ほはとの日誌

個人の日誌として利用

唐松岳~不帰ノ嶮~鑓温泉③

2008-08-07 | みろく
7日。この日は快晴。朝食を小屋で食べ、出発。すぐに雪渓をわたる。50mくらいもあったろうか。朝早いの氷である。滑りそうで、ここで滑ったら、どこまで滑るのか、また止まるにはどうすればいいか等考えていると、腰がひけ、ようやく雪渓を渡り終えたときにはホットする。2度目の雪渓を渡るときにはアイゼンを付ける。付ければ、安心してなんの問題もなく歩ける。最初から付けていたらと反省する。3度目の雪渓をわたる前には監視員がいて、人と人との間は5mくらいの間隔をあけるように指示があった。落石があって、昨年も人が死んでいる場所だった。

雪渓が4コあると聞いていたが、途中からコースが変わっていて、4コ目の雪渓はなかった。
左の方が白馬鑓ケ岳、中央が杓子岳(白い色は岩が白いので、雪ではない)


9時50分に無事猿倉に着く。ここからタクシーに乗り、駅近くのホテルの温泉に入り、体をきれいにして白馬駅から列車にのり帰途につく。

唐松岳~不帰ノ嶮~鑓温泉②

2008-08-06 | みろく
6日。朝早く起き、食事は弁当にしてもらい出発。不帰ノ嶮の3峰と2峰の間で朝食を取る。下の写真の鞍部。

不帰ノ嶮が前方に見える(前日に唐松岳山頂より撮る)
見える箇所はまだ歩きやすい所で右のガスの中が難所。

ここからは岩稜が次々とつづき、まったく気が抜けない。今回は下りなので、一層注意が必要だ。すべって転んだりすると一巻の終わりとなる。
ところがなんと、我々パーティ4人のあとから二人連れのパーティが来ていて、若い一人が最後に歩いていた私のすぐ後ろに来たなと思ったら、その人が岩に足を滑らし、私のすぐ右をリュックを下に宙に浮いて、下に落ちた(約4m)。下にちょっとした平たい場所でそこで止まって、右側へ落ちそうになったところを私の下に居たメンバーがリュックをつかんで大事故とならずに済んだ。落ちた人もどこも怪我をしなかった。落下した人が私や仲間にぶつかったら、間違いなく、こちらが被害を受け、大トラブルに巻き込まれるところだった。
こんなこともあり、これ以降我々も一層慎重になり、不帰ノ嶮を降りきった時には本当にホットした。
そこからは天狗の大下りを登る。このころには曇り空から日が射してきて、暑くて大変だった。
天狗の頭で休憩をしたあと、天狗山荘につき長い昼食休憩をする。ここでは雪渓の雪解け水を飲むことができ、湯をわかしレモンティーを飲んだりしてゆっくりする。
ヨツバシオガマ(花の後ろに雪渓が見える)

ウルップソウが丁度咲いていて、感激する。
ウルップソウ

きょうは高山植物をみたり、多少体調の悪い人もいるので、白馬鑓ケ岳に登るのは断念し、白馬鑓温泉に向かう。下山と途中はお花畑があり、キンポウゲ、チングルマ、サクラソウなどの群生を見ることができた。
チングルマの群生地

小屋近くまできたころに急に雨が降ってくる。雨具上下をつけ、くだる。小屋には14:20ころつく。
早速、温泉に入る。露天風呂は男女混浴だが、実際には男性のみ、女性は20:00~21:00まで女性専用になるのでそのときに入ることとなる。温泉の湯の温度は43度くらいと熱くて長く入れない、小生は翌朝の4時過ぎにもまた温泉に入る。
鑓温泉の露天風呂(20人も入れるくらい広い。右上が脱衣場)



唐松岳~不帰ノ嶮~鑓温泉①

2008-08-05 | みろく
8月5日~7日と北アルプスの「唐松岳~不帰ノ嶮(かえらずのけん)~白馬鑓温泉」山行をする。
5日:東京駅(長野新幹線)6:24→8:04長野駅(バス)8:20→9:30白馬八方→(徒歩)10分→山麓駅→兎平、黒菱平、八方池山荘10:50・・・14:20唐松岳頂上山荘
6日:小屋4:35・・・唐松岳4:55・・・不帰ノキレット7:25・・・10:50天狗山荘・・・鑓温泉分岐12:15・・・14:20白馬鑓温泉
7日:小屋5:40・・・9:50猿倉→白馬駅12:26→(青春18切符)→18:20八王子

5日は、長野新幹線で長野駅まで、そこからバスで白馬八方まで、そこから少しあるいて、山麓駅。ゴンドラ、リフト2回と乗り継ぎ、一気に1800mの八方池山荘まで登る。そこは観光地のようで、ハイキング姿の人でごった返していた。天候は残念ながら、ガス。展望は効かず。八方池まで1時間ほど、観光客の人が多かった。
きょうは曇だが、蒸し暑い。八方池を出発すると、途端に人が少なくなる。
山道の途中では高山植物を時々見る。
赤い色が鮮やかなシモツケソウ


2時間強で唐松山頂山荘に着く。
唐松岳頂上山荘(唐松岳に登る途中から撮る)


ちょっと休んだあと、カラミで唐松山頂に登る。しかしガスで近くの五竜岳すら見えない。

唐松岳頂上の全員写真(他の人に撮って貰う)


16時くらいから雨が降り始める。明日の天気が心配で、19時前のNHKの天気予報を見ると、明日は曇とのことで、出発できそうだ。

爺カ岳~鹿島槍ガ岳

2008-08-02 | みろく
7/29(火)~7/31(木)と爺ガ岳~鹿島鎗ガ岳の夏山へ行って来た。
みろくの仲間6人。男:5人、女:1人。
天候にも仲間にも恵まれ、非常に快適な山行だった。

左側が立山、右側が剣岳、手前の赤い小屋が種池山荘


7/29:天気は晴。八王子駅8:03の特急あずさ3号で大町駅11:01着。
タクシーで登山口へ。柏原新道登山口を11:50出発→種池山荘16:20着。夕食を食べすぐに寝る。
7/30:天気は晴(下界は一面の雲)。小屋5:15→爺ガ岳→9:30冷池山荘9:50→布引岳→12:10鹿島槍ガ岳(南峰)(昼食)→15:00冷池山荘
7/31:天気は晴。小屋4:50→7:30種池山荘→11:00登山口。あとは大町温泉郷の薬師の湯に入り、大町駅より列車で八王子経由で帰宅。

鹿島槍ヶ岳、左が南峰、右が北峰。


7/30は晴れていたが、午前中は空気が澄んでいて、爺ガ岳山頂からは山がよく見えた。立山と剣岳が手を取るように近く見える。
鹿島槍ガ岳もくっきりと南峰と北峰が見える。すぐ南側のどっしりとした蓮華岳、その右に尖った針ノ木岳、そして遠方に槍ヶ岳、穂高が見える。はるか彼方の雲の上に富士山までがみえた。
山は2700mくらいもあるので、風にあたると寒いくらい。歩いていると丁度よく、この日はほとんど汗をかかなかった。
12時くらいからガスがでてきて、鹿島槍ヶ岳山頂から竜ケ岳は残念ながら見えず。
高山植物もたくさん見たが、あまり良い写真は撮れなかった。
雷鳥親子やホシガラスをつぐ近くで見ることができ、珍しい経験をした。
下山後、例によって温泉に入り、体がさっぱりし、生ビールを飲んでいい気分で帰路につく。

正面の大きな山が蓮華岳、その右の尖った山が針ノ木岳、左の遠方に見える尖った山が槍ヶ岳、その左が奥穂高岳、左の尖った山が前穂高岳。


ホシガラスが木のてっぺんに止まる。


下山時に種池山荘に荷物の運搬をするヘリコプターに出会う