その日その時 写真で見る歳時記

気ままに写した写真に気ままな言葉たちの集まり

枯野

2012年12月14日 | Weblog

 

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枯野

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 草木が枯れ果てた冬の野原のことを言います

枯れ一色に覆われた野は、人の目もなくひっそりと静まり返り

ただ風だけが吹き抜けてゆきます

「冬野」というと田畑を含めた広い意味で

荒涼とした景色を言いますが

枯野は何もない寂寞たる光景が広がるのみです

冬枯れの野には、でこぼこの地形がはっきりと見え

よりいっそう寂寥感がつのります

季語としては、実際の風景だったり、心象風景だったり

両方の意味で用いられます

そこに日差しが一筋当たっていたり

夕日が優しく照らしたりする光景は

枯れた野にも春を待つ兆しが感じられるものです 

「よく眠る夢の枯野が青むまで」 金子兜太

「火を焚くや枯野の沖を誰か過ぐ」 能村登四郎 

(枯野の写真がないので、庭のフユサンゴで代用します)

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