学芸員のちょっと?した日記

美術館学芸員の本当に他愛もない日記・・・だったのですが、今は自分の趣味をなんでも書いています

水族館のデジタル化

2016-01-03 20:17:32 | その他
本日で年末年始の休みが終わり、明日から仕事始めです。いつも思うことですが、年末年始の休みはあっという間に過ぎ去ってしまいます。休みのうちにしておきたいことを頭の中で考えてはおくのですが、「実家にいる」という安心感にすっかり忘れ、だらだらと過ごしてしまいます。

12月31日は初めて「仙台うみの杜水族館」に行ってきました。昨年の5月に「マリンピア松島水族館」が閉館し、そこで管理・飼育していた多くの生きものが同水族館にやってきています。

「仙台うみの杜水族館」は仙台港の近くにあって、水族館の外広場はとても広いスペース。建物はモダン、入口はガラス張りで明るい外光が取り込める仕組みです。

私の関心が向いたのは新しい水族館だけにデジタル化が進んでいたこと。入口のゲートは、チケットのQRコードを読み取ることで開きます(マリンピア松島水族館では3つのゲートにそれぞれ人がついてチケットを切っていたように記憶しています)そして、各水槽に付いている生きものの写真や解説はすべてデジタル化、一定時間ごとに画面が切り替わります。さらに、自分たちが塗り絵をしたサカナやタツノオトシゴなどの紙をスキャンで読み取ってもらうことで、デジタルの水槽にその絵が映り込み、自由に泳ぎ回るという楽しい仕掛けのコーナーまであります。水族館にいながら、科学館にいるような感覚です。面白い試みでした。

と、ここまでデジタル化について書いてきましたが、もちろん、イロワケイルカ、ウミガメ、マンボウなど生きものたちの活発な動きを、これまで以上に間近に見ることができるようになったのも、今回の水族館の特徴。子供の頃に戻ったかのように、夢中になって楽しめた大みそかでした。
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