気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

茶道資料館の「旅する茶道具」展へ

2019-01-20 18:11:31 | お稽古
奈良は朝から雨模様でしたが昼過ぎに止み、大学入試センター試験二日目も
無難に終わったよう。57万6千人の受験生は、これから本番志望校への受験ですね。

京都へは茶の湯の書で伺い、直ぐ側の「茶道資料館」へと足を延ばしますと、
2019年新春展「旅する茶道具」、併設展は「歳寒三友ー新春を寿ぐ松竹梅ー」
前期展が2月3日まで、後期展が2月28日から3月31日まで開催予定です。


茶箱、旅茶碗、旅箪笥や茶弁当といった携行する茶道具をはじめ、市中を賑わせた
荷い茶屋、江戸と京をつないだ御茶壺道中に関する諸資料や絵画資料などが展示され、
また裏千家の歴代家元が旅先で造られた茶碗などの茶道具も紹介されていました。


はじめに幕末の大老・井伊直弼の二女弥千代の婚礼調度品がどーんと、豪華です。
茶道具一式と重箱を収納する屋台を荷い棒で担いで運ばれたようで、
「黒漆塗松竹梅蒔絵茶弁当」19世紀中頃、彦根博物館所蔵


「旅箪笥 仙叟好」裏千家11代玄々斎直書 江戸時代:ほんとに箪笥だけ

「キンマ鳥獣文茶箱」16―17世紀 茶道資料館蔵
蒟醤(キンマ)とはタイやミャンマーに伝わる漆工芸の技法で草花や鳥獣の模様が
施されていることが多く、利休居士所蔵の伝世品として蒟醤茶箱の存在が知られる。


「荷ない茶屋」複製

「提茶箱 6代中村宗哲所持」18-19世紀

「宇治茶摘図巻」海北友泉筆 江戸時代中期 今日庵文庫

海を渡ってきた茶道具
呂宋壺(16世紀)や石製茶臼(元時代末・茶道資料館)

「赤茶碗」裏千家4代仙叟宗室作 17世紀 今日庵
内箱蓋裏に元禄三年庚午 赤茶碗 於加州金沢仙叟削之との書付が


竹茶杓 銘里帰 裏千家4代仙叟宗室作 17世紀 今日庵

柏釜(初代宮崎寒雉作 17-18世紀)や焼飯釜 仙叟好(13代宮崎寒雉作 20世紀) 

「雑器盆」添状付 裏千家11代玄々斎 字形 19世紀 茶道資料館
裏千家11代玄々斎と金の蒔絵で施されている。嘉永4年(1851年)沼津滞在の折の経緯が


「鼈甲茶杓 銘抜天」20世紀 茶道資料館、井口海仙(13代圓能斎の3男)が長崎で購入
はたまた
青磁トキヤロ香合(16―17世紀)、交趾鹿香合(16世紀)、宋胡録柿香合(16世紀)
海外のものも・・・

二階の展示室は、併設展「歳寒三友ー新春を寿ぐ松竹梅ー」で、
松竹梅それぞれに意匠や素材そして、テーマにしたお道具の数々が

松:「老松茶器」や「松風平棗」、詩懐紙「庭前偕老松」一如斎筆19世紀
竹:「竹水指 銘龍王」や「竹中次」裏千家12代・・・とか。
梅:「紫交趾梅絵平水指」永楽即全作20世紀や
  「赤楽梅之絵茶碗」楽家14代覚入作 20世紀 が良かったかなー。