放菴日記抄(ブログ)

これまでの放菴特集・日記抄から「日記」を独立。
流動的な日常のあれこれを書き綴ります。

雪降る夕べに ~The Life Eater~ 2014.3.11

2014年03月23日 00時07分40秒 | 東日本大震災
 あの日もこんな天気だった・・・。

 昼前は特になんてこともない天気だった。
 カラッと晴れたわけでもなく、グズついていたわけでもない。
 それが、大きな揺れのあとで空は暗転した。

 冷たい冷たいミゾレ。それが道路に重いシャーベットを集めてくる。
 冷たくて、重苦しい記憶・・・。

 「ダメですよ」
 声をかけられて我に返る。
 「そんな思い出し方していると、引きずられていきますよ。」
 「コワいこと言うね」
 思わず笑った。笑える話ではないんだけど、とりあえず笑えた。
 ここで笑えなければ、本当に引きずられて行っちゃうのかもしれない。
 
 この季節は、どうしたってあの日と同じような天気の日もあるだろう。思い出すのは仕方が無いけれど、できればあの日と同じ心境で思い出すのではなく、ちょっとずつでいいから何か新しいことを増やしながら思いだしてゆけるといい。

 巷の番組でも震災関連の内容がこの時期は増えてくる。
 何もこの季節でなくったっていいべ、と思ってしまう。
 3月に限らずいろいろな角度から地震や津波について報道したらいい。ドラマにしたらいい。
 けれど、3月11日は・・・、地震や津波を追体験させてしまう。
 できればこの日は、追体験させるのではなくて、「あの日から○年経って、何か変わったことは?」ということを国民に問いかけてほしい。
そうしてみんなが、震災当初の気持ちを思い出して邁進してくれたらいいな、と思う。

 
コメント
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