小津神社(写真)交差点に設置された「高度化ピックス」とは、スマホに「信GO!」というアプリを取り込むことで信号の色を音声で知らせ、視覚障害者の安全確保と音声が鳴らないことで周辺住民への配慮も行えるというもので、今年4月現在、全国で約330基が設置されています。
新聞報道では視覚障害者にとって「朗報」との報道がある一方、当事者の方の中ではスマホを持っていない方が多いということ(ボタンがなく使いづらいなどの理由)や音声の方がやはり安心という声もお聞きしました。実際に現地で調査しましたが、この交差点はJR高架下の複雑な道路でもあり、音声も早口でどの信号の情報なのか瞬時に判断しにくいこと、また雨天時、傘と白杖を持った上スマホの操作はかえって危険ではないかとも感じました。
高知県視覚障害者協会のホームページでは、高度化ピックス以外にも「音響等感応用タッチ式スイッチ」など安価で設置できるものもあるようです。今後の普及については、当事者の意見をしっかり聴くことが大切ではないでしょうか。