大会録

ホノマラの人々の大会の感想など

高田開府400年 第10回記念大会えちご・くびき野(謙信公の里)100kmマラソン(sanzuinokawata)

2014-10-18 14:24:07 | えちご・くびき野100kmマラソン
節目の10回目のウルトラマラソンとして、えちご・くびき野100kmマラソンに出場して来ました。

この大会は予算の関係で隔年開催となっている珍しい大会です。
前回大会までは50kmと100kmでしたが、今回からは60kmと100kmの二つの部に変更されました。

コースは60kmと100kmでは全く異なり、一カ所の交差点とゴール会場以外共通部分がないというユニークなコース設定です。
そのため、60kmと100kmではまったく別の大会といってもいいかもしれません。
60kmでは海岸沿いのうみてらす名立をスタートしたのち海沿いから高田方面の観光名所の脇を通るアップダウンが全くないフラットなコース。
一方100kmは直江津のリージョンプラザをスタート後、平坦な田んぼ道を40km進んだ後、40~75kmまでの間に5つの峠をこえるという少しハードなコースです。

今回自分は100kmに出場したので、100kmの部の印象をもとに大会録を書いていきたいと思います。

100kmの部は5時半スタート。トランジットの荷物が50.5kmと78.4kmの2か所に置くことが出来ます。
コースは、はじめ40kmまでは平坦な田んぼ道。そこから72km過ぎまでに5つの峠を越えた後、親鸞ゆかりの地柿崎へ。
柿崎からはしばらく海沿いの細かなアップダウンを行き、最後5kmは再び田んぼ道をゴールへ向かうという感じです。

さて、今大会の特筆すべきポイントはなんといっても充実のエイド。
エイドは給水、エイド、レストエイドと三ランクに分かれて用意されています。
各エイド・レストエイドではおにぎりやバナナ・オレンジ、笹団子、翁飴等豊富な飲食物が提供されるほか、場所によっては豚汁やお蕎麦、羊羹、海賊汁など様々なものが用意されていてグルメレース状態。
給水所でも、水・麦茶・スポーツドリンク・コーラ・塩・梅干しが必ず用意されているという充実っぷり。給水所・エイド全部合わせると35カ所になり、3kmに一カ所は何かあるという抜群のサポート体制でした。エイドの充実という点では秋田と同程度あるいはそれ以上でした。
沿道から応援をして下さる方も多く、ゴール後は中学生のボランティアが飲み物から荷物から何でも持ってきてくれるというありがたいサービスまで付いている、ホスピタリティー溢れる大会でした。

距離表示も丁寧で、最初10kmは1km毎、それ以降は5km毎、最後20kmは2km毎に設置してあり、ほぼ正確だという印象を受けました。
コース図の高低差表掲載の距離ともぴったり一致していて、初めての大会でしたが事前にイメージした通りに走ることができました。

ランネットで異例の高評価を受けていたことも納得できる、ランナーに優しい大会でした。
少しアップダウンのあるきつめのコースですが他の人にも是非おすすめしたい大会です!




以下は旅行記

【事前準備】
秋田から2週間。回復不足が心配だったのと、右ひざに痛みを抱えていたため完走できるかどうか若干不安な状況。
そのため初めてドーピングを導入する事にし、アミノバイタルプロを購入。
前々日の金曜日は早めに帰るはずだったがなぜか日本酒でベロンベロンに。
結局帰宅は1時半。

【前日】
高田馬場でレンタカーを借りていざ直江津。
関越の渋滞を見越し8時出発にしたにも関わらず鶴ヶ島まですでに渋滞。
それでも12時には長野付近まで到達し、小布施PAで昼食。
自分は蕎麦。みんなが食べていたカツ丼が美味しそうだった。
その後PA併設の広場で謙信ごっこをして遊んだ。

いったん妙高で高速を降りて本日のメイン苗名滝へ。
この滝が思ったよりいい!
水量豊富で落差もある滝は圧巻!色づき始めた木々とのコントラストも綺麗で、さすが百名瀑。
滝壺間近まで行けそうだったので、みんなを置き去りにし道なき道を行き、岩また岩を越える。
が、途中足を滑らせ見事に両足とも入水。
誰にも見られず良かった。

そんなこんなで滝を楽しんだ後、カフェでソフトクリーム(トッピング10種かけ放題)やらカボチャプリンやら。
「パフェおーはら」に続いて「プリンたまる」が誕生した。

その後、たまる氏の運転で受付会場へ。16時半頃に着いて受付を済まし、みんなでホノマラおじさんを落書き。
しばらくの間、濁酒を購入したりコシヒカリを試食したり。
隕石を模した謎のゆるキャラもいた。

そして会場を後にし、夕日を観に日本海の海岸へ。
この辺り、日本海に沈む夕日が絶景とのこと。
しかし、時間はギリギリ。迫りくる日没とのデッドヒート。

結局夕日には間に合わなかったものの、しばらく日本海を堪能した。
そして本日二度目の入水。足はもうぐちょぐちょ。

夕食は「軍ちゃん」で海鮮を堪能。
日本海と言えばやっぱりお魚!自分は海鮮ちらしを注文。
これがまた最高に美味い。
ごーはらさんに付き合って日本酒を、といきたかったが運転手のためここは我慢。
それでも豪華な夕食に満足!

その後近くのヨーカドーで買い出しをして、谷浜の民宿「坪田旅館」へ。
駐車場が分からず狭路に突っ込んでしまい四苦八苦したものの、無事に到着。
さっき買った濁酒や夕食時の日本酒を嗜み、10時半頃就寝。就寝前にアミノバイタルプロでドーピングした。


【当日】
3時半前に起床。
朝ご飯にあんぱん、ジャムパン、かっぱ巻き。宿を4時15分くらいに出発して会場近くへ。
目の前の駐車場は既に満車だったが徒歩5分ほどの場所はガラガラ。スムーズに車を止めることができた。
会場でアミノバイタルプロを投入しスタートに備える。
気温は若干低く肌寒い程度。今回はタイツは履かず、半袖半ズボンスタイルでいざ出陣。
スタート前に会場内で予想タイム順に並ばされるが、スタート地点ではバラバラになってしまうのであまり意味はなかった。
スタート前は司会の女性が盛り上げてくれる。えちごくびき野100キロメートルぅぅマラソン!の連呼が印象的。

そして予定通り、5時半にスタート。

〜5km Lap 30:23 Total 30:23
スタート直後にえびさんを発見し、大声で声をかけるものの気づいてもらえず。
めっちゃ恥ずかしい。
走り出してすぐ痛めていた右膝に違和感を覚え始める。
さらになぜか両脇腹が筋肉痛。右膝が痛いのはわかるがなぜ両脇腹が痛むのか?
不思議に思いながらの不安な走り出しとなった。(その理由はのちのち田丸の名推理によって明らかになる)
しかし、ペース的にはキロ6を切る上々の立ち上がり。
今回はとにかく完走を第一目標にしていたので、ちょっと速いかなとも思いつつもこのペースを維持していく。
山の上から上る朝日が印象的だった。
給水所が以外と充実している事を確認してすぐに5km。

〜10km Lap 29:07 Total 59:30
くねくねと田んぼ道を進んでいく。
エイドも充実していて、おにぎりや笹団子をいただく。

~15km Lap 31:48 Total 1:31:19
レストエイドでトイレタイム。
このトイレロスで田丸に追いつかれるかなと思ったが、前後に田丸の姿は見えず。暇な田んぼ道を孤独に走る。
途中えびさんに遭遇。
今度は気づいてもらえ「かわた遅いじゃん」と言われる。
さすがドS姉妹の片割れ。

~20km Lap 29:20 Total 2:00:39
全く印象に残ってないが基本的に田園集落を走っていた気がする。
この頃から足取りが重くなってきて秋田の疲れがまだ残っている事をひしひしと実感し始める。5kmが遠い。

〜25km Lap 29:45 Total 2:30:24
20kmの看板のあとすぐにエイド。
おにぎりやら翁飴やらを食べる。エイドが充実していてほんとに楽しい。


〜30km Lap 32:34 Total 3:02:58
この頃にはキロ6がしんどくなってくる。レストエイドで長めの休息。ここで食べた五目おにぎりとお蕎麦が最高に美味しかった。
この辺り近くには北陸新幹線の高架が見える。この高架もコースの見所の一つらしいのだが、新幹線も走っていないただの高架が田んぼの上を通っているだけ。

〜35km Lap 34:11 Total 3:37:09
田んぼ道。ごーはらさんがいるという70km地点までやっと半分かと思いながら走った。果たして自分はそこまで辿り着けるのか。
日だいぶ高くなって暑くなりそうだったので、このあたりからは意識して水分と塩分をとるように。各給水所に梅干しと塩が用意されている事がありがたい。一本目のアミノバイタルプロ投入!

〜40km Lap 33:13 Total 4:10:23
岩の原葡萄園エイドで二度目のトイレ。エイドを出てすぐ、えびさんに遭遇。
道は緩やかな上り。40km以降の峠の予兆。40km手前の坂を上りきってエイド。

〜45km Lap 39:37 Total 4:50:00
40kmのエイドでいろいろ食べて小休止。
エイドを出ると予想以上の急坂。
さあ、歩くぞ。ということでここから上りは走りと歩きが半々ほど。
峠を越えると下り。そして再びの上り坂

〜50km Lap 33:55 Total 5:23:56
二つ目の峠

〜55km Lap 46:20 Total 6:10:16
50.5km地点でまたも長めの休息。預けておいたトマトやエアサロンパスで回復。
アミノバイタルプロも投入!
そして3つ目の峠へ

〜60km Lap 39:47 Total 6:50:04
3つ目の峠もクリアして下りきるとエイド。ここで食べたきのこ汁がとっても美味しかった。にんじん羊羹もここで食べた気がする。
エイドを出ると最も急な登り。ここはほぼ全員が歩いている。もちろん自分も半分以上歩くが、周りよりも相対的には速くどんどん抜かしていく。
この辺りでは右膝の痛みはなくなっていた。
そして60kmの看板とともに頂上へ。

〜65km Lap 32:21 Total 7:22:25
頂上のエイドで三回目のトイレ休憩。
そして走り出してすぐ田丸に追いつかれる。
自分にとっては想定外の展開。なんと上りを全部走ってきたらしい!
それは追いつかれるわ〜
とりあえず田丸に「なんか脇腹がめっちゃ痛いんやけどなんでやろ」と相談。
すると田丸は「昨日の滝ではしゃぎ過ぎ」と冷静な口調で即答。
おっしゃる通り。名探偵や。

ここで田丸に勝つにはどうすればいいか考える。
① この下りで引き離しそのまま押し切る
② とりあえず並走
③ 先に行かせて様子見

この選択肢のうち自分は①を選択。下りで一気に引き離す。
…つもりだったが、すぐに追いつかれた挙句抜かし返されてしまう。
ならば③でと思ったのも束の間、田丸はみるみるスピードを上げ視界から消えてしまう。
さすが俺の弟子。いつの間にこんなにも成長したのか。
その後は再びの孤独な戦い。走れど走れど前に田丸は見えないし脇腹も痛い。
とりあえずごーはらさんを目標に走る。

〜70km Lap 37:44 Total 8:00:09
山を下ると遠くから太鼓の音が。エイドは近いと思いながら走るもこれが意外と遠い。
そんなこんなで虫川大杉のエイド。ここで浦川原にいるはずのごーはらさんに遭遇!
(後で聞くと、うらがわら駅で降りそびれて一駅乗り過ごしてしまったらしい。)
ごーはらさんに出会うという目標を達成し少し元気に。
ほくほく線の高架と並走し浦川原へ。
この辺りで空腹を感じるようになる。
浦川原のエイドで腹ごしらえ。おにぎりを3個食べたほか、みそ汁などなど。
食べまくっていると後ろから田丸登場。前にいると思っていたので驚いた。
しかも内蔵がやられたらしく辛そうな表情。
しばらく田丸と並走しているとえびさんと3度目の遭遇。

〜75km Lap 36:51 Total 8:37:01
70kmの看板を過ぎてすぐ上りが始まる。これもなかなかに急坂。
田丸は辛そうだったがここは弱者無用☆のウルトラの世界。
情け容赦なく見捨てる。
といってもこちらも歩きがメイン。
すると別のランナーに「歩いたらダメ。ゆっくりでもいいから走らないと。俺に付いてこい」と声をかけられる。
気持ちは有り難いが、こちらは上りを走る余裕は皆無。秋田からの連戦の疲労はここに極まっているのだ。
しかし、無下にお断りもできない性格なので無理矢理走らされることに。
そこでこのランナーよりも速いペースで上り、見えなくなったところでこっそり歩く作戦。
そうこうしているうちに頂上へ。
(ちなみにこのランナーさんには下りきった後に颯爽と抜かされた)
頂上のエイドをでると後は下り。

思い返せば最初の40kmはダラダラしたコースで長く感じたが、40kmから75kmまでは変化に富んだコースであっという間に感じた。

〜80km Lap 39:10 Total 9:16:11
柿崎の海と柿崎エイドのごーはらさんを目指してひた走る。
80km手前までのエイドが異様に長く感じた。
このエイドで4度目のトイレ。
中学生の女の子から預けておいた荷物を受け取り、エアサロンパスで回復。
透明な怪しいゼリーや蕎麦を食べた。

〜85km Lap 35:57 Total 9:52:08
ここからはガチャピンと抜きつ抜かれつ。ひたすら柿崎に向かって進む。
この辺りから腹筋が痛み出す。
エイド近くでは交差点の信号に引っかりタイムロスしたりエイド手前の坂に辟易したり。
そして85kmエイドでごーはらさんに再び遭遇。
元気を貰う

〜90km Lap 41:56 Total 10:34:08
しばらく走って海沿いの道へ。本日初めての日本海!!
夕日にはまだ少し時間が早いもののうっすらと彩雲が見える。
ペースもキロ6ちょいを維持していていい感じ。
しかし腹筋が痛い。腹筋切れそう!と思いながら走った。
90km手前のエイドで5度目のトイレ。今回はトイレに行き過ぎた。

〜95km Lap 40:41 Total 11:14:46
92kmのエイドで海賊汁。えびが丸ごと入っていて贅沢。
しかし殻が剥けず満足にえびを食べられない。残念。
最後の坂辺りで95km。

〜100km Lap 33:25 Total 11:48:11 (ネット 11:47:18)
北陸道の下をくぐり最後は田んぼ道。腹筋に続いて足の裏も痛み出す。
足底が痛いと感じたのは初めての経験。靴を新しいものに替えたばかりなのが原因かな?
97km手前でえびさんに四度目の遭遇。えびさんから上杉が優勝した事を聞いてテンションアップ!
ラスト2kmでスパート。今回はスパートする余力もバッチリ残っていた。
そして前後との間隔を調整して絶好のポジションでゴール!
上杉と原ちゃんの出迎えを受けた。
自身10回目の節目のゴールは抑えめに走ったことが活きて余裕のゴール。10連続完走という目標を達成できて安堵した。


ゴール後はボランティアの中学生に色々世話をしてもらい感謝感激!

その後会場でお風呂に入ってリフレッシュ。
お風呂タイム中に田丸もゴールして全員完走。予想より早く、ゴールの瞬間に立ち会えず残念だった。

しばらく会場でグダグダ。ごーはらさんに貰ったお菓子が美味しかった。

その後バスでスタート会場に戻り車を回収。
今日中に東京に戻るごーはらさんを直江津駅で見送った後、ヨーカドーでお酒やお寿司、お刺身を購入。
昨日と同じ坪田旅館へ。

宿に帰って晩ご飯。
この晩ご飯がまた豪勢なこと。
お刺身に焼き魚にカニ汁。極めつけは一人まるまる一杯のゆでガニ。
上杉が優勝した事を伝えると日本酒までサービスしてくれた。

カニを食べる間、夕食会場は静寂に包まれる。
蟹味噌酒まで楽しんでカニを味わい尽くした。

晩ご飯のあとは部屋に戻ってビールと日本酒。
お刺身やお寿司をつまみに至福の時間を過ごした。

【翌日】
翌日は8時すぎまで寝て、朝食。
先に帰る原ちゃんを駅まで送る。
ぎりぎりになったが間に合ったと思ったらみどりの窓口に長蛇の列。
結局学割の切符は買えず普通運賃に。申し訳ない事をした。
切符は事前に購入しておきましょう。

その後、田丸の希望で坂口記念館へ。
その筋では有名な人らしい。
記念館のおばちゃんに接待してもらい、お茶を飲んだり椿をみたり。
さらに田丸が日本酒を試飲している間にノンアルコール甘酒を頂いた。

記念館を12時過ぎに出発して、上信越道をひた走る。
妙高SAで昼食。一昨日から食べたかったカツ丼を食べた。
横風にあおられたり、碓氷峠のトンネルの切れ目で突然のホワイトアウトに遭遇したりしながら5時半頃高田馬場へ。
台風が近く交通量が少ないためか、渋滞らしい渋滞もあまりなくスムーズに帰れた。



以上、今回もとても楽しいマラソン旅行だった。
天気が心配されたが、当日は晴れて暑いくらいの好天。
暑かったものの充実のエイドで塩や梅干しを積極的に摂取したことで熱中症になる事もなく、全体として楽しいレースとなった。
事前の評判に違わない素晴らしい大会で、いろんな人におすすめしたいし
今後も参加したい大会だ。

秋田100キロ 2014 (おおはら)

2014-10-18 00:13:36 | 100キロチャレンジマラソン秋田
完走者ばかり書いてるので、ここでリタイア者の記事を(笑)。

初ウルトラ走ってきて、洗礼を浴びてきました。

【練習距離】
7月:116キロ
8月:251キロ
9月:207キロ

秋田があることはわかっていたので、それに向けてそこそこ練習。40キロ練を合宿含めて3回行い、長い距離にも少しずつ慣れていこうとした。

【前日】
新幹線で角館へ向かい、買いだし、会場での引き換え、前夜祭での食事を終え、宿に向かう。夕飯を軽く食べ、9時には寝た。応援メールをもらい、完走しようと決意する。

【当日】
2時30分に起床し、朝食のパンやヨーグルトを食べつつ、会場へ向かい、準備をする。寒かったので、ビニールをはおって出走しようと決める。M川氏からの応援電話に感謝しつつ、気合を入れる。

【レース中】
ラップごとのタイムは正確には覚えていません笑。

 4時半に、完走を目指して後方からスタート。最初はキロ6強で行こうと決める。走り始めてすぐ、S氏が後方集団から抜け出した。ここで、S氏のペースが自分の足に合っていればついていこうかなと思ったが、わずか2キロで断念。再び後方集団に吸収される。F木氏、I栗氏、H坂氏と並走を始める。5キロの通過が34分くらいだったような。
 7キロくらいから18キロくらいまで、ずっとH坂氏らと並走。まあトイレに行ったりとかはあったけど。10キロの通過が65分であり、いいペースだと感じていた。10キロ地点で初めてのエイドがあった。十分休もうか迷ったが、関門で切られること、まだ寒かったので、体が冷えて低体温症になること、ペースが乱れることを恐れ、、水を少し飲むだけにとどめた。14キロ、18キロのエイドでもそんな感じだった。この判断が後になって重大なミスだったことに気付かされようとは…。
 18キロ付近から、並走していたF木氏、I栗氏、H坂氏との距離が徐々に開き始める。ペースが落ちてるわけではなかったので、このままのペースを維持していこうと思い、追いかけることはしなかった。20キロ通過は2時間12分くらいだったか。
 ここから、上り坂にシフトしていくと、一気に走りがきつくなってきた。まあ気のせいだろうと思ったいたが、H谷川氏、SSP氏に抜かれ、明らかにペースが落ちていると感じた。そして、36キロのエイドから足を前に出すのがきつくなってくる。やばいと思いながらも、あともう少しで上りが終わりだと思い、必死に前に足を運ぶ。上りの途中で、I藤氏、K池氏、Y口氏に抜かれる。この時点で、歩いたり走ったりを繰り返していた。そして40キロ付近でA倍氏に追いつかれる。ここで2人で話し、励ましあうことで、厳しい状況だが、完走を目指そうともう1度決意した。42キロ付近で上りが終わり、自分としてもやりやすい下りに入ったので、気合でスピードアップし、49キロの中間エイドに到着。5時間47分くらいだったかな。ここで、M氏、ささみ氏からの応援を受ける。元気をもらい、しっかりと給水、給食を取り、残り7時間というところで再スタート。全員完走の文字を見て気合を入れた。ここからキロ8くらいで走れば、完走できると思っていた。しかし、俺の足がもう限界を迎えていたことに気付いてはいなかった。
 55キロ通過が6時間40分くらい。この時点から、いよいよ足を前に運べなくなってくる。エイドで俺より後に出たK池氏、S藤氏、Y口氏にも颯爽と抜かれて行った。58キロ付近で、休んだ方がいいよと後ろのランナーから言われ、少し休んでから先へ進むが、もうフラフラ。なお、この休憩中にA倍氏に抜かれ、再スタートしても追いかけることは不可能だった。60キロのエイドで10分ぐらい休む。この時点で、完走は厳しいかなと思っていた。しかし、エイドの人に、まだ完走はいけると言われ、少しでも前に進もうと決意。全員完走の目標を自分で達成不可能にしてはならないと思い、フラフラになりながらも走り始める。しかし、歩くことしかできなくなり、近くのランナーからも心配されるというすごい危険な状況に。そして62キロあたりで、次のエイドでリタイア宣告しようと決めた(多分エイドまで行ってたら励まされて頑張ろうって思ってまた走り出していたかもしれないけど笑)。64キロまでは頑張ろうと決意。
しかし、64キロのエイドの300メートルほど前(だったらしい)で、足が固まってしまい、動けなくなってしまった。近くの運営係の人に、通りがかった運営車に乗せられた。いわゆるドクターストップである。車に乗せられ、気付いたら病院にいた。車いすに乗せられ、ベッドに運ばれ、点滴まで受ける羽目になった。診断結果は、脱水と熱中症だった。64キロ地点でのタイムは8時間27分くらいだったかな。本当に応援してくれた人に申し訳ない結末となってしまった。

【このレースから得た教訓】
 練習はそこそこしてきたし、コンディションも悪くなかったので、1番早い段階でのリタイアという結果には全く満足していない。結果的には、早い段階での給水不足が、後々に響いてきてしまったのだろう。早い時間帯において、寒かったにもかかわらず、汗を予想以上にかいていたようだ。自分のように体が大きく、かつ汗をかきやすい体質の場合は、給水を人一倍取らねばならなかったようだ。
 ただ、このリタイアは悔しかったが、ホノマラに入ったとき体重83キロだった自分がウルトラに全く向いていないとは思いたくなかった。機会があれば、リベンジしたいかもしれない。次に100キロの大会に出るときは、しっかり練習して、しっかりと給水を取って、完走をしたいと思った。

ではこのレースにおける教訓
①練習はちゃんとしましょう。練習不足はどのレースにおいても、記録が出ないだけでなく、怪我の原因になります

②給水、給食、休息は全エイドで十分に取りましょう。脱水になるととにかく体が動かなくなります。

③コンディションは万全にしましょう。

④どうしてもリタイアしたくなったら、リタイアできる体調で、体が動かなくなる前にリタイア宣告しましょう。フラフラの状態でドクターストップというのは、とても申し訳ないですし、金もかかります。下手すると命にも関わります。まあリタイアしないのが1番ですが。

まあ皆さんの参考に少しでもなればうれしいです。リベンジしたいけど、親の許可が出るかどうか…。