笹鳴(ささなき)
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茂みの中で
チチチ・・
うぐいすが鳴いています
母親に甘えているのかな
いえいえ~
特訓中かもしれません
春には
毎年恒例の
発表会があるから
そのイベントに向けて
猛烈な特訓中かも?
すてきな声でがんばってね
・・・
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冬の鶯は鳴き方も静か
毎年春になると
美しい鳴き声を聞かせてくれる鶯
そんな鶯も
冬の間は藪伝いに庭垣や木の枝などを
飛び移りながらチャチャッと
舌打ちするように低い声で鳴きます
これを笹鳴といいます
以前は子どもの鶯が
まだ上手に鳴けないから
こんな鳴き方をするのだと言われて
「笹子鳴き」(笹子=鶯の幼鳥)という言葉がありました
実際には大人の鶯も同じように鳴きます
鶯らしい美しい声ではありませんが
この鳴き声を聞くと
厳しい寒さの中にも
春が近づいてきたという
ほっと心やわらぐ思いがするものです
(道行めぐ著「美しい日本語」より)
写真は鶯を写す機会がなかったので
南風のメッセージさんから
お借りしました