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気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

盗人萩が咲きだして

2016-08-30 00:31:35 | 季節の花々
国際名は香港にある山の名前ライオンロックから命名された
台風10号のおかげ?で、関東から旅行先が変更になりました。
先週末まではキャンセル料が発生しないので、泣く泣く
近場へと変更し、観光情報をさがしていました。
この台風、十日前には、八丈島沖から西に進むという変な動きの
台風で、30日から31日にかけ東北南部に上陸しそうですね。
変な天気で、曇ったかと思うと突然の雨がふったりし、
そして一気に晴れ渡り、まだまだ残暑厳しいですね。

先日訪れた奈良の三条通りは、外国からの方が目立ち、
ここ奈良でも、浴衣を着ておられる方も見かけます。
 
三条通りから春日山を
奈良の町も保存と開発で、行政は迷走していますね。
JR奈良駅前も、スーパーホテルが目立ち、アンバランス
フランスみたいに大胆な施策が望まれますね。
三条通りに何とか残っている、町屋ですが・・・
 
奈良からの帰り道に、遊歩道に『盗人萩(ヌスビトハギ)』の群落が

花が咲いていないか探していると、
一枝にピンク色の蝶の形をした花が。

7月になればさいていたのですが、今年初めてです。
先駆けて盗人萩が咲き忍ぶ』            
                愚句

*すみません、29日7時に予約登録です。

葛の花に

2016-08-26 09:52:53 | 季節の花々
昨夕、やっと一雨がありました。欲を言えば
もう少し降ってくれれば涼しくなるのですが。
実は今、台風10号の動きが気になり、週初めには
日本のどこかに上陸との予想が・・・
災害なしで、早く過ぎてほしいものですが、
私にとっては、来週初めの旅行とかぶってしまい
キャンセルも考えなくてはなりません。

先日奈良市内へ行くため、駅まではいつもと違う道、
住宅地の中で計画的に残された緑地を迂回する道筋でのこと、
緑地から葛の茎が道際のフェンスまで生い茂っていました。

花が咲いていないのか、探しますが、裏の白い葉ばかり、
ふと目を上にあげると、這い上がるくずの蔓が見え、
大きな葉の脇から花茎を突き出し、下の方から咲き始め
色は淡紅色から紅色そして紫色へと変化しております。
 
茶花にと探しており、今年初めて思わぬところで
見つけることが出来ましたが、高枝鋏が必要ですね。

山葛にわりなき花の高さかな
         正岡 子規
葛はマメ科のつる性多年草で、奈良の吉野川上流の
国栖(くず、和紙の産地)が葛粉の産地であったことに由来し、
根からは風邪薬として漢方薬の葛根湯、
そして和菓子に欠かせない葛粉ができます。
またツルは、蔓を編んで花篭や古くは行李にされおり、
古来日本人の生活に深い関わりがありました。
それ故なのか
山上憶良が『万葉集』で秋の野の七草を詠んでいますね。
「秋の野に 咲きたる花を 指折り
  かき数ふれば 七種の花
  芽の花 乎花(おばな)葛花 嬰麦の花
  姫部志 また藤袴 朝貌(あさがお)の花」
*芽の花=萩 乎花=薄、嬰麦=撫子、
       姫部志=女郎花、朝貌=桔梗
野原で見られる花は、現在はススキぐらいですね。

山では昨年の羽黒山付近で見つけた藤袴
 
庭にあった桔梗と女郎花は枯れてしまいました。
駅の近くの花壇の桔梗です。
 
自宅の庭の萩と撫子です。
萩 撫子

お花に亜米利加犬鬼灯(酸漿・ほおずき)を

2016-08-21 12:06:18 | 季節の花々
昨日の自宅稽古はお二人、茶箱、略盆と、
暑いさなか、お稽古にいそしんでいただけました。
花は、木槿(白・紫)、吾亦紅、萩と亜米利加犬鬼灯
  
でもお稽古に活ける花に少し困っております。
お盆に数日家を空けておりますと、日照りで
庭への水やりが滞ったためなのか、
一段と、庭の花が少なくなってきました。
その中、たくましく生き延びる雑草たちは迷惑ですが、
前から気になり、今までは全て引き抜いていたのですが、
一つだけ残したこの草に、白い小さな花が咲いており、
なんと緑の実までも付けているではありませんか。
 
アメリカ犬鬼灯(アメリカイヌホオズキ)「亜米利加犬酸漿」と。
この名の由来は、否(イナ)ホオズキで、
ホオズキによく似るがホオズキでは無い、という意味から
イナ⇒イヌへ転嫁し、イヌホオズキと称されたが、
*広辞苑では、
イヌ侍のように、語に冠して似て非なるもの、劣るものの意

よく見ると、花や実が一か所から付き、葉に切れ込みも見られ
『アメリカイヌホオズキ』でした。
これは古い時代(史前)にアメリカからの帰化植物で、
良く似た植物で世界的にも問題としてく要注意外来生物に指定された、
ワルナスビ(悪茄子)』があります。
牧野博士が1906年に発見され、命名されており、
茎と葉に棘があるのが特徴で、全て有毒で、
繁殖力は強く、除草剤も効きにくいのだとかで 
”悪”と

『棘を立てひっそり生きる悪茄子』愚句

オニユリからタカサゴユリへバトンタッチ

2016-08-13 07:53:20 | 季節の花々
今日から旧盆のはじまり、
「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花
このように歌われたゆり(百合)は日本で15種類、
当ブログでもよく話題にあげさせております。
4月下旬の庭に咲く鳴子百合にはじまり、

大和文華館での5月下旬の「ササユリ」と、

7月の中旬の「山百合」を紹介してきましたが、

紹介し忘れた「百合」があります。
「山百合」と同時期に咲く「オニユリ」も公園等で
オレンジ色に、太陽に負けじと輝いており、
亭寂寞薊鬼百合なんど咲く」  
              夏目漱石
 
しかし、暑さの故か、もう下旬には散り始め、
今では「零余子(むかご)・球芽(むか)」ができ始めました。
 
「百合」は夏の季語ですが、「むかご」は秋の季語でしたね。
ほろほろとぬかごこぼるる垣根哉
               正岡子規

7月の下旬に「オニユリ」と相前後するかのように
茎が伸び、花房が膨らみ始めた「「高砂百合
8月3日には一輪咲きはじめを見つけました。、
 
今は、満開です。
 
侵入生物データベース」によると
”風媒花で自家受粉可.悪いことに種子は大量に風で散ると”
どおりで、変なところにも見かけるのですね。
サツキの植え込みから、ニョキッと

残暑お見舞い申し上げます。

藪茗荷が咲き「?茗荷」の多いこと

2016-08-12 13:51:13 | 季節の花々
茶花としてよく用いられる『藪茗荷』
我が家にもあることはあるのですが、
昨年は9月末ごろにやっと咲いた一輪の藪茗荷の花が、
 
今年は8月初旬には咲きだしましたが、今年も一輪のみ。
 
理由があるのです。我が家の庭には
『?茗荷』というのが複数あります。
5月に『花茗荷』の花が咲き、続いて茗荷の若葉とともに、

そのうち『ミョウガ』も採ることが出来ました。
 
図鑑によると
名前の如く、”葉は大きい狭長楕円形で茗荷に似る”と
 庭の茗荷  
私はこんなところまで、茗荷が増えてきたのだと思い、
6月中に一株を残し抜いてしまいました。
後日、相方から指摘されるも、後の祭りに。

いつもの散歩道、北側の日陰の道沿いに
今盛んにと咲いておりました。
来年には、こんなふうに増えてくれるでしょう。
日陰道白さ際立つやぶみょうが』愚句
 

雁来紅

2016-08-05 13:38:16 | 季節の花々
ここ数日奈良南部では警報も出るくらいの急な雨なのに、
奈良市付近では黒い雲が一時かげるのみ、一雨ほしい。
若草山遠望
というのも、屋根が焼けているのか、外の気温が高いのか
午後10時窓全開の寝室は30℃から下がらず、
この夏初めてエアコンをON、とうとうしてくれました。
(私は腰湯をしているので、すぐ眠れるのですが)
朝起きたら、だるーい
なにもしたくありませんーーーが
こんなにも暑いのはイヤですが、梅干しにとっては最良!
梅干しの土用干し、梅をひっくり返さなくては
一つ一つ丁寧にカビがないかを確認し、裏返しをします。

浮き出た塩の結晶がひかり、色も濃くなり一様に。 
8/5⇐7/30
梅酢につけ直して、そろそろ終わりですかね?。
梅干の稍々皺出来て干されけり』 
                  虚子
この梅干しの色を見ていて、思い出しました。
なかなかこの色まではできないでしょうが、

この花は雁来紅(がんらいこう)という漢名で、和名では
葉鶏頭(ハゲイトウ)、鎌柄(かまつか、かまづか)
開花時期は7~10月で真紅の花を咲かせます。
その「かまづか」から始まる歌碑の拓本を、元上司との
楽しかった会食のおり、頂いておりました。
嬉しいことに、116基もある淡路島の「文学の森」の中から
奈良を愛された『会津八一』の歌碑の拓本です。
(私が八一好きなこと御存じだったんですね)
八一は、この雁来紅の丈が高く、鮮やかな紅色を好み
ご自分でも栽培されており、そして亡くなるまで
山行集の「雁来紅」のこの歌を愛吟し揮毫もされております。
作品は1998年の淡路島「文学の森」への拓本旅行時のもの
なんと、ご自分で額装・軸装までして頂いております。
 
雁来紅第8首
かまづか の したてる まど に ひぢ つきて
      よ を あざけらむ とごころ もなし

かまづかの下照る窓に肘つきて世をあざけらむとごころもなし
意味としては
”葉鶏頭が赤く美しく照り映える窓に肘をついて、
 世間を嘲笑うような鋭いしっかりした心は今の私にはない”
当時の厳しい世情のなか、穏やかになられた61歳の心境が
うかがえる歌ですね。
 
でもなぜ中国では『雁来紅』と名付けられたのでしょうか?
が飛してくる秋になると、
その葉が美しい色に染まるところからだそうです。
『枕草子』で清少納言は、
「かまつかの花 らうたげなり 名ぞうたてあなる
       雁の来る花とぞ 文字には書きたる」と
明後日八日は「立秋」です。
こんな風景がみられることでしょう。
『炎ゆる葉を垂れて日暮の雁来紅』青柳志解樹
少し早い?ですが、頂いた嬉しさからフライングに。

昼顔も萎れ真昼の蝉はお休み中なのに

2016-08-04 14:50:03 | 季節の花々
今日は関西が日本で一番暑いとTVが告げており、
ここ奈良も昨日同様に最高気温は35℃になります。
家の床の朝顔の香合をしつらえておりますが、
暑さにめげずに咲いております・・・・

昨日のことですが、こんな暑さでは家に居りたいのですが、
外せない用事で、シブシブ出かけることになり、
10時頃汗を拭き拭き急ぎ足で駅まで向かう途中、
公園では、強い日差しを浴びて昼顔が咲いておりました。
ゆき疲る駅の昼顏生の緒のあまれるかたへまた急ぐべし
              山中智恵子『紡錘』より
7/18一輪咲き始め
漏斗状の清楚な淡紅色の花が、昼開いて午後萎み
昼顔』の別名は「旋花」「鼓子花」と(茶道大辞典より)
あれっ『蓉花(かほばな)』という別名が万葉集に
あったはずなのに?・・・思い出せません
調べてみると、万葉集では、この「容花」以外に、
「貌花(かほばな)」や「可保波奈(かほばな)」などとして詠われ
いろんな説が唱えられております。
 ①単に「美しい花」説。
 ②カキツバタ説。
 ③オモダカ説。
 ④ムクゲ説。
 ⑤アサガオ説。
 ⑥ヒルガオ説・・・有力な説だそうです。
これから分かることは、特定の花を指しているわけではなく、
美しくて漏斗状の花の形を美人の顔に例えたものなのでしょうか。
有力な説として万葉集の巻八(281)に大伴家持を示します。
高圓之 野邊乃容花 面影尓 所見乍妹者 忘不勝裳
「高円(たかまど)の 野邊(のべ)の容花(かほばな)
 面影(おもかげ)に 見えつつ妹(いも)は 忘れかねつも」
”高円の野辺の容花のような、あなたの面影が忘れられないの”と  
さて、野辺に咲く「かほばな」の正体は、何でしょうか、 
皆さんは、どう思われますか?

正午前には、用事を済ませ、照りかえる帰り道、
あまりの暑さにでしょうか、もう萎み始めております。
 
でも公園の林の中に入ると、
日陰で風が通り抜け、やや涼しく感じます。
あれほどやかましかった蝉しぐれも、ぴたっと止んでおり、
一本の桜の木には、こんなにもたくさんのアブラゼミが、
気持ち悪いほどですね。
 クリックで拡大
私も、夏の暑い昼間はエアコンの効いた部屋で、
蝉のようにお昼寝をしたいものです。

山百合の咲く雨の大和文華苑へ

2016-07-28 08:07:05 | 季節の花々
一昨日、『鉄斎』展の大和文華館を訪れており、
その庭を大和文華苑とされており、季節により
花々が咲きほこるのですが、紫陽花も過ぎてしまい
今の季節は・・・
雨で、駐車場からの入り口の松は

栴檀の木も青い実をつけ、

展示館へのスロープには木槿のみ

展示館の前の「三春の瀧桜」も葉が茂っており、
 今年の3/31
紅い芙蓉が雨に濡れておりました。

ササユリの小道へ下りますと
咲いた後、種を入れた実が

もう一つ角を下がると百合の花が咲いているのが、
目にはいり、かすかに香ってきました。
山百合』で、一年ぶりの再会です。
『道のへの 草深(くさふか)百合の 花咲(え)みに
  咲(え)みしがからに 妻といふべしや』
と万葉集で詠まれております。
 
雨にぬれ、重たげですね。 
 
斜面を下りきると、
アメリカフヨウが迎えてくれるのですが、
雨で、花も多くは萎んでおり、
一花だけが咲いておりますが、雨で頭を下げ
 
やや小ぶりになり、こんな花も

シャシャンボ(小小坊)にも青い実が、
そして黒い実が、これはロウバイ(蠟梅)なんですって
小小坊 
こうして駐車場に戻りますと、
人が少ないので、前から気になっていた横の建物

東大寺大仏殿のシビ様の瓦が屋根の上に

よく見るとその下にステンドグラスなんでしょうか

後で調べると、辰野金吾によって設計された
奈良ホテル・ラウンジの一部(明治42年[1909]建築)が
移築されており、文華ホールになっています。

奈良は昨日から盛夏へ逆戻りに、暑い!
三か月予想は高温注意ということで、
しばらく辛抱が必要ですね。

伯牙山・船鉾を観て、なぜヒオウギが

2016-07-16 06:01:31 | 季節の花々
祇園祭で賑わう京都、今日は宵宮で土曜日、
天気も大丈夫そうで、お囃子も加わり最高潮になり
鉾町・四条通界隈は人人人でしょうね。
14日の鉾山見物の折、伯牙山までやってきたところ、
飾り席が、大きな家の玄関先にあり、ここでも
ヒオウギが飾られております。なぜなのでしょうか?
 
ヒオウギ』は扇状の葉を持つことから「檜扇」と名付け
古代、ヒオウギで悪霊を退散したという言い伝えがあり、
祇園祭の始まりは、災厄除去を祈る御霊会からで、
その厄除けの花として飾られるようになりました。
なお大阪の天神祭でも飾られております。
 2014.7.17巡行
他の山鉾は新旧合わさり、装飾性に統一性は少ないのですが、
伯牙山は、唯一中国風に統一された珍しい山だそうで、
上下に詩文、中央に仙人遊楽図を配した有名な『慶寿裂』前掛が
昭和63年復元の慶寿裂 
名前の由来は一説には中国周代の琴の名手『伯牙』が、
真に自分の琴を解してくれた友人が亡くなったことを嘆き、
琴の弦を断って再び弾くことがなかったという『禁断の友』の話と
晋の時代の琴の名手が、武陵王の召命を受けた時、
一介の楽人として召されるのを潔しとせず、
琴を割った故事によるという説があり、
明治4年までは、『琴破山』と呼ばれていたそうです。
御神体は手に斧を持ち、琴を今にも打ち破ろうと見おろされ、
怒りの内に悲しみを秘めた白哲高貴な容貌をされており、
お頭に『金勝亭賽偃子』寛政2年(1790)と墨書銘が。


この杉本家は、京都で最大の家で重要文化財指定されており、
14日~16日(10時半から21時)でも14日のみ午後4時半から
羊草八曲屏風(表装修理完成)やお庭が公開されておりますが、
残念ながら私には時間が、涙を呑んで後にしました。
その向い側の家に、飾り灯が良いですね。


少し行き、右折すると船鉾が見えてまいります。
2014.7巡行時
雨よけに覆われて、やや残念です。
  
横の町屋が、長江家住宅です。

驚いてはいけません、奥行きは60mにも、
2015年からは、ある会社が所有されるようになり、
立命大学との産学共同もあり、
頻繁に公開されているようですので、
長江家の紹介は後日させてください。
玄関先には、ちゃんと「ヒオウギ」が飾られておりました。

『災厄除去』の願いを。

百日紅の陰にヤブコウジの花が

2016-07-07 08:04:19 | 季節の花々
今日七日は、七夕で小暑、
うれしさや 七夕竹の 中を行く』
            正岡子規
梅雨明けかと思われるぐらい、34℃を超える真夏~猛暑日がこ
こ数日つづいており、朝から庭に水やりをしていると、
「百日紅」の木の裏側、
一つの枝先に房状の紅い色がちらっと見えました。
青天に咲きはじめしは百日紅
              愚句
咲きだしたのですね。嬉しいことにこれで、
「槿」と「百日紅」、我が家の夏の茶花の両雄がそろいました。


空を見上げると、朝は晴天、でも台風一号の影響で、
昼からは徐々に雲が、
今晩のミルキーウェイ天の川はどうでしょうか。
地面に目線を下げると、小さな庭の片隅に、
ヤブコウジ(藪柑子・十両)の花が下向きに咲き始めており、
葉の脇から五つに分かれた可愛い小さな白い花ですね。

今年の始めのブログ「万両、千両、百両、十両、一両、億両も」で実を
  1/12
さらにマンリョウ(万両)も咲きだしておりますが、
 1/12  
センリョウ(千両)はまだ蕾です。
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この花は、11月頃には紅い実をつけてくれることでしょう。