大会録

ホノマラの人々の大会の感想など

乗鞍天空マラソン2019(みうみう)

2019-06-28 01:04:03 | 乗鞍天空マラソン
第14回 乗鞍天空マラソン(2019/6/23)

こんにちは。ホノマラ4年の三浦匠です。フルでサブスリーした時も、ウルトラ完走した時も大会録を書かなかったので実は初めて書いています。それだけ強烈な大会だったので記録を残しておこうと思います。

<出場の経緯>
フルでサブスリーという大きな目標を達成して以来、フルマラソンを走っても絶望的な苦しみを乗り越えるといったことは無かった(まだ記録を狙うことを諦めている訳ではないが)。
坂のある大会に出る取り組みを始めようと思い、その第1弾としての位置づけ。以前高尾練に参加した時にトレイルは無理だと悟ったので、ロードで坂のある大会を探した。ランネットの坂がきつい大会まとめ、みたいなのから見つけた気がする。記念すべき15本目のフルということで参加決定。トレイルランナー五百蔵と謎にノリノリだった彩乃ちゃんを核にメンバーを集めた。


<大会の特徴>
長野県の乗鞍を舞台とする、日本一高いところを走るフルマラソン。はじめ5kmの平坦の後、1100mひたすら登ってひたすら降りて来る大会(1500m→2600m)。上の方は雪の壁が残っていて絶景。キャッチフレーズは「さあ、今年も苦しさを楽しもう」。


<練習>
特にこの大会に向けた練習はなし。登り坂を意識的に走るということもなし。
今までは記録狙いで平坦な大会にも多くでてきたが、強いていえば
おきなわ×2
浦佐ハーフ×2
はが路
青梅30km
富士五湖100km
はアップダウンがあると言えなくもない。


<遠征>
前日新宿でレンタカーを借りて出発。松本ICから結構遠くてちんたら観光している暇はなかった。引き換えの紙に誓約書としてハンコまで押さなければならなかったのは、救急搬送するにも1時間くらいかかるから自己責任で、ってことなのかもしれない(笑)。
走らないけど無理やり連れてきたすっさんが彩乃ちゃんの分を引き換える時に「頑張ってください!」と言われていたり、ガンバフンバくんというイノシシのゆるキャラがトーク力溢れていたりといろいろツッコミどころの多い引き換えだった。周りのランナーはやはりトレイルやみかた残酷マラソンなどアップダウンが売りの大会を走ってきたランナーが多かった。浦佐Tシャツで走ろうと思ったのに、研究室に置いてきたのが悔やまれる…
彩乃ちゃんを迎えに松本駅まで戻ったが、戻らないと夕ご飯を食べるところがなかった。新島々の赤松ドライブインは蕎麦が売り切れそうだった。新島々駅は昔赤松駅という名前だったらしいが、(名前が良くないから?笑)改名されて今の駅名になったらしい。
宿は野麦峠スキー場近くの山荘わたりを抑えていたが、思ったより快適で素泊まりでは勿体なかった。今度ゆっくり3泊ぐらいしたい感じ。飲酒と残業も程々に就寝し、朝5:10に宿発。6時前に会場に着いたが、駐車場が近くて後から続々と車が来ていたのでちょうど良かったかもしれない。
今回はウォッチを充電し忘れていて、スタート前から全く点きもしなかったのでタイム一切取れず。GPSまではなくとも、ラップくらい残しておきたかった…

<スタート~5km>
地元出身のシンガーソングライターの歌の後、7:15を明らかに過ぎた時間にヌルッとスタート。まっつんさんが飛び出して行くのが見えた。ガンバフンバくんも爆走していた。高低差のグラフでは始めの5kmは平坦になっていたが、そんなことは無く細かいアップダウンで息が上がる。スタートから爆走していたガンバフンバくんもガードレールに両手をついて死んでいた。
2.5kmの折り返しを目指して走る。まっつんさんとすれ違ったあと、折り返してみんなとすれ違う。なんか既に歩いている人がいて大丈夫か、と思ったが自分もフルのくせに息が上がっていて割と不安だった。

<5km~23.6km、上り>
5kmでスタート地点に戻って来て給水。結構暑くて付けていたアームカバーを外した。直ぐに登り坂が始まって山の中に入っていく。汗が吹き出してきて息が上がる。坂の勾配はバカきつい訳では無いが、連続してやってくるのがきつい。次のエイドまでは5km以上あってメンタルが持たず、既に7kmの距離表示の所から歩く。息を整え、大会だからって頑張ろうとすると死ぬな、と思いジョグ位の気持ちで再スタート。その後もちょいちょい歩きつつ三本滝のエイドに到着。塩熱サプリが染みる。周りはtheスキー場って感じで、リフトが乱立している。上を見ると走っている人が見えてああ、あそこまで行くんだなあと。
その後も走っては歩いて、の繰り返し。ウルトラで歩きぐせ(休み癖)がついたかなぁ。アクアラインの時みたいに1キロごとに歩く&走るを繰り返す良くない感じ。人の声が聞こえてエイドだと思ったらあと500mあった、なんてことも。ちんたらしてたら後からいおろいに追いつかれて写真撮ってもらった。エイドのリンゴが美味しい。走って抜かした人に、歩いている間に抜かされて離される。
標高が高くなってきて、リフトは無くなり気温が下がってきた。アームカバーを再度付ける。まだ雪の壁は現れない。山を見ても雪積もってるところはあまりないからまだまだ。でも下を見るとどこから登ってきたのか分からないくらい高い。滝の一部が凍っているところが出てきて、高山植物が生えているので森ではなくなってきた。下りの人もチラホラ。まっつんさんとあった時は歩いていた気がする。DNSの水飴みたいな補給を摂りながら登った。
ようやく雪の壁が見えて来たのでせっかくだから触っておいた。さすがに結構融けていて地面は濡れていた。
折り返し地点がようやく見えてきた。斜面には雪が残ってて、そこでスキーやスノボをしている人がいたので驚いた。ランニングとスキーが同時に行われるシチュエーションってどんなだよ。

<23.6km~ゴール、下り>
折り返しには時計があって10時前だったので上りに2:45くらいかかった計算。下りは1:30-1:45位でフルのワースト(4:54)だけは避けよう、というくらいの計算。エイドに先に着いていたいおろいは早々に旅立って行った。味噌汁があって冷えそうな体に温かい。シソの握りもせっかくだから食べて出発。
下りは得意なので気持ちよく飛ばしていると、1kmもせずにつりそうになる。すかさずコムレケアを投入し、何とか耐える。フルの中では1番早いタイミングで使った。あんなに長かったエイド間が短く感じる。エイドでおじさんと「短く感じますね。」なんて話した。すれ違う人達は記録を狙ってもしょうがないのもあってか仮装している人が多めだった。しかしいくら下りだけとはいっても20km近くあって長い。エイドで止まって休んだし、最後は5km以上空いていたので普通に歩いた所もあった。そんなこんなで何とかゴール。42kmの表示からが長すぎて絶対200m以上あったと思う。ゴールタイムの4:07′10″から、下りは18.6kmを1:20くらい。まぁ良しとしよう。4時間半くらいかと思っていたので思ったよりも早かった。ウォッチを付けていればサブ4しようと死ぬ気でもがいていたかもしれない。


<ゴール後>

すっさんが穂高に行ってしまって何も荷物がなかったので座ってみんなを待った。下に降りてくるとやっぱり暑くて、改めて登ってきた山の高さに驚く。道の向かいに温泉があって良い。でもめっちゃ硫黄だったから長く入ってると硫化水素で気分が悪くなりそうだった。青学の小野田くん並に下りを爆走した小野Dはぶっ倒れてたらしい。
帰りの道は全てすっさんに運転してもらって本当に有難かった。松本ICまでのところでプリウスが事故っていたが、乗鞍走り終えた人かなって感じで怖い。
ちなみに筋肉痛は前の太ももが2日間続いた。上りに慣れていないのが露呈している。

<感想>

上りが苦手で下りは得意であることは分かっていたが、上りの連続で早々に歩いたのは反省。根性の無さを痛感した。同じだけアップダウンがあるにしても、こまめに切り替えがあった方が恐らく走りやすい。上りは腿を使って、下りはふくらはぎを使うというのが筋肉の痛みという形で実感された。
一方でこの大会を走りきれたならどんな大会も怖くないというのも言えるとは思う。また気が向いたら強くなって帰って来たい。
最後に、この意味わかんない大会、遠征に付き合って下さったみなさん、ありがとうございましたm(_ _)m