放菴日記抄(ブログ)

これまでの放菴特集・日記抄から「日記」を独立。
流動的な日常のあれこれを書き綴ります。

斬! 鬼神楽っ

2010年08月31日 11時17分22秒 | 観劇日記
 劇団航海記・第4回公演「鬼神楽」を見てきました。

 これねぇ、初めのポスターには日本刀が抜き身でギラリと光っていたので、殺陣アクション好きなCOZYとしては「お?」と気になっていたんですよね。

 映画「ハイランダー」でもやっぱり西洋ダンビラ(大剣)振り回しているよりも、細身の日本刀をヒュンと一振りしてからその切っ先をピタリと相手に向けるのがカッコイイ!と思ってしまうタチでして。

 で、用事をずらしたりなんだりして時間をつくり、長男と二人で見に行ってきました。

 まぁず、うれしかったのが小道具(刀)。
 木剣やハリボテではなく、ちゃんとした模造刀。
 やっぱり質感がちがいます。模造刀とはいえ刀身はもちろん鉄ですから。
 その分重かっただろうな、とも思いますが。とくに女性の役者さん。

 でもみなさん動きが良かったです。刀を細工してなにか軽量化をしているのか(できるの?そんなこと)、それとも稽古の賜モノなのか・・・?
 いずれにしても、役者さんてスゴイな、と思いました。

 刀の持ち方はふつうそんな短期間で覚えられるものではないハズです。竹刀だってまともに振れるようになるまでに少なくとも1年はかかるかも。

 それなのに劇団のみなさん、刀の振りがなめらか&やわらか&華麗。どんな稽古するとこんなことできるの?と驚きでした。

 お話も進行もテンポ良くてアクション向き。キャラクター描写が複雑でなかった(一部は複雑)のが却ってお話をわかりやすくしてましたね。台詞の掛け合いも自然でよかった。

 殺陣アクション好きには大満足な作品でした。
 また見たいな。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

お山のジオラマ8

2010年08月06日 13時51分57秒 | あんなこと、こんなこと、やっちゃいました
 古地図を穴のあくほど眺める。いわゆる「仙台御城下絵図」というヤツ。
 家での家事がひと段落ついた夜にはいつも引っ張り出して眺めていた。
 町並み、道筋、寺院、山の名前・・・。

 ふとヘンなことに気が付く。
 
 二手に分かれて同じ方向へ走る街道がある。
 ナニコレ?
 ふつう、行き先が二手に分かれるから道も分岐する、というならわかるけど、この道は分岐してから、仲良く並んで同じ方向へ行く。二つの道の間にはちいさな小川が流れている。周囲には民家らしいものはひとつも描かれていない。しばらく行くと小川には木橋が架かっていて、そこをポイントにして道はまたひとつに戻ってしまう。
 なんだってわざわざ道を分岐させたのか?しかもなぜそれを「御城下絵図」に載せたのか。

 考えられるのは、どちらかの道がいわゆる「大名道」で農民が通れない道であったか、はたまた、「僧侶道」であり、「肉韮酒」が通れない道であったか。

 現在の地図に目を向けてみる。断片的であるが、当時の道らしきものが残っていることに気が付いた。
 マーカーで線をつないで見る。すると、「御城下絵図」とほぼ同じシルエットの古い街道がそこに浮かび上がってきた。

 道が二つ並走している謎はわからない。けど、とりあえずそのまま再現してみることにした。

 手近かなラベルシール持ってきて、細長く切り分ける。それをジオラマに街道のシルエットどおりに貼ってゆく。すこし強めに上からシールを押さえる。浮いているところはないか、はがれているところはないか、確認しながら道なりにぎゅぎゅぎゅと。

 木工用ボンドをすこしの水で溶き、それをジオラマに塗ってゆく。シールの上からお構いなしに塗ってゆく。
 そこへカラーパウダー(緑色)をぱらぱらと蒔く。ときおり指で押し付ける。とくジオラマの肌にカラーパウダーが貼りつくように。
 しばらくそのままで乾かし、それからさっき貼ったシールをゆっくりはがしてゆく。
 
 緑色の絨毯の中、シールをはがしたところだけきれいに地肌があらわれて、かわいい道ができました。

 シールの下まで沁みちゃったカラーパウダーは爪楊枝の頭でこするようにしてはがしてゆくと、道はいよいよくっきりとしてくる。

 そこには、「御城下絵図」のとおりに二つ並走する街道が出来上がっていました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする