その日その時 写真で見る歳時記

気ままに写した写真に気ままな言葉たちの集まり

冬椿

2012年12月18日 | Weblog

 

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冬椿

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 椿は日本特産の春の代表木

暖地では冬のうちから自生のヤブツバキが咲きます

園芸品種には早咲き種が多く、寒いうちから咲きます

それらの椿を総称して冬椿または寒椿といいます

ツバキとサザンカの中間種にカンツバキという園芸種があります

そろそろ寒椿の花が咲き始めました

例年よりも気温の寒暖差が激しくて

花も咲く山車に苦労してるかも

 

「火のけなき家つんとして冬椿」 一茶

「冬椿朱唇妖しき観世音」 佐藤奉子

「生きることは一と筋がよし寒椿」五所平之助

 

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2012年12月16日 | Weblog

 

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地表の気温が氷点下になり

大気中の水蒸気が氷の結晶となります

うっすらと地面を覆い、草木まで真っ白な

霜に包まれる光景は

これぞ冬だっていう思いに駆られます

又霜が降りるころは、霜柱がたちます

日常よく目にするこの現象も

世界的には珍しい現象だそうです

細かい粘土層と砂が混じり湿度を含んだ

軟らかい地層に出来るんだそうです

ときには20cmにもなり

田畑が荒れる原因にもなるそうです 

「その奥に青き芯あり霜柱」 紅幸子

「霜真白今日は師と逢ふ友と逢ふ」 名和踊石 

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週末コラム 8

2012年12月15日 | Weblog

 

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週末コラム 8

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16日は国政選挙投票日です

今年ほど選ぶのが難しい選挙はないかもしれない

だからと言って棄権することは避けたい

ぜひ投票に行ってください

棄権することは文句言う権利を放棄することですので

棄権した人は文句は言えません(笑)

「どうせ・・誰がやっても~」

この言葉は、単なる責任逃れですよね

・・・

選挙に立候補した人の中に、選挙区を鞍替えした・・

そんな記事や言葉を目にし耳にします

この「くらがえ」の由来は~~

意外と色っぽい話しによく出てきますが

昔の遊女や芸者に語源があるからです

遊女の「ねぐらがえ」は「寝座替え」と書き

遊女の職業的な行動を指すのだそうです

そして「ね」が省略され「くらがえ」となったという説と

拘束のない芸者が、職場を変えるときの「くるわ替え」 

職場となる遊郭、つまりくるわを替えることから出た言葉

これが省略されて「くらがえ」になったという説

漢字で書くと「鞍替え」 文字から見ると~

コチコチのサムライ殿が、馬の鞍を変えると思いがちですが

実はこの漢字は後代の当て字なんだそうです

政治の世界にも廓言葉があったんですね

 

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枯野

2012年12月14日 | Weblog

 

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枯野

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 草木が枯れ果てた冬の野原のことを言います

枯れ一色に覆われた野は、人の目もなくひっそりと静まり返り

ただ風だけが吹き抜けてゆきます

「冬野」というと田畑を含めた広い意味で

荒涼とした景色を言いますが

枯野は何もない寂寞たる光景が広がるのみです

冬枯れの野には、でこぼこの地形がはっきりと見え

よりいっそう寂寥感がつのります

季語としては、実際の風景だったり、心象風景だったり

両方の意味で用いられます

そこに日差しが一筋当たっていたり

夕日が優しく照らしたりする光景は

枯れた野にも春を待つ兆しが感じられるものです 

「よく眠る夢の枯野が青むまで」 金子兜太

「火を焚くや枯野の沖を誰か過ぐ」 能村登四郎 

(枯野の写真がないので、庭のフユサンゴで代用します)

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南天の実

2012年12月13日 | Weblog

 

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南天の実

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 「難を転じて福となす」といわれる縁起の良い木

真っ赤な実は不浄を清め、純粋な気持ちで

物事に打ち込める活力を起こさせてくれる

エネルギーに満ち溢れています

古くからナンテンを玄関や門前に植えると

外からの邪気や災難を避けると信じられたり

葉は腐敗を防ぐとして、赤飯の上に飾られるなど

日本人の生活に密着しています

「見逃しは鵯(ひよどり)にもありし実南天」 田畑美穂女

「南天の一粒づつに碧き空」 稲岡 長 

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息白し

2012年12月12日 | Weblog

 

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息白し

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冬の朝、起きてすぐ窓を開け、は~っと息を吐き出し

寒さを確かめます、吐く息が白く立ち上り

一段と寒さが深まるのを感じます

「息白し」とは、吐く息の温度により

気温が下がった時、息に含まれる水分が

細かな水滴となって白く見えることを言います

こう書くと風情がないように見えますが

実際の息の白さは冬を実感させるものです

人に限らず、生き物すべてが吐く息は同じです

その光景が沢山句に読まれています

 

「息白く妻が問ふよく寝ねしやと」 日野草城

「息白くなるかと息を吐いて見し」 進藤草雨

「言葉はや息の白さとなりて消ゆ」 山下しげ人

 

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ポインセチア

2012年12月11日 | Weblog

 

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ポインセチア

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トウダイグサ科の常緑低木、メキシコや中南米が原産地です

和名は「猩猩木(しょうじょうぎ)」といいます

日本では主に温室で栽培され

枝先の苞葉が緋紅色となって花のように美しいですが

中心にある粒状の花そのものは地味で目立ちません

苞が白やピンク色などの品種も売られています

クリスマスが近くなると、鉢植えが沢山店頭に出回ります

すっかりクリスマスの花として定着しています

この名前は発見者のポインセットの名からとったのだそうです

 

「宴果てぬ猩猩木の緋に疲れ」 文挟夫佐恵

「ポインセチア燃え立つ部屋にひとりをり」 小室都美子

 

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散り紅葉

2012年12月10日 | Weblog

 

 

初雪が降りしかも積雪しました

今日は朝一番でお出かけのためコメントがまた遅れます

帰り次第コメントしますよろしく

 

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散り紅葉

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ものさびしい晩秋の野山を飾った紅葉も初冬に入り

木枯らしや時雨を受けてはらはらと散りました

寒さも深まり、散り遅れて枝に残る紅葉を

「冬紅葉」「残る紅葉」といいますが、

風に舞い、雨や霜に濡れるモミジの葉は

一層鮮やかさを増し、風情があります

木の周りを絨毯のように敷き詰められたモミジ

渓流をさらさらと流れる紅葉は趣があります

「捨ててある帚をひろひ紅葉掃く」 三星山彦

「杉苔を埋め尽せし散紅葉」 高木桂史 

 

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週末コラム 7

2012年12月08日 | Weblog

 

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週末コラム 7

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「朝霧があれば晴れ」「夜露が多いのは晴れ」

「早朝に霜があれば、その日は晴れ」

これらは長野県に伝わる天気のことわざ

このようなことは全国的に色々ありますね

晴れて雲のない夜は、地球から宇宙空間に向かって

放射されるエネルギーの流れを妨げるものがないから

大地はしんしんと冷え込む

これを放射冷却といいます

霧や露や霜がよく現れるのは、晴天、静夜の結果です

従って、文頭のことわざは理論的にも正しいのだそうです

昔の人は体験的に物事の真実を見極めていたのですね

これから日に日に冷たい日が増えてきます

皆さまも風邪などひかないで、

残り少ない今年を元気にお過ごしください 

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枯れ芙蓉

2012年12月07日 | Weblog

 

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枯れ芙蓉

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 草のようですが、アオイ科の低木

夏から秋まで淡紅色や白色の花を咲かせ

冬にはドライフラワーのようになって種を宿しています

毛の密集した実が風に揺れて

ものさびしく見えますが、種はちゃんと大地に着地して

新しい命が芽吹くように大地に眠ります

 

「芙蓉枯れ枯るるもの枯れつくしたり」 富安風生

「枯れ芙蓉単身赴任もう終わり」 ゆきの咲く耶

 

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