三流読書人

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ドングリ小屋住人 

「日展」を見る

2013年03月13日 10時55分18秒 | 徒然なるままに

昨日、久しぶりに「日展」を見ようと配偶者とともに大阪市立美術館に行った。
特別の業界なのですね「日展」というのは。会長以下、理事長、審査委員長、審査員、理事、常務理事、評議員、顧問、参事、参与、監事、会員などなど。とまあ思わず笑ってしまうような肩書きの付いた人々が運営しているようです。それぞれの分野にいるのでしょうね。そして並べられているのは殆どがこうした人たちの作品です。肩書きのない人の作品はほんの少しです。洋画などは何十年も時間が止まっているように思えます。日本画の方がまだ気合が入っているように感じました。彫刻も良かったように思いました。工芸の陶芸などは大きくなければだめのようです。金魚か鯉でも飼うのでしょう。
別室の「楽しい根付」という展示が面白かった。神戸に住んだスイス人U.A.カザールという人が大正初年から戦前にかけて集めた根付を展示していましたが、これが大変面白く感動しました。手のひらに乗るほどの小さな世界に多彩な発想と精緻な細工、見事なものでした。よく日本に残してくれました。
午後、大阪城公園に梅の花を見にゆきました。花はもう終わりに近くさびしい木もありましたが見事なものです。素晴らしい青空です。桜の花見のような宴会がなくてよかったです。