2022年8月22日、月曜日。朝。最終日。
昨今のビジネスホテルってホントおシャレ。
ロビーの設えも何もかも雰囲気がいい。どこかヨーロッパの古都を訪れているような気分にさせてくれる。
部屋の窓から運河を見下ろすと、石の建造物ばかり。こちらも日本とは思えないくらいヨーロピアン。
平日の、やや静かな朝。と言いたいがそうでもない。
観光地ってのは人が休暇を取って来るもの。
当然のことながら小樽は朝から観光客でいっぱい。朝の10時前だってのに、運河沿いを歩く人が途切れない。
チェックアウトを済ませ、荷物だけクロークにあずけて、ぶらりと歩いてみた。
「やあ、あんたたちも観光かい?」
ジョギング姿のおじさんが声を掛けてきた。
「ええ、まあ」
まあ観光客だろう。ミッションを抱えて小樽に来たが、運河クルーズや小樽ビールを堪能しちゃったことも否めない。
「小樽は大したことないだろ?建物と運河だけだ。」
おじさんミもフタもないことをおっしゃる。
「今日泊まりかい?」
「いえ、昨日泊まりました。」
「そうかい」
おじさんは少し拍子抜けしたような顔をした。旅館関係者かな。
確かに運河から色内の通りまでの区間は旅館が多い。そもそも一般住民さんから進んで観光客に話しかけるはずがない。まあ旅行業界の関係者だろう。
テキトーに会話しておじさんは去った。ごめんね、ネギ背負ったカモじゃなくて。まあカモなんだろうけど、連日ネギ背負えるほど甲斐性ないんだ。何いってんのかなオレは?
色内の坂道をゆっくり登り、廃線の遊歩道(手宮線)に出た。
レールや枕木がそっくりそのまんま。遠くから汽車が走ってきても不思議はないくらいのコンディション。ホントに廃線?
ここまで原型を残すのってそれなりに手がかかることなのではないだろうか。レールに錆止めを塗ったり除草作業をしたり。
雑草もオオバコがところどころ生えているが、ススキやセイタカアワダチソウのような背の高い草は見当たらない。とても手入れが行き届いている。
色内駅跡に来た。
駅舎がそのまま残っている。ちいさなかわいい無人駅。
「あんたたち観光かい?」
また地元のおじさんに声を掛けられた。
ええ。ご覧の通り観光(カモ)です。ネギは背負ってないけど。
「今日来たの?」
「いえ、もう帰るところです。」
「どこから来たの」
「仙台です」
「ああ、近いんだ」
近いか? 700km以上あるぞ。
「小樽の旨いものは食ったかい」
「小樽ビール楽しめました」
「ああ、うまいよね。小樽ビール最高だ。」
こういう話合わせるのが上手な人も大抵観光客相手に商売をしているんだろう。
「このあたりは海鮮丼もうまいけど、みんな観光地価格だからなぁ。」
そうなんですか?
「ウチは魚の卸やってんだ」
そう来たか。
「オホーツクの水産物を特別安く仕入れしている。びっくりするくらい安いよ。冷凍技術も特別だからすぐ食べられる。」
しばらく水産物の流通の話が続いた。BELAちゃんもMクンも引いているのがわかる。
「どうだい、これから店よってかないか」
「いえ、まだ他に寄りたいところがあるので」
「そうかい。ま、店は○○の裏だから。よかったら後で」
意外とあっさり身を引いた。
昨日も実は「いか太郎」というお店で海産物を若干買い込んでいる。だからもう背負うネギ無いんだってば。
昨今のビジネスホテルってホントおシャレ。
ロビーの設えも何もかも雰囲気がいい。どこかヨーロッパの古都を訪れているような気分にさせてくれる。
部屋の窓から運河を見下ろすと、石の建造物ばかり。こちらも日本とは思えないくらいヨーロピアン。
平日の、やや静かな朝。と言いたいがそうでもない。
観光地ってのは人が休暇を取って来るもの。
当然のことながら小樽は朝から観光客でいっぱい。朝の10時前だってのに、運河沿いを歩く人が途切れない。
チェックアウトを済ませ、荷物だけクロークにあずけて、ぶらりと歩いてみた。
「やあ、あんたたちも観光かい?」
ジョギング姿のおじさんが声を掛けてきた。
「ええ、まあ」
まあ観光客だろう。ミッションを抱えて小樽に来たが、運河クルーズや小樽ビールを堪能しちゃったことも否めない。
「小樽は大したことないだろ?建物と運河だけだ。」
おじさんミもフタもないことをおっしゃる。
「今日泊まりかい?」
「いえ、昨日泊まりました。」
「そうかい」
おじさんは少し拍子抜けしたような顔をした。旅館関係者かな。
確かに運河から色内の通りまでの区間は旅館が多い。そもそも一般住民さんから進んで観光客に話しかけるはずがない。まあ旅行業界の関係者だろう。
テキトーに会話しておじさんは去った。ごめんね、ネギ背負ったカモじゃなくて。まあカモなんだろうけど、連日ネギ背負えるほど甲斐性ないんだ。何いってんのかなオレは?
色内の坂道をゆっくり登り、廃線の遊歩道(手宮線)に出た。
レールや枕木がそっくりそのまんま。遠くから汽車が走ってきても不思議はないくらいのコンディション。ホントに廃線?
ここまで原型を残すのってそれなりに手がかかることなのではないだろうか。レールに錆止めを塗ったり除草作業をしたり。
雑草もオオバコがところどころ生えているが、ススキやセイタカアワダチソウのような背の高い草は見当たらない。とても手入れが行き届いている。
色内駅跡に来た。
駅舎がそのまま残っている。ちいさなかわいい無人駅。
「あんたたち観光かい?」
また地元のおじさんに声を掛けられた。
ええ。ご覧の通り観光(カモ)です。ネギは背負ってないけど。
「今日来たの?」
「いえ、もう帰るところです。」
「どこから来たの」
「仙台です」
「ああ、近いんだ」
近いか? 700km以上あるぞ。
「小樽の旨いものは食ったかい」
「小樽ビール楽しめました」
「ああ、うまいよね。小樽ビール最高だ。」
こういう話合わせるのが上手な人も大抵観光客相手に商売をしているんだろう。
「このあたりは海鮮丼もうまいけど、みんな観光地価格だからなぁ。」
そうなんですか?
「ウチは魚の卸やってんだ」
そう来たか。
「オホーツクの水産物を特別安く仕入れしている。びっくりするくらい安いよ。冷凍技術も特別だからすぐ食べられる。」
しばらく水産物の流通の話が続いた。BELAちゃんもMクンも引いているのがわかる。
「どうだい、これから店よってかないか」
「いえ、まだ他に寄りたいところがあるので」
「そうかい。ま、店は○○の裏だから。よかったら後で」
意外とあっさり身を引いた。
昨日も実は「いか太郎」というお店で海産物を若干買い込んでいる。だからもう背負うネギ無いんだってば。
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