放菴日記抄(ブログ)

これまでの放菴特集・日記抄から「日記」を独立。
流動的な日常のあれこれを書き綴ります。

「水の影」 ~たどりついた時の狭間で~

2014年08月27日 11時21分41秒 | Weblog
 大層なタイトルつけましたが、大した話じゃないんです。ホント。

 ラジオから聞こえてきた一曲が、どうしても耳から離れなくなっちゃったんで、あれこれ探した、という話。

 
 ラジオで聞いたのは小野リサさんの「Japao2」からの一曲。
 「あれ、珍しい、日本語の歌だ」

 なにしろBOSSAの女王ですから。てっきり南米の言葉が泉のように聴こえてくるものとおもいきや、やや聞き慣れない(失礼!)、すこし重たげな、しかもマイナーコードたっぷり。ある意味明るい小野BOSSAとは真逆なサウンドでした。例えるならば、オレンジ色した従来の音にくらべ、柿色のサウンド。

 で、その時聴いた曲がどういうわけか頭からはなれなくなっちゃった。
 - ♪けれど傷つく心 持ち続けたい -

 どこかで聴いたことあるよう気もするし、初めて聴くような気もするし・・・。
 でもメロディはなぜかそのまま覚えることができた。

 BELAちゃんの前で歌って見せたら
 「んー、Bメロのあたり聴き覚えあるような・・・」


 こうなりゃ徹底的に調べよう。
 まずアルバムについて調べたところ、小野リサさんが日本の歌謡曲にチャレンジしたアルバム(しかも第2弾)とのこと。

 曲順をリサーチ。あいにく試聴ができないので、知らない曲だと調べきれない。

 と、次の日の夕方、またまたラジオであの曲がかかった。
 「あっ、この曲!!」なんかこの曲と縁があるのかな。

 こんどは松任谷由実さんの声だった。きっとオリジナルである可能性が高い!

 そうか、松任谷由実さんの楽曲をさがせばいいのか・・・。 って甘い!
 検索件数が多すぎる。荒井姓の時まで遡ればその曲数はハンパなものではない。
                                                                                                                 
 それよりは小野リサさんのアルバムから日本語の楽曲かつ松任谷(荒井)由美さんの作品を探すほうが早い。

 で、探しだしたのが「水の影」という曲。おー、おつかれ~。
 小野リサさんの楽曲もよかったけれど、原曲も繊細でいいですな。
 いやぁ、辿り着いた。このまま見つからずに年をまたいでしまうのかと思いましたよ。

                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                               

室生寺展 いきました

2014年08月26日 01時04分08秒 | 観劇日記
2014年8月24日、仙台市博物館で開催されていました「室生寺展」を観覧しました。

実はこの日が展覧会最終日。

夏の盛りは過ぎたとはいえ、30度超えの真夏日。駐車場もいっぱいで、追廻(おいまわし)住宅の方に臨時駐車場ができていました。
そうなると、正面まわるより巽門(たつみもん)跡から入った方が近かったりします。木陰多いし・・・。

で、館内に入ってびっくり!!!

行列だぁぁ!
それもトエハタエ(一重二重)に。
幸いBELAちゃんパスのおかげで早めに入れましたが。

で、中に入ったら、やけに背の高い黒福の人が数人。
なにこれ、SPじゃん?

なんと、某大臣が観覧していました。
お側にはなんと、室生寺の座主さまとおぼしきお姿。

これは博物館はシッチャカメッチャカだったんじゃぁなかろうか。
ただでさえ今回の展示は露出展示が多い。

圧巻の十二神将(精悍で愛嬌もあって、質感、バランス、発するエネルギー、紛れもない一級品!!!)
ふくよかな頬の十一面観音。しかも光背を取り外しているから、後部のお顔もしっかり拝めます。暴悪大笑面は一生拝めるかどうかもわからない貴重なもの!!!
そして地蔵菩薩に文殊菩薩。(よーするに本尊以外は全部来ているってこと。 しかもコレ全部、露出展示。)

っていう・・・、ただでさえ神経磨り減るような展示なのに、そこへ大臣!座主!SP!トドメに最終日を惜しむ観覧客!!

誰です? こーいうブッキングしちゃったの。

こっちは観覧二回目なのでつぶさに見るようなことはせずに、もういちどじっくり見たい、というものばかりを見てきました。

ちょっと疲れた。
来てくれた室生寺の仏様たちには感謝だけど・・・。
博物館も大変だっただろうな・・・。





新盆

2014年08月19日 23時45分39秒 | Weblog
 お義父さんが帰天して、四十九日を経て、百か日が過ぎたと思ったら、もうお盆でした。

 BELAちゃんの実家では、盆棚を出して、位牌を並べ、盆提灯を吊り、生花を左右に盛って、葬式と同じくらいににぎやかになりました。

 この時期、こちらでは不思議な風習があります。
 毎朝、神様へお茶を出すのです。
 それもなぜか神棚ではなく、食卓に。

 これは誰の?と訊いたら、神様の、と言われました。

 不思議な不思議な風習です。
 
 そういえば、この地域は般若心経を神棚に向かって唱えるという不思議な行事があります。
 普段よく聞く般若心経ではありません。「大般若」です。
 いわゆる「般若心経」とは「大般若経」のダイジェスト版です。
 こちらでは「大般若」を大箱に収めてお寺と青年会とが各家庭を廻り読経してゆくのです。神棚に向かって。

 なんだか経典を虫干しするついでのような行事です。(失礼)

 もう一つ不思議なのは、お盆で迎え火焚いているのに、日中墓参りすることです。
 これはお義母さんも不思議がっていました。
 不思議がりながらも朝早く墓参りしていました。
 しかもお義父さんの大好きだったコーヒーを墓前に供えていました。
 僕達もあとから墓参りして、これを発見して笑ってしまいました。

 お義父さん、愛されているなぁ。