大会録

ホノマラの人々の大会の感想など

第20回星の郷八ヶ岳野辺山高原100kmウルトラマラソン(uesugi)

2014-06-06 00:28:02 | 星の郷八ヶ岳野辺山高原100kmウルトラ
今更感がありますが、野辺山の大会録です


100kmは秋田しか出たことがなかったので、他の大会にも出てみようと思い、折角なら厳しいレースに...ということで、時期的にちょうどいいこともあって、出場を決意しました




旅行記に関しては、kawataさんが既に書いてくださっているので、自分のレースについて書いていきます
ちなみに、前日の観光では特に吐竜の滝が楽しかったです、川の下流を遡っていくのってやっぱり良いですね



では、以下レースについて
今回は特に記録を狙っていたわけでもなく、特に調整はしていなかったので、練習等については省略します




5km 24:59
10km 51:27(26:28)
15km 1:21:54(30:27)
20km 1:50:35(28:41)
25km 2:16:48(26:13)
30km 2:43:03(26:15)
35km 3:11:36(28:33)
40km 3:37:23(25:47)
45km 4:06:10(28:47)
50km 4:30:09(23:59)
55km x:xx:xx(未計測)
60km 5:30:55(1:00:46)
65km 5:58:51(27:56)
70km 6:29:25(30:34)
75km 7:16:10(46:45)
80km 7:56:25(40:15)
85km 8:20:18(23:53)
90km 8:50:23(30:05)
95km 9:34:27(44:04)
finish 10:17:24(42:57)

計10:17:24(@6:10/km)



【~start】
前日は、8時半過ぎには布団に入ったものの、カエルの鳴き声が気になったりレースの事を色々考えてしまったり、そもそも全く眠くならずと、結局ほぼ一睡もせずに2時に起床

預ける荷物の準備をし、宿の朝食をいただいてから、車でスタート会場へ
荷物は、42km地点・59km地点・87km地点の3箇所から2箇所を選んで預けることができるが、59kmと87kmに預けることに
59km地点用にはエネルギーゼリーにタオル・着替えなどを、87km地点用にはオレンジジュースだけを詰めた
あとは、アミノバイタルと塩熱サプリをいくつかポケットに忍ばせる

朝早いこともあってスタート前は非常に寒かったが、レース中にかなり気温が上がることは予想されていたので、震えながらも薄い長袖Tシャツ1枚だけの格好でスタートへ並んだ
haraさんとpontaと一緒にスタート



【start~20km】
前半はとにかく慎重に入ろうと考えていたので、体感遅すぎる位のペースで進む
最初の7kmちょっとまでは平地が続き、そこから緩やかな登りがスタートして、10km手前で砂利道が始まり、そして林道コースへと入りひたすら登っていく
全く下りのない上りが8kmくらい続くが、傾斜はそこまででもないので、ペースを抑えて走れば全然キツくはなく、寧ろ楽しく上れた

ちょこちょこと下りを挟んで、18km過ぎで一気に1908mの最高点へ(最高点表示の看板は思ったより早めに現れた)
ここから少し上りと下りを繰り返して、20km地点のエイドへ
大半のランナーは下りと上りの不得意がはっきりしていて、上りと下りが切り替わるたびに同じ人と何度も抜きつ抜かれつが起きるのが面白かった

しかし、たいていのおっさんランナーは下りが物凄く速かった



【20km~35km】
25kmまでは一気に下り、そこからは30km手前まではやや上り、そしてまた下り基調になるという感じ
といっても、アップダウンの細かい切り替わりは頻繁にあった
まだ抑え目に走っていたが、ここらへんは逆にあっという間に感じられた

野辺山のエイドについてだが、通常は水・スポドリ・バナナ・オレンジ・たけのこの里・あんぱんetc...が置いてあり、また、前半からもだいたい5kmごとにあったので、不足を感じることはなかった(強いて言うならば、終盤にも同じ感覚でしかないので、終盤に手厚くして欲しかった)

35km地点には大きめのエイドがあり、ここには稲子湯という温泉もあった
ここでは温泉はスルーしたが、おにぎりやお汁粉などを食べまくり、その後トイレ(大)休憩もするなど、しっかり休んだ



【35km~59km】
稲子湯を過ぎてすぐにかなりキツめの上りが続く
ここでは歩いている人もチラホラ見受けられた
1kmほど進んでからは、一気に下りへ、ここから50km手前まではひたすら下った

しかし下り始めてまもなくして、まさかの眠気に襲われるアクシデント
レース中に眠くなるのは初めての体験であったが、これが辛い
40kmのエイドで少しぼーっと休んだが回復せずこのままじゃヤバイと思いつつも、どうしようもないので眠気を堪えて走ったが、下りに関わらずかなりペースが落ちた

42kmの八峰の湯を過ぎたところのエイドで、頭から水を被りまくったら、ようやく復活
ここからペースを上げて、一気に59km地点へ
中間点以降は地味なアップダウンが多かったが、リズム良く進めかなりランナーも抜かせたので、気持ちよく走れた
ただ、55km表示が58kmくらいに現れたのには少し萎えた

あと、kawataさんの大会録にもあったように、途中の中間点エイドの蕎麦は非常に美味しく、3杯も平らげた

59km地点では、着替えをし、ゼリー等を補給し、かなり暑くなってきていたので水を被りまくって体を冷やすなどして、10分近くしっかり休んだ
そして、温泉用にタオルを頭に巻いて再出発



【59km~71km】
59km地点を出発してすぐに、haraさんに、そして3kmくらい進んだところでpontaとすれ違う
二人ともまだまだ余裕そうな感じであった

59km地点から装備したタオルが重かったせいで、頭に巻いていると走りづらかったので、いろいろ試した挙句、腹に巻いて走ることに
が、途中2度も落とした

63kmまで小刻みなアップダウンの道を折り返し、71km地点の滝見の湯まで上り基調の道を走る
このあたりもリズム良く走れたが、68km~71kmの急な坂道はそこそこしんどかった

いい感じで刻んで走れていたので、一気に走って行きたいところではあったが、折角なので、滝見の湯へ
入口でスタッフのおばちゃん二人にゼッケンを外すように要求されたが、Tシャツからピンをとってまた後で付け直すのが嫌だったので、Tシャツをその場で脱いでそれごとゼッケンを預かってもらい、上裸で温泉の受付へ行った(出際に同じく半裸のharaさんが入ってくるのに遭遇したw)

温泉は非常に気持ちよく出たくなくなったが、まだ30kmあるので泣く泣くあがる
出た直後は非常に体が軽く、サクッと峠越えするか、という気分になっていたが、現実はそうは甘くはなかった



【71km~87km】
再び走り始めるが、どうも走りが重く、頭もボーッとする
峠を上る前から歩いてはどうしようもないと思い、74kmのエイドまでは走ったが、峠に入り本格的に上り始めると、歩き出してしまった
ここから、79kmの頂上まではひたすらに歩きまくったが、途中のエイドで水分補給をしまくってやや回復して、途中からかなり早歩きをしていたので、たまにゆっくり走っているランナーを抜けたりした

峠を上り終え、下りに入ってからは、一気にペースをあげて下る
85kmまでは一気に惰性で下りきれたが、そのあとの87km地点エイドまでの平地は、ガンガンに日が照っている下でもあり、結構キツかった

87km地点では、用意していた、生ぬるくなったオレンジジュースを飲み、うどんや手巻き寿司がエイドにあったので、それらを食べまくる

10時間まではまだ90分あったので、サブ10は行けるだろーと考えつつ、ゴール目指して出発した



【87km~finish】
走り出して少しすると、また頭がぼーっとしてきて、喉もカラカラになり、体全体が倦怠感に包まれる
なんとか、90km地点までは走るものの、90km過ぎからの坂を前にして走る気力を失って終戦

ここから、ゴール手前まではひたすらに歩きまくった
95km過ぎてしばらくしたところでharaさんに声をかけてもらいつつ抜かれた
ラスト1kmを切って少ししたところまで歩き、最後だけはトボトボ走ってゴール

ゴールアナウンスのお姉さんに(へωへ)←こいつをいい笑顔だと褒めてもらったので、最後は笑顔でゴール(というより、笑顔を要求された)




100kmレース後としては、足はかつてないほど元気だったので、完全に脱水症状にやられたレースであった
再びこのコース(特に終盤)にリベンジしたい気もするが、正直、71kmコースにして温泉3つにはいって終わるのが、楽で気持ちよく走れる気もするので、また来年以降悩みどころである

なにあれ、非常に楽しい大会であることは間違いないので、100kmに興味がある方は是非出てみましょうヽ(へωへ)ノ




第20回星の郷八ヶ岳野辺山高原100kmウルトラマラソン(sanzuinokawata)

2014-05-23 01:22:26 | 星の郷八ヶ岳野辺山高原100kmウルトラ
野辺山を制するものはウルトラを制す。
ということらしいので、野辺山でウルトラを制してきました。
タイムはイマイチですが、温泉を楽しみつつほどほどに完走したいという方は参考にしてください。


野辺山は1000m~2000mの高地を走る上、獲得標高が2000m以上にも及ぶアップダウンの激しい関東一きついと言われるウルトラマラソンです。大会の魅力は八ヶ岳や富士山を望む絶景と前半10km~30km までの未舗装林道でのプチトレイル。そしてなんといってもコース上3ヶ所の温泉!
温泉を制さねば野辺山を制したことにはならない!!
なので今回は温泉3つを制覇し完走することを目標に出場してきました。


以下は旅行記兼大会記


前日
渋谷でレンタカーで一路信濃路へ。
談合坂で昼食。EXPASAという仰々しい冠がいつの間にか付いていた。
ほうとうに苦しむ原を横目にステーキ定食を食べた。
再び中央道を西進し、野辺山へ。

野辺山は一年生の合宿以来5年ぶで、見覚えのある風景が懐かしい。
受付をして参加賞のリュックをゲット。
ふと気付くと総合案内の後ろに原光平とでかでかと貼り出してある!
何事かと聞いてみると、抽選の結果宿代がタダになる人らしい。
さすが持ってる男。うらやましい。

受付を済ましたあとは近くの牧場へ。
犬や馬と触れ合ったりソフトクリームを食べたり。
ジョッキで牛乳を飲んでる人もいた。

そして本日のメイン吐竜の滝。地下水が湧き出る不思議な滝だった。

時間があったので平沢峠のしし岩へドライブ。
道に迷いつつもたどり着いたその場所は、5年前昼食を食べた場所だった。
そんなこんなで民宿りんどうを通り過ぎ小海の宿和泉荘に到着。
馬刺しや塩辛いキノコの夕食に舌鼓を打ち、温泉に入って就寝。
21時くらいには寝た。


当日

2時起き。朝ごはんを食べた後出発。
スタート地点に着いたのはスタートの1時間半前くらい。
気温は0℃に近く肌寒い。荷物の用意をするが、温泉用のタオルは車の中に置いてきたし、手袋は間違って荷物と一緒に預けてしまうし、ワセリンも忘れるしで当初の予定が大狂い。
一枚だけあったタオルとビニールのポンチョを持ってスタート地点に並ぶ。
荷物をあずけている間に皆とはぐれてしまうも、すみれってぃを発見し二人でスタートの時を待つ。
するとゲストスターターに安藤美姫登場!!サプライズに会場は大きなどよめきに包まれる。
自分もめっちゃ興奮した。これが鈴木明子だったら興奮しすぎて卒倒してたと思う。

そして5時、いよいよスタート。


~10km LAP 1:00:53 TOTAL 1:00:53

しばらくは比較的平坦な舗装道。
後ろからスタートしたため前に出たいと気持ちが早るがここは我慢。
周りのペースに合わせて比較的ゆったりと入った。
結局しおばらりんを抜かしただけで100km組とはゴールまで出会えず。


10~15km LAP 35:52 TOTAL 1:36:45

10kmのエイドを過ぎると牧場内の砂利道から未舗装林道へ。
ここから約10kmでコース最高地点へ到達する。
といっても10kmで400mなので想定よりは緩やかに感じた。
天気に恵まれ、コースからは富士山がきれいに見えた。
眺望の良さも本大会の魅力の一つだ!

当初から、上りは無理せず歩きも混ぜていこうと考えていたため設定ペースは遅め。
ほぼ想定通りのペースで上っていった。


15~20km LAP 30:28 TOTAL 2:07:13

砂利道を上って行き19kmあたりで最高点に到達すると道は下り傾向に。
上りでは歩きと走りを混ぜ、下りでは一気にスピードを上げる作戦で脚はまだまだ元気。


20~25km LAP 30:43 TOTAL 2:37:57

下り基調ながら上りもあり。道路脇には残雪も。


25~30km LAP 33:00 TOTAL 3:10:58

稲子の湯を目指し走るがコースは上り基調に。
脚に疲れを感じ始め、上りはほぼ歩きベースになる。


30~40km LAP 1:11:14 TOTAL 4:22:12 (温泉)

温泉は近い!と思いつつ走るもなかなかペースは上がらず。
そして35km手前で待望の温泉!
浴槽は小さいが、ここの温泉に浸かるランナーはごく少数なので快適だった。
泉質は鉄分豊富な硫黄泉で茶褐色。コース上3ヶ所中最も温泉らしい温泉だった。

おすすめ度:☆☆☆☆☆

20分ほど温泉を楽しんだ後、併設のエイドでお汁粉を食べた。
しばし休息して出発!

温泉効果かさっきまでの疲労が嘘のような快調さ。
稲子の湯からしばらくは上りだが、ここはおにぎりを食べながら歩いて上った。
上りきったあとは八峰の湯を目指して下る。


40~45km LAP 47:41 TOTAL 5:09:53 (温泉)

そして待望の2ヶ所目の温泉、八峰の湯
稲子の湯とは打って変わって透明なお湯。
八ヶ岳が綺麗に見える眺望最高の露天風呂が気持ちいい。

おすすめ度:☆☆☆☆

温泉に入りながらBS日テレの取材を受けた。
自分の裸が公共の電波に乗るなんて恥ずかしいぜ。
取材を受けたこともありここでも20分ほどタイムロス。

気を取り直して出発し、フィギュアスケート選手が合宿で使うというスケートリンクを右手に見つつひたすら下る。
松原湖付近で45km。懐かしの湖との再会だった。
北風小僧の寒太郎生まれの地はここらしい。


45~55km LAP 1:30:09 TOTAL 6:40:03 (蕎麦渋滞)

温泉で出会ったおっちゃんに50kmのお蕎麦は並んでも食べるべきと言われたので、お蕎麦を楽しみにひた走る。
高低図にはあらわれない地味なアップダウンがきついし、日光が暑い!
氷水の私設エイドが有難かった。
中間点のお蕎麦は大行列ができていたが、躊躇せず並ぶ。
ここの蕎麦は手打ちらしく、とても美味しい!
さきのおっちゃんのアドバイス通り蕎麦湯も図々しくいただき堪能した。

しかし、ここから55kmまでがひたすら長かった。
(距離表示も大きくずれていたと思う)
途中澄みきりエイドがあったが澄みきりはスルー。かわりに素麺を美味しく頂いた。
53kmあたりからは折り返しコース。折り返してくるランナーとすれ違うが、走っても走っても55kmの看板が見えてこず絶望。
白鳥やメイドさんたちと抜きつ抜かれつを繰り返した。


55km~60km LAP 22:49 TOTAL 7:02:53

55kmをすぎてすぐコース反対側に60kmの計測所。折り返し点は2.5kmも先なのかと思ったら意外にもすぐに折り返しのエイドへ。距離表示はまったくあてにならない。
もし距離表示を信じるならこの5kmをキロ4で走っことになるが、そんな訳ないやろ。


60km~65km LAP 36:14 TOTAL 7:39:08

ひたすら温泉目指して走る。


65km~70km LAP 43:35 TOTAL 8:22:43

ひたすら温泉目指して走る。トイレに並びタイムロス。


70km~75km LAP 56:46 TOTAL 9:19:29 (温泉)

待望の温泉、滝見の湯。
はじめ間違えて障害者用浴場に入ってしまいタイムロス。
やけに狭いし人がおらんなと思ったら男湯は別にあった。
そんなこんなでここでも20分ほど温泉を楽しんだ。
名前のわりに滝は見づらくてちょっとがっかり。

おすすめ度:☆☆

温泉を出たあとは上りが続く。
74km以降は本格的な峠道へ。


75km~80km LAP 57:58 TOTAL 10:17:28

馬越峠を目指し急な坂道を上る。ちょいちょい走ってみたりもするがほとんど歩きベース。
上っても上っても浦佐のような斜面が続く。
周りのランナーもトボトボ歩いて上っている。

79km地点でようやく頂上へ。ここまで長かった。
頂上でトイレに並びタイムロスしたものの、80kmの地点で残り3時間30分以上。
温泉は制覇したし、完走も確実。あとはゴールして帰るだけ。


80km~85km LAP 30:38 TOTAL 10:48:07
ひたすら下り。疲れでスピードは思ったより上がらないがキロ6までペースをもどす。
85キロ直前の私設エイドで梅のシロップ漬けをいただいた。


85km~95km LAP 1:41:37 TOTAL 12:29:44

下りでペースを上げ過ぎたせいか平地でも走ることが辛くなる。
87kmのエイドにたどり着き、預けていたゼリーやエイドのうどんを食べた。
このエイド、手巻き寿司も用意されていたらしいが痛恨の見逃し。
手巻き寿司を食べられなかったことが本大会一番の心残りとなった。

エイドを出発ししばらく走ると川の対岸の上り道を行くランナーの姿がちらほら。
まだ上るのかと思うと足取りも重くなる。

90km直前からコースは上り。93km付近のエイドを目指して進も遠い。
エイドでトイレ休憩。踏切を渡りひた走る。


95km~100km LAP 41:57 TOTAL 13:11:42

一瞬下ったかと思う間もなく上り。しかも長いし急。
最後の最後までアップダウンのある大会だった。
上りきって残り3キロ。ゴールの音が聞こえるが、コースはいったん大回り。
もはや平地でさえ走れなくなり、歩きと走りが半々くらい。
しかし最後に歩いている姿を見られるのは格好悪いので、残り1キロはラストスパート。
ゴール手前でみんなの暖かい出迎えを受けゴールした。



温泉で1時間ほどロスしていることとコースの厳しさをを考えると、妥当なタイムでゴールできたと思う。
ゴール後はすぐに着替えて帰路に。
途中SAで高原カレーと巨峰ソフトを食べた。
渋滞に巻き込まれ11時に渋谷着。弾丸野辺山旅行は無事に終了した。



まとめ
起伏に富んだ厳しいコースだったが、その分景色の変化、特にコース上からの八ヶ岳や富士山の眺めが楽しいコース。
三ヶ所の温泉もそれぞれ特徴があり一箇所でも入らないのは損だ。
エイドも申し分なく、運営もスムーズ。
また出たいと思う好大会だった。





星の郷八ヶ岳野辺山高原100kmウルトラマラソン (たまる)

2013-05-22 13:56:15 | 星の郷八ヶ岳野辺山高原100kmウルトラ
五月祭をしている傍らで野辺山に行っていました。
さすがに二大会連続で途中リタイアはショックだったので、自戒の意味を込めつつの大会録。

まずは、4/21のチャレンジ富士五湖の感想です。
【~20km】
大会当日は、生憎の雨。しかも路上には雪。スタート時の気温は1度。ロンタイの暖かさに感動しつつ走る。
【~40km】
ビニール合羽の中にまで雨が浸透していた。とりあえず寒い。
寒すぎてやる気がなくなっていき、38km付近のエイドでリタイアしようと考えた。ただ、先客がたくさんいたので、30分くらい湯沸かし用の火のそばで悩んだあげく、先に進まざるを得ないことを悟る。渋々再スタート。
【~50km】
走り出すと体が少しずつ温まってきて、体も動く上に、前半のロスを取り戻さなくてはならないのでペースがあがる。多分、このレースで一番楽しかった時間。途中であいこさんとも一緒になって10kmくらい並走。
【~60km】
のぼり坂の途中にあるエイドに荷物を預けていたので、少し休憩。休憩の仕方が中途半端だったせいか、のぼり坂で走れない。
【~70km】
走るとすぐに脚が痛むようになってきて、仕方なく歩く。そしたら体が冷えてきた。寒い。が、走れない。ので寒いまま。結局、70kmの関門に引っかかりあえなく途中リタイア。

寒さと雨に対する用意が甘かったのが原因だと思われる。あとは、絶対にゴールしたいという気持ちも薄かった。課題ばかりが浮き彫りになった大会。




そしてチャレンジ富士五湖のリベンジのために参加したのが野辺山。(ぬかの氏の代わりに参加させてもらった)
『野辺山を制するものはウルトラを制する』と言われるくらい厳しいコース設定らしい。
もちろん完走が目標。珍しく大会直前に体調も崩さなかった上に、雨予報も曇り予報に変わっていたのでやる気は高かった。ほかの参加者は、原さん、西さん、田端さん。

【前日】
レンタカーに乗せてもらい野辺山へ。途中いろいろあったけど、会場で受付して、宿に行って、夕飯は宿の近くの中華料理屋。天津飯を食べた。その後、宿で翌日の準備したりして就寝。準備が遅くなってすみませんでした。今までになくすぐに眠れた。

【当日】
朝2時起床。朝ご飯にカステラ食べて、着替えて出発。会場ついたら、荷物預けたり写真とったりしてスタート時間になった。
野辺山は、42km、59km、87kmの3カ所のうち2カ所を選んで荷物を預けられるので59kmと87kmを選択。
途中で靴を替えたり、OS-1ゼリーおいたりだとか初めてのこともいくつか試す予定だった。
スタートの格好は、秋田Tシャツにアームカバーつけて薄めのウィンブレ。下はロンタイにハーフパンツ。
ポケットに塩飴やアミノバイタルも入れていた。

【~10km】
スタート時に雨が降っていないというだけで感動した。とりあえず7min/kmきるくらいならいいやと思って走る。今回は終始、余裕に走れるペースよりもう少しゆっくりなペースを心がけた。緩やかなのぼり。
【~20km】
10kmのエイドで水分など補給した後、トレイルスタート。とりあえずずっと上り坂。石と人が多い上に道も狭いので、人を抜かすにはジグザグに走ったりしなければならない。
富士五湖の失敗から、上りの間はなるべくリズムを一定にして走りたかったので途中二個あったエイドは素通り。最終的に見たら、ここで水分補給しなかったのが最大の失敗だった気がするが、このときは、最高地点に到達することだけを考えていた。歩かずに上りきったときは達成感があった。そこからは下り。
【~30km】
20km地点のエイドのイチゴとぶどうがおいしい。何粒も食べた。その後は下りなのでペースをあげてしまう。ずっと下りだと思っていたら上りもあった。下りと上りがひたすら繰り返される。途中から上りで歩くようになる。平地なさ過ぎ。日が照って暑い。エイドで給水してものどがすぐに乾くようになってきた。
【~40km】
35kmエイドのお汁粉を目当てにがんばる。おいしかった。水も多めに飲むようにする。
そのエイドを出た直後の上りを歩いていたら、「あれ、それ秋田のTシャツじゃない??」と声をかけられた。その人は、デカフォレスト(野辺山10回完走)リーチで秋田にも7回くらいでたというすごい方だった。こういう出会いがあるのもウルトラのいいところだと思う。その人から、野辺山のコースの特徴などを聞きつつ進む。「じゃあ淡々と先に進みます。」といって、その人は走っていった。38km過ぎからは草地の歩道を下る。
【~50km】
42kmエイドでしっかり休んでから進む。走って足が痛くなったら屈伸して走っての繰り返し。
【~60km】
この辺りから残り時間を意識し始めるようになる。55km過ぎから折り返しコースなので、他の人がいないかなと探しながら走っていたら、また「秋田に出たの??」と声をかけてもらった。今度の方は、デカフォレストでかつクリスタルランナー(秋田10回完走)というとてもすごい方だった。その方と59kmエイドまで並走。途中で折り返してきた田端さんともすれ違う。59kmエイドでは靴かえたりと長めの休憩。
【~70km】
二個目の山越えが始まった。脚が疲弊しすぎて上りを歩くのもつらい。さらに69kmくらいから急激に眠くなってきた。歩いている人にさえ抜かされるほどゆっくりしか歩けない。
【~80km】
71kmエイドまでの坂がこんなに急とは聞いてない!と思いながら、なんとか71kmエイドに到達。コーヒーとココアを飲んで眠気を覚まし、そばを食べて体力回復を図った。マッサージもしてもらう。時間が厳しいかなと思ったが、関門閉鎖時間までは30分以上あったので、絶対にゴールしようと気持ちを切り替える。で馬越峠。
とりあえずきつい。だが予想より早く頂上エイド(78km)に到達。この時点で、残り時間3時間。周囲のランナーもどうすれば完走できるかペースを計算していた。そして上ったということは下り・・・
【~90km】
走って歩いての繰り返し。時間との勝負。87kmエイド時点では残り2時間弱。焦っていたため、うどんがあったがスルー。給水してバナナ二切れ食べてエイドを後にする。90km地点では残り90分と少し。9min/kmならいけそうだと考えていた、、、
【90km~】
90kmの坂を上っている途中に力がどんどんなくなっていき頭もぼんやりとしてきた。何か食べようと思ったが、気持ち悪くなって食べれない。無理だと思って次のエイドを目指すがまったく見えてこないので、通り過ぎた大会運営車をとめて無念のリタイア。だいたい92km地点くらいのこと。(脱水症状だったよう)


【まとめ】
まずは改めてウルトラマラソンは難しいと感じた。特に実力がぎりぎりの場合、なるべくエイドで休憩する時間を短くしたいという思いと、ちゃんとエイドで休憩しないと走れなくなるというバランスの取り方。また、早朝にスタートして夕方に終わる大会が多いので、気温差対策も考えなくてはならない。ほかには、パンフレットなどに載っているコースの高低表が雑なことが多いので下調べした方が無難、などなど。
そして、富士五湖以上に野辺山での途中リタイアが、完走も見えていただけにとても悔しかった。ただ、最後慌てなくてはならないような走力しかない自分が悪いといえばそれまでだけども。心技体すべてが揃わないと攻略できないですね。とりあえずは基礎走力つけなきゃ。あとは今までの経験をどう活かすか。必要以上に意識するのもよくなさそうだけども、まったく無視するのはもってのほかなので。直前の調整方法も含めて精進します。
ウルトラを制するには時期が早かったのでしょう。

ーおわりー