その日その時 写真で見る歳時記

気ままに写した写真に気ままな言葉たちの集まり

幸い

2008年02月16日 | Weblog

 

幸い

 

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「幸」の象形文字を見ていたら

 

字からイメージしていたことが

 

まるで見当はずれだったような気がしてきた

 

「幸」の字の成り立ちは

 

象形文字の手枷(てかせ)の形

 

両手にはめる

 

刑罰の手枷の形なのだ

 

この刑罰は報復刑といって

 

手による犯罪に

 

枷をはめることを報いるということ

 

そして

 

思い刑罰を手枷だけで免れる

 

だから幸せという考えかたなのだ

 

しあわせって

 

とっても大変なことだった昔

 

今の幸せを人々は

 

どれだけ真剣に幸せと思っているのだろう

 

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はじめから幸せ

古くは「さきわい」といい

「さきわう」の連用形が

名詞化したものです

「わう」は 「味わう」や「賑わう」と同じく

動詞を作る接尾語

そして

「さき」は「さち」と同じで

もともと 獲物を取る道具や

その道具のもつ霊力のことだそうです

獲物があることが幸せ

これはマズローという心理学者の

欲求段階説では

第一段階の生理的欲求にあたります

人間の欲望は

五段階の順を追って

満たされてゆくと言うもので

その後に安全の欲求 親和の欲求

自我の欲求 自己実現欲求と続くわけですが

日本では殆どの人が

第二段階までは満たされていることでしょう

私たちは すでに

多くの幸せに恵まれているのですね

(山下景子著「美人の日本語」より)

とても仲のよい鳥が

まるでお互い甘えているように

くびをくねくね~~そして鳥語もどこか甘ったるい声で・・

でも本当はただの毛づくろいだったのですが

幸せ一杯に見える夫婦の鴨でした