大会録

ホノマラの人々の大会の感想など

第16回 奥熊野いだ天ウルトラマラソン(伏木)

2014-04-29 12:52:19 | 奥熊野いだ天ウルトラマラソン
3年の伏木です。2014年4月27日(日)に和歌山県で開催された奥熊野いだ天ウルトラマラソンに同期のT丸と二人で参加し、100キロ完走してきました。

大会の紹介と参加動機
 コースは厳しいです。アップダウンが多く、急なのぼりやくだりもあります。それでも豊かな自然の中で爽快に走れる大会だと感じました。また、レース前後の準備等がよく、エイドも31か所と多くあり運営がとても上手なのでランナーは走ることだけにしっかり集中できると思います。制限時間も14時間半あるので完走は目指しやすいかもしれないです。
 僕は前の年の秋田100キロに挑戦しようと思っていたのですが、膝の故障により参加できず応援に行ってきました。そこで実際に100キロを走るランナーたちを見てモチベーションが上がっていた時期にT丸に誘われて参加を決定。T丸のいる大会は安心して参加できると思ったのも理由として大きいです。

当日まで
 まずは練習に関して。2月はテスト期間だったこともありほとんど練習できず、、、3月からしっかりと練習を始めてその月のフルマラソンも含めて月間220キロ程度の練習。4月は大会前までに100キロちょっとの練習。といった感じで大会前の1週間はほぼ走ってないです。前日は朝早く東京駅にFちゃんが見送りに来てくれて大いに励まされました!…そこから新幹線約2時間+在来線約4時間の長旅を経て現地に到着。ホテルに荷物を置いて商店街を歩き足湯に使った後、前夜祭に参加。カレーとマグロの刺身をいただく。それからホテルに戻り…その前に、走り終わったら食べようといって2人でケーキを買いました(笑)…翌日の準備をし、たくさんの応援メッセージをいただき(ありがとうございます!)、21時ごろ就寝。

当日
 午前2時半起床。朝まで起きてくれていた方、わざわざ起きてくれた方々から応援を受け元気が出る。送迎バスで受付会場へ、そこから徒歩でスタート地点の那智の滝へ移動。那智の滝では護摩木を火にくべて焚くことができたのですが、僕はあらかじめ大会側が送ってくれた護摩木に名前と完走祈願の文字を書いておきながら、それを受付地点でゴール行きの荷物の中に入れてしまい護摩木をゴールに送ってしまうというミスを犯しました…まあ完走できたからいいんですけどね、ちなみに護摩木は記念に持って帰りました(笑)那智の滝を拝見して5時にスタート。あ、朝ご飯は菓子パンとカロリーメイトを食べました。

ラップタイム
-5km  30'54
-10km   32'18
-15km  29'47
-20km   28'25
-25km   28'46
-30km  32'36
-35km  35'31
-40km  33'09
-45km  34'12
-50km  36'10
-55km   41'38
-60km  36'09
-65km  36'27
-70km  32'28
-75km  37'57
-80km  45'54
-85km  50'27
-90km  55'28
-95km  41'42
-100km 36'55  記録12時間17分05秒

0~20km
 走り始めは涼しいしくだりだしで走りやすい。5.7kmののぼりもあったが苦もなく登り切って快調に進む。後ろを走っていた人が「最初の20kmとラスト5kmだけが天国」と言っているのが聞こえた。走り終わってみたら確かにそうだったかもしれない。

20~35km
 少し足が重くなり始めたかもしれないと感じる。27.2km地点のエイドは荷物預り所、ここで少しストレッチをしてそうめんを食べて再スタート。33kmのエイドでトイレに並んでタイムロス、そのあと少しの間ペースの乱れを感じるが順調に進んでいる感触。

35km~50km
 35kmを過ぎてからのぼりが続く、、傾斜もきつい個所が多くてつらい、、39.9kmのエイドに「急勾配残り2.2km」と書いてありショックをうける。しかし残り2.2kmはそれまでよりはやさしいのぼり、歩きつつも頂上まで到達。頂上のエイドで濡れタオルを渡されてよみがえる。T丸とも会ってめはり寿司を食べてくだり始める。くだってくだって50km手前でまた少しのぼり、5時間20分くらいで50kmを通過。

50km~60km
 50kmを過ぎてからはだんだんとつらくなり始める。足の感覚も重いよりも痛いのほうが強くなり始める。55,6kmくらいまでじわじわとのぼっていく、、とりあえず折り返し地点(57.65km)を目指して進むが歩く頻度が増えてきたと感じる。折り返してくるランナーが輝いて見えた。折り返してからはくだり。途中のエイドでT丸と「このペースなら12時間切れるね」と話す。しかしこの先がつらかった、、、

60km~70km
 この区間が一番きつく感じた。65km付近までは急なくだり、足にくる。痛い痛い。前夜祭で「今回95回目の100km完走を目指す」と言っていた方によると何も考えないことが完走のコツだそう…なのでなるべく足が痛いことを考えないように努める。痛いもんは痛かったけどね。しかし、くだりが終わって平坦な道ではT丸と並走していたこともあってか、歩きながらも調子が上がる。

70km~90km
 痛みには少し慣れたので、耐えながら前に進むことができた。個人的には痛みが最大の苦しみだと思う。。。この区間は少し走って少し歩いてを繰り返す。走ると太ももや膝上が痛いし、歩くと足裏が痛い。どちらも長くは続けられない。一度左足のふくらはぎを攣りそうになり伸ばそうとしたら、今度は前が攣りそうになってどうしようもない状態に…なんとか攣らずにはすみましたが。70や80kmの通過点では「あと30/20km」と考えるよりは「あと20/10数キロだ」と考えるようにしました。そっちのほうが短く感じたので。そして最後の難関、90km過ぎくらいまでの7kmののぼり。これはつらかった。走れそうなときは走ったけれども大体歩きました。

90km~100km
 長い長いのぼりを終えればあとはくだって平坦な道。ただくだりは痛い。それでも残り10kmを切っているので気持ち的には楽に走れました。ラスト5kmはペースが上がった。最後の1kmは気持ちよかった。ゼッケン番号を確認するスタッフの方が「あと500m!」と声をかけてくれる。誘導のスタッフが「あと400m!」と声をかけてくれる。沿道の方々が「あと少し!」といって拍手を送ってくれる。痛みも感じず自然と足が動いてそのままゴール。

感想
 とりあえず初めての100km完走できてよかったです。僕が一番つらく感じたのは痛みでした。痛み始めてからもまだまだ先は長いし、最後のほうは歩いても走ってものぼってもくだっても痛い。とにかく痛い。走り終わってももちろん痛い。それでも走ってよかったと思ってます。エイドで応援されるたびに前に進む気になれるし、5kmごとの距離表示を通過するたびに小さな達成感と喜びを感じることができました。それらの蓄積された苦しみとか小さな喜びとかがゴールで一つになって解放されて感動するんだと思います。ゴールの喜びはやっぱり一通りではないですね。とてもいい経験ができたと思ってます。無理には進めませんが皆さんも是非(笑)
 
それから、応援は本当に力になります。元気が出ます。完走できたのも応援してくれる方々がいたからですね。これは間違いないです。

以上。