これまでのところ、障害者自立支援法のありがたみというものがさっぱり見えてこない。
福祉サービスを提供する側にすれば、手続きは煩雑の一途をたどっているし、収益も減少の一途をたどっている。
行政へサービス料を請求するさい、おびただしい量提出書類が必要となる。100人規模の福祉サービス機関であれば、毎月200枚+カガミ文書が必須となる。しかも電算化できない。なぜなら、それが出席票(利用者の手押しの捺印票=しかも原簿提出)だからだ。それに対して、行政からも人数分の確認済票が送られてくる。もう事務室は書類の山だ。せっかくゴミ減量対策にとりくんでいたのにどーしてくれるんだ?
収益はおそらく昨年度比で70%も入らないだろう。これはサービス料が日割りになったからだ。こーなると通所施設は大打撃だ。雨、風、雪、さまざまな条件で利用者が休む。それがそのまま収益にひびく。利用者が日割りで利用料を払うのは納得できる。しかし、行政までもがちゃっかり便乗して日割り制をとるのはあまりにエグいと思う。折角苦労して取得した法人格だったのに、フタを開けてみりゃ日雇い扱いかよ。
国は現場の実情を理解していない。聞く耳もないんでしょ。とっくに破産しちゃっている国家財政をなんとかしたいだけで、他はどーでもいい。
よくよくみすぼらしい国になりましたね。先進国から百年笑われる醜態ですな。