その日その時 写真で見る歳時記

気ままに写した写真に気ままな言葉たちの集まり

心根(こころね)

2008年02月03日 | Weblog

 

心根(こころね)

 

***

 

改築工事で

 

大木が切り倒されてゆく

 

電動のこぎりの

 

激しく甲高い音が

 

まるで木の悲鳴に聞こえる

 

やがて根元の木が

 

掘り起こされて

 

根っこが見えてくる

 

鳥や人が親しんだ木も

 

大きく延ばした根っこも

 

容赦なく取り払われた

 

少しだけ悲しい現実だった

 

・・・・

 

***

 

花の咲かない冬の日は・・

心根・・・

心を土壌に見立てる発想は

農耕民族の日本人らしいですね

心根は

時には本性をさしたり

根性や気立てをさしたりしますが

どれも心の深い部分のことです

植物は

根っこさえ枯れなければいつか芽を出します

花を咲かせたり 実を結んだりすることが出来ます

人の心も同じではないでしょうか

心にも花が咲きます

そして・・

枯れてしまうこともあります

そんなときでも

根だけは枯らさないように

土を耕したり 肥やしをあげたりすることが大切です

下へ 下へと丈夫な根を伸ばせば

今度は きっと

前よりもすばらしい花が咲くことでしょう

(山下景子著「美人の日本語」より)

写真は先日見つけたどんぐり

拾おうとしたら根っこが出て

既に地中に根を張っていました

大きくなぁあれっていいながら

そのままにしておきました