放菴日記抄(ブログ)

これまでの放菴特集・日記抄から「日記」を独立。
流動的な日常のあれこれを書き綴ります。

ご支援くださった方々に。

2012年03月13日 09時58分32秒 | 東日本大震災
 多くの方々が、この震災で衝撃を受け、その気持ちを支援という形にしてくれました。
 そのいくつかは、僕らの生活にも届いています。


 あらためて、ありがとうございました。


 見捨てられていない、と感じた瞬間が、いくつかありました。
 と、同時にこの支援が、孤立した地域にも早く届いてくれればいいなと祈る日々でもありました。
 僕は仙台市で被災しました。
 ライフラインと物通が一度にダウンするという恐怖を体験しました。
 怖かったけれど、それでも比較的恵まれた状況でした。
 家も津波をかぶらず、身体も医療を頼らなくて済む状態でした。

 僕たちは、沿岸部の悲惨な状況を知り、被害程度に差が生じていることを知りました。
 雪雲のした、何時間も並んでいるときに、誰もが沿岸部のことを考えていました。自分の都合でわがまま言える状況ではないことを、犠牲者の命から教えられていました。
 そして、見捨てられていないということも僕らを冷静にさせていました。

 少しずつ、少しずつ、僕らも力をつけてきています。
 少しずつ、少しずつ、支援できることをさがしていきます。

 一方、BELAちゃんの美術館はいまだに再開にこぎつけていません。
 建物には亀裂が入り、雨水が建物内部に滲出している状態です。
 行政の支援体制から漏れてしまい(調査が入りませんでした)、お付き合いのあった上部団体は沈黙したまま。
 美術館は長いこと孤立状態が続いています。
 仙台市では、被災した私立の文化施設への応援体制が全く機能していないのです。


 美術館の支援を初めにしてくれたのは、民間と一部の研究機関でした。それからはずうっと草の根運動をつづけて再開をめざしています。おかげさまで少しづつ支援の輪が広がりつつあります。

 個人の方々のメッセージに、孤立感はどれだけ癒されたことか。
 こちらに関しても感謝の気持ちでいっぱいです。

  
 まだまだ時間のかかることだらけです。
 それでも、前にしか進めないので、がんばってゆきます。
 
 どうか、この災害を忘れないでください。
  僕たちは、明日生きれなかった人たちの命を受け継いでいるのですから。
 
 

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