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気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

山椒の実が、

2015-10-04 09:55:57 | 季節の花々
朝から庭の雑草引き
まだまだ蚊が、嫌になります。

春に花山椒(雄花)で、佃煮を作った山椒の木の側に、
採り忘れた山椒の実(雌花)が顔を覗かせました。、
赤、黒、果皮が、
葉にはアゲハの幼虫も見られます。
先日飛んできたアゲハが産み付けたのかもしれず、
そっと、そのままに、
蛹で冬を越してくださいね。

青い実の季節は、ちりめん山椒に最適です。
少しですが冷凍して保存しており、
山椒ごはんや煮魚にも良いですね。

山椒をつかみ込んだる小なべかな
       一茶 「享和句帖」

9月には赤く色づいた実、
昨年になりますが、、
粉山椒を作ったことを思い出しました。
この黒い実も粉にするため、
必死に・・・、堅くて堅くて、
結局は黒い実は、捨ててしまいました。
でも、出来上がった粉山椒はくすんだ、赤茶色で、
香りが高く、舌が少し麻痺するほどでした。
努力?の甲斐があり、
さすがJapanese pepper。

山椒は、一年に三度楽しめるといわれていますが、
春、夏、秋と本当ですね。
来年もよろしく。

青じその実が、大変なことに

2015-09-25 18:18:36 | 季節の花々
雨上がりの庭では、草が生い茂っております。
シルバーウィークは晴天でしたので、
草引きをと考えておりましたが、
お茶のお稽古、孫の演奏会や誕生会などで忙しく、
草引きができておりません。

そんな庭の雨の上りの花を紹介します。
水引の花ですが、
水滴が残り、日の光で、輝いております。
長く咲いており、茶花として重宝しております。

一方、あまりの雑草のため、少しだけ草引きをしたところ
藪茗荷(やぶみょうが)の花(季語は夏)を見つけました。
今年頂いた株ですが、季節終わりに咲いてくれました。
青い実(季語は秋)ができるのが楽しみです。
 
でも一番の雑草は青じそ(大葉)なんです。
実は、3年前に隣の庭の青じその実が飛んできたんです。
初めは、独特の香りが、
虫よけに良いのかと考えてそのままに・・・
今では庭のいたるところで生えてしまいました。
そして青じその花が咲き、
一部には実が色づき始めております。
 
青紫蘇       赤紫蘇(参考)
料理の薬味や、スムージーなどに重宝しておりますが、
抜いても、抜いても、なかなかですね。

今年は、この青じその実を使って
なにかお料理をと思っており、
塩づけ、味噌漬け、ちりめん紫蘇が候補です。
実がはじけて飛び散らない内に収穫しないと、
来年の春も大変なことになってしまいます。

でも今は一週間ほど、実が熟するまで待ちます。

椿の西王母が咲きだす

2015-09-19 18:21:25 | 季節の花々
庭には、夏の花『木槿』と秋から春の花『椿』が。

風炉(夏)の木槿に対して、
椿は、炉の季節の代表花として
11月の炉開きから4月の透き釡まで、
長い間、床を飾る主役ですね。
椿の開花はだいたいこの花で始まるといわれる
西王母』が三輪、咲きだしました。
  
その名の通り桃のような淡い色に、薄紅のぼかしが入り、
先端のふくらみが、艶やかさを醸し出しております。

西王母」は、
西の方角の女神で、三千年の齢を保つといわれる
桃の実を持っており、長生きを願う漢の武帝に仙桃7個
与えたと伝えられる神様だそうです。
ちなみに反対側の神様は「東王父」といわれる
男の神様で、花の名前はつけられておりません。

この中国の故事に基づき
お能の演目に取り上げられたり、
和菓子としても、いただく機会がありますね。

この花は、9月~4月まで非常に長く咲いておりますが、
本当は咲き始めが良いですね。
でも お茶室にはまだ早いですね。
庭でゆっくりたのしみましょう。

鋏を入れるのは、炉開きまで、御預けです。

薬師寺の曼珠沙華と『不東』を

2015-09-16 19:42:30 | 季節の花々
薬師寺本坊前庭に建つの歌碑。
奈良出身の歌人前川佐美雄
『送りくる が 照らす灯あかり
         茎青かりき 夜の曼珠沙華』
夜になれば、この歌の様子が・・・残念
 
現地学習で、薬師寺にお邪魔しました。

御本尊 薬師如来の脇侍、月光菩薩が
9月23日までの”白鳳展”奈良国立博物館
開館120年記念特別展へ出張されており、
月光菩薩 
毎朝、薬師寺から御坊様が奈良博へ
お参りに行かれておられるそうで、
講師村上坊が息せき切って会場へお見えに。
いつもながら、難しい話も楽しくされ、
玄奘三蔵院伽藍を拝観させていただきました。
 
不東』の揮毫は高田好胤さんで、
玄奘三蔵の出発の志は、
『インドで仏典を持ち帰るまでは、決して東には帰らない』
つまり、一度、立てた「志」を決して曲げることなく、
最後まで貫くことを意味されております。
さらに平山郁夫画伯の「大唐西域壁画」を拝見しましたが、
三度目にも関わらず、ラピスラズリの『青色』、
年数が経るにつれ、落ち着きが増し、
すばらしいの一言。
また最後の一枚に一人のお坊様が描かれていますが、
好胤さんはこの壁画を見ることなく亡くなられており、
平山画伯が、下絵の構図を書き直し、月の位置を変更し
一人の僧侶を書き加えられたというお話を伺いました。

私も、精進あるのみですね。

萩の花を

2015-09-10 13:20:42 | 季節の花々
 玄関のしつらえ
6月下旬から咲きだした『萩の花』、
やっと飾っても良い季節になりました。

『萩』は「艹」くさかんむりに、「秋」の字
既成の文字を組み合わせた「会意文字」で、
豊かに咲きこぼれる様は、
豊穣を表す秋のシンボルですね。
でも実は、「萩」の漢字は、ヨモギの一種を指し、
日本語の特別な意味として、「はぎ」の花になるそうで、
『萩の花』を用いるのが良いのではないでしょうか。

『萩の花』(芽の花)は「秋の七草」の一つで、
山上憶良が万葉集で選定されております。
「秋の野に 咲きたる花を 指折り
  かき数ふれば 七種の花
  芽の花 乎花葛花 嬰麦の花
  姫部志 また藤袴 朝貌(あさがお)の花」
漢字はすべては読めません
口ずさむとわかりますが、・・・
朝貌を「あさがお」と詠むそうですが???、
現在は桔梗(ききょう)とされています。

香合は桔梗とで、
ススキといえば、お月見ですね。
今年の十五夜は、9月27日で、
お月見団子を作りましょう。
あっそうでした。お彼岸”お萩”のほうが先です。
忙しいですが、楽しみ、楽しみ。

タカサゴユリのたかさごとは

2015-08-28 00:40:07 | 季節の花々
残暑にさしかかる時分に咲き始めるユリがあります。
数年前はほんの一・二本だったのが、
今や群落を形成して、電車の線路脇や空き地で
よく見かけるようになってきたユリです。
タカサゴユリ(高砂百合)で、
テッポウユリ(鉄砲百合)と良く似ておりますが、
季節が少しちがいますね。

1923年頃に台湾から園芸用にと日本にやってきた外来種で、
ああそれで、高砂族の国(台湾)のタカサゴ?
本当は琉球語の台湾の別称、サカサングに由来するのです。
このユリはいつの間にか、庭から逃げ出したそうで、
球根やムカゴで増殖するユリとは違い
このタカサゴユリは種を作ります。
種は風にて移動、定着し、花を咲かせます。
そしてまた種を作りとを繰り返して
ここまで目立つようになりました。
やはり、地球温暖化が影響しているのでしょうか。

目覚まし草(茶)と日本薄荷の関係は

2015-08-27 00:40:39 | 季節の花々
ミント(薄荷)の花が段々に咲いており、
葉の形が少し違うかなっとは思っておりましたが、
日本薄荷(和薄荷)というのだそうです。

薄荷とお茶はすこし関連性があるらしく、
中国が原産だとする説によりますと、
僧・栄西さんが中国からお茶を持ち帰られておりますが、
同時に薄荷ももたらされ、茶は京の栂尾
薄荷は山城の長池で栽培されたそうです。
また茶の異名として目覚まし草をつかいますが、
一条兼良の紀行文(1473年)の戯言に初めて登場しております。
 「旅人に めざまし草を すゝめすは
     野上の里に ひるねをやせん」
それまでは、万葉集によりますと
目を覚ませる品物(種)、変じて人を喜ばせる贈り物、
松や萩、後にはタバコ、
そして今はお茶に    (茶道大辞典、淡交社)

なお和薄荷が自生植物とすると
正倉院文書(762年)の記述に「目草」(めぐさ)という
名前が薄荷としてあげられております。
貝原益軒「大和本草」には、
「生葉を刻み、膾に加え、又、煎茶、燗酒に和して飲む。
 本草にも、茶に代えて飲むといえり。
 痩弱の人久く食べからず。
 猫くらえば酔う。
 猫の酒なりと云う。
 猫の咬みたるに汁をぬるべし、相制するなり。」
と薄荷の利用法が紹介されております。

話が少し脱線してしまいましたね。

吾亦紅が咲いています。

2015-08-21 00:54:35 | 季節の花々
お盆前から吾亦紅(われもこう)が咲きだしました。
実のような丸い穂になった花が、
暗い赤紫色で、微妙な色合いがなんともいえません。
秋の十五夜のお月見でつかわれ、
薄(すすき)とともに欠かせないそうですが、
私にはお団子が・・・
今年の十五夜は9月27日で、まだまだ先ですね。
でも今年は閏で3回もあるんですって。

この特徴のある名前にはさまざまな説がありますが、
一番の説は「割れ帽額 (もこう)」が
変化したのではないかというものです。
漢字表記はこんなにもたくさんあります。
本来は「吾木香」と書いていたそうですが、
   【わが国(日本)の木香の意】

「吾亦紅」ははかない思いがこもっており、
秋の風情も漂っておりませんか。
・・神様が赤い花を呼び集めた時、この花を入れるのを
 忘れていて、花が自ら「吾もまた紅なり」と申し出たと・・
 いう逸話で広まったそうです。
 俳句や和歌で使われ、小林一茶は
 「吾亦紅 さし出て花の つもりかな」

「割木瓜」は、小花の形が、割れ目を入れた
  木瓜の模様に似ているからだそうで、
他に我吾紅、、我毛紅、我毛香、など、
別名もなんと酸赭、山棗参、黄瓜香、豬人參、血箭草、
馬軟棗、山紅棗根、地楡(ちゆ)とも

長月には使わせていただきます。

 

仏桑華にクロアゲハが

2015-08-18 13:05:22 | 季節の花々
クロアゲハが仏桑華(ブッソウゲ)を吸蜜しております。
先日訪れた沖縄(赤花と)ではあたりまえの風情ですが、
この赤い色が、なんとも南国ですよね。
でも花の名前が・・・

御存じのようにハイビスカスですね。
アオイ科フヨウ属を指すため、扶桑花との別名もあり、
1610年頃に薩摩藩主島津家久が琉球産ブッソウゲを
徳川家康に献じたのが最初の記録だそうです。
いまでは、園芸品種としてよく見られますね。
一日花ですので、とってもいいですよと教えていただき、

私も髪飾りにしてみましたが・・・、
ハワイでは、ハイビスカスの花を髪飾りにする時、
未婚者なら右側、既婚者は左側にさしますよ。

なおクロアゲハはベーツ擬態をして
ジャコウアゲハに似せるそうです。
なぜなら、ジャコウアゲハは鳥などが食べると
苦くて、すぐ吐き出すそうで、二度と捕食しなくなります。
生き残るため知恵はすごいですね。

はまゆう(浜木綿)の「ゆう」

2015-08-17 21:53:16 | 季節の花々
先日訪れた沖縄で、沖縄の固有の花に混じり、
日本の砂浜などでよく見られる
はまゆう(浜木綿)が咲いておりました。

浜木綿は、真白な細長い六弁の花を十輪ほど咲かせ、
その姿がゆふ(木綿)に似ていることからだそうで、
ゆふを”ゆう””木綿”へと変化するのですが、
もめん(木綿・コットン)の綿が日本に伝わる以前は、
さまざまな植物が糸や布の原料となり、
主としては麻で、楮(こうぞ)等も使われております。
この楮の皮を蒸して、水にさらして
白くした繊維のことを「ゆう」とされ、
神に捧げる幣(ぬさ)に似ていることからも
因んでいるそうです。
先日の名水点でも、注連縄に指しておりました
幣や紙垂(しで)にも使われるそうです。

さらに緑々とした幅広の葉の姿が
万年青(おもと)に似ているところから
「浜万年青」(はまおもと)の名でも親しまれ、
浜木綿の葉表に恋しい人の名を書き、
枕の下に敷いて寝ると、
必ず恋しい人が夢に出てくるとも・・・

柿本人麻呂は『万葉集』で
み熊野(くまの)の浦の浜木綿百重(ももへ)なす 
     こころは思(も)へどただに逢(あ)はぬかも