ほはとの日誌

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大往生がしたけりゃ医療とかかわるな「自然死のすすめ」

2014-02-03 | Weblog
下記の本を読んで、共鳴する部分が多かったので、参考になることをここに掲載しておく。
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大往生がしたけりゃ医療とかかわるな「自然死のすすめ」
中村仁一(幻冬舎文庫)
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「自分の死を考える」
01.遺影を撮る
02.遺言を認める
   自筆証書遺言、公正証書遺言、秘書証書遺言と3種類あり。できれば公証人役場で
公正証書遺言を作るのがベスト。
03.別れの手紙、録音、録画を撮る
04.「余命6ヶ月」を想定し、したいことの優先順位を書き出す。
   現実には元気なうちに、それらを片付けていきましょう。
05.死装束をあつらえる。気に入った服でよい。
06.骨壷を用意する
07.棺桶を用意する。
   床につく前に、「今日一日、明日死んでもいい生き方ができたか」を思い、反省し、
もしあくる朝、目が覚めるようなら、それを踏まえて精一杯生きる
08.事前指示書を完成する
 昏睡や意識レベルが低下したとき、ぼけて正常な判断ができなくなった時に、どこまで
の医療を受けたいのか、受けたくないのか・・・・
09.献体、臓器提供に手続きをする
10.墓地・霊園を手に入れる
11.戒名をもらう
12.散骨の手続きをする
13.人生の節目に、生前葬パーティをおこなう。
  少なくとも、人生の節目には必ず行うことをお勧めする
14.事あるごとに家族や周囲と「死」について語る
15.物の整理をする


「事前指示書の項目」
01.心肺蘇生(心臓マッサージ、電気ショック、気管内挿管など)
  自然死をしたいのならこのようなことをしないことを勧める
02.気管切開
03.人口呼吸器
04.強制人口栄養(鼻チューブ栄養、胃瘻による栄養、中心静脈栄養)
05.水分補給(抹消静脈輸液、大皮下注射など)
06.人工透析
07.輸血
08.強力な抗生物質の使用

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具体的に「自然死」をしたいひとは下記のようにする

「事前指示書その1」

医療死より自然死が好みのため、意識不明や正常な判断が失われた場合、下記を希望する
01.できる限り、救急車は呼ばないこと
02.脳の実質に損傷ありと予想される場合は開頭手術は辞退すること
03.原因のいかんを問わず、一度心臓が停止すれば蘇生術は施さないこと
04.人口透析はしないこと
05.経口摂取が不能となれば、寿命が尽きたと考え、経管栄養、中心静脈栄養、抹消静脈輸液はおこなわないこと
06.不幸にも人口呼吸器が装着された場合、改善の見込みがなければ、その時点で
取り外して差し支えない。
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「事前指示書その2」

01.使い古しの臓器提供はしない
02.葬儀式は簡素に家族だけで、遠方の者には連絡せずとも良い。葬儀会館使用も可。
03.読経、死後戒名は不要
04.告別式不要、供花、香典は辞退すること
05.死体処理は完全に灰にするか凍結乾燥粉砕で肥料にせよ
06.年忌法要、墓石参りは不要
  ただし、死体処理が希望通りならず、骨が残れば死後戒名、年忌法要も苦しからず
  墓石詣りも勝手でよい。

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「私の贈る言葉」
01.起きて半畳、寝て半畳、天下とっても二合半
    小欲に徹しろ
01.天命に任せて、人事を尽くせ
    能力一杯手抜きせずに事にあたり、そして結果は気にしない
01.縁を大切に
    人と人のつながりは縁を大切に  特に配偶者、親子の縁
01.渋柿の渋がそのまま甘さかな
    悪しきとて ただ一筋に捨つるなよ 渋柿をみよ 甘柿となる
    煩悩も もとは菩提の証拠には 渋柿をみよ 甘柿となる
01.人生は苦(ドゥフカ、思い通りにならないもの)であると明らめよ
    2500年も前に釈迦が気づいた
    生、老、病、死が「苦」で人間の思い通りにならないものというのは永遠の真理
で、時代が移って、少しばかり、医療が発達したからといって、変わるはずのな
いもという意味。それを老いを病にすり替え、死すらもなんとかなると錯覚させ
られてしまったところに大きな問題がある.