大会録

ホノマラの人々の大会の感想など

第3回白馬国際トレイルラン

2013-09-18 14:33:16 | 白馬国際トレイルラン

3年の遠山です。トレイルランにちょっとでも興味がある人にとって参考になるよう、
がんばって思い出して書いていきます。
やたら長いので、斜めに読んでいってください♪
まとめにとぶ

<参加への経緯>
6月に開催された『富士忍野高原トレイルランニングレース』に参加した折に知り合った方から、
この大会の存在を教えてもらう。

なんでも景色が非常に良い、参加賞もわりと良いものをもらえる大会とのこと。
エントリーが開始するまで迷ってはいたものの、秋口までにトレイルを走っておきたかったので参加を決意。
既にショートの部(20km未満)は定員に達していたため、不安を感じつつも、ミドルの部(約30km)にエントリーした。

ぼっち大会の覚悟を決めていたが、志の高い後輩がついてきてくれたので、
ぞろぞろと他のホノマラーも巻き込むことができた。彼女の熱意に感謝する。

<練習>
ランニングの時間がさっぱり取れなかったため、6月の忍野トレイルの経験や、
9月初頭の浦佐での坂練習を頼りにした。

また、8月中にハセツネコースの一部(刈寄山など)~陣馬山~高尾山の約30kmのコースを走った(歩いた)のはとても役に立った。

厳しい斜面を経験することで、どこで走ってどこで休めばいいのかの見当がつくようになるし、
厳しい暑さを経験することで、どれだけ給水や食料を用意して
どのタイミングで摂取すればいいのかだいたいわかるようになった。
(…というのは、どんな大会でも同じかな?)

とはいえ、平地でもいいからもう少し走りこみをしておけばよかった…。

<装備>
前回のトレイルは初大会・短距離(約15km)ということもあり、
靴は普通のランシュー、荷物も500mlペットボトルしか入っていない軽いトレランリュックのみという、散歩でもするかのような装備で挑んだ。
しかし今回はおよそ30kmにわたる長めの行程・1300mにおよぶ最大標高を走るということ、
さらに大会開催日前後の悪天候が予報されていたことから、
めっちゃ怖気づいてしまったので、トレランに必要なほとんどの装備を急いで買い揃えた。

・ トレランシューズ(montrail BAJADA)
…今回のコース設定・コンディションでは、ランシューは滑りまくって走れない。
まぁ走れる人もいるみたいだけど、わたし自身はそこまでトレイルに慣れているわけではないので、
無難に、軽め(230g)でしなやか、かつグリップの効いたトレランシューズを購入。
サイズは、ふだんのランシューより若干大きめのものを。店員さんと相談しながら試着して決めた。
走った感じは厚めのランシューという感じで、そこまで不自由さを感じなかった。
ただ日頃からすごく軽いランシューを履いていたり、スピードタイプのランナーだったりすると、窮屈に感じられるかも?
・ グローブ(厚手・指なし)
…木に掴まりやすく、転んでも手のひらの怪我を防げる。
・ ハイドレーション 2L
…走りながら・リュックを背負ったままの状態で給水できるすぐれもの。
水を入れたパックからチューブが出ていて、そこから水を吸い込む。
今回はこれに1Lの水+500mlペットボトルでアクエリアスをリュックに入れて携帯した。
・ 携帯用カップ
…マイカップ持参という大会規則だったので。折り畳めるものを購入した。
・ 鈴
…熊よけだけでなく、前のランナーを追い越すときに合図になる。
・ タイツ
…膝~足首が隠れるなら、レッグカバーでもよかったかも。草や枝から脚を保護する。あと雨から体温を守る。
・ 上着
…トレラン向けの軽くて小さくたためる上着。本格的なレインスーツではないが、
ちょっとだけ撥水する+とても暖かいので、走れなくなったときのためにリュックに入れておいた。

<本番>
* 前日
行きの車で貧血になったので、『今日は食べまくる』と決意。
道中では芋饅頭やおやき、現地に到着してからはそば、前夜祭での振る舞いもの、宿の豪華な夕食を食べた。
渋滞のせいで到着が遅くなり、現地のおいしい蕎麦屋に行けなかったのが心残り。

前夜祭では地元の人々の太鼓の演舞が素晴らしかった。あとは福田六花さんが歌を歌って(!)いたり、
クイズ大会をしたりしていた。

地元でつくっているりんご、野沢菜は本当においしかったし、
豚汁うどんは食べているだけで元気が湧いてきた。
みんなの前で鏡開きされた日本酒『大雪渓』も大盤振る舞い。
まろやかで、ちょっと田舎っぽい味がおいしかった。
発泡酒もおいしく頂いた。やっぱり大会前日は発泡酒に限ると思う。
(走り終わったあとの生ビールへの期待が高まるので)

なぜか酔いすぎてウコンの力を飲んでいる人もいたのだが、とりあえず平和に1日が終わった。
PM22:30頃就寝。

* 当日
AM5:00 起床、宿で用意されたお弁当を食べた。

AM7:00 あらかたの準備を済ませて、ロングの部(約50km)の出発を見送る。
どの人もとても強そうだったけど、応援に応えて笑顔でスタートする姿には胸キュンした。

AM8:00 ミドルの部スタート。
以後、タイムを測り忘れたためだいたいの目安として記録していく。

AM8:20 (比較的)平らな歩道が続いていたが、牛とともに、砂利の上り坂が出現した。まだまだ走れる程度。
狭い草むらになったりもしたので、追い越したり追い抜いたり、気をつけながら走り~早歩きで進んだ。

AM8:50 『すごい上り坂』が出現。整備されたアスファルトなのだが、
角度が『すごい』ので、後ろに転げ落ちそうになった。もちろん歩いた。わたしの周りの人もみな歩いていた。
『すごい上り坂』を登り終えると、景色がバッと広がって、かなり急な下り坂が現れた。
どうやら八方尾根ゲレンデの上まで来たらしい。
スキー板履いていても怖いほどの急斜面を、ジグザグしながらなんとか駆け下りる。
トレイルっぽい「楽しい!」という感じではなく、スピードが出すぎていてひたすら怖かった。
あまりスピードに乗りきれず、残念。

AM9:00 第一エイド。5.2km地点。ここで女子3位と教えてもらったが、おいしくコーラを飲んでいる間に2人くらいに抜かされたので、慌てて追いかけた。
ここから5kmくらいはずっとアスファルトの下り。
だが、下り終着点のニレ池に辿り着くまでに2回ほど道に迷ってしまい
(それも5人以上で固まって「どっちに行くの??」状態)、
不安になりつつもみんなで励まし合って進んだ。
山じゃなくて一般道で迷うとは思わなかった。

この間下りで抜かされて4位に転落していたのと、雨が降りだしたのとで、写真を撮っている余裕がなかった。
ニレ池は青~緑色でとっても綺麗だったし魚もたくさんいた。
松川も非常に綺麗で、思わず遊びたくなるような川だった。

この辺りから13kmくらいまでは比較的平坦だったが、スピードが出ない。完全に走り込みが足りていなかった。
少しずつ上りが現れ始め、ようやく下りで勝てなかった女性に追いつき、ちょっとおしゃべりしてから先を行った。
この辺で第二エイド(14.7km)。ロングの人々と出会うようになる。

AM9:50 再び上り。今度の山道は狭く、階段が多かった。
なるべく速く歩き、少しでも傾斜が緩ければ走り…を繰り返した。脚は軽かったが、腰が痛い。

AM10:10 道幅が開けてきたものの、急な上り坂が続く。ここはほとんど歩いた。

すると第一エイドで一旦追いつかれていた女性に、ここで軽やかに追い抜かれ、また4位に転落。
悔しかったので追いかけようとするも、走っては止まり走っては止まり…
そうこうしている間に彼女の姿は見えなくなった。今までの大会で一番、悔しいと感じた瞬間だった。
チョコレートをかじりながら、これ以上順位を落とさないことを決意。

AM10:30 第三エイド(18.6km)。
レッドブル(既にシュガーレスしかなかった)が置いてあったのでおいしく頂いた。
翼はあまり生えなかったが、気分はスッキリした。

細かい上り下りを繰り返し、ほうの木平(最後の頂上)へ。脚が重く、ちょくちょくあった下りに乗れなかった。

AM10:50 ほうの木平を通過すると、怖いところに来てしまった。
「ここからはずっと下りだよ!」と声をかけられて、確かにその通りだったのだが、
なんだか期待している下りとは違った。
そこかしこにある『SLOW DOWN』『注意』の看板のすぐ先には、小さな崖と言ってもいいような傾斜がちらほら。
ひどくぬかるんでいることもあって、道の右側にはロープが垂らされていて、みんなそれを伝って下っていた。

そんな状態のところが何箇所もあったため、
ここでスピードアップは望めないか~…と落胆していると、脇を小さなおばさまがすごい速さで駆け下りて行った。
ゼッケンを見るとミドルの部の方だったので、慌てて追いかけた。
2km弱付いて行って、なんとか抜き返すことができた。
おかげで途中から、4時間ちょうどでゴールできるペースまで持ち直すことができた。

後半は小さな川(楠川)と小さな橋があってとてもかわいらしいトレイルだったのだが、写真を撮れなかった。残念。

AM11:15 下り終わると、第四エイド(24.5km)に到着した。
オレンジがすごくおいしくて、何切れか食べた。あと5kmほどはほとんど平坦なはずだったので気合を入れた。
ロングコースの方はここからさらに20km以上走るとのことで、本当に尊敬する。

AM11:20 ミドルコースの小さい森林道のようなところに入ると、もう誰もいない。
今までのまさに山っぽいコースとは異なり、緑がたくさんで落ち着くところだった。
しかしここで今までの疲労がピークに達し、細かいアップダウンでさえもだらだらと走ってしまった。
平地でキロ6程度のペースだったので、ちらちら周りの様子を伺いながら走るはめに。

AM11:35 畑や田んぼの畦道を走っていると、TBTに遭遇。
激励して、雄叫びを上げながら走って行く巨人を見送った。

ちょっと先にて、最終エイド(26.4km)。
時計を見るとギリギリ4時間を切れそうだったので、もう少し頑張ることにした。

あとのコースは平坦そのものだったので、大自然に囲まれた農地や一般道、町並みを眺めながら走った。
ここに来てようやく、息の吸い込みやすさ(空気の綺麗さ)に気づいた。
ゴールが近づいてくると、応援してくれる町の方々の数も増えてきた。
とても嬉しかったので、元気よく応えながらラストスパート。
途中で、昨日行くはずだった蕎麦屋を見つけてちょっと切ない気持ちになったものの、めげずに走った。

最後はいつもどおり手を振りながらフィニッシュ。
最終結果は女子4位で入賞ならず。すごく悔しかったけれど、
今までにないくらい「次こそは」という気持ちを得られたので、よかったのかな。
いいところを走れて幸せでした。

<大会運営・参加賞など>
参加賞…シューズケース、鈴、りんご
前夜祭…豚汁うどん、りんご、野沢菜、日本酒、発泡酒、缶チューハイ、ソフトドリンク
ゴール後…きゅうり・なす・みょうが等(浅漬)、オレンジ、そば、甘酒、ドリンク。お汁粉もあったらしい(高速ランナー達に食された模様)

などなど。

◎まとめ
長くなりましたがまとめます。
・ トレイルの準備とは山の経験・基本(平地)の練習・コースの予習。
どれを欠いても、なんだかイマイチなレース展開になってしまいます。
・ 今回は、フルではよくあったエネルギー切れを起こさなかった!
なのでたくさん食べましょう。食べて栄養をつけましょう。前日のアルコールも、(適量なら)燃料になります。
・ 恐れずにチャレンジ!トレランシューズなら意外と走れるポイントはある。
ただし、足元は十二分に注意して走ること。
・ エイドのスタッフや応援しにきてくれた方には、積極的にありがとうって言いましょう!!
感謝の気持ちで爽やかランニング!!
・トレイルラン初挑戦の方は、ここのショートの部に出るよりも、まずは走りやすい他大会のショートの部に出てゆるゆる走りましょう♪♪
ここは見どころがミドル以上に集中しているのと、けっこう走りごたえのあるコースなので(><)

 

こんな感じです。
みなさんも楽しくトレランしましょー(^-^)/