放菴日記抄(ブログ)

これまでの放菴特集・日記抄から「日記」を独立。
流動的な日常のあれこれを書き綴ります。

ポリープ3

2024年08月02日 23時35分45秒 | Weblog
 大腸の内視鏡検査を受けるにあたり、まず大腸をキレイにしなければならない。
 キレイという表現が正確ではないかもしれない。腸内の固形物をすべて出して隅々まで調べられるようにしなければならない。
 下剤を呑んで胃腸の内容物を全部出してしまおうというのがその手段であるが、その準備は検査日の前日から始まっている。
 油っこい食材や繊維の多い食材を避けて、なるべく流れやすいものを摂取するよう指導された。
 特に繊維はクセモノで、下剤でも流れにくいのだそうな。
 ワカメなど海藻がダメ。夏が旬のキュウリもダメ。ごはんNGお粥OK。果物でOkなのはバナナだけ(スジを丁寧に除去した上で)。ポテトサラダに至ってはジャガイモだけOKとのこと。
 こうなると摂取できるのは豆腐やスムージー、バナナくらいしかない。あと卵か。
 BELAちゃんにも協力してもらって、言われた通りの食事を心がけた。魚はOKであることを知ると、BELAちゃんは手間かけて銀タラを煮付けてくれた。但し皮は食べれない。コラーゲン乗ってて美味しいのにね。
 どうせ寝る前に下剤(錠剤2錠)飲むのでどこまで栄養を吸収されるかわからない、けれど夕食の銀タラはあんまり旨くて舌に沁みた。
 
 大腸管内視鏡検査について、調べようかと思ったが、やめた。
 胃カメラ(胃部内視鏡)検査なら毎年やっている。だから内視鏡という機械がどのようなもので、どんなことができるのか、大体わかっている。
 その上で、いったい自分は何を知りたいのか考えてみたら、大したことではなかった。
 痛いのか痛くないのか、とか。
 どんなトラブルが予想されるのか、とか。
 その病院の評判、とか。
 ガンの見落としはどのくらい、とか。

 この前の診察のときに、内視鏡室がずらりと並んでいるのを見た。これは日頃から相当数の受診者を検査しているということだ。そんだけ検査してりゃ、医師の経験値は相当高くなるし、大抵のトラブルもとっくに起きている。その反省と対策も十分なんじゃないだろうか?
 従って、調べようかと思ったことの大半はすでに答えが出ている。
 残るは「痛いか痛くないのか」。
 でもそんなの痛いに決まっているし、のたうちまわるほど痛いなら、はじめから麻酔の提案が出てくるはずだ。つまり「耐えられる程度」と判断するより他はない。身体への負担は未知数だが、そもそも日帰りなんだから、それもどうにかなりそうな気がする。
 なんだかんだ考えて、スマホや何やらで無駄な知識を仕入れるのは意味がなさそうである。
 明日は余計なことは考えず、無為に過ごそう。

 検査日当日になった。
 当然ながら朝食ヌキ。昼食もヌキ。そして8:00から「ニフレック」という下剤を飲み始めた。
 プロテインでも入っていそうな容器に顆粒が入っている。これに水を2リットルを入れて顆粒が溶けるまで容器を振る。

 それをコップに注いで200mlを15分位かけてゆっくり飲むように書かれている。それで2リットルを2時間程度で飲め、とある。

 んん?計算おかしい。
 200mlを15分位ならば1時間では800ml。2時間では1600mlつまり1.6リットル。ぜんぜん追いつけない。
 かと言って下剤を一気飲みすれば大惨事が待っている。そんなの想像もしたくない。
 とにかくうまくいくかどうか分からないまま飲み始めた。
 ニフレック、飲み始めはそれほどマズくない。バリウム飲むのに比べたら全然ラク。

 ところが2時間経っても全然飲み終わらない。ゴクゴク飲めるようなものでもなかった。そのうちだんだん飽きてきた。
 気持ちの所為か軽い吐き気を催してきた。いきおいコップから手が離れてしまう。気晴らしに外出するわけにもいかない(逃避か)。
 12:30頃、とうとう飲み残した。600mlくらい残しただろうか。予定時間を大幅に過ぎている。
 でも腸管の内容物はすっかり出たようだ。これでいいかな?

 ニフレックは若干の栄養補給・水分補給の成分も入っているのだろうか。朝食、昼食と抜いたのに、血糖が欠乏したように感じなかった。喉が渇くということもないし、普通に立ち居できて、頭がぼーっとすることもなかった。こちらも多くの知見が生かされているようだ。

 このあと、いよいよ病院へ向かう。
 

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