病葉(わくらば)
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昨年きみは
紅葉狩りにゆき
赤い葉を「こうよう」と覚えたね
さっそく・だじゃれで~
また「こうよう」といったね
もうすぐまた秋が来るね
一年中赤い葉を見て
こうよう・・こうようといってた
少しだけ恥ずかしかったよ
・・・
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樹木の涙
病葉(わくらば)
秋を待たずに
赤や黄色に
変色してしまっている葉のことを言います
原因は 病気や害虫 暑さや風通しの悪さ
などなどいろいろあります
語源として
別(わ)くる葉が変化したという説
若葉の意味の「わ」と
虫が食らうという意味の「くら」が
くっついたという説
「脇枯るる若葉」からとったという説
などがあります
また 「たまたま」とか「まれ」にという意味の
「古語」に「わくらば」という言葉があり
これと混同したという説もあります
青々と茂っている葉に混じって
ちらほらと見える
赤や黄色の葉は目立ちます
たまに見えるそんな葉を
「わくらば」といったのではないでしょうか
決して健康な状態ではない葉の
最後の精一杯の華やぎ
そんな病葉(わくらば)を
人々はさまざまな思いを重ねて
見つめてきたのでしょうね