28日、平和と生活を守る高知市民の会2016年度総会にあわせ、記念講演「検証!介護保険」が行われました。講師はミスター介護保険こと日下部雅喜さん。(大阪社会保障推進協議会介護保険対策委員)
制度スタートから15年が経過し、この間保険料は2倍以上と負担は限界を越え、家族の介護負担は解消されず介護離職は毎年10万人以上となり、介護難民、介護崩壊が広がっています。昨年から制度が大きく変わり、①要支援1・2が保険から外され市町村の“総合事業”に移行②特養ホームへの新規入所は要介護3以上③年金収入年280万円以上は利用料2割負担、など“保険あって介護なし”の現状がさらに悪化する改定が行われています。
高知市は全国に先駆けて今年10月から総合事業をスタートさせることになっていますが、要支援者への現行サービスの維持や多様なサービスを保障させることが大切です。介護費用圧縮のための利用者に保険からの「卒業」を迫ることや、厳しい経営実態の事業所へのさらなる報酬減などあってはなりません。今後の高知市の施策に注視していきます。