ちょボラ日記

ほんのちょっぴりだけど、ボランティアに携わったことを綴っていきます。

全国ボランティアフェスティバルへ行ってきました!~2日目~

2010-09-28 13:34:54 | イベント

2日目は分科会です。

当初第一希望をしていた分科会には外れてしまいましたが、結果としてはいい分科会に出席できたと思っています。

分科会開始までまだ時間があったので、平和記念公園内にある国立広島原爆死没者追悼平和祈念館に行ってきました。

追悼空間

天井を支える12本の柱は過去と未来の時間をつなぐ象徴で、中央にある水盤は原爆投下時刻の8時15分を表し、水を求めて亡くなられた方への追悼するために捧げられています。

そんな空間の中で、爆心地から被爆後の景色360度のパノラマを見ていると、自分自身が不思議にその時間と空間にいるような錯覚がおき、呆然としばし立ちすくんでしまいました。

追悼空間の部屋から出た後、遺影コーナーや特設展示コーナーを見て回りました。

被ばく体験したひとたちの話がビデオで流れていましたが、まだ戦争は終わってないのだということを感じながら、その場をあとにして分科会会場に移動しました。

 

出席した分科会は“語り継ぐボランティアたち~未来の子どもたちのために~”。

最初に、被爆体験記朗読ボランティアの方による朗読。

朗読資料もあったのですが、ジッと耳を傾けて聞かせてもらいました。

自分がその場に居合わせているような思いに駆られてしまい、涙がついでてしまいました。

そのあとは、パネルディスカッション。

コーディネーターは広島大学の先生。

パネリストは、ヒロシマピースボランティアの方、被爆体験記朗読ボランティアの方、NPO法人水俣フォーラム事務局長さん、阪神・淡路大震災記念人と防災未来センターユース震災語り部の方でした。

◆ヒロシマピースボランティアの方の話を聞いて、らなかった事実を知ることができました。

当時、広島から疎開していた小学校3年生以上の多くの子どもたちは、原爆投下されたことで帰る家や家族を失い孤児となってしまい、親戚に引き取られたり、施設(定員がごくわずか)に入所したりする者がいた一方で、余儀なく路上生活をしなければならない子どもたちがたくさんいたのだそうです。

炊き出しをしてなんとか子どもたちを助けたいと思って活動されていた方たちがいましたが、子どもたちに用意できるのも全体の4分の1程度の人数分。そんな中、夏から冬になり、餓死や凍死していく子どもたちも多数でたのだそうです。

そんなときに荒れ果てた土地に目をつけたやくざが九州や大阪から入りこみ、孤児の面倒をみて、というといい救済話のように思いますが、決してそうではなく孤児を働かせて儲けを奪うといった、そんな厳しく辛い中で望まなくても生きていくために仕方のない環境があったということです。

やがてやくざの抗争が起こり、それに巻き込まれてやはり多くの孤児たちが亡くなったのですが、この事実を知らない人が多いとのことでした。

朝に立ち寄った祈念館の遺影コーナーに写真や名前が残っているひとたちがいる一方で、誰の記憶にも留められず亡くなっていった子どもたちもいたということをきちんと受け止めていかなければと思いました。

◆被爆体験記朗読ボランティアの方からは、立ち上がった経緯(市長による「記憶」の継承展開)や活動内容などを聞くことができました。

中でも事前に平和学習をしているひとに朗読するときと、そうでないときのギャップがあるので、目線を合わせていく工夫や配慮が必要だという話をされていたのが印象的でした。

◆水俣フォーラムの方からは、当事者・話し手に対する「場」のセッティング配慮に関して勉強になりました。

当事者が一生懸命話していても、聞き手側が居眠りをしている、そんな場面がときどきありますが、本当は心にしまっておきたい…そう思っている中で話しをしてくれる当事者に聞き手側がそんな態度でいいのか?そんな問いかけに、いかに事前に聞く環境、聞きたくなる(関心を持つ)環境を整えていくのか、ということをもっと考えていくことが大切だと思いました。

◆ユース震災語り部の方からの話でしたが、とても若いのにしっかりしてみえるなというのが第一印象でした。

3歳のときに震災でお父様を亡くされ、大変なこともあったのでしょうが、多くの人に支えられてきたという感謝の気持ちを忘れずに話される姿にとても好感を持ちました。

そして、同じ境遇のひとたちと出会って想いを共有することで、辛い思いを吐き出せたりすること、またさまざまな海外の被災地を訪れて、震災を経験した自分だからこそ他のひとのためにできることがあるのだということを話す若い語り部さんが頼もしく思えました。

わたしも自分だからこそできることがあるのかもしれません。

それと、常に支えられているという感謝の気持ちも忘れないようにしないといけないですね。

最後にコーディネーターの先生から、

今後当事者が少なくなっていく中、語り部に依存しつつも、それだけでないあらゆる方法で“語る人 語らない人 語れない人”の声を「伝える」そして「聞く環境の整備」をしていく必要がある、、、そんなことを言っていたような気がします。

実は…3時間という長さの中、集中力のないわたしは最後のまとめの聞きとりがどうも曖昧で

 

多くの外国の人も。一体何を感じるのでしょう?

世界から届く平和を願う想い

時の流れ

以前8月6日にヒロシマに出かけた時、他県との平和への想いの強さの温度差があまりにもあることと、それに最近の平和を維持するための考え方になんとなく怪しい部分があって、現実と理想の間でどこか自分の中にも迷いが出てきていました。

そこで、今回このフェスティバルに出かければ何か見出すことができるかも、とちょっとした期待を持って出かけたわけです。

そして、この分科会に出席して、まだ整理ができていませんが、何かがぼんやり、本当にぼや~としてみえてきた気がしています。

11月にあるふれあい祭りで、今回のことをちょっと活かすことができるようにしたいものです。


全国ボランティアフェスティバルへ行ってきました!~1日目~

2010-09-27 14:57:25 | イベント

毎年持ち回りで全国ボランティアフェスティバルが行われるのですが、今年は広島で開催されるということで参加してきましたので、その報告です。

今回の“全国ボランティアフェスティバルひろしま”は、ヒロシマならではのプログラムがあり、普段の生活ではなかなか見たり、聞いたりする機会がない企画だったので参加したいと思ったのですが、なにぶんにも初めての全国ボランティアフェスティバル。どれくらいの規模なのか、いろいろな意味で興味津津でS木さんとともに参加してきました。

広島駅に到着し、まず目指すは受付がある平和公園にある広島国際会議場。

駅にボラフェスのボランティアさんがいるわけでもなかったので、キョロキョロしながら移動です。

多くのひとたちは、路面電車を利用するようですが、ちょうど土日、祝日のみに運行しているというループバスを発見して移動しました。

このバス、意外と便利です

平和記念公園に着くと、赤いTシャツを着たボランティアさんが案内をしていましたが、青いTシャツを着た小学生(安芸の子リーダー)の子から鶴を折ってもらえますか?と声をかけられ、早速鶴を折りました。

ONEピース運動ということで、さまざまな方が折った鶴を合わせてひとつの絵を作り上げるということでした。

千羽鶴を折った後、会場に行き、受け付けを済ませて、早速どんな出展ブースがあるか見学。

わたしにとっては、ある意味ここでの活動紹介展示が楽しみでした。

地域の特色が良くでていますね。

こんな展示の仕方、面白いですね。今度真似してみようかな。

展示ブース自体、思ったより少なかったので、もう少しさまざまなボランティアさんの活動紹介を見てみたかった、というのが正直なところでした。

さらに、業者さんの物販販売があり、ちょっとびっくり!!

売り上げの一部は寄付されるんでしょうか?

できれば、授産施設の方が作られたものなど販売されていたり、ボランティアさん活動資金作りのフリマなんかがあったらもっとよかったかも。

でも、その中でもよかったのがこれ↓

今回のボランティアフェスティバルのテーマになっている“つながる民力 いかしあう民力”を意識して広島市立大学の芸術学部の方たちが作られた作品。

中のオブジェにも仕掛けが。

パズルのように手をつなぎあい、平和の願いを込めて。

これらは定形外ポストカードになっていて、120円の切手を貼ればいいのだそうです。

かわいらしいですね

展示ブースをみたあと広島平和記念資料館の見学をし一旦ホテルで休憩。

ピースキャンドルが19時30分~20時30分まで平和記念公園内であるということで再び出かけてみると。

中央に見えるのが原爆ドーム

ピースメッセージが書かれたピースキャンドル(もちろんわたしも書きました)

きれいです。

「安らかに眠ってください 過ちは繰返しませぬから」


チャリティイベントのお知らせ

2010-07-06 14:13:06 | イベント

NPO法人ユートピア若宮さんのお手伝いに年に数回、ほんのちょっと行っているのですが、今回8月29日に、“障がい者の働く場づくりチャリティーイベント”が開催されるのでお知らせしたいと思います。

ユートピア若宮さんの歴史はもう20年にもなりますが、20年という間に以下のような団体や事業が発足し、きめ細やかな支援を提供しています。

自立生活センター十彩

NPO法人豊田ハンディキャブの会

居宅介護事業所フリーステーションとよた

生活支援センターフリーステーションとよた

さて、今回ですが、自立生活センター十彩さんが、障がいの働く場づくりとしてチャリティイベントを開催します。

十彩さんは、障がいを持つ当事者から当事者への自立支援をサポートしている団体です。

制度の問題で、地域で重度の障がいがあるひとが、自分らしい人生を送りたいと思っても難しい状態でしたが、新たな法制度の検討がはじまったことで、障がい者福祉が過渡期に入りました。

 しかし、制度に惑わされることなく、地域で生活している仲間、これからチャレンジしたい思っている仲間をしっかりとサポートしていく姿勢を貫く十彩さん。

目指しているのは、“働く場づくり”です。

平成18年度から毎年(H21年度はインフルエンザのため中止)イベントを開催していますが、現在目標額の40%程度。

わたしとしては、厳しい経済状況の中奮闘する十彩さんをサポーターとして、微力ながらお手伝いです。

障がい者の働く場づくり Part4 チャリティイベント

日 時 2010年8月29日(日) 開場 13:00 開演 14:00

出 演 TEAMパフォーマンス・ラボ笑劇派

会 場 西部コミュニティセンター(ほっとかん) 1階多目的ホール

入場料 大人1500円(高校生以上)、小・中1000円、未就学500円(3歳以上)

※当日は200円増し 3歳未満のお子様は無料

お問い合わせ NPO法人ユートピア若宮内 自立生活支援センター十彩

チケットは販売中ですので、直接十彩さんに問い合わせくださいね。


知らないこと

2009-10-17 07:25:18 | イベント

結構多いです。

先日ですが、モリコロパークで開催された“あいちワールド・フレンドシップ・フェスタ”に行ってきたときのことです。

各ブースで、各国との交流や活動紹介などがされていたのですが、なかでも“国連地域開発センター”は、なかなか興味深いものでした。

国連というとニューヨークが本部で、活動自体はニュースなどで聞くけれども、身近なものとは思いませんでした。
ですが、このセンターは名古屋に本部があり、すでに設立されて31年経過。
わたしにとっては驚きでした。
活動は名前の通り、発展途上国に対する地域開発の支援をしているのですが、各国にセンターの研修情報を流し、希望した国の役人が日本に訪れて地域開発について学ぶのだそうです。
実は、このセンターの活動についての説明を紙芝居でしてくれたのですが(絶対子ども向けではないような…)、その中で都会とそこから30分離れた場所の写真を比較してみせてくれました。
近代的なビルが立ち並ぶ都会から30分離れた場所では、水道も電気も通っておらず、日本ではとても考えられないほどの格差がありました。
そして、ある国では靴を履いているひとが比較的暮らしの良いひとたちであるということも言っていました。
ですので、こうやって発展途上国から日本に来ると、都会から離れた農村部であろうとも水道電気が通っていること、そして田舎の中学校ではきれいな制服を着た学生がいて、立派な校舎で勉強し、給食があるというのはとても驚きなのだそうです。
こうやって日本に来ていろいろ研修していくわけですが、わたしが一番驚いたのは、ある国の研修に来た役人は情報共有をすることで特権がなくなってしまうので、母国に帰ると研修してきたノウハウを活かそうしないということです。
なんてもったいないのでしょう!!!
ですが、たとえば去年は部長、今年は課長、来年は係長…ということで、みんなが情報共有できるように何年もかけて研修を行っていると聞き、その国の文化や慣習や性格に合わせて、あきらめずに地道に行うことは気が長い話だし、すぐに変化がみれらるわけではないけれども、いつか実を結ぶのではないかと思うし、無駄なことではないと思いました。
案外、劇的な変化があるというのは、危険性を伴い、副作用があるものでしょうからね。

このセンターの他にも、JICA中部のブースで“地球ひろば”を紹介していましたが、国際協力について楽しんで体感できるようなので、是非訪れてみたいものです。


ばぁじぃ展

2009-03-15 18:43:02 | イベント

「地域のばぁ~じぃ~いきがい活動展」に行ってきました。

活動展は、年に1回地域で活動している“ふれあいサロン”の様子を紹介しています。

この“ふれあいサロン”は、自治区民が主役になって地域にあったサロンを行っています。ちなみに保見町の射穂の郷は、みなさん手芸がとても得意なのでみんなで持ち寄ったアイデアでいろいろな作品を作っています。

ジャスコの一角に素敵な作品が並ぶばぁじぃ展。

入り口には、こんな感じで飾り付けがされていました。

その下にこんな看板がありました。

 

ふれあいサロンは、

“ものづくり”と“ものを大切にするこころ”を考えたり、地域の年配者から教わることが多い場です。

来場された方は、みんな真剣に見ていました。わたしもちなみにいろいろな手作り作品をみながら、参考になるものはないかと物色どれも参考になるものばかりでした

活動展はジャスコ豊田店1階ふれあい広場で明日16日(10時から15時)まで開催しています。

時間があれば、ぜひ足を運んでみてくださいね。


あったかフェスタ

2009-02-22 18:49:07 | イベント

のち

きょうは、昨日お手伝いしてくれたSさんと約束をしていたので、午前中のホームスティボランティアの打ち合わせが済んだあと、午後から一緒にあったかフェスタに出かけて行きました。

市の行事なのですが、さまざまなボランティア活動をしているひとたちも出展しており、日ごろお世話になっている方や、地域が違うためなかなか会えなかった方たちと久しぶりにお会いできて楽しい時間となりました。

そして、この不景気の影響でブラジルの子どもさんたちの教育も大変なため、支援をお願いする団体など普段とはまた違った雰囲気でした。

今回のフェスタでは、わくわく事業の支援で活動している団体の発表や、展示資料などがたくさんありましたが、なかでもわたしが関心を持ったのは、地域の企業で受け入れている外国のひとと地域住民をつなぐために積極的に交流する事業でした。企業と市民、そしてそこで働く外国の方がまちづくりを一緒になってやっていこうといういい事例な気がしました。

地域会議の受付に行ったら、“感動の玉手箱”という冊子をもらいました。

エピソードを読みましたが、嬉本当に嬉しい気持ちになりました。

お昼も食べず、あわただしく過ぎた2時間。

帰り際、Sさんから自分で作ったという“あんまん”をいただきました。

ありがとうございます

 

男の人でこれだけ作るってすごいのと、味がやっぱり中国っていう感じで、たぶんなつめ?など日本の食材ではあまり使わないものが入っている気がしました。感心です!

本当にきょうは充実した1日でしたが、朝他にも感動したことがありました。それは“のほほん自転車日記”で~。


西三河ブロックしゅわまつり

2009-02-21 19:39:53 | イベント

のことをS木さんの情報で知り、コクリコの活動のあと一緒に出かけて行きました。

『阪神大震災救援活動から学ぶ~手話サークルへのお願い~』というテーマでPPを使っての講演でした。
講師の岩本氏の話は、当時の自身や家族の被災状況から、どのようにろうあのひとたちを救援していったかということが、本当にわかりやすく、また行政側とのやりとりについても勉強になることがありました。

たとえば被災しているろうあ者から連絡が入ったとき、行政に手話通訳士の必要性や重要性を知ってもらうために、必ず被災者の居住地の行政担当者に連絡をして手話通訳士を派遣して助けてもらうようにしていたことや、大震災のときに手話通訳ができるボランティアを募集したときに、あまりできないひともボランティアに入って、かえって被災者がストレスを抱え込んでしまったということから、面接をして通訳が本当にできるかどうかを確認してから派遣をしたということなど、興味深い話を通訳士を通していくつかしていました。

そして、被災した時に必要な情報が入ってこなかったということが多くあったという経験から、災害が起こったとき、建物がなくても災害前に手話サークル活動をしていた同じ曜日、同じ時間帯にたとえひとりでもふたりでもその場にいてほしいということでした。
その話を聞きながら、確かにそういう場があれば、情報も得られやすいし、どんなにか心強いかと思うのです。
阪神淡路大震災のときも、近くの避難所より仲間たちがいる場所に避難したというひともおり、そう考えると大災害の場合遠くの避難所にいけるとは限らないので、まずは身近な場所に避難したのちに、“福祉”避難所にいくことができるという流れができるような仕組みを考えるといいのではと思いました。
そうなると、ここの保見にも本当はそれができるような仕組みを作っておく必要ながあるのではないかと。
防災ボランティアコーディネーターのひとがいるのですが、はたしてどれくらいのことを把握して情報を流すことができるのか?
いろいろなサポート団体とどれくらい連携をとってできるか?
講演会がきっかけで災害について改めて考えるきっかけとなりました。


最後、やっぱり通訳ってすごく奥が深くて難しいですね(^_^;)