&
先月、学校ボランティアコーディネーター(スクボラ)の講座が終わり、ボランティアスタッフとしての勉強ということで、高齢者疑似体験に参加してきました。
社協職員さんからまずは疑似体験セットの説明がありました。
膝、ひじにサポーター(曲がりにくさ、動きにくさを体験)
足首、手首におもり(平衡感覚の変化、筋力低下による腕の上げ下ろしの大変さを体験)
ゴーグル(視覚の変化・老人性白内障や視野狭窄を体験)
ヘッドホーン(聴覚の変化・老人性難聴の体験)
これらすべてを装着した姿これ↓
(結構おもりが重い)
この姿で階段を上がったり、下がったり…
(膝が曲がらないので、片方の足にかなり負担がかかるし、足の上げ下げが困難です)
ゴーグルをつけていると、字も…
↓
(こんな見え方になってしまいます。見えますか、字???)
それに、暗い所より明るいところだと見えやすいように思えますが、かえって窓から入る光がまぶしくて、みえにくくなることもありました。
もちろんヘッドホーンもしているので、ひとの話が非常に聞きづらかったです。
高齢者疑似体験をしての感想としては…
とにかくどんどんひととの距離を感じてしまいました。
というのは、耳も聞こえにくい、視界もよくない、ひとりの世界にどんどん入り込んでいくような、コミュニケーションをとるのが面倒になってしまうというのか、他の体験者のひとも言っていましたが、孤独感に襲われる気持ちになりました。
また同時に介助する側についてもいろいろなことを学ぶことができました。
高齢者の方の状態によって、介助の仕方もいろいろあるけれども、何より本人に聞いてみることが一番。わたしが覚えたことがよかれと思ってしても、される側にとってはそれが合わない場合もあるので、そのひとのスタイルにあった介助をした方がよいということでした。
これを学校という現場で展開するときに、子どもたちにいったい何を学んでほしいのか?そんな話を職員さんがしていましたが、実際いまの学校に通う子どもたちの中で高齢者疑似体験をするほどの高齢者が家にいるというのは、非常に珍しく、むしろ元気なお年寄りの方が多いので、その中で身体的なもので大変だと感じること自体が難しいのではという話でした。
結局のところ、この体験を通して、気持ちを知り、普段の生活からお年寄りに対して声掛けをしてくれる環境になればいいということでした。(ニュアンスとしてはそんな感じ)
異世代のひとたち、国籍、障がいのあるなし…さまざまひとと出会うことで、想像力を膨らませ、より豊かな人生を送れるような気がするので、子どもたちにはぜひそんな機会をたくさん持ってほしいものです。