大会録

ホノマラの人々の大会の感想など

第7回伊南川100kmウルトラ遠足(たまる)

2016-11-27 18:02:05 | 伊南川100kmウルトラ遠足
フルの流れの中で100kmをぶちこむことになりますが(笑)、伊南川遠足の回想録です。
とはいえ、サブ10や完走を目指す人の参考になることは少ないと思うので、暇な時間や伊南川はどんな大会?って思ったときにでもよんでみてください。

出場経緯
昨年出てよかった点が多かったが(昨年の感想録参照)、特に印象に残っていたのが紅葉。昨年は1シーズン分の紅葉を満喫できた。あと制限時間が16時間と長いので精神的に楽。
車がないと不便な場所のため一人だけだとどうしようって感じだったが、当初からH越さんが参加するつもりだという話を聞いていたので、エントリー。いつも通りのことだが元キャプテン以上に人望がないので(笑)、メーリスを回してもだれもつれなかった。

直近の練習
皆無に等しい。週末のどちらかに6 kmジョグするくらいで、8月以降に10 km以上走ったのが浦佐を含めて3、4回くらい。

コース概要
伊南川のコースを(個人的な主観によって)いくつかの区間に分けると、
start~23km→スノーシェッドやロックシェッドがある緩やかな上り区間。
23km~31km→アルザ、ミニ尾瀬、七入のエイド充実区間。緩やかな上り。
31km~37km→走行禁止のトレイル区間。登り。
37km~53km→最高地点(沼山峠)から七入までの下り区間。
53km~60km→七入-アルザのエイド充実区間の逆走。緩やかな下り。
60km~68km→アスファルトの登り区間。
68km~77km→登り切ったトンネルから木賊温泉までの下り区間。
77km~96km→緩やかな下り区間。95kmくらいでゴール会場の真横を通る。
96km~finish→最後のエイドを通って、橋を渡り、坂を登って下ってゴール。
みたいな感じかな。小刻みなアップダウンが少なく、上り区間と下り区間がはっきりわかれているので、浦佐のコースを縦にちょこっと、よこにびよーんと伸ばした感じに近いんじゃないかと思います。


目標
タイムが狙えないことはわかっていたが、だからといって伊南川まで来てただ100km走るのももったいないので、以下のことを目標(というか目的)としていた。
・時間内完走
・沼山峠からコースアウトして尾瀬の展望台まで脚を伸ばす。
・トレイル区間の途中にある抱返りの滝を見に行く。
・エイドを満喫する(焼き肉、ハム、トマト、などなど)。
・ゴール会場で海宝さんまを食べる。
・エイドスタッフと話す。ほかのランナーともなるべく話す。
木賊温泉への入浴はタオルとかを持って走るのが面倒だったためしないことにした。


ここからやっと旅行記に入ります。

前日(金曜日)
研究室だったり仕事だったりで、18時過ぎに渋谷でレンタカーを借りて出発。池袋出発とかの方が現地への到着は絶対に早いことが分かっていたが、今回は安さを重視していつものジャパレンで借りた。
首都高→東北道を通り、宿泊先の会津たかつえ高原へ。途中、佐野SAで夕食。一般道に降りてから道路わきの温度表示はどんどん低くなり2℃とかになっていた。一年ぶりの道は懐かしかった。
で、宿着が22時45分くらい。星空がきれい。無数の星の中でなお一瞬で判別できるオリオン座は偉大だと思った。それに満月だった。
ちょこっとだけ準備をして就寝。

当日(土曜日)
朝3時起き。ご飯食べて準備して3時30分過ぎ宿発。からの4時過ぎ会場着。寒い。
受付して車内でゼッケンをつけて準備。当初の予定では半そで+アームウォーマー+ゴミ袋で走ろうと思っていたけど、寒かったので、ごみ袋ではなく薄手のウィンドブレーカーを着ることにした。それでちょうどいいくらいだった。スタート10分前くらいにトイレに行ったが、まったく並んでいなかった。

今年もスタート合図はポン菓子の破裂音。業者の方が、あと1分と言ったりあと5分と言ったりしている間に破裂。4時56分だった。

Start~23km(アルザの郷)
スタート時は真っ暗。ということで、ほかの人の懐中電灯の明かりを頼りに進む。持ち物は片手にデジカメだけ。昨年と同じ装備。川沿いのコースやスノーシェッドなど懐かしい。が、寒い。途中の温度表示が0℃。1ヶ月半前の浦佐との気温差が37℃って冷静に考えてやばくね、と冷静じゃない頭で考えていた笑。毎回エイドでトイレに行っていた気がする。5kmが37~38分くらいのペース。

23km~31km(七入)
前半最後の長くてアップダウンもあるスノーシェッドをぬけるとアルザの郷の目の前。復路はこのスノーシェッドの手前から登りに入る。アルザで温かいレモンティー(以後、ホットドリンクがあるところでは基本的に飲んでいた)、ミニ尾瀬でハム(新名物としてパウンドケーキに挟む食べ方をお勧めされたが、個人的にはそのまま食べるかトマトと食べるのが美味しく感じた)、七入でコーラを頂いた。

31km~37km(沼山峠:最高地点)
で、ここから走行禁止の山区間。歩く。序盤で見えた滝が抱返りの滝かと思って、近くまで行って満足していたら、実は違ったみたいだった(終わった後写真を整理していたら違うことに気付いた)。
昨年は何人かで話しながら登ったのであっという間に終わった気がしたが、今年はペースが合う人がおらず黙々と歩く時間が長かった。しかも頑張って登ったと思ったところで300mちょいしか登ってなくて軽く絶望。まだ半分。ここから東京タワー登ると思うと笑えてきた。近くにいる人に話しかけて一緒に登ったりもしたけどわずかにペースがずれているようでいつの間にか一人になったりした。
そんなこんなで沼山峠着。

番外編~沼山峠-尾瀬展望台-沼山峠~
沼山峠は尾瀬へ入るルートの一つ。何だかんだいって結構時間がかかっていたので(この時点で37kmを5.5時間くらい?)寄り道するか一瞬悩んだが、ここをすっとばして完走しても後悔することはわかっていたので脚を伸ばすことに。その前にエイドで休憩をしていたら、H越さんが登場。かなり消耗しているようだった。自分は寄り道することを伝え先に行ってもらう。
で、展望台までは階段を登って下ったら到着。歩いたら片道10分くらい。展望台っていうよりはベンチが置いてあるだけの休憩所。だけどわずかだが尾瀬沼が見えたので満足。下まで行くにはさすがに時間と体力が足りない。
で、同じくらい時間をかけてもどった。戻った後のエイド休憩も含めると30分くらいのロス。

37km~52km(七入二回目)
沼山峠から御池エイドまでは、バス専用道を下る(途中短い上りが何か所かあり)。途中でH越さんをぬかす。辛そうであったがとにかく行けるとこまで行くとのこと。写真撮影に絶好のビューポイントがいくつかあった。御池エイドからも下り。しかもそこそこ急だから脚へのダメージがつらい。下りが走れないのは練習不足。もう下りやだ、止まりたいとか思っているうちに七入に戻ってきた。
ここで中間点荷物を受け取れる。懐中電灯の準備。さらにおにぎりとトン汁が食べられるので、ゆっくり座って休憩。

52km~60km(アルザ二回目)
七入-ミニ尾瀬-アルザ間を戻るだけ。七入を出たあたりで急に頭がぼうっとしてきてしまいゆっくりしか歩けない。ミニ尾瀬エイドで休憩すると少し回復した。けどエイド出てちょっと走ると、また似たような状況になってしまった。途中で後ろから来た女性に声をかけてもらい、なんとかその人についていく。アルザ着。この後の登りに向けてしばし休憩。

60km~68km(峠頂上のトンネル)
アルザエイドを出たらすぐに登り。はじめちょっと走ってみたが、すぐにのどが渇きはじめ歩きになった。先ほど声をかけていただいた女性に引っ張ってもらって話しながら歩く。とにかく歩く。途中のエイドで登りがあと1.5kmという情報。そこからトンネルまでもうひと歩き。待望のトンネル。

68km~77km(木賊温泉エイド)
トンネル内の足元は暗いので、懐中電灯をつけようとしたら点かない。ふぁ、ってなった(笑)。いじってみると接触の部分が悪いようで、点いたり点かなかったりを繰り返した。
トンネルを抜けると下りなのはいいが、急だし足首痛いし、この状態であと30kmも走りたくないし、と思いはじめ、次のエイド(昨年のジンギスカンエイド)で焼き肉食べてやめようかと考えていた。なんとか走ってエイドに着いて、そしたらお肉はなかった。絶望。椅子に座って出発をためらっていると、エイドスタッフの小さな男の子がおもむろにゴール時のアナウンスの再現をやっていた。「△△からお越しの○○さん、両手を挙げてぇー、感動の100kmっ制覇―!」(←文字だと伝わらない。。。)めっちゃクオリティ高かった。と同時にそれを聞いたらちゃんとゴールしないといけない気がしてきた。ってことでゴールを目指す。完走できたのはこの子のおかげ。
この辺りから、フォームの意識を「走る」ではなく「ジョグする」にしてみた。そしたら余分な力が抜けて徐々に走れるようになってきた。おそらく相当無駄な力が入っていたのだろう。木賊温泉エイドの手前でそこそこ急な下りは終わり。

77km~88km(焼き肉エイド)
木賊温泉エイドをぬけたあたりが80kmくらい。スタートから12時間たっていた。80kmを12時間って昨年の夢の島と一緒じゃん。こんだけつぶれているのと同じだなんて夢の島は甘えていたらしい。
83kmくらいのエイドでは鶏汁が昨年はあった鶏汁がなかった。ショック。なのでコーラのお湯割りを宣伝しておいた。この辺りから暗くなっていて懐中電灯が必要。だが、電池が持つのか心配になってきたのでなるべく点けずに進む。
で、歩いてジョグして歩いてを繰り返してやっとの思いで焼き肉エイド。ここはちゃんとあった。美味しい。90km走ってきた甲斐があった。でも、だらだらしている暇はないので泣く泣く出発。

88km~96km(最終エイド)
エイドを出てすぐに気持ちが切れた。歩いてしまう。が90km過ぎの最後のスノーシェッドをぬけて町中に近づくと、少しずつ回復。満月がきれいだった。月明りのおかげで懐中電灯を点けなくても道路が明るい。なんかしらないけど、百人一首の紫式部の歌に月が出てきたなぁ、とか考えてた。雲隠れはしていなかった。
95km近くで一旦ゴール会場のすぐ横を通るため、応援の人がいた。応援してもらうと元気が出る。
で、96kmの最終エイド。ここにも焼き肉があった。ここでの焼き肉は想定していなかったのでテンションがあがる。もちろん食べた。行こうとしたら、エイドの人に「せっかくだからもっと食べていきなよ。」っておかわりを勧められた。そりゃ食べるしかない(笑)。

96km~finish
エイド出たときが大体14時間35分くらい。キロ6で行けばサブ15じゃん。ってことでそれを目標に走る。そしたら脚の動くこと動くこと。残り3km切ってからの久川城の砂利道の登りは意外と長かった。しかも懐中電灯で脚元を照らしながらなので走りづらい。走ったけど。そういえば昨年もなぜかここは元気で走っていたからあんまり長いイメージがなかったのかも。
会場に戻ってきて最後の直線でH越さんが待ち構えてくださった。そして、ゴール!15時間にはちょびっと及ばなかった。

ゴール後
ゴール後は抽選をやってタオルをもらい、参加賞のお買物券で食べ物を買って貪り食う。現金はほとんど使わなくて済んだ。途中で一緒に走った人たちとも会って挨拶できた。
頭からしっぽまで食べられる海宝さんまが焼きあがりそうだったので、それを買ってH越さんの待つ車へ。
直帰の予定ではあるがその前に汗を流すべく目的地は塩原温泉郷の日帰り温泉。23時まで受付しているところがあることが事前の調査でわかっていたのでそこに向かう。走った後の温泉は最高。体の芯からあったまった。
そこからはSAで適宜休憩&仮眠しながら渋谷へ。ほとんどの運転をH越さんにしていただいた。しかも首都高に入ったら眠ってしまっていたらしく、気づいたら目の前に信号が出てきた。駒場の裏門のとこだった。本当に申し訳なかった。それでレンタカーを返却したのが朝5時くらい。電車はもちろん動いているので解散しました、とさ。


まとめ
伊南川の参加賞Tシャツには、If you isn’t hurry, your life is full of wonder and joy
という言葉がかかれています。まさにこの大会を象徴している言葉ではないかと思います。直前までわからないスタート時刻、国立公園内の走行禁止区間、エイドに近接している秘湯、街灯がなくても月明りで明るい夜道、行こうとするとお代わりを勧めてくれるエイドスタッフ等々。そしてそれらを楽しむ余裕を与えてくれる16時間という長い制限時間。
タイムを狙うのもいいですが、100kmを楽しみたい方にはぜひ伊南川をお勧めします!

伊南川100㎞ウルトラ遠足(たまる)

2015-10-24 11:15:50 | 伊南川100kmウルトラ遠足
おすすめの大会だったので書きます。Sunzuinokawataさんと重複が多いですがあらかじめご容赦ください。


出場経緯
多くのウルトラの大会が重なるこの週末。もともとは四万十ウルトラに出たくて抽選に出したが、落選。ということで、もう一つの候補だった伊南川にエントリー。人望がなかったためか、メーリスを回しても人が集まらなかったが、河田さん、田端さんと三人で少人数旅行を楽しむことができた。
ちなみに河田さんとは、二年前の能登すず、昨年のえちごくびきの、今年の伊南川と、三年連続で10月のウルトラにご一緒させてもらってます。

直前まで
平日はほとんど走らなかったため、週末に負荷をかけるようにしていた。皇居まで自宅から走って行ったり、大会の応援に途中駅から走ったりと意識的に長く走るようにした(電車代やランステ代の節約にもなった笑)



前日
夕方に渋谷出発。途中、SAで夕食をとりつつ22時に宿着。受付してないので準備がほとんどできず、23時就寝。


当日
3時起床。朝ごはん食べて軽く準備して3時40分くらいに出発。会場には4時過ぎ着。会場の裏手の駐車場に車を止めて受付。車に戻って、準備。
今回は半そでTシャツにアームウォーマー、短パンという格好。気温的にはちょうどよかった。紅葉がきれいとのことなので、せっかくだしデジカメを手にもって走った。
中間点に送る荷物には、懐中電灯とOS-1をいれておいた。

会場に置いとく荷物を所定の位置に置いていたら、スタートはぴったり5時ではない、という驚愕のアナウンス。ポン菓子の装置の破裂音がスタートの合図だったようで、大きな音がしたときはまだ靴紐を結べていなかった笑

慌てて靴紐をむすんでスタートゲートへ。

タイム
5km 32:54
10km 35:16
15km 32:10
20km 31:32
25km 34:55
30km 34:30
35km 51:23(←31kmくらいから走行禁止のトレイル区間)
40km 44:23(←36.5kmまで走行禁止のトレイル区間)
45km 32:26
50km 38:00
55km 34:43
60km 36:32
65km 46:10
70km 38:15
75km 35:25
80km 31:45(ここまで9:50:00くらい)
以降タイムなし
Finish 12:38:57


0km~10km
定時2分前にスタートの合図がなったはいいものの、ポン菓子が食べられるということでまずはその場でポン菓子の列へ。暗いうちは、懐中電灯を持った河田さんと並走。
明るくなったあたりで、近くを走っていた人と話しながら並走。何人かとしゃべったけど、みんな宮古島をおすすめしていた。

~20km
エイドのトマトが美味しい。途中、「細越橋」を渡ったところで、どら焼きを食べてる河田さんに追いつく。この後、並走。ところどころで写真を撮りながらすすむ。参加者が370人程度と少ないので、ここら辺から前後に見えるランナーがちらほらしかいない状態。

~30km
川の上流に向かうにつれて紅葉も深まってきてきれいだった。おなかの空き具合が気になったので、エイドではなるべく食べるように心掛けた。
この辺りまでは、ゆるーい登り坂をひたすら登るイメージ。ところどころに下りもあるけど、基本は上り坂っぽかった。ただし、がっつり登るところはなかったためか、秋田よりも走りやすいのではないか、という話を河田さんとしていた。
途中で前を走っていた田端さんに追いついたのも確かこの辺。

~40km
30.1kmエイドを出たすぐのところで、待ちに待ったトレイル区間。
歩いている途中から、流れで自分と河田さんを含めたフォーマンセルで進むことになった。ここで一緒に歩いていた人たちは、最後まで抜いたり抜かれたり一緒に走ったりを繰り返していた。話を聞いてると、雁坂峠とか香港100マイルとかいう単語が出てくるくらい変な人たち笑。ロードの100kmは普通という感覚になる。
36.5kmで頂上へ。エイドでコーラ。ここからは10kmほどエイドがないとのことで、500 mlの水を配布していた。こういう心遣いが素晴らしい。
で、片手にペットボトル、片手にデジカメという状態で進む。下り基調ではあったがところどころにでてくる登りがつらい。

~50km
トレイル区間で一緒だった人たちと並走しながら下るだけ。

~60km
53kmの中間点エイドでは、トン汁とおにぎり。ここからは片手に預けておいた懐中電灯を、片手にデジカメという状態でゴールまで進んだ。ここら辺は来た道を戻るだけ。

~70km
本日二個目の峠越え(こっちは舗装路)。峠に入ったときはなるべく走って並走していた河田さんとの差をつける予定だったが、すぐに心が折れ、河田さんと抜きつ抜かれつを繰り返しながら歩いて登った。
頂上の終わりはトンネル入り口。トンネル内が暗かったので、初めての懐中電灯の出番。

~80km
後は下るだけ。72.3kmエイドではマトンの焼き肉エイド。さらに下って77.3kmでは温泉エイド。河田さんはここで温泉に行くということだったので、分かれてゴールへ進む。

このあたりでゴールタイムの逆算をしてみる。
①75km通過が9時間15分くらい
②ベストが11時間50分くらい
→25kmを2時間30分(6min/km)で走るとベスト

脚はまだ動いていたし(エイドで長居してたし、登りはほぼ全歩きだったから)、コースも若干下る感じの、やろうと思えば(=エイド滞在を短くすれば)十分ベストが狙える状態。行ってみないとわからないので、スピードを上げすぎないように注意しながら、前へ進む。(75~80のラップが速いのはそのため)

~90km
83.5kmエイドに到着した時点では、まだ余力十分。
だけども、「鶏汁食べていきませんか」って言われた瞬間に、タイムはどうでもよくなって、エイドを満喫するプランに変更。椅子に座って具だくさんの鶏汁を美味しくいただく。このエイドを出るとエイドの残りが二つしかないのが惜しい。
なくなく出発。
次のエイドまで近くにいた人に無理をいって引っ張ってもらったが、エイドまで残り1kmくらいのところで急に力が抜けた感じになって歩いてしまった。ハンガーノックか脱水かな?(やる気をなくしたという可能性も笑)まあ、歩けるので歩いてエイド着。
脱水、ハンガーノックのどちらでもいいように、ホットドリンクを何杯かお代わりしつつ食べ物を食べてた。そしたら、奥のほうから「焼き肉食べませんか?」という声が。もちろん食べる。ほかのランナーがさらっとビールももらっていたので、うらやましかったが、今回はゴール後のハンドルキーパーを申し出ていたので飲めず。
エイドのスタッフの方とおしゃべりしながらまったりしてた。

~finish
さっきのエイドを出るときに前後にランナーいなかったし、あとは孤独走か、と思ってだらだら走っていたら後ろから猛スピードで近づいてくる人が。
初めはわからなかったが、近くで見ると、山登りで一緒になってそのあとも温泉エイドまで一緒に走っていた人!
その方は温泉にはいったようだが、そしたら復活したらしい。100kmの自己ベストが狙えそうでペースを上げているとのこと。
自分もないのはやる気だけで脚は動くので、話しながら並走。平坦の道では今日一番速いペースだったと思う。
ゴール会場の真横を通り過ぎ、最終エイドへ。昨年まではここで酒盛りが行われていたようだが、今年は開かれていなかった(´・ω・`)並走していた方はベストを出すために先に行き、自分はのんびりゆったりしていた。
途中で暗くなったので懐中電灯をつけて進み、ゴール!

ゴール後は、先に会場に戻っていた田端さんや途中並走した方と話しながら、河田さんのゴールを待ち、模擬店利用券でお土産のお酒を買ってけんちんすいとん、骨まで食べられるさんま一尾などを食べた。100km走った感動というよりは、紅葉の中を走り、美味しいものを食べ、たくさんの方とおしゃべりをしたという満足感が大きかった。

二日目の宿は塩原温泉だったので、そこまで運転し、夕食のコンビニ弁当を食べ、温泉につかり、軽く打ち上げ。


三日目
晴天。脚の疲労はあるが、日常生活には差し支えないくらい。
朝食を食べて、鍾乳洞に行ったり、滝に行ったり、と脚を酷使するイベント多数。一番つらそうだった田端さんには申し訳ない。動かした方がはやく治りますよとかショック療法とかいろいろ言っていた気がする。
そのあとも、温泉に入ったり吊り橋をわたったりソフトクリーム食べたりしながら東京へ。



雑感
本当に素晴らしい大会だった。
いくつか特徴を挙げると、
・なんといっても紅葉。標高差もあるので、紅葉が始まりかけている部分から紅葉が終わりかけている部分まで見ることができた。
・トレイル区間がある。ふかふかのトレイルでした(登り)。
・コースにメリハリがある。大げさにいえば、浦佐を横に長―く、縦にちょっと伸ばした感じ。登り区間と下り区間がはっきりとわかれています。小刻みなアップダウンを繰り返すよりは個人的に好み。
・エイドの内容が充実してる。特にホットドリンクが多かったこと、ハムとか焼き肉とかほかではあまり見ないようなものも多くて楽しめた。
・参加者数が少ない。エントリー数が370ほど。ストレスなく走れます。ただ後半、前後に人がいないこともあるので、少し寂しいかも。
・制限時間が長い。ゆっくりいけば初ウルトラでも十分完走が狙えます。楽しみながら走るのにもってこい。ちなみに今年は、12歳の女の子が完走したそうです。
・トイレがきれい。仮設トイレはありませんでしたが、公衆トイレがすごいきれいで数もそこそこありました。
・地元の方やエイドスタッフが親切。感謝しかない。


最後に
レース中や観光の写真は写真掲示板にのせているので、見れる人はぜひ見てみてください。来年行きたくなると思います笑

第6回伊南川100kmウルトラ遠足(sanzuinokawata)

2015-10-22 12:11:25 | 伊南川100kmウルトラ遠足
能登すずや四万十の影に隠れてあまり話題になりませんでしたが、ひっそりと伊南川100kmに出場してきました。
こちらも能登すずに負けず劣らずの素晴らしい大会だったので、みんなに勧める意味も込めて大会録を書いておきます。
また一つみんなに走ってもらいたい大会が増えてしまった。



【前日】
同行の田丸氏の都合で17時半渋谷発。
中央環状から東北道へ。
中央環状は混んでたが東北道はスイスイ。
途中、上河内SAでW餃子定食を食べて20時過ぎには西那須野ICを降りる。
高速を降りて暫く走ったところのセブイレで明日の買い出し。
おにぎり三個とお茶、ミカンゼリー。
それに加え、ヘッドライトを忘れてきていたので懐中電灯と電池も購入。地味な出費が痛い。
今回はヘッドライトだけでなくコンタクトも忘れてくるなど忘れ物多数でダメダメだった。
それに加え明後日の観光に備え、るるぶも購入。
ここからはひたすら下道で塩原の山々を越えて南会津へ。
今晩は県境を越えた辺りに宿泊。だいたい22時くらいには着いていたと思う。
明日は3時半には出たいところなのでこの宿の滞在時間は5時間ちょっとだなと思っていたら、宿の人もそれを可哀想に思ったのか僅ばかり値引きしてくれた。感謝感謝!
明日の大会のことは知らなかったようで100kmマラソンの存在にビックリしていたようだった。

【当日】
3時に起床し、3時半に出発。会場までは車で30分くらい。
受付を済ませて車に戻り準備。
荷物は53kmのエイドに置いておける。
田丸から後半温泉に入れるという情報をもらっていたので、53km地点の荷物にはタオルを入れておいた。
気温は8℃ほど。半袖半パンで肌寒い程度だったが、雨対策も兼ねてビニール袋のカッパを着てスタートを待った。
他の人のブログをみると例年は2℃前後らしいので今年は暖かい方なのだろう。
スタートは5時の予定なのだが、会場のアナウンスが言うには「スタート合図はデジタルでもアナログでもない方法でいつ鳴るかはわからない」らしい。
よくよく聞いてみると、スタート合図はポン菓子を作る機械の爆発音。いつ鳴るかはポン菓子の気分次第。
スタートの5分くらい前から、いつ鳴るかいつ鳴るかみんなソワソワ。
結局予定より2分早く爆発し、スタート。
今回は16時間2分の制限時間となった。
が、まずは出来立てほやほやのポン菓子に群がりほとんどのランナーがなかなかスタートしようとしなかった。

スタート直後は暗かったが、5kmもいかないうちに明るくなってきた。集落を抜けるとここからは伊南川沿いの国道352号を尾瀬方面へ登っていく道。
コース的にはひたすら登りではあるが、序盤でかつ緩やかなので登っていることを殆んど感じさせない。
余談だが、この国道352号は尾瀬方面から奥只見湖、奥只見シルバーラインへ通じていて、なんとなく親しみを覚える道だった。
日が昇って山々を照らすようになると、あたり一面燃えるような紅葉の景色が広がってくる。
紅く黄色く色づいた山々が四方に広がる景色は圧巻だった。
景色の綺麗さに見とれながらあっという間に30km。
ここまででエイドが5箇所ほどとエイドの数も充実。飲み物以外にもリンゴやカステラなど食べ物も豊富。
秋田や越後くびき野には及ばないまでも、十分すぎる内容だった。

30km過ぎのエイドを出ると国立公園内の登山道へ。
ここからは走行禁止のトレイル区間。
初めの方こそ緩やかな登りのフカフカトレイルで走りたくなるが、すぐに急峻な登り区間となるため走りたいという思いは消えてしまう。
この区間はすべて歩いて登った。
登り区間は丁度ペースが一緒だった(合わせていただいたのかも)二人のランナーさん、田丸と四人でお喋りしながら。
お二人ともウルトラマラソン好きの経験豊富な方で楽しいお話をたくさん聞くことができた。
35kmの表示を過ぎて暫く登ると上方に建物が見えてくる。
この建物がトレイル区間のゴール、峠のエイド。
ここからはエイドが10kmほどないバス道の下り区間となる。その為、500mlのペットボトルの水をもらうことが出来る。 
ザックを持っていない身としては、右手にペットボトル、左手に懐中電灯というなんとも走りにくい格好となるのが難点だったが、こうした配慮は本当にありがたい。
後から知ったが、峠からコースを外れて展望台の方まで行くと尾瀬が一望できるらしい。今度は展望台にまで足を伸ばしてみたい。

次の御池エイドまでの区間は下りとはいえアップダウンが多くタフなコース。
しかし、開けた視界には紅葉美しい山並が広がっていてまったく飽きない。
あっという間に10kmほど走って御池エイド。
ここではお握りがいただけた。
このエイドから次のエイドまではひたすら下る。
快調に走って53kmの中間点エイド。ここでは豚汁がいただける。
ここで預けておいたタオルをゲット。
この53kmエイドはトレイル区間直前の30km過ぎのエイドと同じ地点で、ここからは暫く来た道を引き返す。
行きも通った檜枝岐村の中心部を通り抜ける。
この村、日本一人口密度の低い村で住民の大半が星さんという面白い村。
裁ちそばと山菜料理の看板が立ち並んでいた。
今度は蕎麦を食べに行きたい。

60kmのエイドをすぎると、行きの道からはずれて林道へ。綺麗に舗装された林道で快適な道なのだが、きつい登りでほとんど歩いた。
途中、私設エイドがありパンプキンスープ(だったと思う)をいただいた。
登って登ってエイドを過ぎてさらに登ってトンネルへ。
ここからは一転、ひたすら下り。
下り途中の72kmのエイドは焼肉エイド。肉はラム肉でジンギスカン風。沢山の肉とキャベツをお皿に盛ってくれる。
おかわりもして、次の温泉エイドを目指し出発。

温泉エイドは77km過ぎの地点。木賊と書いて「とくさ」と読む秘境の温泉地。エイドで一服したのち、いざ温泉へ。
この温泉、公衆混浴露天風呂で200円で入れる。
道から川沿へ下りると、川縁に露天風呂が横たわっていて
料金はBOXに投入する形式。
このとき1000円札しか持っていなかったので、一度引き返し酒屋の前の自販機でコーヒーを購入し小銭に崩し再び温泉へ。
ウルトラ途中の温泉は最高。
しばしくつろいで、後ろ髪を引かれる思いで温泉を出る。
着替えていると黄門さまがビールを片手に温泉に入ってきた。やはりお札を崩したらしい。
自分もビールにすれば良かったとちょっと後悔。
エイドに戻るとスタッフの方に「(コーヒーの)お買上ありがとうございます」と言われた。
もしかしたら酒屋のご主人なのかも。

ここまで田丸と付きつ離れつで走っていたが、田丸は温泉に入らなかったため置いていかれた。
温泉エイドを出て暫くは、黒田のユニフォームを着たカープ女子ランナーと抜きつ抜かれつ。
途中のエイドでは鶏汁をいただいた。
結局、カープ女子ランナーに振りきられる形となり、88kmのエイドへ。
ここも焼肉エイド。このエイドのスタッフは、檜枝岐村から峠までの往復2回通る道中のエイドの方々で、都合3回目のお世話となる。
移動しつつ1日中エイドを運営して頂き本当に有り難い。
このエイドでは、先に到着していたカープ女子ランナーがビールを飲んでおり、自分はそのおこぼれを頂戴するかたちで焼肉とビールに舌鼓を打つ。
エイドでいただくビールと焼肉は格別。
あとはゴールを目指すだけ。

95km辺りからは日もすっかり落ちて真っ暗に。ゴール会場を横に見ながら少しの遠回り。道端でお酒を呑みながら応援して下さっている人がいたので「(日本酒が)美味しそうですね」と声をかけたらサキイカをくれた笑
最終エイドでもスタッフのおじちゃん達が日本酒を飲んでいて羨ましかった。
98km区間からは真っ暗な砂利道に。懐中電灯を買っておいて良かった。
ここからはラストスパート快調に飛ばす。
「また来年も」の電光掲示板を過ぎ、一旦舗装路に出た後、再び川沿いの砂利道へ。
この砂利道を抜けるとスタッフが待機していてゼッケン番号を確認してくれる。
そこから100mほどでゴール。
先に確認してくれたゼッケン番号から名前を読み上げてくれるサービス付き。
今回も楽しい大人の遠足だった。

ゴール後は水か、ジュースか、ビールかと聞かれる。
迷わずビールと答えたが、出てきたのは第3のビール。
ちょっとガッカリしたが、もらえるだけありがたい笑
ゴール後は海宝さんのサンマ(有料)や模擬店で汁物を食べる。参加賞に模擬店利用券2000円分が入っていてほとんどタダ同然。

満足するくらい食べて塩原のホテルへ。
温泉に入って打ち上げして寝た。

翌日は塩原観光。鍾乳洞、逆さ杉、竜化の滝、不動の湯、吊り橋。名物スープ焼きそばを食べて帰京した。

5km 33:57 (33:57)
10km 33:11 (1:07:08)
15km 32:38 (1:39:47)
20km 33:12 (2:13:00)
25km 35:05 (2:48:05)
30km 34:20 (3:22:26)
35km 51:25 (4:13:51)
40km 42:12 (4:56:04)
45km 32:05 (5:28:09)
50km 37:36 (6:05:45)
55km 36:43 (6:42:29)
60km 41:02 (7:23:31)
65km 42:32 (8:06:04)
70km 38:16 (8:44:21)
75km 35:29 (9:19:50)
80km 1:01:09 (10:20:59)
85km 37:55 (10:58:55)
90km 47:23 (11:46:18)
95km 29:34 (12:15:53)
98km 25:46 (12:41:40)
99km 7:55 (12:49:35)
100km 6:56 (12:56:28)


総括すると、伊南川100kmは景色よし、温泉あり、焼肉ありと素晴らしい大会だった。
走った感覚から言うと、恐らく100kmより若干短いと思われるがそんな細かいことは気にしない。
ボランティアの方々も暖かく、感謝でいっぱい。
また走りたいと思う魅力満天の大会で、沢山の人にお勧めしたい。