気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

葛の花に

2016-08-26 09:52:53 | 季節の花々
昨夕、やっと一雨がありました。欲を言えば
もう少し降ってくれれば涼しくなるのですが。
実は今、台風10号の動きが気になり、週初めには
日本のどこかに上陸との予想が・・・
災害なしで、早く過ぎてほしいものですが、
私にとっては、来週初めの旅行とかぶってしまい
キャンセルも考えなくてはなりません。

先日奈良市内へ行くため、駅まではいつもと違う道、
住宅地の中で計画的に残された緑地を迂回する道筋でのこと、
緑地から葛の茎が道際のフェンスまで生い茂っていました。

花が咲いていないのか、探しますが、裏の白い葉ばかり、
ふと目を上にあげると、這い上がるくずの蔓が見え、
大きな葉の脇から花茎を突き出し、下の方から咲き始め
色は淡紅色から紅色そして紫色へと変化しております。
 
茶花にと探しており、今年初めて思わぬところで
見つけることが出来ましたが、高枝鋏が必要ですね。

山葛にわりなき花の高さかな
         正岡 子規
葛はマメ科のつる性多年草で、奈良の吉野川上流の
国栖(くず、和紙の産地)が葛粉の産地であったことに由来し、
根からは風邪薬として漢方薬の葛根湯、
そして和菓子に欠かせない葛粉ができます。
またツルは、蔓を編んで花篭や古くは行李にされおり、
古来日本人の生活に深い関わりがありました。
それ故なのか
山上憶良が『万葉集』で秋の野の七草を詠んでいますね。
「秋の野に 咲きたる花を 指折り
  かき数ふれば 七種の花
  芽の花 乎花(おばな)葛花 嬰麦の花
  姫部志 また藤袴 朝貌(あさがお)の花」
*芽の花=萩 乎花=薄、嬰麦=撫子、
       姫部志=女郎花、朝貌=桔梗
野原で見られる花は、現在はススキぐらいですね。

山では昨年の羽黒山付近で見つけた藤袴
 
庭にあった桔梗と女郎花は枯れてしまいました。
駅の近くの花壇の桔梗です。
 
自宅の庭の萩と撫子です。
萩 撫子

最新の画像もっと見る

コメントを投稿