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伯牙山・船鉾を観て、なぜヒオウギが

2016-07-16 06:01:31 | 季節の花々
祇園祭で賑わう京都、今日は宵宮で土曜日、
天気も大丈夫そうで、お囃子も加わり最高潮になり
鉾町・四条通界隈は人人人でしょうね。
14日の鉾山見物の折、伯牙山までやってきたところ、
飾り席が、大きな家の玄関先にあり、ここでも
ヒオウギが飾られております。なぜなのでしょうか?
 
ヒオウギ』は扇状の葉を持つことから「檜扇」と名付け
古代、ヒオウギで悪霊を退散したという言い伝えがあり、
祇園祭の始まりは、災厄除去を祈る御霊会からで、
その厄除けの花として飾られるようになりました。
なお大阪の天神祭でも飾られております。
 2014.7.17巡行
他の山鉾は新旧合わさり、装飾性に統一性は少ないのですが、
伯牙山は、唯一中国風に統一された珍しい山だそうで、
上下に詩文、中央に仙人遊楽図を配した有名な『慶寿裂』前掛が
昭和63年復元の慶寿裂 
名前の由来は一説には中国周代の琴の名手『伯牙』が、
真に自分の琴を解してくれた友人が亡くなったことを嘆き、
琴の弦を断って再び弾くことがなかったという『禁断の友』の話と
晋の時代の琴の名手が、武陵王の召命を受けた時、
一介の楽人として召されるのを潔しとせず、
琴を割った故事によるという説があり、
明治4年までは、『琴破山』と呼ばれていたそうです。
御神体は手に斧を持ち、琴を今にも打ち破ろうと見おろされ、
怒りの内に悲しみを秘めた白哲高貴な容貌をされており、
お頭に『金勝亭賽偃子』寛政2年(1790)と墨書銘が。


この杉本家は、京都で最大の家で重要文化財指定されており、
14日~16日(10時半から21時)でも14日のみ午後4時半から
羊草八曲屏風(表装修理完成)やお庭が公開されておりますが、
残念ながら私には時間が、涙を呑んで後にしました。
その向い側の家に、飾り灯が良いですね。


少し行き、右折すると船鉾が見えてまいります。
2014.7巡行時
雨よけに覆われて、やや残念です。
  
横の町屋が、長江家住宅です。

驚いてはいけません、奥行きは60mにも、
2015年からは、ある会社が所有されるようになり、
立命大学との産学共同もあり、
頻繁に公開されているようですので、
長江家の紹介は後日させてください。
玄関先には、ちゃんと「ヒオウギ」が飾られておりました。

『災厄除去』の願いを。

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