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がっかりな施工

2006-11-26 00:25:38 | Weblog

みなさん、こんばんわ。

明日日曜日はドクターイエローが上ってきます。
東京駅は2時半ごろ到着するはず。

ご興味ある方は、ぜひ見に行ってみてください!

■がっかりな施工

今日は、鉄筋の搬入があり、また図面上で一部問題点がありましたので、その部分の検証をしたいところなんですが、ちょっと別件でお話したいことがあります。

私の家内の友人がRC造地下付木造地上2階建てを建築しており、心配なことがあるから相談に乗ってほしいということで、お会いしてきました。

土地の購入は6月ごろ、建築確認申請が8月ごろ、着工は9月ということなんですが、打ち合わせを始めた7月ごろは年内完成を前提とした話し合いをしていたそうなんです。

年内完成は、正月を新居で迎えたいという気持ちの問題だけでなく、住宅ローン控除のこともあってのことだと思います。
※住宅ローン控除は、18年中の引渡しと19年に越年するのとでは、控除額が少なくなってしまいます。

確認申請が遅れた理由として、その地域の審査機関が地下付住宅を取り扱ったことがなく(本当かよ!)、また耐震偽造問題ともからんで時間がかかってしまったそうです。

いずれにしても、依頼された建築業者は、着工時点で年内完成は無理なのにも関わらず、年内完成できます と言い切り、ところが請負契約書の引渡し期日は未記入というなんとも怪しいことになっています。

そんなことで、実際に現場を見に行くことになったんですが、パッと見た感じすごく雑な感じ。

地下は基礎一体型の構造のようで、配筋が終了した時点でJIO(日本住宅検査保障機構:かなり厳しい検査をするらしい・・・)の現場チェックが行われたとのこと。

配筋に問題はなかったんでしょうが、アンカーボルトは高さも位置もバラバラで、ほとんど真っ直ぐ立っていない。

っていうか、ホールダウン金物がない!

しかも、かぶり厚が27ミリしかないアンカーボルトも何本かあります。

コンクリートはジャンカだらけで、部分補修(きちんとした補修なのかどうかは不明)がしてあります。

ここで、いったん画像をお見せしますね。


木が見えますが、土台ではありません。
水平をだすため、コンクリートのレベル調整をしているんでしょうが、この上に気密パッキン+土台が入るにはアンカーボルトが短すぎます。
ホールダウン金物がありませんが、ミサワホームの認定工法以外でホールダウン金物不要工法はあるんでしょうか・・


亀裂が入っているところが、基礎の外面です。(約27ミリ)
基礎幅は200ミリあるんですが・・・
かぶり厚不足の問題は皆さんご存知ですよね。

また、施主が持っていた矩計図を見ると、地下室は無断熱、防湿防水シートは0.1ミリ、
(以前、私のほうで建築中の建物の地下防湿防水シートが0.1ミリとご紹介しましたが、実際は0.2ミリでした)
地上階は2×4構造で、通気層なし、気密シートなし。

地下の防湿防水シートは、重ね代が150ミリあり、問題なさそうだったんですが、如何せん0.1ミリと薄いため、ところどころ破れていました。

この地下室は、半地下に作られており、居室上部は窓が取り付けられています。

この現場の用途地域は把握していないんですが、周囲の状況から低層だと思います。
建ぺい率も容積率もきついですから、半地下とはいえ、GL+1㍍を超えるわけにはいかないので、(1㍍を超えると地下の容積緩和を受けられなくなるため)
人間の身長分くらいは地下に埋まってしまうはずです。
それでも無断熱・・・

う~ん、かなり湿気てしまうと思うんですが・・・

これから地上階の建築に入るにしても、ジャンカの補修やアンカーの補修はしてもらう必要がありますし、そもそもこの業者に以降の仕事を任せてよいんでしょうか?

お友達には、第三者機関の調査をお勧めしました。
私の実力では・・・すごく歯がゆいですけどね。



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