大会録

ホノマラの人々の大会の感想など

ユングフラウマラソン2023(みうみう)

2023-10-07 13:41:58 | ユングフラウマラソン
第30回 ユングフラウマラソン(Jungfrau marathon, 2023/09/09)

こんにちは、ホノマラ8年(博士後期課程2年)の三浦匠です。
今回は運良く海外のマラソンに出ることが出来たので記録として残しておきます。自分が初の海外レースに出るにあたり、日本人が書いたブログに非常に助けられました。ホノマラ外の人にも参考にして頂けたら(ひいてはホノマラに興味を持ってもらえるとなお嬉しい)と思い細かい点も含め執筆致します。

<出場の経緯>
ラボでドイツに留学に行けることになり、マラソン大会を探したところ発見。有名な大会だった+30回記念ということで参加決定。エントリーに少し躊躇していたら枠が埋まってしまい、旅行会社の出走権と宿セットプランにしたら高くついたので早めのエントリー推奨(スイスは物価高い)。

<大会の特徴>
アルプスを構成するユングフラウ山地を舞台に、麓のインターラーケン(568m)からアイガーグレッシャー(2320m)まで登る山岳マラソン。"The most beautiful marathon in the world" を自称する。

<遠征・移動>
前日金曜入り、土曜レース(朝8:30スタート)、日曜観光しながら帰る旅程。滞在していたドイツのドレスデンからチューリヒ空港へと飛行機移動。ヨーロッパのシェンゲン協定加盟国は国内線扱いで移動出来るため非常に楽だった。またチューリッヒやインターラーケンはドイツ語圏ゆえ慣れていて助かった。
チューリヒ空港駅からは電車移動。時間が合えばインターラーケンまで直通で行く電車もあった。参加者は1か月前に送られてくるクーポンコードからスイスランナーズチケットを発券でき、速い列車もタダで乗れる。改札は無く、たまに回ってくる検札に見せればOK。スイス鉄道アプリは電車検索に便利だが、チケットは印刷しないといけない。
スタートはインターラーケンのWest駅とOst駅の真ん中くらいでどちらからも歩けた。West駅寄りの方がお店は多い気がしたが、マラソンゴール後はOst駅まで電車移動するので自分で宿を取るならこちらの方が楽かも。前日の子どもレースをいくつか観戦し、パスタパーティーでカーボローディングをした。
当日はホテルの朝食バイキングを6時から食べ、バスで会場まで移動。前日から交通規制のためJungfraustrasseバス停は止まらない。預け入れ荷物はゴール近くまで運ばれる指定袋にシャワー用のタオルなどを入れて預けた。装備は普通のマラソンとほぼ同じで半袖半ズボンにAdizero JAPAN、マグオン2個で行った。写真用にスマホを持ったが撮る余裕はなかった。寒いんじゃないかと心配して遠征自体には手袋や厚手のウィンブレなど色々持っていったが、晴天のため不要だった。雨の回はかなり悲惨らしいので天気によりそう。

<レース>
・結果
グロス 5:00′19
ネット 5:00′03

1km 4′55 0m
2km 4′31 -4m
3km 4′46 5m
4km 4′46 0m
5km 4′43 -2m
6km 4′52 0m
7km 4′47 0m
8km 4′45 3m
9km 4′53 3m
10km 5′04 10m
11km 5′21 52m
12km 5′14 9m
13km 5′01 9m
14km 4′52 -11m
15km 4′40 12m
16km 6′23 3m
17km 6′01 47m
18km 5′23 114m
19km 4′46 -45m
20km 5′10 25m
21km 5′23 7m
22km 5′13 -3m
23km 4′59 20m
24km 4′51 43m
25km 4′50 -68m
26km 5′29 -8m
27km 13′26 232m
28km 11′51 139m
29km 6′48 24m
30km 9′04 80m
31km 7′30 22m
32km 9′14 40m
33km 9′49 116m
34km 9′34 75m
35km 10′32 98m
36km 8′20 79m
37km 7′47 41m
38km 9′15 73m
39km 8′28 22m
40km 13′26 131m
41km 21′02 223m
42km 9′30 89m
Goal 2′42 41m


・コース
10kmまでは平坦。そこから多少のアップダウンはあるが後から考えるとほぼ平地。26kmから28kmが激坂登山でその後30km付近は緩い登り。39kmからゴールまで再び登山。全体ではアスファルト25km、ハイキング10km、登山道7kmくらいか。



・レースプラン
ブログの人のタイムなどからいけて4:30くらいかなと予想。25km位までのほぼ平地ゾーンはキロ5(サブ3.5)ペース強、登りは頑張る、くらいのざっくりした計画。入りはキロ5から5分半くらいにしようかなと考えていた。

・スタート〜26km
スタート20分前くらいに整列したが割と空いていたので4:30の看板後ろくらいからスタート。4:30のペースメーカーについて行こうかと思ったが、明らかに速いのでやめた。キロ4′45くらいで予定より速かったが、快適だったのでそのまま進んだ。
10km手前に初めて砂利道が入り、10kmをすぎると多少アップダウンが出てきた。日本では下りがアドバンテージだと思ってたが、外国人は足が長いからか登りは異常に遅くて下りは速かった。登りで4:30ペースメーカーをかわした。こちらの応援は"Hopp Hopp Hopp"と言っているようで、カウベルを鳴らす人もいた。あと放牧されている牛にもベルが付いていて応援してくれた。26kmのエイドで4:30ペースメーカーが後ろに見えたが、後から考えるとここらでかわされたらしい。

・26km〜38km
ここからが本番。余裕を持って走ってきたので30kmくらいまでは登りも走れるかと思っていたが、いきなり急坂登場。最初は少し走ったが、たちまち息が上がったので大人しく歩いた。9割方のランナーが歩いており、フルマラソンで歩けるのは幸せだなぁと思いながら歩いた。それでも途中からかなりキツかった。木陰だったので助かったが、6月の隠岐の島でのリタイアを思い出す。幸い28kmで激坂は終わって助かった。
30km付近は駅もあって応援が大きくなる。舗装もされていたのでここは走った。以降30km台の記憶があまりないが、リタイアだけはしたくないので無理に走らず歩きメインで行った。沿道からの"You are wonderful!"という応援に勇気づけられ進む。どこかのブログに38kmからは1時間でゴールできるとあり、自分の時計を見ると4:05だったので4時間台でのゴールを目標に最終盤に突入した。

・39km〜ゴール
39kmのエイドを過ぎると再び登山が始まった。狭いため二手に分かれる区間があり、気づいたら左側のルートに誘導されていた。ここら辺できっちり走れる人はトレイルメインの人なのだろう。大会の写真に出てくる尾根は2歩外したら奈落の底に落ちそう。最後は少し下ると読んで期待していたが、コースが変わったらしくゴールゲートが遥か上に見えて悲しい。時間を見ると5時間になりそうで、気持ちと息はダッシュできたがふくらはぎがつりそうになってフラフラでゴール。5時間をギリ超えてしまった。
僕はトレイル全く出来ないので普通のフル+1時間半かかったが、トレイルランナーだと+1時間くらいで行けそう。

・ゴール後
支給されたビールを飲みながらしばし休憩。荷物やシャワーはゴンドラで15分下ったところにあるというのに気づくまでかなりさまよう。その後電車で下ってインターラーケンOst駅に16時すぎ。電車だと一瞬だった。


<観光>
翌日は電車でチューリヒ空港に向かいがてらベルンとチューリヒで途中下車して観光した。ベルンでは市のシンボルであるクマを見るなどかなり良かった。足は大してダメージ無かった。

<まとめ>
今回はそもそもヨーロッパにいる状況から割とハードル低く海外マラソンに参加出来た訳ですが、夏休み中の大学生はチャレンジしやすいのではないでしょうか。国内の大会とは違う雰囲気を楽しめました。コロナ後はなかなか海外マラソン遠征もなかったと思うのでこれを機に色々計画が動いてもいいかもなと思いました。(ヨーロッパでnしさんが待ってます!)
最後に、ここまでタラタラと長い文章にお付き合い下さりありがとうございました(^0^)/