気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

19’己亥・初釜のしつらえは

2019-01-08 10:36:05 | お茶会・お茶事
正月六日早朝は雨粒が、部分日食が終わる頃より薄日も射し曇りの
中、己亥の初釜を社中の皆様のおかげで無事終える事ができました。

正午の茶事での初釜は十時半席入りとしましたので、
八時頃より水屋担当の皆さんが続々と来て下さり、
指示をお聞いただき、それぞれ準備に、私も外回りの確認と
椿を採りに庭に降りますと、当てにしていた赤系の西王母椿も寒椿も
良い花が見つからず、白の西王母椿に綺麗な蕾を見つけましたが、
いただいた温かそうな綿の木とは合いません。これと合う木は・・・ 
先行きは・・・。

玄関は、「茄子色紙」竹内栖鳳(姫路市立美術館にて購入)
何で茄子と思っていただければ・・・・
万年青、干支の猪と大安寺のささ酒(がん封じ)に、

 
 
初釜のお客様は五名の予定が一人お休みが出て本日は初座四名、
子育てで忙しい二名は後座より出席で、後座六名となりました。
一方迎える水屋は、私を含め五名でお料理も頑張りました。

玄関先に水を打ち終えると、お客様を迎えることに。

お湯を沸かし、炭を熾し、そろそろお客様が、待合いの寒い八畳間も
暖房を入れ、さらに火鉢も用意して暖かに、大丈夫でしょう。
椅子席は、後に・・・足のお悪い方もおられるので。
 
  
待合いの軸は、『不二』画賛 大徳寺明堂宗印


床のしつらえは、結び柳に炭飾り、松の生花を
  

  

日陰蔓の懸蓬莱も用意したかったのに、
今年は日陰蔓が手に入らず断念。
 
本席軸は『福禄寿』詩仙堂


丈山は”一生の中でこの3つがあれば人は幸せである”という。
『福』分ヲ踰ル無ク事ヲ求メテ財ヲ費カ不シ
   陰徳ヲ積ム者ハ自ラ福ヲ得ン
 (自分の力をよく知り、努力する。無駄遣いはするな。
    人知れず良い事を積み重ねれば福が得られる。)

『禄』君臣之恩ヲ思ヒ行跡ヲ慎ミ
   天命ヲ守ル者ハ自ラ禄ヲ得ン
 (お世話になっている親や上司など恩ある人を想い感謝する。
  自分の行いを慎み、天命を守れば一生の稼ぎを得られる。)

『寿』飽食大酒禁ジ色慾ヲ遠ザケ
   気血ヲ養ウ者ハ自ラ寿ヲ得ン
(大食い大酒をせず、恋愛をするのは良いが溺れないようにする
 バイタリティーを持ち目標に向って生きている人は長生きする)

御白湯お召し上がり後、腰掛待合いへ、
 
寒いので早々に迎えつけをし、蹲で身を清めお席の方へとお入りに。
                   (次回へ続く)

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