振舞水(ふるまいみず)
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小さなひしゃくで
きみが水を撒くと
いつも私はびしょ濡れになる
見ているほうと違うほうに水が飛んでくる
でも一緒に水撒きして
後で食べるスイカは
格別おいしいね
涼しい風が吹いてくる
昔の人はこの風を
極楽のあまり風と
いうんだっよと話すと
極楽ってなぁあに?
あまり風ってなぁあに?
なぁあに?なぁあにの連続で
スイカが食べられない
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誰かのための行動
振舞水(ふるまいみず)
暑さの中
道行く見知らぬ人を思いやって
通行人に大切な水を振舞う・・
これが振舞水(ふるまいみず)
喫茶店などに入って
冷たい水が出てくるとホッとしますが
これも現代版の
振舞水(ふるまいみず)といえるのかも
こんな風習を
当たり前のように受け継いでいるかと思うと
素敵だと思いませんか
ところでこの「振舞う」という言葉
「行動する」「もてなす」の両方の意味で使われます
初めは単に
「行動する」という意味で使われていましたが
いつしか誰かのために行動するときも
「振舞う」というようになりました
どちらの意味が
より一般的になってゆくのか
これからも私たちの行動に
かかっている気がします