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長月の玄関は蛇笏の句で

2015-09-08 07:00:06 | しつらえ
秋雨前線が居座っており、夏が終わってしまいました。
夕暮れ時、近くの平城京跡を車で通ると、
ツバメたちが群れを成して飛んでおり、
もうそろそろ、南への渡りが始まるのでしょうか。  
玄関に”秋燕”の句を掛けてみました。
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飯田蛇笏       深田 妙 書 
『高波に かくるヽ秋の つばめかな』 

2個の台風がこの週末、日本に接近と上陸が予想されており、
高波にもかかわらず、一羽一羽で南へと旅立つのでしょう。
  
このほかの、秋燕の句を紹介します。   
『落日の なかを燕の 帰るかな』 蕪村「夜半叟句集」
『乙鳥は 妻子揃うて 帰るなり』 一茶「九番日記」
『秋燕に 映えつつ朝は まだ見えず』中村草田男
秋のもの悲しさが、漂っております。

燕返しではありませんが、
九月をどうして『長月』と呼ぶのでしょうか。
ここ朝晩は、めっきり遅くなりってきており、
夜がだんだん長くなる意味の「夜長月」の略称(奥義抄
とされたという説が一般的ですね。

付記:
また別名「菊月」ともいわれ、特に明日の九月九日
「菊の節句」や「重陽の節句」で佳日とされます。
日本独自の風習として、古くは
菊の花を浮かべた「菊酒」を飲まれたり、
菊の着せ綿(被綿)をされていたそうですが、
今では和菓子の名前に、「着せ綿」が残っております。
なおこの「九日」が「くにち」そして「くんち」へと変化し、
九州北部の「長崎くんち」「唐津くんち」「博多おくんち」
などの秋祭りとして受けつがれているそうです。
但し、開催日は旧暦に戻り10月になっており、
長崎くんちが10月7日~10月9日
唐津くんちは10月9日は初くんち、
      11月2日~11月4日が曳山巡行です。
唐津焼の見学を兼ね、「くんち」の時期に再訪したいものです。

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