虎よ!お前は美しい。美しくて強い。百獣の王は虎だよ。
ネコ科の動物はみな魅力的である。猫を除いて。猫は大嫌いだ。
今年は寅年、寅は虎。
今年こそはと胸をわくわくさせているものがどれほどいることか。
ご存じ南方熊楠に『十二支考』という著作がある。前後2巻。現在は岩波文庫空出ている。
十二支とはえとである。
そのうち第3番目の寅(虎)について薀蓄を述べている。
以下一部を引用する。
虎に関する史話と伝説民俗
(一)名義のこと より
「虎梵名ヴィヤグラ、今のインド語でバグ、南インドのタミル語でビり、ジャワ名マチャム、マレー名リマウ、アラブ名二ムル、英語でタイガーその他欧州諸国大抵これに似 おり、いずれもギリシァやラテンのチグリスに基づく。そのチグリスなる名は古ペルシア語のチグリ(箭)より出で、虎の駛く走るを箭の飛ぶに比べたるに因るならんという 。・・・」
(三)虎と人や他の獣との関係 より
「『大英類典(エンサイクロペシア・ブリタニカ)』第十一版巻二十六に「牝虎は二ないし五、六児を一度に産むが三児が普通だ。、その子を愛すること甚だしく最も注意してこれを守る 、生まれて二年目に早自分で餌を求める、それまで母と一緒にいる、その間母虎の性殊に凶暴で子が乳離れする頃より鹿犢豕等を搏って見せその法を教ゆ、この際猛勢その極 に達する、多分子を激して手練を積ましめるためだろう。さて十分殺戮術を極めた上ならでは子と離れぬ、若い虎は老虎より廻かに物多く殺し一度に三,四牛を殺すことあり 、老虎は一度に一つより多く殺すこと稀で、それも三、四日また七日に一度だ』とある」・・・
他にもインド中国などにおける虎に関する伝承、伝説など古今東西の文献・資料などから得た知識を語って倦むことを知らない。
エンサイクロぺディア・ブリタニカもまだこの頃はもちろん日本語版などないはずである。自身の訳と思われる。
恐るべき博識、博学と言わざるを得ない。
もちろん虎だけではない。十二支である。岩波文庫『十二支考』南方熊楠著 まだ絶版にはなっていないと思う。
一読を薦める。 今年はなんとなくいいことがありそうだ。
私は卯年だけど。
ネコ科の動物はみな魅力的である。猫を除いて。猫は大嫌いだ。
今年は寅年、寅は虎。
今年こそはと胸をわくわくさせているものがどれほどいることか。
ご存じ南方熊楠に『十二支考』という著作がある。前後2巻。現在は岩波文庫空出ている。
十二支とはえとである。
そのうち第3番目の寅(虎)について薀蓄を述べている。
以下一部を引用する。
虎に関する史話と伝説民俗
(一)名義のこと より
「虎梵名ヴィヤグラ、今のインド語でバグ、南インドのタミル語でビり、ジャワ名マチャム、マレー名リマウ、アラブ名二ムル、英語でタイガーその他欧州諸国大抵これに似 おり、いずれもギリシァやラテンのチグリスに基づく。そのチグリスなる名は古ペルシア語のチグリ(箭)より出で、虎の駛く走るを箭の飛ぶに比べたるに因るならんという 。・・・」
(三)虎と人や他の獣との関係 より
「『大英類典(エンサイクロペシア・ブリタニカ)』第十一版巻二十六に「牝虎は二ないし五、六児を一度に産むが三児が普通だ。、その子を愛すること甚だしく最も注意してこれを守る 、生まれて二年目に早自分で餌を求める、それまで母と一緒にいる、その間母虎の性殊に凶暴で子が乳離れする頃より鹿犢豕等を搏って見せその法を教ゆ、この際猛勢その極 に達する、多分子を激して手練を積ましめるためだろう。さて十分殺戮術を極めた上ならでは子と離れぬ、若い虎は老虎より廻かに物多く殺し一度に三,四牛を殺すことあり 、老虎は一度に一つより多く殺すこと稀で、それも三、四日また七日に一度だ』とある」・・・
他にもインド中国などにおける虎に関する伝承、伝説など古今東西の文献・資料などから得た知識を語って倦むことを知らない。
エンサイクロぺディア・ブリタニカもまだこの頃はもちろん日本語版などないはずである。自身の訳と思われる。
恐るべき博識、博学と言わざるを得ない。
もちろん虎だけではない。十二支である。岩波文庫『十二支考』南方熊楠著 まだ絶版にはなっていないと思う。
一読を薦める。 今年はなんとなくいいことがありそうだ。
私は卯年だけど。
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