書でもしようかと本棚には向かってみるものの、どうも活字が頭に入ってきません。もう満腹なのに、さらに料理を注文しているような感覚。しょうがありませんね。

そこで手に取ったのが夏目漱石『二百十日』。とにかく笑ってみたくなったのです。この本は数年前に岐阜県へ出張したとき、電車の中で読もうと買って来たものです。これを読むと、出張先で見た、家屋の玄関先に吊るしてあった岐阜提灯の風景が蘇ってきます。本を読んで記憶が蘇ること、何だか素敵なことですよね。

明日は休み。また少しのんびりして一日を過ごしたいと思います。
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Clive Bowen

2009-03-19 21:06:40 | 展覧会感想
昨日は茨城県陶芸美術館へ行った後、少し足を伸ばして、栃木県益子町へ行ってきました。益子といえば、やはり益子焼。お皿が欲しかったので、お店に…けれども、その前に美術館へ行きました。

益子陶芸美術館では「Cilve Bowen」(クライヴ・ボウエン)展を見てきました。ボウエンは陶芸家で、イギリス伝統の「スリップ・ウエアー」を守り続けている作家です。「スリップ・ウエアー」は濃い飴色と申したらいいのでしょうか、日本にはないような独特の色合いをしています。産業革命により、一時忘れ去られていたのを濱田庄司、バーナード・リーチが再現を試みたという背景があります。遠い英国でありながら、私たち日本人とも繋がりが深いのです。パイ皿によく用いられたというだけあって、この色でパイが食べられたらとても美味しいのだろうな、と想像してしまいました(笑)

陶芸、あるいはインテリアなどに少しでも興味のある方は、とても楽しめる展覧会だと思います。
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