気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

主菓子は着せ綿(重陽の節句)にて

2015-09-09 00:06:01 | 主菓子とお干菓子
今日の九月九日は、「重陽の節句」で佳日とされます。
日本では「菊の節句」ともいわれ、長寿を願い
独自の風習として、
古くは菊の花を浮かべた「菊酒」を飲まれたり、
露を吸わせたその真綿で、身をぬぐう、
菊の着せ綿(きせわた、被綿)がありました。
お稽古は主菓子を『着せ綿』にしました。
私が何度かいただいたものは、紅色の菊でしたが、
今回は紫芋餡とユリ根餡を使って、
紫芋餡の中にこし餡をいれて、紅紫色の菊を作り、
百合根餡を細いきんとんにして
上にそっと乗せたら、
樫屋さんのようには、なかなか・・・
  
『着せ綿』とわかっていただけるかしら
早速、記念撮影です。
『着せ綿』の主菓子で、不老延寿のご利益がありますように。

お花は宗全籠に木槿、紫式部、水引、吾亦紅、ホトトギスを
香合は桔梗と尾花のしつらえ。
  
お薄器は春秋茶器の秋、
お茶碗は赤膚焼武田明(メイ)さんの白菊、
長板の二つ置きを準備しました。

新暦の9月9日は、菊の蕾は固く葉が生茂るだけで、
夜露も降りません。
とても「菊の節句」とは言えませんが、
御稽古の時だけでも重陽の節句を感じていただけたら
幸せですね。

追記:
和菓子の世界は、季節感を非常に大切にされる故、
「着せ綿」の習俗も、和菓子の中では『着せ綿』として、
今後も長く受け継がれるでしょう。
なお旧暦9月9日は、今年は新暦の10月21日に当たります。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿