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現況有姿と更地渡し

2008-01-21 23:41:11 | 不動産業
みなさん、こんばんは。


な~んだ、結局雪降らないじゃない!

という声が聞こえてきそうな一日でしたね。

雪が降ったらどうしようか、と思っていたんですが、大丈夫そうだったので茅ヶ崎市へ物件調査に行ってきました。

前回、調査したときも同じ茅ヶ崎市内だったので、どこに何があるか分っていたのでスムースに回ることができました。


この物件の重要なポイントが”更地渡し”。

現況古家ありの土地売買の場合、現況有姿か更地渡しでは雲泥の差があります。

現況有姿での取引では、古屋の解体・撤去工事は買主がやらなければなりませんし、登記上の面積と現況に相違があっても何も言えません。

厄介なのが、地中埋設物が出てきたとき。

建物は”見えている”ので、その規模から解体・撤去費用の予測が立つんですが、解体工事中に地中から何かが出てきてしまうと、思わぬ出費になってしまいます。

今回のケースは更地渡しなので、地中から地上に至るまで”更地”になった上で初めて引渡しとなります。

今日の調査で、前面道路の下水道管の埋設時期が昭和63年だったことが分ったんですが、古家の建築時期が昭和47年。

つまり、竣工当初は下水道管がなかったので、浄化槽が地中にあったはずです。

昭和63年に下水道に切り替える際、家主が浄化槽を撤去していれば大丈夫ですが、浄化槽の撤去と土の埋め戻しには数十万円がかかるため、そのままにしてしまうケースが多々あったと思います。

また、そのままにしちゃう場合、浄化槽から汲み取りするマンホールだけコンクリートで見えなくすることがあり、こうなってしまうと掘ってみないと分らなくなります。


茅ヶ崎市の下水道管理課は、過去3年間の汲み取り記録は残っているんですが、それ以前の記録はありませんでした。

保健所の茅ヶ崎市担当部署に聞いても、昔の記録は残っていないとのこと。

浄化槽管理業者が記録を持っていれば・・・ということでしたが、管理業者自体、どこが管理していたか分りません。

結果的に、浄化槽があった可能性は極めて高いんですが、今現在は分らないということでした。

ただ、”更地渡し”だから買主にとっては関係ないんですけどね。

あとは、売主が解体作業をするときにキチンとやってもらうだけです。


私の実家の解体工事のときも、コンクリートのガラが出ましたし、5年前に売買の仲介をした物件では防空壕が出たこともあります。

現況有姿渡しは、見えない部分で不測の出費がある可能性があることを忘れてはいけないと思います。

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