大会録

ホノマラの人々の大会の感想など

伊豆大島ウルトラランニング(スドンヌ)

2015-03-30 16:04:49 | 伊豆大島ウルトラランニング
いま話題のスドンヌです!!
一応初めてウルトラマラソンを体感してきたので、ここにご報告申し上げます。

初めてとかほざきながら80kmは一応秋田で走ってます一応。
もとから興味はあったけど、秋田で走ってみて100km出たくなったって感じかな。
実際一緒に走ってみて秋田勢の強さ、凄さを見せつけられました。応援に行けて本当に良かった。

忘れたけど、どーせT氏が伊豆大島ウルトラランニングのことを教えてくれたんだなあ
それで純粋に伊豆大島行きたかった私は気分ノリノリだったんだけど、やっぱりウルトラ、ちょっと考えたあげくエントリー

3男全員で行く予定だったが、私の人望が恐ろしく低いことが明らかになったのであった。
余談だが嬉しいことに2女には好かれているらしく(おーはらごめん)4人もエントリーしてくれた。

【出航】
竹芝港発22時30分。伊豆大島に向けて神津島行の大型客船が出発。
大型客船の特1等室(4人個室)を取るためにクリック合戦ならぬコール合戦をしたが、どうやら余裕だったみたいだ。

はしゃいで、寝て、目が覚めたら…カラダは縮んでいなかった、が大島が目の前にあった!

6時ちょうどに下船し、レンタカーの人とお話してたらフェリーが出港時刻を10分以上前倒して行ってしまった…伊豆大島怖い。

【1日目】
宿の人に2泊お世話になるログハウスへ連れて行ってもらった。

伊豆大島ウルトラランニングの時は良さげな宿は全て常連さんでいっぱいなので注意が必要だ。今回は大会事務局経由で宿を確保したので中を見るまでドキドキであった。

地図にない道の先にあった2階建てのログハウスは綺麗であった。とりあえず安心。

荷物を置いていざ観光へ!!と行きたかったが、時刻はまだ8時前でどこも開いてなさそう…

月と砂漠ラインを散歩しようとするも駐車場が遠くレンタカーは入れないようなので近くまで行き断念
さっさと三原山へ
軽自動車のアクセルをガンガンに踏み登る登る!この坂を明日は登らないといけないと思うと帰りたくなった。

三原山の登山口から100mほど登り展望台へ、明日この6倍ある三原山までの坂を走ると考えると帰りたくなった。
58kmのT氏はみんなから散々な煽りを受け、しまいには走り登り始めた。

三原山からの眺めは最高で富士山が普通に見えました。さすがジオパーク自然が豊富です。間違っても某ネズミーシーとは一緒にしてはいけません。

下山し、人気店の「おともだち」でべっこう丼を食す。唐辛子のわずかな辛さがたまらん。
ありがとうおともだち

その後火山博物館に行き、活火山三原山のお勉強
最後には某ネズミーランドにありそうなアトラクションに乗ることもできます!!月が目の前を通ります。
ここでまだ13時、1日は長い。

三原山温泉で早めの入浴をした。
三原山の雄大さが800円で分かるお得な温泉でした。
その後ぷらっと…間違えた、ぶらっとハウスに行き大島牛のソフトクリームを食べた。たぶん大島牛である。

ようやく夕方になり元町港へ
私たちの降り立った岡田港(おかた)であり、基本的には元町港は使わない模様。波の高いときには出帆港となるらしいが私的には普段からこっちの方が便利。

ゼッケン引き換え、とうとうウルトラが迫ってきた。
お楽しみ抽選会も当たらず、とっとと帰り、寝た。
ツイッターで、一緒に走るF氏にムダなリプを送り遊ぶ。そのおかげか3年生から直接応援LINEが届き歓喜。ありがとうございました。
2階の電気がよく落ちてたみたいだ。

というわけで1日目の旅行記をありのままに書いてみました。面白さをあとの2人に期待。
ようやく走り始めます。

【ウルトラランニング】
短いので読んでください。

5km 29'21
10 29'49
15 28'36
20 30'55
25 30'45
30 36'58
35 31'57
40 34'58
45 41'36
50 35'36
55 41'18
60 44'38
65 47'41
70 51'03
75 50'17
80 44'18
85 36'52
90 53'42
95 56'38
100 49'31

13時間26分46分

持ち物
なし

朝3時起床で眠いと思いつつ、I後輩と電話していた坂戸のF氏から激励を受け、学年会での失態は完走でチャラになるどころかお釣りが来るとのこと、これは完走するしかない。

宿の人が貸してくれたオンボロの車でスタートへ
参加人数が少なく、元町港に着いても本当に開催されるのか疑うくらい暗かった。
スタート10分前に荷物を預けスタートへ、U先輩とT氏F氏と同じところに並ばせてもらい、もう完走するしかないと思ったが、これからの100kmが不安で不安で仕方がなかった。

スタート後30秒もせずに3人においていかれた。
焦らずゆっくり走っていく、すぐに明るくなってきた。三原山と朝焼け、あぁ綺麗だな。

万立の折り返し手前で前の3人と、直後にI後輩とS後輩とすれ違う。折り返し楽しいと思っていたら5kmを通過。4.1kmの万立のエイドではポカリとチョコだけに抑えていた。
いったん元町港に戻るコースであり、このあとも2回戻るのだが、1回は58kmのゴール、2回目が100kmのゴールである。必ず2回戻ってくると決意し元町港を通過。

58kmのコースとフルマラソンのコースを組み合わせたこの100km…意外と大きい大島を2周するなんてどんな物好きだよ、と思っていたら前日に行った火山博物館前を通過、明らかにポケモンのジムリーダーがいそうな雰囲気を醸し出していた。

その後とにかくアップダウンが続く。
10km過ぎのエイドでチョコとバナナ一緒に食べてチョコバナナってほざいてたらI後輩に追いつかれる…しかしすぐに逃げた。
しかしすぐに追いつかれた。少し並走し、結局抜かれた。彼女は速かった。

その後も主に58kmの人に抜かれまくるが、あくまで自分のペースを貫く。14時間14時間と頭の中で連呼していたが、特に何も考えてはいなかった。ただ完走したかった。でもまだ90km…

だんだんと脚に痛みを覚えてきた。20km手前で左足の膝が痛いのがよく分かった。ただ走るのを止めることはできない。ひたすら走り続けた。
21kmを過ぎたあたりだろうか、目の前に大きな上り坂そしてヘアピンカーブ。しかし自称山の神の私にそんな坂はただの子供だましであった。抜かれたランナーを抜き返す。応援のおばあちゃんに三原山の坂はこんな坂じゃないよーと言われたが、行ける気がした。

22.2kmの波浮港見晴台エイドで食料を調達。相変わらず食べて飲んだ。
25kmからは本格的な上り坂、山登りはやはりキツい。スピードは遅くなるがまわりはみんな歩き。どんどん追い越す。追い越し禁止のオレンジの線だったが、はみ出していないので違反にはならない。
少し登ると海がだいぶ遠くなっていた。これで何メートル登ったのだろうかと考えつつ上へ上へ、本当に景色が素晴らしかった。

途中26.1kmの大滝橋エイドでは明日葉パウンドケーキや大島塩のクッキーなど特産品をたくさんいただいた。
お兄さんに何歳?と聞かれ22歳と答えると高校生じゃないの?と驚かれた。隣のお姉さんは妥当だとお兄さんに言っていて面白かった。22歳頑張れよ!と言われ走り出す。元気が出た。
ここからは本当にエイドが頼りだ。エイドでのお礼は毎回必ずしているが、ここからは本当に感謝の気持ちでいっぱいになる。
ゼッケンの前に「エイドに圧倒的感謝」とか書いてる自分アホみたい。

もうここからは登るしか言いようがない。
いつのまにか左足の膝の痛みは消えていた。
30kmを過ぎ再び(伊豆大島にしては)緩やかなアップダウンが続く。
5kmの時間がだいぶかかってきたが仕方がない。とにかく14時間を考えていた。このペースならまだ行ける。

36.9kmの桜株エイドで腹ごしらえ。この辺りからポカリは最低2杯以上強制して飲んでいる。脱水になんかなってたまるか。
ただ、すでに両足は疲労困憊。かわいいかわいい両足のためにもここでやめるべきであったのかもしれない。

三原山登山道路へ
ここから8.5kmは本格的に三原山と闘うことになる。
風も強まり三原山からダブルパンチをくらいつつ、ひたすら登っていく。
やめたい。そう思ったがまだ走っていた。

41.3kmの湯場分岐口エイドに到着。ポカリ3杯飲み、三原山と再格闘。
ここから登山口までは折り返しとなるため下りの走者と会える。
エイドでは下りの走者なんていなかったが、登っていくうちにポツポツと現れた。
U先輩に早く会いたく対向者を気にしていたが、なかなか現れない。
まさかすでに行ってしまったのか!?と思っているとF氏が下ってきた。U先輩がすでに下っていることを聞いた。F氏と会ったときは、走ってはいるもののほぼ徒歩ペースであったのだがパワーをもらい復活。
その後、T氏とI後輩とすれ違いさらに元気が出た。
富士山も見え、一気に45.4km三原山歌の茶屋エイド(第一関門)へ

ここの明日葉そばがしみる!!本当においしい。混雑と食べ過ぎでお腹痛くなるのが不安で1杯で我慢。5分きっかり休憩し出発。
上ってきた分ここからは下り。最高と思いつつ下る。
しかし脚の動きがにぶい、なぜだ。高校生サッカー部は恐ろしいほどのスピードで飛ばしていく、私はそれを羨ましく見ていた。
なんとか湯場分岐口エイドに到着。
しかしS後輩とまだ会っていない。
心配になったが、先を急ぐ。

58kmゴールまでほぼ下りの道だが、やはり脚が動かない。
本格的にノロノロ運転。
まだ諦めてない。とにかく脚を前に出す。
実は高校生サッカー部にたくさん抜かされ絶望していた。自分は年寄りだ。でも私は100km、58kmなんて関係ない。

ようやく三原山登山道路から大島一周道路へ、やっと下りが落ち着き、58kmのゴールがあと2km。ここからはなんとか普通に走った。
子供たちが車の中から応援してくれた。本当に嬉しかった。
元町港へ帰ってきた。遠くに白い2人組が手を振っていた。手を振り返し、58kmのゴール&エイド&第二関門へ突っ込んだ。

エイドで水分補給と食料調達。そこでT氏とI後輩が登場。
ゴール係?のおっさんにつみれ汁を推されたので食べた。
U先輩とF氏が順調なことを知り、S後輩に会わなかったことを伝える。
I後輩が完走メダルを見せびらかしてきた。
私もほしい。
頑張ろうと思った。
もうここまで本当にツラかったしやめたかった。でもT氏とI後輩に激励され、本当に力がみなぎってきた。
T氏とは最終エイドで、I後輩とはゴールで再会することを約束。
30分くらい休憩しようと思っていたが13分で出発。
何回も思っていることたが、負けるわけにはいかない。
でもここまでの下りで、かなり頭がフラフラになっていたのはT氏に言えなかった。

あとは伊豆大島1周である。ここからはフルマラソンを追いかける。
60km地点までは坂がキツかったもののある程度余裕があった。
58kmでは感じなかったが、60km走ってきたことを実感。同時にまだ40kmあることに気付く。

リスまんじゅうを2個もポケットにしのばせた62.2kmのエイド。
ここが長かった。宿の本館の朝海館を通る60kmから65kmの区間。
走っても走っても65kmの看板が見つからない…
本格的にツラいと思うようになった。ここからは「つら」と、実際つぶやいていたと思う。
トンネルの中を走る。エイドの直後、3本目のトンネルの手前でようやく65km。

大島公園をひたすら目指す。
大島公園の手前でマリオに抜かされた。
海に飛び降りたら気持ち良さそうとも思った。危ない。
大島公園に到着。69.4kmエイド(第三関門)である。
ここのつみれ粥がまたおいしかった。
ここから本格的に関門とゴールの制限時間を意識し始めた。
第四関門と第五関門は、ゴールの14時間という制限時間のわりにはそれぞれ11時間40分(86km)、12時間30分(91.8km)というなかなかハードな時間設定であったため焦った。
しかも再び上り坂である。

時計を何度も何度も見つつ走った。
覚えていることは少ないけど、完走しなければならないこと。坂戸のF氏に借りを返せないことを考えると前に進まずにはいられなかった。
実は600mの三原山の登りは1度も歩かなかった。唯一の自慢である。
たかが400mの坂であったが、こちらはほとんど歩いてしまった。
立ち止まることもあったがとにかく前に進んだ。

脚おかしくなっているだろうなあなんて考えていたら救護車とすれ違う。
救護車が止まった。連れてかれてしまうのかと心配したが、「乗っていくかー?サービスするぞー」と声を掛けてくれた。なにをサービスしてくれるのかちっとも分からないが元気に手を振り「大丈夫でーす!」と答えた。
ぜんぜん大丈夫じゃなかったけど。

なんとか2つのエイドで回復しつつ、ようやく、ようやく下りへ。
第四関門に焦っていたため、痛みとか関係なく下りに身を任せていた。
長い長い下りの途中に22歳のエイドがあったため立ち寄る。
明日葉パウンドケーキをまたもらい、出発。
22歳と聞いてきた兄ちゃんは私のこと覚えていないようだった…
第四関門まであと4kmと聞き、頑張る。

再び下ると行きに振り返って見た、素晴らしい景色が見えてきた。
この景色を再び見れた。これはもう元町港へ帰るしかない。
自走できなかったら5万円かかるよなと思いつつ、伊豆大島では部品を本州から取り寄せになるため自走できても5万円のNOCがかかることを思い出す。

行きに通過した私設エイドでおしることフルーツポンチをいただいた。
もう最高である。私の上半身と下半身の元気差がおかしい。
波浮港見晴台到着。86kmエイド(第四関門)である。コロッケ、メンチカツ、のり巻き、いなり寿司全てを堪能。どれだけ食べれば気が済むのか。
なんとか50分の貯金をつくるが、14kmを走れるかは不安であった。
すでに秋田で80km走ったときよりも脚は痛い。
秋田は甘えと思いつつ足を動かす。

すでに心の中では泣いていた。今すぐここでやめたい。100km完走もしたい。
クラクラしながら走り歩き続けた。
太陽がのぼる前にスタートしたはずが、すでに太陽は夕日へと変わっていた。

最後のお楽しみである「かしわんば」を目指した。
ほぼ徒歩であったが何度も走ろうとはしていた。でも動かない。
そして91.8kmエイド(第五関門)に到達。
かしわんばという柏餅おいしかった。相変わらず上半身は余裕である。チョコとバナナももちろん食べた。
閉鎖30分前だった。残り8.2kmを2時間。
普段なら歩いても間に合う。
しかし脚は本当に限界がきていた。
動かして止まり、動かして止まりを繰り返しひたすらゴールを目指した。

ラスト4kmあたりで、なんとT氏がいるではないか!!
驚き、走る。しかし持続はしなかった。
T氏と歩き、いろんなことを話した。
全員完走していること。ここでやめたら甘えとか言われた。58kmの人に言われたくない。でも、当時はそんなことなんてこれっぽっちも思わず、ただただ4km手前まで来てくれたことに感謝していた。
しかもまだ温泉に入っていないらしい。つくづくT氏が伊豆大島に来てくれて良かったと思った。

最終エイドでは後半3杯以上飲んでいたポカリをあえて2杯にした。特に意味はない。
ちゃっかりT氏ももらっていたのを私は見逃さなかった。
あと2.6kmだ、行ける。
そういえば断層のところに「地層切断面」っていうそのまんま東バス停があったけど、そんなこともうどうでも良かった。

歩き時々走りでゴールを目指す。
西に夕焼けと伊豆半島が見える。待ってました静岡県。
T氏と並走し、とうとうラスト1km。
どれほどツラかったか分からない。でも、もう行ける。
サブ13.5を狙うために走る。なんだ、まだまだ行けるじゃんと思いつつ走る。T氏がいつのまにか消えていた。
沿道の応援が心に響いた。全員にお礼を言って走った。
最後の最後でF氏が応援してくれていた。
ラストスパート!!

ゴールでフルマラソン組のA後輩とY後輩含む全員が待っていてくれた。
すぐに駆け寄ってくれて本当に嬉しかった。
ダントツで待たせてしまって申し訳なかったけど、みんな優しい。
メダルと完走賞そして、大島牛乳とつみれ汁を受け取り、一段落。
脚が素晴らしくおかしかった。

その後、御神火温泉へT氏とデート。
あちこちが痛く、あまり気持ち良くはなかっし、おふろの中で寝てたけど、汗を流すことができてスッキリ。
夕食後のコンパも睡眠参加でした。悔しい。
でも私、死ぬように寝てたと思う。





もしこれを見て100kmに出場してみたいって方がいたら幸いです。
その時はぜひ私に応援させてください!!
意思あるところに道は開けます。

そうは言っても100kmはツラいです。
最後の最後はやっぱり「自分がどれだけ完走したいか」であると思います。
結局私は1週間前に20kmも走れませんでした。
圧倒的練習不足です。
それでもゴールで待っていてくれる仲間のことを思い、1歩1歩向かえば必ずゴールは見えてくると思いました。
最後は自分自身ですが、そのお手伝いはできると思います。
私は本当に仲間に救われました。

伊豆大島に一緒に行ってくれたU先輩、T氏、F氏、A後輩、I後輩、S後輩、Y後輩本当にありがとうございました!
100kmの途中は本当にツラく何度もやめたい、泣きたいと思っていましたが、なんとか皆さんのおかげで、皆さんを思い出すことによって無事帰還し完走することができました。
特に58kmで応援してくれて最後も一緒に走ってくれたT氏には感謝してもしきれないです。
本当にT氏が友達で良かった!!もう大好き
私の100km完走は伊豆大島の8人で勝ち取ったものだと思っています。本当にありがとう!本当に皆さんのおかげです!

また、応援&連絡してくれたみなさんありがとうございました。
前夜はけっこう喜んでいました。
来年は伊豆大島100kmに出場されることを期待しています!

離島で規模が小さい大会だからこそ楽しめた部分がけっこうあると思います。
食べ物おいしいよ!
伊豆大島を肌で感じるには良い大会です!(1周で充分だけど)

私事ではございますが、無事面接に行ってきました。
まだ階段は苦労しています。

最後までお付き合いありがとうございました。

されど、58kmは甘え

伊豆大島ウルトラランニング(uesugi)

2015-03-29 22:47:14 | 伊豆大島ウルトラランニング
伊豆大島ウルトラランニング 2015/3/28

5km 23:34
10km 24:31
15km 23:22
20km 24:33
25km 23:51
30km 27:43
35km 23:17
40km 22:50
45km 27:55
50km 23:57
55km 21:50
60km 25:24
65km 29:34
70km 27:53
75km 33:46
80km 28:52
85km 26:18
90km 28:46
95km 32:48
finish 31:06

計8:51:50(@5:19/km)



すっさんに誘われ出場を迷っていたが、何かの旅行中に急にやる気になったので、急遽エントリー。
コースがきつめな大会+最近練習不足ということもあって、適当に走って、9時間前後でゴールできれば良いかなー位の気持ちで出走した。
旅行記については、3男勢がおもしろ~く記してくれると思うので、以下、自分のレースについて。

【start~20km】
TMR、ポンタ、すっさんと一緒にスタート。
すぐ前をTMRが良い感じのペースで走っていたので、数m後方からついていく。
コース序盤は、スタートから4km程海岸沿いを北に進んで折り返し、一度スタート会場に戻って来てから、反時計回りに大島一周道路に入るという感じ。

折り返してすぐのところで、TMRに追いついたので、並走する形で暫く一緒に走った。ある交差点を右折するところで、誘導がなかったので直進してしまい、スタッフに慌てて呼びとめられるというプチアクシデントがあった。
10km過ぎあたりからそこそこのアップダウンが始まり、2周目はここを逆走するんだなー、と少し萎えながら走っていた。


【20~40km】
25km過ぎからの本格的な上りまでは、相変わらずTMRの数m前後で、時折会話もしながら走っていた。ここまでは、特にめぼしいエイドもなかったので、たんたんと進む。
26.9kmのエイドで明日葉パウンドケーキやさつまドーナツを満喫。そして、いよいよガッツリ上り始める。5kmで350m程上るとあって、かなりキツい上りだった。

上りきると、暫くは、下り基調のコースが続くので、息を立て直しつつ、2度目の本格的な上りに備えた。
36.9kmエイドの手前で大島一周道路を左にそれ、三原山を上るコースへ、ここから7km近く上りが続く。
最初は緩やかな上りであったのが、次第に斜度のキツい上りが混じり始め、強風も吹き荒れてきて、しんどさが増していった。


【40~60km】
キツい上りを耐え、45.4kmの茶屋エイドまで行くと、折り返し。
そこで、明日葉そばを3杯も堪能しつつ、エイドのおばちゃん達とおしゃべり。
この日初めて蕎麦を食べた人ということもあって、手厚い歓迎を受けつつ、ゼッケンに書いてあったホノマラの文字について聞かれたりしたので、このあとも後輩が来ること等を宣伝して下りへ。

ここから、一気に500m以上下って一旦スタート会場へ戻る。下りの途中で歩いているポンタにすれ違ったので、そばで回復できるぞ、と激励。上り+強風ということで、全体的に辛そうなランナーが多かったので、積極的にすれ違うランナーには声をかけて激励して走った。
そして、下りきってスタート会場まで戻って、軽く休憩をしつつ、いよいよ2周目へ…。


【60~80km】
2周目入ってすぐの、ひたすら真っ直ぐに進む緩やかな上りで急にしんどくなった。
エイドで長めに休んでリス饅頭を食べたりしたが復活しないので、64.9kmのエイドで、気分転換にトイレ休憩。
出てすぐのところで、他の100kmランナーに遭遇(25km過ぎからここまではひたすら孤独走だった)。
この人は、3年連続での伊豆大島出場で、過去2年は9時間ちょっとで入賞しているというランナーで、今回は調子がよくサブ9もねらえそうということだったので、並走させて頂くことに。

が、67km辺りから始まった三度目の本格的な上りで、走り続ける気力がもたなくなったので、並走を諦め歩いたり走ったりを繰り返した。
この辺りから、遅れてスタートしたフルの部のランナーが多くなってきたので、コース自体は賑やかになっていた。
75km手前でようやく上りがおわったところで、先ほどのランナーに再び遭遇。向こうも上りがツラくて歩いてしまったとのことであった。
なので、ここから、再び並走を始めて下り始める。


【80km~finish】
並走のおかげで集中力が切れなかったので、下りが終わっても走り続けられ、順調に85kmを通過。
この辺りで、サブ9の貯金は十分にあることが分かったので、残りの上りは全部歩いて、楽をしようと決意。
途中、私設エイドでは、フルーツポンチにおしるこ、86kmのエイドではかんぴょう巻や稲荷寿司、とエイドも満喫しつつ進んだ。

93km過ぎで、前方を歩いているPPプリンを発見したので、追いついて、会話をしつつしばらく並走(上りは平歩)。
さらに先を行って、96km辺りの下りで眠り姫に追いついたので、97.4kmのエイドまで並走。
腹がとてつもなく減っていたので、最後のエイドでバナナやグレープフルーツを食べまくっていたら、眠り姫には置いていかれた。
ラストもタラタラ走って、ゴール会場が見えたところでようやくスパート。100kmのラストでダッシュできたのは何気に初めてであった。

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伊豆大島ウルトラの率直な感想としては、
・距離にこだわりがない限り58kmで十分、2周する必要はない
ってところです。
正直、キツい上り+同じ景色の中でのアップダウンが追加される後半はただのハードモードです笑。

ただ、エイドを全て満喫するには100kmコースに出るしかないのと、ウルトラランナーが58kmに出るのは甘え、という風潮があるので、100km出る気があるなら、そちらに出るべきかと(へωへ)

山から見える景色は絶景であり、他にも剥き出しの地層を見たり朝焼けを見たりでき、また、コース途中もアップダウンが絶えず、エイドのラインナップも豊富で、大会自体はとても魅力的だと思います。
また、出場者がとても少ない大会で、荷物預けがギリギリまで可能で、スタートの整列も10分前でも前に並べたりします。ただ、スタート会場は小さく、スタート前も静かなので、少し盛り上がりに欠ける部分もありますが…笑。

ともあれ、離島でのウルトラというのは、そこでしか味わえない良さがあると思うので、ホノマラの皆さんも是非一度は参加してみると楽しいと思います(^o^)/

第5回小江戸大江戸200k(たぬき)

2015-03-05 00:51:06 | 小江戸大江戸200k
こんにちは。3年のふくもとです。

大会録載せようかどうか迷ったのですが、大御所たまるさんに唆されて+将来この大会に出ようと思っている人の参考になればいいなと思って載せました。


ちょっと長いです。


【出場のきっかけ・大会の特徴】
ちょうど2年前、僕が1年生の時の3月に、当時3年生だったkwmrさんが小江戸大江戸を走っているのを見たというのが1番の理由。
また、200kmというのがどんなものか知りたかった、というのがもう1つの理由。200km走る人たちが一体何を見、何を感じているのかにとても興味があった。
国内では稀少な200km超の大会であり、ウルトラマラソンには珍しく申し込みが1日足らずで締め切られる人気大会。クリック合戦になるウルトラマラソンなんてそうそうないですよね…。
また、この大会ではコースの誘導がほとんどないため、自分で地図を持って走らなければならない。コースの予習が必須。

【練習】
1月は距離走を織り交ぜつつ220kmほど走った。2月は愛媛マラソンを走った以外あまり練習しなかった。
足の調子を見るためにのんびり走ったくらい。6分/kmの感覚を取り戻すことと、ロスのないフォームで走ることを重視した。

【大会前日〜当日】
いろいろあって直前まで大会に出られるかどうか分からなかったため、調整がうまくできていなかった。
大腿筋に疲れが残っており、脛は少し痛んでいた。前日はアミノバイタルのクイックスタートを飲んだ。これはゲン担ぎみたいなもの。

当日の持ち物は以下の通り:
小江戸コース
・アミノバイタルクイックスタート2つ
・アミノバイタルスーパースポーツ2つ
・おにぎり2つ
・OS1ゼリー1つ
・OS1ペットボトル1本
大江戸コース
・アミノバイタルクイックスタート1つ(小江戸の残り)
・アミノバイタルスーパースポーツ3つ(小江戸の残り+1or2つ)
・おにぎり2つ
全体を通して持っていたもの
・顆粒状のアミノバイタル9本
・痛み止め
・胃腸薬

顆粒バイタルは20kmに1回飲み、クイックバイタルは空腹が我慢できなかった12km地点と100km地点あたりで飲んだ。スーパースポーツはレースを通して2つ飲んだがどこで飲んだか覚えていない。
飲み物は途中で買い足した。500mLのお茶を3本とビタミンウォーター1Lを買った気がする。痛み止めと胃腸薬は結局使わなかった。

【小江戸】
0km〜21.2km(初めの吉見エイド)
とにかくゆっくり走ることに集中する。ゆっくりなのにつらいしペースは思ったより遅いしで調子が良くないことを自覚しつつ走る。
14kmで荒川沿いの土手に出たが、向かい風が強くて萎えた。更にエイドではマイコップを忘れておじさんに注意され、つらくなった。この時もらった紙コップをこれ以降のエイドで使った。エコは大事。

21.2km〜32.7km(2番目の手島エイド)
ひたすら荒川沿いを走り続ける。30kmを過ぎたあたりであろうことか両足の大腿筋がつりはじめる。
キロ6で30km走っただけでこれはやばいのではないかと思いつつ、自分の回復力を信じて走り続ける。
エイドについた時、計測用のリストバンドが無くなっていることに気がついて絶望する。幸い拾ってくれた方が10分後くらいにエイドに到着したようで、事無きを得る。

32.7km〜51.8km(3番目の浄恩寺エイド)
荒川の土手から降りて、熊谷市内を走る。この大会では既完走者のゼッケンの色が異なっていて、一目で分かるようになっている(既完走者が紫、初出場者が黄緑)。
迷うと大変なことになるので、既完走者にひたすらくっついて走る。
途中で薬を落としていったおじさんがいたので拾って渡したところ、自分のリストバンドを拾ってくれた方だと判明した。
その方は小江戸大江戸既完走者で、更にUTMFも完走したことがあるすごいおじさんだった。
ふとあたりを見回すと、はだしで走っている人やでかいエクレアを頬張りながら走っている仙人みたいなおじさんがいたりして、もしかしたらこの大会はヤバい大会なのかもしれないと遅まきながら思った。
このままのペースだと予定よりはるかに遅い12時間で川越(91.3km)に到着することが分かり、やる気をなくす。エイドでは持参したおにぎりやロールケーキを食べてゆっくり休んだ。

51.8km〜73.3km(4番目の石橋エイド)
ひたすら前のランナーについていく。あまり覚えていない。坂がやたら多かった。石橋エイドでは肉うどんを食べた。
もう精神的にだいぶつらく、完走無理かなと思ってスマホを見たらkwmrさんから「無心で走れ」という旨のメールが届いていてやる気を取り戻す。何も考えずに走ることにする。
また、誰かの完走記に書いてあった「小江戸は大江戸のアップと考えた方が良い」という言葉を信じてなるべくリラックスしながら走った。

73.3km〜91.3km(5番目の川越エイド、小江戸コース終了)
日が沈んで暗くなってきたため、ライトを点ける。例によって前のランナーについていく。82kmくらいで1回コンビニに寄った。90km付近で少し歩いた。
川越に着くとkwmrさんが出迎えてくれた。カップラーメンを食べ、荷物を整理して大江戸コースに出発。だんだん調子が上がってきた感じがした。

【大江戸】
91.3km〜128.0km(6番目の成願寺エイド)
このレースの中でエイド間が最も長い区間(36.7km)。
104kmくらいまでは分かりにくい道が続くため、必死で前のランナーについていった。ペース配分がなんぼのもんじゃい、といった感じのスピードで飛ばす。
この時に父娘で走っているランナーの方々に遭遇したが、この人たちとは残り100kmほど抜きつ抜かれつを繰り返すことになる。娘さんは女性の中で3位だったらしい。すごい。そして美人。
109.0km地点でなか卯朝霞店に入り、ミニきつねうどんと黒蜜プリンを食べる。店員さんが明らかにキャパオーバーしていて、20分くらい食事が出てこない上、抹茶プリンを頼んだのにも関わらず黒蜜プリンが出てきた。まあランナーが大挙して押し寄せたらこうなるよね…と店員さんにちょっと同情しつつご飯を頂いた。
ここらへんから成願寺エイドまではコースの予習がばっちり(というかほぼ直進)だったので孤独走した。
0:00前くらいに成増で終電ぎりぎりのkwmrさんが応援して下さっていて、「竹橋でみんな待ってるよ」と言い残して去っていった。ありがとうございます。
122.0kmくらいで土踏まずが痛み始めたため、周りのランナーに倣ってすり足走法に切り替えた。今から思えばこれはとても良い判断だった。成願寺エイドでは温かい豚汁みたいなのを頂いた。

128.0km~144.1km(7番目のこあしすエイド)
ここからが大江戸コース本番。迷わないように慎重に進む。グーグルマップで事前に予習していたため、スムーズに進むことができた。
137.5kmの六本木ヒルズを過ぎたあたりでトイレに行きたくなったため、あたりのコンビニを訪ねて回ったが全てのコンビニでお断りされた。
近くにいたランナーの方に聞いてみたところ、139.8km東京タワー手前に公衆トイレがあるという話だったのでそこまで我慢することにする。
トイレに行ったときにリストバンドをまたもやなくしたことに気付く。どこで落としたんだろう、今度こそ見つからないんだろうなと落ち込みつつ、東京タワー前でヨーグルトをさびしく食べた。丑三つ時でも東京タワーは綺麗だった。
しばらく走ると、なんと皇居のところでkwmrさんとはせさんが応援してくれていた。時刻午前4時過ぎ。ありがたかった。
144.1kmのこあしすエイドでkwmrさん・はせさんと一緒にほうとうとかココナッツとかを食べた。チョコバットも3本くらい食べたような気がする。
リストバンド紛失の旨を申告し、出発。雨が少し降っていた。

144.1km~156.0km(8番目のおしなり君の家エイド)
大江戸コース中盤。皇居を1周したあたりから猛烈な眠気に襲われ、東京駅前の丸ビルの柱に何度も激突しそうになる。
そのまま1kmほど進んだところで道に迷っていたらしいおじさんに話しかけられ、目が覚める。他の人と話すのも眠気を覚ます一種の方法であることを知った。
おじさんと話しつつおしなり君の家に到着。ホットコーヒーとうどん的な何かを頂く。余談ながらここでペンを落とした。おしなり君の名前の由来は(押上+業平)÷2であることを知る。

156.0km~189.2km(9番目の秋ヶ瀬エイド)
足が痛くてほとんど走れない。ソラマチを歩いて通過する。最も迷いやすいポイントなため、浅草寺まで前のランナーを見失わないように頑張る。
浅草寺で写真を撮り、とりあえず赤門を目指す。湯島の坂が見えてきたあたりの交差点で真横からしのちゃんが颯爽と登場する。到着時間を計算して待ってくれていたらしい。
予想外の人物の登場に歓喜しつつ、駒込まで一緒に走る。駒込ではkwmrさん・さんずいのkwtさんが応援して下さっていた。ここでチョコケーキ的なものを補給しつつ休んだ。
駒込を出発し、172.3kmの赤羽までしのちゃんに案内してもらう。ここはしのちゃんのおかげで道に迷うこともなく、非常に良いペースで進めた。
ここらへんまでくると足裏がだんだん我慢できないレベルで痛み、すり足走法でもどうにもならなくなってくる。走り終わったら土踏まずのアーチが潰れて偏平足になってるんじゃないかなとか思った。
なんとか178.5kmのラストなか卯に辿り着いて並盛親子丼を食べる。親子丼食べながら寝ていた気がする。よく覚えていない。親子丼はおいしかった。
180kmから荒川土手へ。かねてから聞いてはいたが、思っていた10倍くらいきつい。眠気がおさまらず、歩くと寝てしまうために走らざるを得ない状況。
独り言と歌と足の痛みによって眠気を覚ます。この際足が壊れてもいいやと思いながらひたすら足を動かし続けた。
187kmあたりから強い雨が降り始める。エイドに辿り着いた頃には土砂降りの雨。かりんとうを少し食べ、温かい飲み物(何だったかは忘れた)を頂いて泣く泣く出発。川越バイパスに向かう。

189.2km~203.1km(203.5kmという説も、ゴール川越)
まさにラスボス。持ってきたウインドブレーカーが浸水してびしょ濡れになった。ここらへんで川越市街までの距離表示が出るのだが、1kmがやたら長い。
道が非常に単調なうえ、足が痛くて動かないために寒さも眠気も飛ばない。歩きながら夢を見た。リタイアを考えるも、リタイアできるポイントが見つからない。
ここで眠ったら楽なのか、いや寒いしやばそうとか思いながら歩いたり走ったりしていたら197kmあたりでセブンイレブンが見えたため、ブラックコーヒーと肉まんを購入する。
ブラックコーヒーは胃が荒れそうなのでレース中控えていたのだが、効果はてきめんで眠気が覚めて完全復活した。
このセブンイレブンをスルーしていったランナーも多かったが、個人的には寄るのが大正解だったと思う。セブンイレブンからゴールまでは一瞬だった。
ゴールでkwmrさんのお出迎えを受けた。達成感や安心感を感じる余裕がなく、頭がぼんやりしていた。
完走証を受け取って初めて「完走したんだ」という実感が湧いて嬉しくなった。


【おもったこと】
小江戸大江戸を完走するうえで一番重要なのは気持ちだと思った。
どんなにつらくても足が痛くても、足を前に動かせばゴールには近づく。ラストの方はこのことしか考えていなかった。
諦めの悪い人が得をする大会だと思った。
あと、エイドステーションのボランティアの方々がとても優しかったのが印象的だった。

【おわり】
完走はしたけれど、本当に203kmも走ったっけ?という感じです。終始泣きそうになりながら走っていた気がします。
まとまりがなくて申し訳ないですが、この大会録が将来小江戸大江戸に出場するほのまらーのお役に立てれば幸いです。


最後に、応援に来て下さったkwtさん、kwmrさん、はせさん、しのちゃん、そして応援メッセージをくれた方々、打ち上げに参加して下さった方々、本当にありがとうございました。