ほはとの日誌

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救助技術訓練(リーダー研修)(秦野)

2009-03-22 | みろく
朝から小雨、しかも風が吹き寒い。そのため訓練は屋根のあるところでした。
場所は大倉バス停付近の河川敷の県のバーベキュー用の場所。
参加者は15人、先生役のリーダーが5人。5班にわかれる。
そのため、懇切丁寧な指導を受けることができた。
こういう訓練は、技術を忘れないように自分で3ヶ月に1回くらい、自宅でもやらなければならないと思った。

「山行内容の難易にかかわらず、登山中の転落滑落事故の危険は存在します。万一に備えてリーダーとして最低限、習得しておいてほしい基本的なレスキュー技術について、パーティの必携品である補助ロープ、カラビナ、スリングを使って現場で対処する方法を学ぼう」という趣旨で開かれている。
内容は次の通り
(1)ロープおよびスリングの結び方と支点の作り方
   ①二重テグス結び(ダブルフィッシャーマンノット)
   ②二重8の字結び(ダブルエイトノット)
   ③シートベント結び
シートベント結びで簡易ハーネスを作る



   ④プルージック結び
   ⑤マスト結び(巻き結び、インクノット、クローブヒッチ)
   ⑥連続こぶ結び(オーバーハンドノット)

(2)実技練習
  【登山道の崩落によりガレ場をトラバースしたり、沢の増水で渡渉する場合】
  【登山道の崩落によりガレ場を上下降する場合】
   1.スロープが緩やかで、リーダーが自力で上下降できる場合。
(3)ツエルトの設営

ツエルトの設営(ストックを利用している)


(4)負傷者の背負い搬送
   ザックとストックを利用して、負傷者を安全な場所に移動する

こちらのブログにも2月実施の「みろくの救助訓練」の様子が解説してあるので、ご覧下さい。(この訓練は何回も実施されている)




詳細内容は以下の通り

(1)ロープおよびスリングの結び方と支点の作り方
   ①二重テグス結び(ダブルフィッシャーマンノット)
     ロープスリングを作るために活用する。
   ②二重8の字結び(ダブルエイトノット)
     長いロープを支点と結合するため。長いロープを自分自身の簡易ハーネスと結合するため。
     カラビナを介して、支点あるいは簡易ハーネスと結合すること。
   ③シートベント結び
     テープスリングを用いシートベント結びで、簡易ハーネス(スワミベルト、チェストハーネス、シットハーネス)を作る。
   ④プルージック結び
     メインロープを滑落防止のために使うとき、メインロープと自分自身を結合するときにメインロープに巻き付けて使う。
   ⑤マスト結び(巻き結び、インクノット、クローブヒッチ)
     支点のカラビナに掛けてロープをフィックスするときに使う
   ⑥連続こぶ結び(オーバーハンドノット)
     1本のロープに等間隔にこぶを作り、ガレ場を上下降するときや沢の渡渉時のお助けひもになる。
(2)実技練習
  【登山道の崩落によりガレ場をトラバースしたり、沢の増水で渡渉する場合】
   1.最初に渡るリーダーが固定ロープを張る。
     ①スリング、カラビナで両端に支点を作る
     ②ロープの両端は8の字結び(あるいはマスト結び)で支点のカラビナに掛ける
     ③必要に応じて中間支点を作る
   2.各人がロープに自己確保して渡る。
     ①各人が簡易ハーネスを着ける
     ③カラビナを通して自己確保して渡る
   3.最後にリーダーが支点のカラビナ、スリング、ロープを回収する。
  【登山道の崩落によりガレ場を上下降する場合】
   1.スロープが緩やかで、リーダーが自力で上下降できる場合。
     ①最初に上下降するリーダーが固定ロープを張る。
     ②ガレ場の上部に支点を作り、ロープの末端を8の字結びにしてカラビナにかける。
     ③下部の末端は最後に上下降するリーダーが押さえる。
     ④各人が簡易ハーネスとロープにプルージックをかけて上下降する。
     ⑤最後のリーダーがロープを回収する。
(3)ツエルトの設営
   1.設営上の留意点
     ①日没前に設営  ②風下・風よけ ③落石のないところ ④くぼ地を避ける ⑤立木のあるところなど

   2.立木等の利用
     上部両サイドのループにロープを通して立木に結ぶ
   3.周囲に立木がない場合
     ポールの代替としてストック、棒きれなどを使う
(4)負傷者の背負い搬送
   ザックとストックを利用して、負傷者を安全な場所に移動する


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