大会録

ホノマラの人々の大会の感想など

伊豆大島ウルトラランニング 2016/3/27(はせ)

2016-04-08 20:16:04 | 伊豆大島ウルトラランニング
どーも、2年、もとい3年の長谷川です\(^o^)/


今回は3/27に行われた伊豆大島ウルトラランニングという大会について、記念すべき初の大会録を書いていきたいと思います。長くなるので読んでください\(^o^)/


◎出場のきっかけ
一つには去年9月の秋田100kmのリベンジ、があります。
自分としては初めてのウルトラ、それも100kmへの挑戦だったのですが、完全に自分の力不足で途中リタイアに終わってしまいました…

そこで!
半年後の伊豆大島に照準を合わせて練習を積み、絶対に完走するぞ!と意気込んだのが始まりだったかなと思います\(^o^)/

ですが、その理由は伊豆大島入金後のモチベーション維持のための後付けだったような気もします。本当の本当に最初の理由は、実を言えばよく覚えていません笑 半年も前のことだからなー。“誰か”に誘われて、“ノリと勢い”で出走を決意しただけかもしれません\(^o^)/


◎エントリー~移動日まで
目標は完走。
秋田後の10月~3月大会前まで、スピード練はそっちのけでひたすらに距離を積み長距離に慣れることを意識して練習した。特筆すべきは2月で、免許取得のため最終週以外は雪国・青森にいたはずだが、月間は209.8km。大会もふっかハーフ以外は出ていない。今思えば、寒すぎる、景色が畑と雪ばかりでつまらない、米軍の飛行機がうるさい、コンビニが無え、歩道も無え、などと文句を言いながらもあえて過酷な環境下で練習することで並々ならぬ根性がついたのではないか。

また、大会の2週間前にランシューを新調した。シューズはAdizero Japan Boost 3(名前合ってんのかな)のオレンジ色。クッションは薄く見えるが、走った感じはクッションを割と感じて足裏が保護されている感じ。

「普段は結構走られてるんですか?」
「はい、サークルのほうで」
「今度大会とかあるんですか?」
「2週間後に伊豆大島に行ってきます」
「伊豆大島!何kmぐらい走られるんですか?」
「…100km」
「100km!?!?!?(声の上ずり)」

という、世間一般の反応をいただきました。想定内です。ありがとうございました。

大会約1週間前に行った峠走はかなり効いたと個人的には思う。獲得標高こそ違うものの、伊豆大島には峠走の峠のような600mずっと登り、のような坂がないので、峠走をこなしたことにより伊豆大島のレース時は気分的にもだいぶ楽になった。他にも距離練を一つやったりと距離耐性に関しては万全の状態だった。


◎出発日~船の中
竹芝港へと向かう前にこけなお宅にて『リング』の鑑賞。with 青くん、あんこさん!伊豆大島が舞台ということで予習のために観たが、今回泊まったのに似たコテージなどが映されており実際に宿泊所を見たときに少し不気味な感じがした。あとは、登場人物たちの思考回路がだいたいおかしかった。貞子の死体を捜すために井戸に潜るくらいなら黙って100km走りますわ。青くんポテチありがとう。

それから移動して浜松町駅に到着、近くのデニーズで夕食。ホカンだとこちらが思い込んでいた人たちと互いに自己紹介。リレーマラソンに挑む会という団体があることを初めて知った。いろんな大学の学生が集まっていて、今年で3年目の団体らしい。愛称リレマラ。

駅に戻りみきさんの親友あおちゃんさんとも合流し、さらに佐々木さん、田丸さん、西さんが見送りに来てくださり、駅の改札がかなり雑多な感じになった。その後買い出しをして、竹芝港へ。

佐々木さん田丸さんに手を振られながら、乗船。6年振りくらいに船に乗った。
船室で次の日の作戦会議とあとはひたすらおしゃべり。この時はせくんを可愛がる会(※注)の活動の一環として、(買ったばかりの)ランシューにポムポムプリンのワッペンを縫いつけられた。もとい、縫いつけていただいた。固く縫いつけられていて、簡単には取れない。

そして、夜の波に揺られながら眠りについた。

※はせくんを可愛がる会…元々は、来る6/5の奥武蔵ウルトラマラソンを、エントリーしなかった人が最大限に後悔するまでに楽しみ尽くそうという目的の下結成された会。現在ではその目的を超えて、活動が拡大している。会員は3名。LINEグループがある。上記のワッペンはこの会の会員の証である(多分)。


◎大会前日
誰かの目覚ましと波の揺れで起き、程なくして伊豆大島に到着。
小雨が降っていて寒く、翌日の大会に一抹の不安を抱えながらも宿・朝海館へ。

荷物を置き身軽になった後、三原山へ。風強すぎ、寒すぎ。火口近くまで行ったが、貞子の気配はなかった。

港に戻って、河田さんあーりーさんを迎える。あーりーさんに最大級の敬意を払って高校球児のごとく体育会系の挨拶、叩頭をした。河田さんには普通に挨拶した。

おともだち、という店で昼食。「旅先では散財していけ」というポリシーに則って特上6品盛り刺身定食を注文。ポムポムプリンと食卓を囲んだ。おともだちになった。

火山博物館では宇宙をシミュレートした後、外の広場に五体投地した。が、芝生が意外にトゲトゲで体に刺さった。皆で戯れた。写真は掲示板へ。

ぷらっとハウスにぷらっと寄って、アイスを食べた。大島の牛が可愛かったので写真を撮っていると、牛マニアみたいとあんこさんあーりーさんに言われた。3人で牛を愛でた。

それから三原山温泉で露天風呂を堪能した。露天風呂最高以外の感情が湧かなかった。
そのまま会場へ受付に。実感が湧いてくる。

宿の本館で夕食。根掘り葉掘りの尋問、もといはせくんを可愛がる会の存続に必要な情報の共有が行われた。話は進むが、箸は進まない。

別館に帰り作戦会議と翌日の準備。ゼッケンには「ホノルルマラソンを走る会」と、誠に僭越ながら「枝」と書かせていただいた。21時半には就寝。布団が冷たかったがぐっすり眠れた。


◎大会当日
10km 1:03:03
20km 1:01:57 (02:05:00)
30km 1:08:39 (03:13:39)
40km 1:11:19 (04:24:58)
50km 1:16:05 (05:41:03)
60km 1:16:16 (06:57:19)
70km 1:21:02 (08:18:21)
80km 1:31:21 (09:49:42)
90km 1:21:07 (11:10:49)
100km 1:39:36 (12:50:25)

※手元の時計なので公式タイムとは若干のズレがあります。ゴールした瞬間に止めるのを忘れています。

2時半起床。おにぎり2つとどら焼き1つを流し込んで会場へ。
着いてから、大会前のルーティーンにしているアミノバイタル・クイックスタートを投入。さらに青いアミノバイタルの顆粒1つを飲んで準備万端。心配性がたたって有り余るほどのゼリーを持ってきたがクイックスタート以外は使わなかった笑
アミノバイタルの顆粒1つを携帯したがそれも使わなかった。

服装ははせくんを可愛がる会でお揃いの、秋田リベンジの念を込めた「奏」Tシャツ(ここに先ほどのゼッケンの文字を合わせると…)に短パン、キャップ、アームウォーマー、手袋、ポムポムプリンエンジン付属のランシュー、3足で1000円のadidas靴下で挑んだ。アームウォーマーと手袋は着脱を繰り返して気温対策とした。

スタート~10km
5:00、号砲が鳴る。伊豆大島2周の旅の始まりだ!
暗い、寒いでテンションは上がらなかったが、あんこさんみきさんと並走。距離表示がなかなか見えなくてなんか長くね?って思った。あんこさんが同じ赤十字の人を発見したらしく、朝っぱらからナンパしていた。この人はなんて元気なんだろう、と横目で見ながら考えていた。

10km~20km
あんこさんみきさんとひたすら並走。3人の秋田Tシャツの集団が並走しているので声をかけられることもあった。あるおじさん曰く、リタイアしたのにその大会のTシャツを着て走る明るい集団とのこと。もちろん明るいです。底抜けに。
一ヶ所トイレが3人とも同じタイミングの時があった。仲良し。

20km~30km
謎の腹痛に見舞われたので、2人には先に行ってもらいコロッケエイドをスルーしてトイレに駆け込む…がだいぶ並んでいたのとドアの立て付けの悪さに手間取り大幅なタイムロス。まずいと感じ人をどんどん抜かす。と、 25km以降の坂に差し掛かる前にあんこさんもりりんふじのやのっちの4人に追いつく。会話を交わしながら並走、するとみきさんにも追いつく。上り坂はやのっちがひたすら飛ばしており、その少し後方を追うという形で進んだ。

30km~40km
やのっちが見えなくなり、代わりにあんこさんと並走。上りといってもずっと上るわけではなくアップダウンを繰り返す感じ。ほぼ無心で走る。
37km地点のエイドではサバソースカツパンがあった。サバもパンも欲してはいなかったが、配っていたお姉さんが高校の同級生に似ていたのと、その頑張り(と美貌)に負けて気付いたら手にパンが渡っていた。ふじのがあの人めっちゃ可愛くね?ってひたすら言ってた。

40km~50km
折り返しで会った青くんにもう坂は終わりだよ!と言われた。ダウト。三原山山頂まで実際はまだまだ上りが続いた。45kmの距離表示もダウト。けれども、山頂の明日葉そばはそんなことがどうでもよくなるくらい美味しかった。山頂はそばに限る。山頂=そばという等式は揺らがないのである。そこからまた同じ道を下ったのだが、折り返し開始地点のエイドに戻ってくるまで、体感時間にしておよそ3分。一瞬。あんこさんも3分くらいだったねと言っていた。

50km~60km
今まで上った分、ひたすら下り。トレイルの“下界に戻っていく感じ”と似ていた。
途中おじさんと下り飽きましたね~脚が痛いなどと弱音を吐きあった。やのっちにも会った。曰く、脚が止まらないよ~!と僕は調子に乗っていたらしい。
応援組に迎えられ1周目が終了。物足りなさを感じたため、完走を確信。あら汁、おにぎり、そして応援組秘伝のスペシャルアミノバイタルを補給して、追いついたホノマラーと軽くおしゃべりをして2周目へ。「フルマラソンは短距離だねっ!」らしいです(個人の感想です)。

60km~70km
あんこさんはまだ脚が元気らしく、置いていかれたので孤独走を覚悟。70kmからの上りでどうせ死ぬんだから、ここはまだ走っておこうみたいなことを考えていた気がする。

70km~80km
予想通り死んだ。歩いた。でもまだ平坦と下りは走れた。
上りで歩いてたら見覚えのある人影が。赤松さんとあーりーさんである。はせくんファイト!とあーりーさん。やべ、見つかった、走らなきゃと思う前に、脊髄反射で走っていた。赤松さんにもうすぐエイドと言われ、進むとあおちゃんさんとふじのがいるエイドがあった。あおちゃんさんと90kmからの上りはひょいっと越えるだけだねとしゃべったが、今思えば特大フラグだったなああれは。ふじのもあと22kmだぜ、と具体的に応援してくれた。

80km~90km
気持ちが徐々に切れてきて、歩きの割合が増えてくる。どこかのエイドの直後に後ろから通りすがりに応援組から応援を受ける。その応援で、再び気持ちを入れ替えることができた。あとは正直、記憶がない…

90km~フィニッシュ
この道はゴールに続いている、と90kmの看板に言われた。それはそう、しかしこんな道走ったっけ??こんな上ったっけ??絶望しながら進む。
そのうちミルフィーユの地層が現れた。本日2回目。元気は出ないよなとか考えてたら、オールスポーツの写真撮影のおじさんが。これは走んなきゃいけないやつじゃんと思ったので、仕方なく200mくらいだけ走った。
残り3kmの距離表示があり煽られたので走りに切り替えた。うだうだ考えてもしょうがないので早くゴールしようと思った。あと500m、と言われた途端それまでの疲労が嘘のように脚が動いた。ホノマラー皆の声がした。新島ガラス製のメダルが夕日に輝いていた。スタートは日の出、ゴールは日の入りと、太陽とも一緒に走った13時間の旅だった。

ホノマラーに迎えられ、はせくんを可愛がる会秋田リベンジ達成記念の写真を撮った後、すどーさんもりりんやのっちのゴールを待つ。3人ともきつそうではあったが無事に完走できたので安心した。
その後御神火温泉へ。脱衣所ではウルトラの勇者たちがぶっ倒れていた。夕食は覚えていない。

コンパではこれまでで一番美味いと感じるビールを飲んだ。四万十川組と電話をつないで、みなみちゃんの誕生日を祝い互いを労った。(たくさんおめでとうを言ってもらってすごく嬉しかったです。ありがとうございました!)だが、100kmの後だからなのか頭が回っておらず超適当にベラベラとしゃべってしまった。西さんとも電話したが、はせくんを可愛がる会メンバーの声が非常によく通る人のおかげで、よく聞こえなかった。ハッピー足りてます。ターンも足りてます。またその適当な流れで、そもそも女子で100km走りたいとか言う人は女子力が云々…みたいな失言をしてしまいあーりーさんに怒られた。撤回します。
1:30くらいには就寝。


◎最終日
雷による地響きで目が覚める。 必死で帰りの船の運航状況を調べる。
遅めの朝食だったが、内臓が疲労でやられているのか残してしまった。

リスが一匹しかいないリス園に行って、ウサギを愛でた。絶好の写真スポット。青くんとあんこさんが泥だらけになった。ハンモックもあり、青くんが寝てビショビショになった。青くんを寝かせて振動させる儀式の後天気が回復したので、大会のときはこの儀式が必要であるようだ。

岡田港に戻り昼食をとった後、帰りの船に乗った。映画のワンシーンのような盛大な見送りを島の人たちから受けて、伊豆大島を離れた。

船の中はババ抜きを一回やった後は記憶がない。

竹芝港に戻った後は八重洲で恒例の焼肉!佐々木さんと合流して、獰猛な肉食獣のように、見境なく肉を食らった。実際、何の肉を食べたかは覚えていない。ペース配分には気をつけよう。あと、好き嫌いをせず食べること。

無事に家に着き、大会全日程終了\(^o^)/


◎まとめ
フルマラソン以上の距離を走ったことがない、サブ3.5もしていないような僕が今回完走できたのはなぜなんだろう、と今でも思いますが、やっぱり応援によるものが一番大きいだろうと考えています。応援があったからこそ完走できました。

100kmにおいて、応援の力は偉大です。レース中のホノマラー、エイドの人、沿道の人、大会前の通常練でもたくさん応援をいただきました。改めてありがとうございました。

100kmはさらに、豊富なエイドを存分に味わえるという楽しみ方もあると思います。フルマラソンでもエイドが豊富なものも増えてきていますが、走るペースの違いや時間の制約などによりスルーすることが僕は多いので、今回は今までで一番エイドを楽しめた大会でした。

個人的には、100kmに向けて出走するメンバーと一緒にいろんな距離練を企画したり参加したりするという、大会前の活動もすごく楽しかったりします。そういう思い出や、完走の感動、達成感、つらい思いさえも、これから多くの人と共有していきたいと思っています。

はせくんを可愛がる会の3人は完走はしましたが、早く次の100km走りたい!とうずうずしているので活動はまだまだ続いていきます\(^o^)/ ウルトラの呪いにはもちろんかかったので半年後のえちご・くびき野マラソンには出走予定です\(^o^)/ 会員のうち2人は明日も大会があります。周回はまだ終わってません。頑張ります\(^o^)/


以上、長文駄文失礼いたしました。
100kmエントリーに、深い考えは必要ないよ\(^o^)/