学芸員のちょっと?した日記

美術館学芸員の本当に他愛もない日記・・・だったのですが、今は自分の趣味をなんでも書いています

益子焼

2009-06-29 18:46:01 | その他
今日は遠出をして、栃木県の益子町へ行ってきました。ちょっと益子焼の小皿が欲しかったのと、ドライブを楽しみたかったので。

平日の益子はとても静か。往来は車の通りもあまりなく、人もちらほらいる程度で、落ち着いた感じ。

益子の陶芸店を何軒か廻りますが、なかなか気に入ったものが見つからず。私は日常良く使うものに関してはあまり妥協したくないので、徹底的に納得がいくまで探します。だからいつの間にか日が暮れる(笑)

ふと入ったお店で、とても良い小皿を見つけました。手に取って、手触りもとてもいいなあ、と思っていると、そばにまた良い湯飲みが!しっかり合わせて買ってきました。

さっそく今晩の食卓に使ってみました。悩んだだけあって、とても良いものです。これで料理の腕が上がればいうことはない(笑)

久しぶりの連休、とてもリフレッシュできました。明日からまた頑張ります!

夏目漱石

2009-06-28 20:05:31 | 読書感想
昨日のブログには、美術館へ行きたい、と書きましたが、結局家でのんびりしていました。

久しぶりに夏目漱石を読みたくなったので、手軽に読める『坊ちゃん』を選んでみました。相変わらずテンポの良い小説で、読んでいて気持ちが良くなります。

漱石が小説を書き始めたばかりのころの『吾輩は猫である』、『坊ちゃん』、『二百十日』あたりはユーモアにあふれていて、私はこの頃の小説が最も好きです。特に『吾輩は猫である』は、或る日お昼御飯を食べながら読んでいたところ、思わず笑ってふきだした、なんて個人的な思い出もあり…(笑)

ちょっと夏目漱石の小説を読み直して見たくなった暑い休日の一日でした。

連休の前日

2009-06-27 19:43:22 | その他
今日も暑いですね。夜になっても風があまりないのがつらいところです。

明日から久しぶりに連休です。連休前の夜は何だか嬉しい(笑)明日は久しぶりに美術館に行きたいな、と考えています。どこに行くかは明日の朝にでも決めて、とにかくのんびりします。

これから本を読んで、寝ることにします。今日はお酒なしです(笑)それではおやすみなさい。





今宵の晩御飯

2009-06-26 22:01:35 | その他
毎日暑い日が続きますね。暑さに強い私ですが、じめじめする湿度には閉口します。こんな時期は体調も崩しがち。体調はいつも万全で日々過ごしたいものですね。

体調管理には、しっかりとした食事が基本。というわけで、いつもより少し手間をかけて晩御飯を作りました。豚しょうが焼きとお豆腐。お豆腐の上にはオクラを少々。そして梅干。味のほうも大変美味しくできました。これが毎日できればもっとよいのですが(笑)

そうして夜は団扇でもって、涼を取るのが私の夏夜の過ごし方。「夏は夜…」は『枕草子』。まだ夏本番ではありませんが、団扇で扇ぐ夜も贅沢な時の過ごし方なのかもしれませんね。

ビールの話

2009-06-25 20:37:08 | その他
ビールの話。話といってもたいした話ではありません。私のビールに関する思い出を述べさせていただくだけです(笑)

ビール。子供のときは、大人がビールを飲む姿を見てどれだけ美味しいのだろうかとどれだけうらやんだことでしょう。そうしてその本人が大人になってビールを飲んだ最初の感想は、とても苦い!

ビールがとても美味しいと感じるようになったのは、社会人になってからです。やっぱり働いた後に飲むビールは格別なのですよね。だんだんビールに興味を持つようになって、黒ビールとの出会いがますますビールを好きにさせてくれました。黒ビールといえば、私はギネス。ちょっと割高ですけれど、とても美味しいです。いつものジャズを聞かせてくれるお店では、必ずギネスを頼みます。そしてマスターから、「いつものギネスね!」と言われます。どれだけ注文しているのだ!という話ですね(笑)

これから暑くなって、ビールの美味しい季節がやってきます。飲みすぎず、ほとほどに、しっかり味わいながら、これからもビールを楽しみたいと思います。そんなビールの話でした。

展覧会の準備が出来ていない夢

2009-06-24 21:04:11 | その他
また、不思議な夢を見ました。

私は車を運転していて、隣には男性(彼は現実世界の美術館のバイトさんです)。私たちはどうも美術館を目指しているらしい。しかもあと10分で到着しなければならないらしいのである。車は渋滞でなかなか進まない。隣の男性は「遅刻する」を連呼してやたらとうるさい。私はイライラしてきたのでした。

私は歩いたほうが早いと思って、男性をおいて車を降り、すたすたと独り道を歩いていきました。すると、高校の同級生たちが体育館に入っていくのを見かけました。私はなぜか、そこでバスケットをすることになっていることを知っている…。

そして、1ゲーム。高校の同級生たちはいつの間にか職場のスタッフの顔に変わっていて、「明日から新しい展覧会が始まるのに、準備が全然出来ていないよ!!」
と、私に言うのでした。


何とも後味の悪い夢です。現実世界でそうならないように気をつけます(笑)

ヴァージニア・ウルフ

2009-06-23 21:38:01 | 読書感想
疲れた、でも本を読みたい。そんなとき、私は本棚の前に立って、短編小説集を手に取る。今夜はヴァージニア・ウルフでも。

ヴァージニア・ウルフは英国の作家です。「意識の流れ」を汲んだ彼女の文章はすこぶる難しく、わかりにくい。かつて『ダロウェイ夫人』を読んだことがありましたが、なかなか理解できなかった覚えがあります。原書で読んだほうが、案外わかるのかもしれません。短編も難しい。でも『サーチライト』は何べん読んでも良い。私が一番好きな作品。甘い気持ちに浸ります。

書を持ちて 窓辺に寄れる 梅雨隠れ

宮染

2009-06-22 19:46:33 | その他
「宮染」とは栃木県宇都宮産の染めものです。おそらく宇都宮の「宮」を冠にとって名付けられたのでしょう。

今日はとある民藝店へいって「宮染」の手ぬぐいと箸入れを買ってきました。見た目よりも生地はしっかりしていて、温かみがあります。

「宮染」は昔ながらの「注染」(ちゅうせん)と呼ばれる技法を使って仕上げられているそうです。「注染」は型染の一種で、柄の部分に染料を注ぐ技法を用いたもの。

使い込めば使い込むほど味わいが出てくる。日々の生活の中に彩りを与えてくれるようで、とても良い心持になった雨の一日でした。

父の日

2009-06-21 19:14:58 | その他
そういえば今日は「父の日」なのでした。今日であることをすっかり忘れていたわけですが、実はプレゼントだけは3週間前にしっかり贈っておきました(笑)

プレゼントは…「ビール」3本(黒ビール)

たぶん、私の性格上、21日が「父の日」であることを忘れるのはまず間違いないわけで、それならばまだ覚えているうちに送ってしまおうと思ったのです(笑)

私の父は健康そのもの。いつまで健康でありますように!

柳宗悦著『時計のない暮し」を読む

2009-06-18 16:35:54 | 読書感想
私たちは「時間」というものを、絶えず意識しながら生きています。何時までに出社すべし、あるいは何時までにここで待ち合わせなど、「時間」を決めることで、秩序ある毎日を送っている。その「時間」を知るために、時計はなくてはならないものです。では、もし時計をなくしてしまったら?

思想家で「民藝」の発見者、柳宗悦の随筆に『時計のない暮し』があります。時計が「合理的な暮し」を営むためには必要であると認めながら、あまりこだわりすぎて「時計の奴隷になるのは馬鹿らしい」と述べ、時間にしばられない寒山拾得のような生活は参考になると述べています。

本著がいつ頃書かれたのかは明記されていませんが、病で薬が云々の話、また目が悪くなったとの文章が見られることから、柳の晩年なのでしょう。今日、「スローライフ」なる言葉がさかんに取り上げられていますが、何気ない随筆のなかに柳の先見性が感じられます。日々生活するうえで、時計はなくてはならないものですが、上手に付き合うことが豊かな暮しをする1つの手段となるのかもしれません。


○参考文献『柳宗悦随筆集』岩波文庫 水尾比呂志編 1996年