大会録

ホノマラの人々の大会の感想など

第1回日光マウンテンランニング(はまちゃん)

2016-11-28 15:23:20 | 日光マウンテンランニ...
5年の濵田です。
100kmの流れ(?)ですがトレイルをぶち込みます 笑

昨年の熊野古道トレイルに続き、

どうしてもまた世界遺産のトレイルを走りたい!

という思いから参加してました、日光マウンテンランニング。



基本情報はこんな感じです。

大会概要
・日時:2016年11月13日(日)
・距離:約32km
・累積標高:1886m
・制限時間:9時間
・場所:日光国立公園および世界遺産の二社一寺周辺山域

今年が第1回大会ですが、日本のスカイランナー第一人者の松本大さんが運営に関わっているとのことで、ふたを開けてみるとこれ以上ないほど素晴らしい大会でした。レース終了から月日は経ちましたがその感動は色褪せないばかりか増す一方なので、以下にその感想を記すこととします。



目次は以下のようになってますが、レースの感想はどうしてもグダグダなりがちなので、§2 あたりから適当に読み飛ばすのがオススメです。

【目次】
§0 練習と事前準備
§1 レース
§2 11の魅力と2つの課題
§3 まとめ
§4 まとめのまとめ

§0 練習と事前準備
月間走行距離はあまり真面目に記録は取っていないですが、だいたい月150K弱。
長い距離はえちご100K。トレイルは9月末のSTYの途中打ち切りと、たまに家の近くでちょこっと野山を走る程度で、本格的な山はなし。
レース1週間ほど前にシューズを新調しました。



以前のBROOKS PURE GRIT 4 からsalomonのspeed cross 3にしました。最新モデルはSpeed Cross 4ですが、ぶっちゃけほぼ変わらないとの店の人の談。定価の6割ほどで購入しました。各所で好評を得ているモデルとのことでほぼ不安はなかったのですが、
”これぞトレイル向け”
って感じのシューズでグリップ力は最高。ロードでの走りやすさは他のシューズに劣る部分もありますが、急斜面での安心感と走りやすさは抜群でした。
若干ロードよりの前回のシューズと趣を変えたかったので、その点では良い選択となりました。
直前に新調するのは一般的にはよくないとされていますが、とっておきのデートの前に新しい服を着たくなるものでしょう?失敗することもあるとは思いますがそのあたりは自己責任で(適当)

§1 レース

※諸事情によりコース地図は削除しました



スタート〜A1(8.0km)<42位>
前半は比較的抑える(気持ちで入る)のはいつも通り。
ただ、
”今までレースで経験したことのない鮮やかさに圧倒”
されてペースを抑えるのに苦労します。
いや、だってこんな景色見たら誰だってテンション上がるでしょう?


(スタート会場が絵になります)



(スタート前こんなにみんな笑顔の大会も珍しい)

スタート後は登り基調ですが、その後急な下りで滑落し肋骨を折っている怪我人が。何人かのレース参加者が救護に当たっていました。自分より前にいるのだから結構速い人たちです。救護を必要とする怪我人に初めて遭遇しましたが、今後レースに参加するにあたって救護の知識等も身につけていきたいなと感じながら進みました。

※尚、救護にあたっていた方は途中で復帰したようで、猛スピードで抜かされました。結局8位になったそうです。救護をしつつその後素晴らしい順位を獲得された眞舩さん、尊敬いたします。

A1〜A2(12.0km) 大山付近1:50:47 <38位>
A1エイドは以前親友たちと宿泊した大江戸温泉の直ぐ近く。懐かしさを感じながらエイドに入ります。
標高が高くなるこの辺りから、色とりどりの紅葉は、冬の足音が近づいた高原へと姿を変えていきます。
ただこの日は雲ひとつない青空。

“コース上どこを走っても気持ちいい。”

こう感じられるレースはトレイル大国の日本といえどもなかなかないのではないでしょうか。



A2〜A3’(15.0km) 霜降高原往路 2:29:37<55位>
比較的快適に進んでいましたが、A2付近で早くも足のつりを感じ、A2でゆっくり休むことに。おそらく約3分の休憩ですが、後ろが詰まっており、そこで15人程度に抜かれたようです。
(38位通過の自分が1:50:46で3分休憩だと52位の人の1:53:32あたりまで抜かれてる計算になります。)
直後のくだり等も含め、完全につった訳ではないものの快適には走れない状況が続きます。

A3’〜A3(18.0km)霜降高原復路<59位>
この区間3km設定なのかーいw ただ、実際GPSの記録等を確認しても、4kmはないようです。
1350mから1700mまで1400段の階段で一気に上り(後半はトレイルもあり)、一気に下がる今回のトレイルのメインディッシュ



ただ、ここでもA3’到着時に足完全につってしまいしばらく休憩。
攣っている時に焦っても仕方ないので、
エイドでは日光特産の湯葉、羊羹、オレンジ等をタイムを気にせずじっくり堪能^o^
新発売のポカリスエットゼリーも美味しかったです。
その後も楽しみにしていた1400段の階段を前にして攣ったため、前半は適宜休憩しながらの歩き。後半は攣りも治ってきて止まらずに歩いて登れるようになってきました。

登りの際中はやたらドローンが飛んでたのが印象的。
主にNHK等が取材していたようです。さすがNHKの取材力。
実際のドローンでの様子はこちらからどうぞ!

NHK World
大嶋さんによる大会動画

その後は若干テクニカルだが、走行可能な下りに入ります。
”少し怖いけど、ギリギリ走れる”
くらいがトレイル走ってて一番面白いです。この地点では前後に下りを得意としてそうな人が多かったことから結構ヒャッハーしました。

A3〜ゴール(30.0km)<60位>
※32.0kmともいわれており、諸説あり。

区間の前半はこの大会のために整備してくれた急でストレートのダウンヒルや、ふかふかで緩やかに下る気持ちいいトレイル。走りやすすぎてもはや困った。熊野古道トレイルの前半みたいな走りやすいふかふかなトレイルは、気持ち良すぎて爆走しました 笑


(写真は急なダウンヒル。ここは脚への負荷覚悟でまっすぐ爆走するか、負荷軽減でジグザグで行くかランナーにより作戦が変わってきて面白いところでもあります。)

区間の中盤は大江戸温泉に戻ってきて、一部だけ行きと同じコースを戻る。区間の前半走れすぎて、またもや攣りに苦労。
後半の林道・ロードに入ってからは回復してきたので、あり余っている体力を使い、最高4:05/kmくらいまでペースをあげ、一人抜かしてゴール。
楽しくてあっという間の32kmでした。

タイムは4:56:40の総合60位。(男子57位)
途中から目標にした5時間以内にはまとめきったものの、全体としてはなんとか4時間30分前後で走りたかったレースではありました。
いつもだいたい目標の目安にしている女子3位の方が4:47だったので、その方には勝ちたかったのが本音です。

§2 12の魅力と2つの課題
12の魅力
”全て”と言ってしまってもいいんですが、楽しさを構成している要素が12個ほどあると感じたので列挙してみます。

①メンバー
2年生のななちゃんと4年生のゆうちゃんと参加。トレイル好きな人が集まってすごく楽しい大会でした。前日当日の観光もサイコーに楽しかった。2人ともありがとー!

②絶景
“紅葉の美しい日光を自由に駆け巡る。”
これ以上に贅沢な遊びを自分は知らない。

③秋晴れ
“日光の空にはもともと雲なんてないんじゃないか”
と勘違いするほど清々しい青空。
最近大会が雨に見舞われることも多かったが、「初大会から10大会連続雨なし」だった頃の自分の晴れ男っぷりを取り戻した感があり、頼もしい限りだった。(←何目線)

④エイド
自分は特産品のエイドに目がない。
日光といえば湯葉。ちなみに湯葉と湯波の違いはご存知ですか。
知らない人はggrks
日光では正式には
”湯波”
だそうです。

⑤協賛企業
魅力的な協賛企業が多かったのも特徴的だったように思います。
今回はCASIOさん協賛のスポーツカメラを利用(貸出はもちろん無料。おまけに豪華商品が当たる抽選付き)して、楽しさを丸ごと記録させていただきました。#fr100
またホノマラー3人とも無料でテーピングもしていただいた。3週連続トレイル出場のお方は、テーピングしてもらったのに足が痛くなったと文句を言っていましたが、
「それはオーバーペースだったね」
と華麗にかわされていました。
陸上アイテムを売る側は、効果がなければ常に「オーバーペースだったね」と言い訳できるのでずるい。とはいえ、トレイル界では若い自分たちを面白がってくれたようで、仲良くしていただきました。協賛感謝してます!
他にも、salomonをはじめとする、ここに書ききれないほどの協賛があって、シューズ無料で試走できたり、地元名産の揚げ湯波まんじゅうも店出していたり、といった充実ぶりでした。

⑥魅力的すぎる”裏側”
大会開始前からFB等で魅力的な告知や大会の裏側のちょい見せをされていて、期待感が高まる演出でした。4100m累積標高があるとかいう、某N沢温泉トレイルとかとは大違いでございました。
(N沢温泉トレイルを批判する意図は毛頭ないことをここに記しておきます。すごくいい大会でしたよ 笑)

⑦メディア掲載
魅力的なHP、大会側のHP、写真家と協力した写真とMovie、地元の観光メディアでの宣伝、などwebメディアを中心とする露出が魅力的かつ豊富でした。

⑧たくさんの”日光ならでは”

・エイドでの湯波
・神社の方の笛によるスタート演出と途中の応援。
・ゴール後は大盛りの日光そばを無料で堪能。
・神社の石段を駆け上り、鳥居をくぐってゴール
・日光出身の美人書道家による大会ロゴ、スタート前書道パフォーマンス
日光の木材を利用した入賞盾
など。
”ならでは”
の魅力を詰め込んだ本当に魅力的な作品でした。

⑨ライトアップ日光
日光マウンテンランニングが行われる土日は、ちょうどライトアップ日光が行わている期間中。
普段見ることのできない五重の塔のライトアップや逍遥園の紅葉ライトアップ。
前日夜だけでもお腹いっぱいでした。





⑩宿
シーズン真っ只中の観光地日光にあって、東照宮まで徒歩数分という立地を考えるととてもリーズナブル。宿の方の対応も荷物を預かってくださるなど丁寧でした。

⑪階段
天空回廊と呼ばれるキスゲ平の階段。
一般的なトレイルランナーには嫌われがちな階段であるが、普段手軽に負荷をかけられるメリットから階段練習を多くしてることもあって、自分は割と階段好きになりました。
さすがにアベノハルカス登るような大会に出たいとは思わないけども 笑

⑫温泉
マラソン後の温泉は優勝。

課題
ほぼないのですが、第1回ということもあり今後の大会運営にも関わる話題などを。

①制限時間と必携品
「できるだけ多くの人に楽しんでもらいたい」との思いでの長い制限時間(9時間)と制限時間を考慮しての必携品(ライト等)であった趣旨はすごーく理解できます。第1回大会であったし、その判断に関して批判するつもりはないです。
ただ、32Kという距離を考えた時にライトまで必携品にすべきかどうかは議論の余地があるところではないでしょうか。
私の意見としては制限時間を7.5時間(15時30分)にし、ライト、レインパンツ等を必携品と定めなくても良いのではないかと考えています。また、出発時間を30分早める等して15時制限時間でも良いもしれないです。
7.5時間の制限時間は他のトレイルランニングの大会を見ても比較的長い部類に入りますし、それでも十分多くの人に楽しんでもらえるのではないでしょうか。短いコースも設定することにより初心者のニーズに応えるといった方法も有用でしょう。必携品を多くしすぎないことにより、参加者の裾野が広がったり、ルール違反の人が減って健全な大会運営が可能になったりするというメリットと、山を走る際のリスクマネジメントのバランスを考えていくことが大事だと思います。

②脚攣り
これは完全に個人の反省ですが。32kmだからと言ってなめたらいけないということでした。なめてた訳ではないですが、前日の睡眠時間や体調管理、事前の漢方服用含めて万全の準備とはいえなかったことが今回の失敗の一因とも言えるでしょう。また、前半の登りの歩きでストライドを小さくして脚への負担を軽減することも一つの対策と言えるかもしれないので、次回への課題としたいです。

§3 まとめ

走ることを愛する全人類にオススメしたい大会。

ただ、トレイルの32kmは決して短い距離ではないので、練習or大会で15km以上のトレイルを経験、もしくはフルでサブ4.5位の走力はないとちょっと厳しいかもしれません。
来年以降参加する人は宿には注意。シーズンの観光地のためリーズナブルな宿はすぐ埋まります!参加するかはおいといてとりあえず宿だけ確保するのもありだと思います。

これを読んで山にちょっと興味持った人、是非一緒に山に行きましょう。
練習でも大会でも大歓迎です。初めてでも経験者でも全然OKです。
そういえば年末にトレイルの申し子、こと松田さんが高尾かどっかでトレイル走りに行きたいね、と言っていました。

§4 まとめのまとめ
日光トレイル、楽しすぎてその後の日々が辛いです。




第7回伊南川100kmウルトラ遠足(たまる)

2016-11-27 18:02:05 | 伊南川100kmウルトラ遠足
フルの流れの中で100kmをぶちこむことになりますが(笑)、伊南川遠足の回想録です。
とはいえ、サブ10や完走を目指す人の参考になることは少ないと思うので、暇な時間や伊南川はどんな大会?って思ったときにでもよんでみてください。

出場経緯
昨年出てよかった点が多かったが(昨年の感想録参照)、特に印象に残っていたのが紅葉。昨年は1シーズン分の紅葉を満喫できた。あと制限時間が16時間と長いので精神的に楽。
車がないと不便な場所のため一人だけだとどうしようって感じだったが、当初からH越さんが参加するつもりだという話を聞いていたので、エントリー。いつも通りのことだが元キャプテン以上に人望がないので(笑)、メーリスを回してもだれもつれなかった。

直近の練習
皆無に等しい。週末のどちらかに6 kmジョグするくらいで、8月以降に10 km以上走ったのが浦佐を含めて3、4回くらい。

コース概要
伊南川のコースを(個人的な主観によって)いくつかの区間に分けると、
start~23km→スノーシェッドやロックシェッドがある緩やかな上り区間。
23km~31km→アルザ、ミニ尾瀬、七入のエイド充実区間。緩やかな上り。
31km~37km→走行禁止のトレイル区間。登り。
37km~53km→最高地点(沼山峠)から七入までの下り区間。
53km~60km→七入-アルザのエイド充実区間の逆走。緩やかな下り。
60km~68km→アスファルトの登り区間。
68km~77km→登り切ったトンネルから木賊温泉までの下り区間。
77km~96km→緩やかな下り区間。95kmくらいでゴール会場の真横を通る。
96km~finish→最後のエイドを通って、橋を渡り、坂を登って下ってゴール。
みたいな感じかな。小刻みなアップダウンが少なく、上り区間と下り区間がはっきりわかれているので、浦佐のコースを縦にちょこっと、よこにびよーんと伸ばした感じに近いんじゃないかと思います。


目標
タイムが狙えないことはわかっていたが、だからといって伊南川まで来てただ100km走るのももったいないので、以下のことを目標(というか目的)としていた。
・時間内完走
・沼山峠からコースアウトして尾瀬の展望台まで脚を伸ばす。
・トレイル区間の途中にある抱返りの滝を見に行く。
・エイドを満喫する(焼き肉、ハム、トマト、などなど)。
・ゴール会場で海宝さんまを食べる。
・エイドスタッフと話す。ほかのランナーともなるべく話す。
木賊温泉への入浴はタオルとかを持って走るのが面倒だったためしないことにした。


ここからやっと旅行記に入ります。

前日(金曜日)
研究室だったり仕事だったりで、18時過ぎに渋谷でレンタカーを借りて出発。池袋出発とかの方が現地への到着は絶対に早いことが分かっていたが、今回は安さを重視していつものジャパレンで借りた。
首都高→東北道を通り、宿泊先の会津たかつえ高原へ。途中、佐野SAで夕食。一般道に降りてから道路わきの温度表示はどんどん低くなり2℃とかになっていた。一年ぶりの道は懐かしかった。
で、宿着が22時45分くらい。星空がきれい。無数の星の中でなお一瞬で判別できるオリオン座は偉大だと思った。それに満月だった。
ちょこっとだけ準備をして就寝。

当日(土曜日)
朝3時起き。ご飯食べて準備して3時30分過ぎ宿発。からの4時過ぎ会場着。寒い。
受付して車内でゼッケンをつけて準備。当初の予定では半そで+アームウォーマー+ゴミ袋で走ろうと思っていたけど、寒かったので、ごみ袋ではなく薄手のウィンドブレーカーを着ることにした。それでちょうどいいくらいだった。スタート10分前くらいにトイレに行ったが、まったく並んでいなかった。

今年もスタート合図はポン菓子の破裂音。業者の方が、あと1分と言ったりあと5分と言ったりしている間に破裂。4時56分だった。

Start~23km(アルザの郷)
スタート時は真っ暗。ということで、ほかの人の懐中電灯の明かりを頼りに進む。持ち物は片手にデジカメだけ。昨年と同じ装備。川沿いのコースやスノーシェッドなど懐かしい。が、寒い。途中の温度表示が0℃。1ヶ月半前の浦佐との気温差が37℃って冷静に考えてやばくね、と冷静じゃない頭で考えていた笑。毎回エイドでトイレに行っていた気がする。5kmが37~38分くらいのペース。

23km~31km(七入)
前半最後の長くてアップダウンもあるスノーシェッドをぬけるとアルザの郷の目の前。復路はこのスノーシェッドの手前から登りに入る。アルザで温かいレモンティー(以後、ホットドリンクがあるところでは基本的に飲んでいた)、ミニ尾瀬でハム(新名物としてパウンドケーキに挟む食べ方をお勧めされたが、個人的にはそのまま食べるかトマトと食べるのが美味しく感じた)、七入でコーラを頂いた。

31km~37km(沼山峠:最高地点)
で、ここから走行禁止の山区間。歩く。序盤で見えた滝が抱返りの滝かと思って、近くまで行って満足していたら、実は違ったみたいだった(終わった後写真を整理していたら違うことに気付いた)。
昨年は何人かで話しながら登ったのであっという間に終わった気がしたが、今年はペースが合う人がおらず黙々と歩く時間が長かった。しかも頑張って登ったと思ったところで300mちょいしか登ってなくて軽く絶望。まだ半分。ここから東京タワー登ると思うと笑えてきた。近くにいる人に話しかけて一緒に登ったりもしたけどわずかにペースがずれているようでいつの間にか一人になったりした。
そんなこんなで沼山峠着。

番外編~沼山峠-尾瀬展望台-沼山峠~
沼山峠は尾瀬へ入るルートの一つ。何だかんだいって結構時間がかかっていたので(この時点で37kmを5.5時間くらい?)寄り道するか一瞬悩んだが、ここをすっとばして完走しても後悔することはわかっていたので脚を伸ばすことに。その前にエイドで休憩をしていたら、H越さんが登場。かなり消耗しているようだった。自分は寄り道することを伝え先に行ってもらう。
で、展望台までは階段を登って下ったら到着。歩いたら片道10分くらい。展望台っていうよりはベンチが置いてあるだけの休憩所。だけどわずかだが尾瀬沼が見えたので満足。下まで行くにはさすがに時間と体力が足りない。
で、同じくらい時間をかけてもどった。戻った後のエイド休憩も含めると30分くらいのロス。

37km~52km(七入二回目)
沼山峠から御池エイドまでは、バス専用道を下る(途中短い上りが何か所かあり)。途中でH越さんをぬかす。辛そうであったがとにかく行けるとこまで行くとのこと。写真撮影に絶好のビューポイントがいくつかあった。御池エイドからも下り。しかもそこそこ急だから脚へのダメージがつらい。下りが走れないのは練習不足。もう下りやだ、止まりたいとか思っているうちに七入に戻ってきた。
ここで中間点荷物を受け取れる。懐中電灯の準備。さらにおにぎりとトン汁が食べられるので、ゆっくり座って休憩。

52km~60km(アルザ二回目)
七入-ミニ尾瀬-アルザ間を戻るだけ。七入を出たあたりで急に頭がぼうっとしてきてしまいゆっくりしか歩けない。ミニ尾瀬エイドで休憩すると少し回復した。けどエイド出てちょっと走ると、また似たような状況になってしまった。途中で後ろから来た女性に声をかけてもらい、なんとかその人についていく。アルザ着。この後の登りに向けてしばし休憩。

60km~68km(峠頂上のトンネル)
アルザエイドを出たらすぐに登り。はじめちょっと走ってみたが、すぐにのどが渇きはじめ歩きになった。先ほど声をかけていただいた女性に引っ張ってもらって話しながら歩く。とにかく歩く。途中のエイドで登りがあと1.5kmという情報。そこからトンネルまでもうひと歩き。待望のトンネル。

68km~77km(木賊温泉エイド)
トンネル内の足元は暗いので、懐中電灯をつけようとしたら点かない。ふぁ、ってなった(笑)。いじってみると接触の部分が悪いようで、点いたり点かなかったりを繰り返した。
トンネルを抜けると下りなのはいいが、急だし足首痛いし、この状態であと30kmも走りたくないし、と思いはじめ、次のエイド(昨年のジンギスカンエイド)で焼き肉食べてやめようかと考えていた。なんとか走ってエイドに着いて、そしたらお肉はなかった。絶望。椅子に座って出発をためらっていると、エイドスタッフの小さな男の子がおもむろにゴール時のアナウンスの再現をやっていた。「△△からお越しの○○さん、両手を挙げてぇー、感動の100kmっ制覇―!」(←文字だと伝わらない。。。)めっちゃクオリティ高かった。と同時にそれを聞いたらちゃんとゴールしないといけない気がしてきた。ってことでゴールを目指す。完走できたのはこの子のおかげ。
この辺りから、フォームの意識を「走る」ではなく「ジョグする」にしてみた。そしたら余分な力が抜けて徐々に走れるようになってきた。おそらく相当無駄な力が入っていたのだろう。木賊温泉エイドの手前でそこそこ急な下りは終わり。

77km~88km(焼き肉エイド)
木賊温泉エイドをぬけたあたりが80kmくらい。スタートから12時間たっていた。80kmを12時間って昨年の夢の島と一緒じゃん。こんだけつぶれているのと同じだなんて夢の島は甘えていたらしい。
83kmくらいのエイドでは鶏汁が昨年はあった鶏汁がなかった。ショック。なのでコーラのお湯割りを宣伝しておいた。この辺りから暗くなっていて懐中電灯が必要。だが、電池が持つのか心配になってきたのでなるべく点けずに進む。
で、歩いてジョグして歩いてを繰り返してやっとの思いで焼き肉エイド。ここはちゃんとあった。美味しい。90km走ってきた甲斐があった。でも、だらだらしている暇はないので泣く泣く出発。

88km~96km(最終エイド)
エイドを出てすぐに気持ちが切れた。歩いてしまう。が90km過ぎの最後のスノーシェッドをぬけて町中に近づくと、少しずつ回復。満月がきれいだった。月明りのおかげで懐中電灯を点けなくても道路が明るい。なんかしらないけど、百人一首の紫式部の歌に月が出てきたなぁ、とか考えてた。雲隠れはしていなかった。
95km近くで一旦ゴール会場のすぐ横を通るため、応援の人がいた。応援してもらうと元気が出る。
で、96kmの最終エイド。ここにも焼き肉があった。ここでの焼き肉は想定していなかったのでテンションがあがる。もちろん食べた。行こうとしたら、エイドの人に「せっかくだからもっと食べていきなよ。」っておかわりを勧められた。そりゃ食べるしかない(笑)。

96km~finish
エイド出たときが大体14時間35分くらい。キロ6で行けばサブ15じゃん。ってことでそれを目標に走る。そしたら脚の動くこと動くこと。残り3km切ってからの久川城の砂利道の登りは意外と長かった。しかも懐中電灯で脚元を照らしながらなので走りづらい。走ったけど。そういえば昨年もなぜかここは元気で走っていたからあんまり長いイメージがなかったのかも。
会場に戻ってきて最後の直線でH越さんが待ち構えてくださった。そして、ゴール!15時間にはちょびっと及ばなかった。

ゴール後
ゴール後は抽選をやってタオルをもらい、参加賞のお買物券で食べ物を買って貪り食う。現金はほとんど使わなくて済んだ。途中で一緒に走った人たちとも会って挨拶できた。
頭からしっぽまで食べられる海宝さんまが焼きあがりそうだったので、それを買ってH越さんの待つ車へ。
直帰の予定ではあるがその前に汗を流すべく目的地は塩原温泉郷の日帰り温泉。23時まで受付しているところがあることが事前の調査でわかっていたのでそこに向かう。走った後の温泉は最高。体の芯からあったまった。
そこからはSAで適宜休憩&仮眠しながら渋谷へ。ほとんどの運転をH越さんにしていただいた。しかも首都高に入ったら眠ってしまっていたらしく、気づいたら目の前に信号が出てきた。駒場の裏門のとこだった。本当に申し訳なかった。それでレンタカーを返却したのが朝5時くらい。電車はもちろん動いているので解散しました、とさ。


まとめ
伊南川の参加賞Tシャツには、If you isn’t hurry, your life is full of wonder and joy
という言葉がかかれています。まさにこの大会を象徴している言葉ではないかと思います。直前までわからないスタート時刻、国立公園内の走行禁止区間、エイドに近接している秘湯、街灯がなくても月明りで明るい夜道、行こうとするとお代わりを勧めてくれるエイドスタッフ等々。そしてそれらを楽しむ余裕を与えてくれる16時間という長い制限時間。
タイムを狙うのもいいですが、100kmを楽しみたい方にはぜひ伊南川をお勧めします!

2016つくばマラソン(くの)

2016-11-24 18:51:03 | つくばマラソン
こんにちは、ホノマラ2年の久野です。今後つくばでサブ3を狙う人の参考になればと思い、大会録を書きます(^O^)

<ラップ>
(1kmごとの記録が保存できてなかったので5kmごとだけ)

5km 20:56 @ 4'14

10km 20:35 @ 4'07

15km 21:00 @ 4'12

20km 20:53 @ 4'11

ハーフ通過 1:27:55

25km 20'16 @ 4'04

30km 20'58 @ 4'12

35km 20'18 @ 4'04

40km 20'32 @ 4'06

finish 8'54
計 2:54:22 (後半ハーフ 1:26:27 ) @ 4'08/km

<練習>
9月:230km
10月:302km
11月:92km(11/19まで)

5月以来、300km/月いってなかった反省から10月は距離を積むことに専念。(結局Sきカップに頼るはめに…)
11月はスピードを意識した練習に切り替え、皇居をキロ4ちょっとで3周したり代々木公園を一周4:30で13周したりした。

<レースプラン>
最初は押さえめで入ってハーフを90分justで通過。
ハーフ越えてからキロ4で押せるところまで押して、30〜40kmで潰れてもサブ3。

<大会前~当日>
大会一週間前から足に負担のかかるスピード練を控え、毎日3食しっかり食べることで生体リズムを整える。

前日はアフターズを8時ごろに退出して、上京していた親のホテル(虎ノ門近く)に泊めさせてもらった。
10時過ぎ、親が観ていた海外ドラマが終わったタイミングで就寝。

<当日>
5時起床。朝食はおにぎり2個、大福、蒸しパン、ウィダー、バナナ。
ホテルからはタクシーで駅に向かったが、その運転手がちょうど筑波出身のひとで「おおっー!」てなった。
7:20ごろ会場に到着、みんなと合流。
8:30ごろに便意を感じトイレへ。混んでいたが、ギリギリスタートに間に合う。

【start~10km】
前評判通りスタート直後は人で混んでいた。横の歩道は比較的すいていたので1kmはそっちを走った。ラップが4'05だったので突っ込みすぎたと焦り集団に戻る。
4'15辺りで刻むつもりだったがラップが安定せず、ペースを操作するのも面倒だったため、歩幅が同じくらいの人に着いていく作戦に変更。
結果、予定よりペースが上がったが、心肺的な辛さは感じなかったため続行。

【10km~中間地点】
なるべく何も考えずぼーっとしながら走り、キツさを感じたら人に着いていくというのを繰り返す。
腕を意識的に大きく振り、上半身を使って走ると比較的楽に走れることを発見。
20キロくらいで名前を呼ばれた気がして振り返るとmtdさんが応援してくれていた。そのあとAOさんに追い付いた。知り合いに会えたことで気分が変わり、ハーフ地点めざして加速した。

【中間地点〜32km】
予定通りペースアップ。5キロ19分台出せるくらいまでいこうと思ったが、思うように上がらない。しかしキロ4分一桁は維持しながらも心肺の苦しさはなかったため、不安は感じなかった。
ラップも安定してきて、30kmを越え、残り12kmだと思ったところでサブ3への確信が深まった。
32kmのところで本日2度目のmtdさんの応援があった。手をふって答えたとき、後ろからJ一郎がきた。

【32km~finish】
キロ4で行く、とのことなので並走することに。(人から聞いただけだが)金沢30km過ぎで潰れていた姿とは裏腹に、平然とキロ4ペースを維持していく彼に着いていこうとするうちに、落ちかけていたペースを再度上げることができた。(これは割りと助かった)
37kmの給水手前でJ一郎が何かを取り出して食べ、徐々にペースを上げだしたので、負けじとポケットに忍ばせたブラックサンダーを頬張る。
しかし口が一杯になり息ができなくなりすべて吐き出す…
呼吸が乱れた上、口がパッサパサになっているうちにJ一郎に完全に置いていかれる。

残り5kmを切ればあとは気力の問題。呼吸が浅い。距離表示が遠い。距離表示が視界に入る度にダッシュして、なんとかペースを維持しようとあがく。(結局落ちたけど…)
最後の上り坂を見たとき心が折れそうになったが、越えてしまえばそれまで。
ダッシュでゴールへ駆け込む。

<まとめ>
2:59:59でもサブ3出来ればいいと思っていたが、コンディションも良かったため自己ベストを大幅に更新できた。
今回距離に対する精神的絶望が無かったのは、フルに比べ苦しい時間が圧倒的に長いウルトラを経験してるからこそかな、と思った。
ただ中盤にスピードを上げたいところであげられなかったのは反省点。フルのベスト更新のためにハーフなどでスピードをつける練習に力を入れたいと思う。
しっかり練習を積めばサブ3はできる、そう確信したつくばだった。

おわり

金沢マラソン(わたなべ)

2016-11-07 15:49:05 | 金沢マラソン
こんばんは!2年の渡邉です。
最近、大会録がウルトラに押されているので、ここらへんでフルの大会録を書いておこうと思います。これを読んでフルに出たくなるかは分かりませんが(笑)、せっかく書いたので最後まで読んで下さい。笑

練習
8月:167.8㎞
9月:201.7㎞
10月:180.2㎞(レース前日まで)
8月は夏バテ気味で、短い距離のジョグが中心となってしまった。
9月は合宿の50㎞や週末の皇居練で20㎞以上の練習を比較的こなせた。
10月は日頃のジョグを10㎞程度に伸ばしたこともあり、少しずつ距離に対する抵抗がなくなった。加えて、2週間前の皇居30㎞ではサブスリーペースでこなせ、だいぶ自信をつけた。

目標
サブスリー。上りのある10㎞までは4:20前後で刻み、そこからの下りで4:10くらいのラップを行けるとこまで刻み続ければ、最後垂れてもサブスリーは可能だと思っていた。

当日
6:00起床 
6:30朝食 とろろそば、おにぎり×2、まんじゅう、みかんゼリー、グレープフルーツジュース
7:30 ウイダー、アミノバイタル

携行品
ショッツ×3(10㎞、15㎞で1個ずつ使用)、塩熱サプリ(5㎞ごとに服用)、アミノバイタル×2(レース後半で使用)


レース内容
 -5㎞  21’33
5-10㎞ 21’40 (43:13)
10-15㎞ 20’57 (1:04:10)
15-20㎞ 20’41(1:24:51)
20-25㎞ 20’53(1:45:44)ハーフ通過 1:29:26
25-30㎞ 21’01(2:06:45)
30-35㎞ 23’54(2:30:39)
35-40㎞ 25’41(2:56:20)
40-ゴール 9’40(3:06:01)

スタート
Aブロック最後方からスタート。体の動きも悪くなく、いい感じ。1㎞通過は4:20ほどで予定通り。
3㎞過ぎから市の中心部を通るが、沿道にびっしりと応援の人がいて、とてもいい大会だと思った。
10㎞までの上りはそこそこに走り、そこからの下りで本格的にペースアップ。のはずが、サブスリーペースほどのラップで焦り、さらにペースアップ。
17㎞手前で後ろからスタートしたみどりんに追いつかれ併走。ただ、直後の和菓子エイドで彼が平然と見送ってたのに焦り、自分もスルー。今思えば食べとけば良かった。笑
その後、ペースを上げる彼を見送って、再び集団については抜くという走りを繰り返してた。そして、30㎞通過。サブスリーペースで刻めている。また直後に遭遇したS原さんに頑張れよ、と背中を押され気合いが入る。
が、32㎞手前。つぶれる。一気に呼吸が辛くなり、足も前に進まない。
応援の夏さん、おのぴーの前でも手を振る余裕がなかった。
足運びも極端に悪くなり、ラップもキロ5まで落ちる。歩く誘惑と闘いながら36㎞の折り返しを進む。ここで後方にY津を見つけ、とても焦る。ただ、声をかけて追走されるのはまずいと思いスルー。
次の38㎞過ぎの折り返しでは、差が縮まっており、さらに焦る。ただ、ここでも見つからないようにやり過ごす。
40㎞を過ぎてからはスパートをかけ、ラスト100はダッシュ。ゴール後気分悪くなって、その場に座り込んでいたら、Y津がゴール。危なかった。笑

感想
・ジェル偉大。初めて使ったけど、いつも感じていたレース終盤のエネルギー切れが全くなかった。
・足つり対策で、塩熱サプリを初めて使用したけど、結局後半でつってしまった。単に走り込みが足りなかったようです。笑
・4’05/㎞と4’15/㎞の間に大きな壁を感じた。スタミナに自信がないうちは、キロ4~4’05に慣れておかないと、サブスリーは難しいと思った。

今回感じた課題はこれからの練習で克服して、つくばではサブスリー狙います\(^o^)/


あと、金沢マラソンについてですが、とても良い大会でした。エイド充実してるし、街全体が一体となって運営している感じがひしひしと伝わってきました。町としても(これは誰かが言ってたけど)都会すぎず田舎過ぎず、古すぎず新しすぎずバランスの取れたところだと思います。来年も機会があったらぜひ行きたいなあ。

おわり