如月(きさらぎ)
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ねぇえ~~
久しぶりに・・
疑問符ちらつかせて
きみが聞く
どうして
ハナではなくてハナナなの
いきなりで面食らった
ハナナ?
あぁあ~~ハナナね
しばしの沈黙
それはね~
やがていつものように
納得させられたかな
きみはいつも
新鮮な
どきどきをくれる
素敵な幸せのかたまり
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如月の望月に
言葉の響き 漢字 ともに 美しい言葉
漢字の方は
中国の古い書物に
「二月を如(じょ)となす」という
記述があるからだそうです
語源の方は
諸説ありますが よく言われるのが
寒さが厳しいので衣を更に重ねて着る
「衣更着(きさらぎ)」という意味だという説
現代だと もっとも寒い月ですから
これが当てはまりますね
~願わくは 花の下にて 春死なん
その二月(きさらぎ)の 望月(もちづき)のころ~ 西行
旧暦二月は
今で言う三月半ばから
桜が咲く季節だったのですね
そう思うと 陽気が発達してくるから「衣更着」
草木の芽が張り出すという意味の
「木草張月(きくさはりつき)」が変化したもの
などの説が正しいのかもしれません
願わくは 花を夢見て 春待たむ・・・
新暦の如月の望月には
こんな願いを託しましょう
(山下景子著「美人の日本語」より)
ところで・・ハナナって?
え?あなたも質問ですか(笑)
春に咲くアブラナ科の
黄色い花を「菜の花」と呼んでいますが
その中で花を観賞するのが
ハナナです