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気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

大和文華館で梅見を

2017-01-21 16:30:22 | 季節の花々
今日は昼から明日の初釜の準備に、お助けレディーが
来てくださいました。有難いことで、
明日は楽しみですね。

1月21日は、近代俳句における最初期の女性俳人の
杉田久女(すぎたひさじょ)が亡くなられた日、
死後昭和28年に松本清張氏の小説「菊枕」のモデルにもなり、
代表句として29歳の初期の「花衣」の句が、
花衣ぬぐやまつはる紐いろいろ
艶のある華やかさの中に、男性に劣らぬ格調の高い句と
云われておりますが、花見?桜はまだまだ
沖縄北部のホテルから寒緋桜の花だよりが届いていますが・・・

花だよりと言えば、関西では和歌山・南部梅林の梅見が
1月28日から開園しますが、一足早く
先日訪れた大和文華館の庭「文華苑」の梅の花を紹介します。
  
道知辺         白加賀       野梅

  
文華苑実生       一流        大輪八重緋梅

  
南高          玉垣枝垂       玉英

  
唐梅          竜狭         紅冬至

  
緋梅         鈴鹿の華       淡々紅梅大輪一重 

  
移り白梅大輪一重    鴬宿         鹿児島紅   

なお大和文華館では2月8日(火)はうめの無料招待デー

特別展「白描の美-図像・歌仙・物語-」を鑑賞後に
微かに漂う梅の香を感じながら、紅白の控えめな
梅見もいかがでしょうか。 

南天の雫

2016-12-27 15:30:01 | 季節の花々
今朝は、雨音で目覚めました。
この季節には珍しい激しい雨が降り続き、後数時間で止む
そうですが、雨も今日で今年最後、初雨は仕事始め頃。
本来、冬の雨は凍雨と呼ばれ、
音もなく蕭々と降る冷たい雨で、人を芯から凍えさせますが、
『面白し雪にやならん冬の雨』
と芭蕉は詠んでおります。
でも今朝は暖かく、グリーン・スムージー用に大根葉を
採りに庭に出ますと、草木に雨粒が・・・
特に南天の雫が印象的でした。
冬の雨光の渦を作りけり
         矢野洋子
庭の南天、赤の南天は昨年よりはまだ実が多いのですが、
今年、昨年⇒
白南天は少なく、鳥?に食べられたのでしょうか?
今年、昨年⇒
偶然にも今日のNHKラジオ深夜便の誕生日の花と花言葉は、
この『南天』で、メギ科、『福をなす よき家庭』と
南天については、昨年も12月23日に書いております。

なお誕生日の花は、検索すると他にもいろいろと
・苺(イチゴ)、「尊敬と愛」
 野イチゴの花
・八手(やつで)で、「分別」と
「花八手」や「八手の花」が初冬の季語だそうです。
12/21

ヒイラギの白い花で、角がとれる

2016-11-25 13:21:08 | 季節の花々
今朝奈良の最低気温3.2℃、久しぶりの穏やかな晴天、
自宅稽古朝から二人の予定が、仕事のご都合で朝昼一人づつに
私も経験しましたが、キャリアウーマンはつらいですね。
11/25⇐11/17
遠くの若草山の紅葉もくすみ、あっという間に秋が過ぎます。
街路樹や庭の木々も落ち葉の季節で、どこからとなく玄関先に。
お稽古においでいただける方には失礼に当たりますから、
でも掃いても掃いても次から次に・・・
吹きたまる落葉や風の行き止まり』愚句

十日程前から鬼門に植えている『ヒイラギ(柊)』、
剪定された枝からこぼれるように白色の花が咲いており、
微かに香りが漂っておりました。
柊の花の香りや裏鬼門
           土井木賊 
 
「柊の花」は初冬(立冬から大雪の前日)の季語とされており、
今朝、花は落ちていませんが、
揺すってみると、ぽろぽろと花が落ち始めました。
柊の葉の間より花こぼれ
           高浜虚子
『柊』は葉が固くてギザギザからが名前の由来なのですが、
『年をとって丸くなる』という語源にも関わっています。
柊は尖った葉っぱだったのが、樹齢40年目あたりから
徐々にトゲの小さな葉っぱに変わり、200年以上超えるころ
トゲのない丸い葉っぱとなるのだそうで、この変化は
動物に食べられないように植物の進化と思われますが、
このことを人間になぞらえ、『角がとれ、丸くなる』と
私は、どうなんでしょうか?

さあ、二時からお稽古に見えられます。準備準備

散りし金木犀

2016-10-26 09:16:00 | 季節の花々
朝日が射し込む中、若草山方面から水蒸気が上がり、
雲海様をなし、暖かい朝を迎えました。

駅まで車で送りに行く道際のあちこちに、
橙色の小さな花片が散らばっておりました。
 
昨晩の激しい雨で落とされた金木犀の花びら、
濡れたアスファルトの上で、よりいっそう鮮やかに。
  
暖かさも今日までとの予報、
季節の区切りを告げているのでしょう。

金木犀ひと夜の雨に散り急ぐ
          柴田美佐子

『夜半の雨金木犀の染めし道』
           愚句 

金木犀』は江戸時代に日本に伝わり、原産地、中国では
桂花(ケイカ)、丹桂(タンカ)、金桂(キンカ)ともよび、
桂花茶」は緑茶に金木犀の花を混ぜ、香りを移したもで、
自宅でも簡単につくることができるそうです
金木犀の花びらは手のひらにいっぱい集めて下さい。そして
紅茶や中国茶とブレンドすれば、手軽に楽しめるそうです。
でも咲き始めが良いようなので、来年になりますね。
また、花びらを砂糖漬けにしたジャムがネットでも買え、
小さじ1~2杯をお湯に溶いて金木犀茶、
紅茶に溶いてロシアンティー、
カクテル、サイダー、ヨーグルト、チーズケーキ、杏仁豆腐
様々に工夫してお楽しみ下さいと。(HPより)

ツワブキで

2016-10-23 17:47:40 | 季節の花々
神無月になると、咲き出してくれた庭のツワブキ
今年やっと花を見せてくれました。
天候不順で日照不足からなのでしょうか?
俳句では、立冬から大雪までの一月ほどの
「しづかな月」にふさわしい冬の季語
エ・エーそうだったんですね。
 
石蕗(ツワブキ)は、正式には「橐吾の花」と表し、
キクに似た黄色い花を咲かせます。
でも自宅の庭の菊の蕾は全て堅そうで、
それならばとばかり菊代わりに。
  
実は”茶花としては、あまりよろしくない”と
先生から聞き及んでいましたが、あえてなのですよ。
朝から、子供たちの年齢も近い三人さんを迎えて、
大板で中置の自宅稽古になりました。
ワイワイガヤガヤと思いきや・・・、

続けていただけることって、
ホントーに、私にとっては勉強にもなり、
少しでも先へと成長しなければなりませんね。

「田虫葉」の赤い実で

2016-10-19 17:05:43 | 季節の花々
嬉しいことに、不明だった草木の名前が判明しました。
16日の日曜日、出稽古の日ですが、もう少し寝させてと
6時35分からのNHK俳句を何気に見ておりますと、
鋭い批評で有名な選者の夏井いつきさんとゲストの紹介に。
愛媛県西条市?の自然観察ガイドの山本貴仁さんで、
机の上に、不格好な赤い実が置かれておりました。何?
お題「黄葉」と「黄落」にちなみ、黄葉のベストはカツラ、
黄落はコシアブラとお話の後、その実を手に取られ鼻まで。
赤い実を嗅ぎながら、さわやかな匂いがします、
早春にコブシによく似た花で「タムシバ」とのこと。
この赤い実の樹を公園で見たことがあり、
なんだろうとずっと思っておりましたが。 
1月19日撮影
  
3月下旬(早春に撮った写真があったはずなのですが・・・)
 ネットより借用
(8月に赤く色づいた鞘の写真もあったはずなのですが・・・)
10月18日撮影
 
この日、散歩の途中に立ちより、
本当に爽やかな香りが、葉からも醸し出しておりました。
秋風に香る赤き実は田虫葉よ
              愚句
玄関にも置かせていただきましょうか?

なお当初”たましば”と聞こえており、あわててパソコンを
立ち上げ、調べますが・・・ありません
”こぶしに似た花 赤い実”で検索
タムシバ(田虫葉、学名:Magnolia salicifolia)は
 モクレン科モクレン属の落葉小高木。別名「ニオイコブシ」 
 花には芳香があり、早春に白い6弁花を葉に先立って咲く。
 他に「カムシバ」の別名をもち、「噛む柴」で、葉を噛むと
 キシリトールのような甘味がするためで、これが転じて
 「タムシバ」となったといわれる。

ススキは尾花それとも枯れ尾花

2016-10-17 17:39:54 | 季節の花々
昨晩からの雨も、午前九時前には止み、西の空には青空が、
よかったー、今日の稽古用にススキを採りに行けます。
近くの空地から穂が赤っぽいのと白色を採り家に戻る途中
他の家のフェンスから季節外れの白百合の花が首を出して
おり、タカサゴユリの変種?なのでしょうか?。
天候不順のためなの・・・
 
準備を急がなくてはなりませんが、疑問な点が。
ススキって、赤紫色の穂と白い穂は種類が違うのかしら?
天邪鬼の相方に、一応尋ねてみますと
”しらん”とそっけない返事と思いきや、したり顔で
「ススキは、まず赤紫色の花穂の花(尾花)が咲き、
 咲いた後は白い毛の生えた種子(枯れ尾花)になるねん」
 
芒の穂すすきに触れて白さ増す
            山田六甲
付き合いきれませんから、準備準備!
床のしつらえになります。
 
花は、貴船菊、背高泡立草(代萩)、杜鵑草、紫式部、
この時期のススキは赤紫色の尾花が似合いますね。
 
準備完了、10時前に携帯が鳴りました。
”電車が事故のため、30分程遅れます”と
実は今日のお昼は、運動会の代休で休みの初孫(小六)の
願いで、お寿司が食べる約束をしておりました。
お一人だけでしたので、12時までみっちりと、
中置初炭、中置運び濃茶にてのお稽古となりました。
主菓子は樫舎の『豊穣』を。
 
喜んで頂けたでしょうか。
さあ、孫のところへ急ぎましょう。

太陽が顔をだし、若草山のススキも光っています。 

タンキリマメとアケビ

2016-10-12 09:35:40 | 季節の花々
秋風の吹上に立てる白菊は』の歌にある秋風に誘われて
秋の花や実で飾ってみたくなり、捜しに出かけました。
これは口実で、出不精な相方を気付かってのこと。
まずはアケビ、いつもの学校沿いの湯歩道
アレレー、整備され、刈り取られてしまっており残念!
しかたなく、団栗でも・・・と残された里山へと上ると
ここの遊歩道沿いもやはり、無残にも刈り取られた跡が。
一人では不用心ですが、相方もおり心強いですから
久しぶりに頂上までいきましょう。
柵の向こうから「セイタカアワダチソウ」に迎えられるも、
手が届きません。
代菊として萩の花の代用にも使われており、次の機会に。
 
次に赤い実が成っている蔓性の植物かと思えば・・・
赤い袋から黒い種がみえ、カメムシも、
家に持ち帰り、調べてみると『タンキリマメ、痰切豆』

さらに頭上の木に絡んだ蔓に『アケビ』が、
採れないなーと思っていると
相方が蔓を引っ張り、引き下げてくれ、手元へ
後は団栗がたくさん落ちていたのですが、
私がほしい鞘付きの真ん丸な団栗は、この山にはなく、
でもここまで来たのですから、引き返すのも・・・
頂上まで登ってみると、木々の隙間から生駒山が、
そして夕日に照らされたススキが風に揺らいでおりました。

『あきののの くさのたもとか はなすすき
      ほにいでてまねく そでとみゆらん』
          在原棟梁、古今和歌集巻4
訳)秋の野を服に例えれば、たもとに当たるのだろうか。
  花すすきよ。現れた穂が風に揺れている。
  たもとに当たるから、
  その様子が人を招く袖のように見えるのだろう。

家に戻り、床と玄関に飾らせてもらうと、
ススキが秋風で、人を招いてくれるでしょうか?。

 
玄関のしつらえ
  
アケビとタンキリマメも風情が
 
でも次のお稽古は金曜日になり、
ススキはまた採りにいかなくてはなりませんね。

タンキリマメ(痰切豆)にいたカメムシが判明し、
追記します。10月12日午後7時半
以前「土用藤(夏藤)」に留まっていたカメムシと同様に
『キスジホソヘリカメムシ』と思われます。

金木犀の香りで、「西王母」椿も

2016-10-07 12:47:22 | 季節の花々
良い天気に誘われ、金木犀の香りが隣の生垣から漂い、
玄関先には藤袴などの鉢が置かれています。
今年も秋が、やって来ましたね。
  
でもこの好天も昼過ぎからは曇り始め、
明日はまた雨、この三連休は雨で始まるのでしょうか。

一方我が家の庭では紋白蝶やアゲハ蝶も舞うなか、

今年も、西王母椿が咲きだしており、
9/21 10/7
日を受けて西王母てふ冬椿
           愚句
本当は、週初めには咲きだし、これは三花目なのです。
残念なことに雨が続き、気が付いたときには虫に。
あとひと月、炉開きの日まで我慢の日々になります。

昼過ぎから、お稽古に見えられ、茶箱の予定、
これから準備を始めても間に合いますね。

炉開きツバキが咲きだした松柏美術館のお庭で

2016-09-22 08:02:43 | 季節の花々
彼岸の中日の今日、国民の休日「秋分の日」で、
暦的にはこれから夜が長くなりますね。
朝から出稽古で、のんびりとはしておれません。

先日伺った『松柏美術館』は、旧佐伯邸内に造られており
大渕池が借景で、四季折々の花や水鳥たちも楽しめ、
昨年の11月下旬にも紹介させていただいた
 昨年11月下旬
『炉開きツバキ』がもうすでに咲いておりました。
昨年よりやや淡桃色の小さな一重平咲で、整った花がありません。
それはユキツバキとチャノキの自然交配種で、チャノキの
遺伝子が強いのかもしれませんね。
 今年
1972年に新潟の農家の庭先でみつかり、1980年になり、
11月の炉開き頃に満開になることから命名されております。
我が家の早咲き椿「西王母」の蕾はまだまだ堅そうですね。
我が家の西王母

駐車場直ぐには、赤・白の芙蓉が招き入れてくれます。
 
美術館の前を過ぎると、シモツケソウも最後のひと花が、

まだ蕾の杜鵑草の群落が、

そして金水引の黄色が目に付きます。

小高い丘へ向かう『逍遥の小道』の入口も萩の花が

丘の上には紫紅白や・白の萩の花が愉しませてくれます。
 
旧佐伯邸は閉まり、茶室「伯泉亭」にも入れませんが、
  
手入れはたいへんなのでしょう。
奥に枝垂桜の棚が見られ、その他にあります。
春の見頃は素晴らしく、観桜会が開催されるそうです。

そういえば、春の歌の万葉歌碑が駐車場の入口に
二つ並んで建てられており、上村松篁先生の筆になります。
 
山吹の咲きたる野辺のつほすみれ
      この春の雨に盛なりけり

 
春雨のしくしく降るに高円の
     山の桜はいかにかあるらむ


お庭だけでしたら、無料で訪れることに気が付きました。