チャレンジ

楽しく、自然体で生活しながら、チャレンジし、感じ続ける記録です。

眠れない夜はボサノバ

2008-10-16 23:57:13 | 身近な出来事
眠れない夜はYoutubeでお気に入りの曲を探して歌う。

昨日は『夏をあきらめて』から始めたい感じだった。
この曲は季節に関わり無く年中歌っている。メロディーがとても好きだし、少しだけエッチな感じのする歌詞がとても気に入っている。
歌詞を理解して感情をこめて歌おうとするが、途中からメロディーに流されて歌詞を考えずに歌ってしまう。そもそも歌詞の内容をちゃんと理解できていない。理解しようとしても想像力が働かなくて理解できない。

波音が響けば雨音が近づく
二人で思い切り遊ぶはずの On the beach
きっと誰かが恋に破れ
噂のタネに邪魔する
君の身体も濡れたまま
乾く間もなくて
胸元が揺れたらしずくが砂に舞い
言葉も無いままに あきらめの夏

Darlin' can't you see ?
I'll try to make it shine
Darlin' be with me !
Let's get to be so fine

潮風が騒げばやがて雨の合図
悔しげな彼女とかけこむ Pacific hotel
うらめしげにガラスごしに
背中で見てる渚よ
腰のあたりまで切れ込む
水着も見れない
熱めのお茶を飲み意味シンなシャワーで
恋人も泣いてる あきらめの夏

Darlin' can't you see ?
I'll try to make it shine
Darlin' be with me !
Let's get to be so fine

岩陰にまぼろしが見えりゃ虹が出る
江ノ島が遠くにボンヤリ寝てる
このまま君と あきらめの夏

桑田佳祐に尋ねられるのならどんな気持ちでこの詩を書いたのか聞いてみたい。それを聞けば歌詞の内容は理解できそうな気がする。

桑田佳祐といえば、彼が歌っている『夜空のムコウ』もすごくいい。個人的にはスガシカオよりも桑田のものが好き。桑田バージョンで『夜空ノムコウ』を歌った。

稲垣潤一の『ロングバージョン』にたまたま巡りあったことも昨日の収穫。
「カラオケで女性を相手にしんみりと歌いたいかな」という紹介がYoutubeにあった。まさにそんな感じ。
そういうシチュエーションがあるのかどうかわからないけれど、それを想定して練習をした。

ボイストレーニングを始めてもうすぐ3年目になるけれど、その効果かな、高音が伸び、音の支えがずいぶんきくようになってきた。

ボサノバ的なリズムって好きだな。八神純子の『思い出は美しすぎて』もすごく好きだし。眠れない夜にはピッタリ。

歌っていると感情が高ぶってますます眠れなくなってくる。

ピュアな感覚

2008-10-15 23:33:52 | 覚えておきたい考え
「私の胸の辺りにある感情が、何かに埋もれている感じで、そこに何があるのかが聞き取れない。」
このように答えているとき私の頭の中には昨日のニュースで知った「中国太湖参のシラウオがホルムアルデヒド漬けされたためにその食感がゴムのようだった」というそのシラウオのイメージがあった。

そう、私の感情は本来あるべきでないものに覆われて、本来の姿、感覚とは違うところにあるのだ。

「あなたが今一番いってみたいと思う場所はどこですか?」という質問をもらってから私の感情が開いてきた。

「霧ケ峰に行きたい」と答える。

「今あなたは霧が峰にいると想像してみてください。そこにたつとどんなかんじがしますか?」とたずねられた。

「ここはとても静かな場所。私は風が流れる音を聞いている。雲が流れる音を聞いている。」
「私の周囲でおきていることに意識が向いているという。そこと繋がっている感じがする。」
「私の感覚、意識がピュアになっていく感じがする」

質問によって私の中にあるものが呼び起こされていく。これは今朝のコーチングでの体験。

私の中にあるものはピュアな感覚。ピュアなものが好き。ピュアなものを追い求めている。チャレンジすることが好きなのも、そこに私自身をピュアにさせるものがあるから。

ドイツ、ベルギーに来て2年が過ぎ、ベルギーの仕事を始めて1年が過ぎ、私の中で外部から受ける刺激が減ってきていたのだと思う。別の言い方をすれば、これまでは外からの刺激で、私自身のピュアな感覚を継続できていたものが、最近は外からの刺激だけでは私自身のピュアな感覚が呼び起こされない状態になっているのだと思う。

私が私自身の力で自分自身のピュアな感覚をいつもアクティブにしておくことが大切。そんなことに気付かされた。

感じる心

2008-10-14 23:32:33 | 身近な出来事
「私の中にあるもの」、私の価値観であったり、私の本質であったり、私らしいもの、そんなものを見つけようとしていた。

先週の木曜日から探しているけれどなかなか見つからない。
見つけようと思いながら先延ばしにしてしまう。

「私はこういう人」と決め付けるようなことをしたくないのかもしれない。
本当はもう見つけているんだけれど、それに満足していなかったり、誇れるようなものがないからそれを見ないようにしているのかもしれない。

私の「感じる心」も先週後半から少し感度が鈍っている感じもする。心電図でたとえると上下に描く波形がとても小さい範囲で中心線から上下に動いている感じがする。
これについては思い当たることがない。体調が悪かったことも少し影響しているかもしれないけれど、それだけではない気もする。

こういう時は、じっと我慢して待つしかない。あきらめさえしなければ必ず求めている答えはみつかるし「感じる心」はなにかをきっかけにして必ず元に戻る。

私の場合、人との出会いがこのきっかけになることが多い。
素敵な人に出会うと好奇心が膨らんで「感じる心」が活発に動き出すことを知っている。

今日からまた語学の勉強をするために学校に通い始めた。ここではとてもユニークな先生に会い、少し私の「感じる心」の針が触れたように思ったが十分ではなかったようだ。

体調は回復傾向にあるから、今週なにかが起きることを期待したい。

休むかどうか悩むところ

2008-10-13 23:15:34 | 身近な出来事
少し頭が重たい。こめかみのあたりは強く抑えられたような違和感というか痛さを感じる。のどもつまったような感じがある。身体も少しほてっている感じがする。

昨日のソフトボール大会は午前中風が冷たかったから、ときどきぶるぶるっと身体が寒さで震えたから、かぜをひいたのかもしれない。

「ラッキー!仕事休んじゃえ」とできるのらな嬉しい。

みんなが働いているときにベットのなかでごろごろするのはわりと好き。
体調がよければ寝るのはもったいないから寝ていられないけど、体調が悪いとおきているのがしんどいからベットの中でごろごろしていられる。

かぜは毎年ひくけれど、たまたま週末に体調が悪くなる。だから平日に仕事を休んでごろごろしていた記憶はもうずいぶん昔のものになる。

明日休んだらいろんな人に迷惑をかけるだろうなと思う。でも、体調が悪いのならきっとみんなは「しかたないなあ」と納得してくれるだろう。

前回ドイツに赴任していたころに風邪をひいて、鼻水をたらしながら、せきもごほごほいいながら仕事をしたことがあった。周囲のドイツ人は心配半分驚き半分で「なぜそんな体調で仕事にくるの?」「休むのが当たり前よ!」といっていた。
確かにドイツのオフィスではせきをしながら仕事をしているような人はいない。

今日は早く寝よう。

最後のソフトボール大会

2008-10-12 23:36:49 | 身近な出来事
今日はデュッセルドルフ日本人会のソフトボール大会。80チームくらいが参加した盛大な大会となった。

私の組織からも2チームが参加し、2試合の予選の後、勝ち点と得失点差で上位の20チームが進む決勝戦に1チームが総合2位で進んだ。

勝つことも今回のチームの目標にあった。8月中旬から毎週土曜日に練習を続けてきた。一方でゲームを楽しむこともこのチームの大切な目標。声援の中にも冗談が絶えない。

決勝戦に進んだチームは決勝でも勝ち3勝で今回のソフトボール大会を終え、得失点差で最終的に5位になった。

最後に今大会を最後に日本に帰国するメンバーの胴上げをした。これまでキャプテンとしてプレーの中で大活躍するだけでなく、メンバーの起用できめ細かな配慮をしてきた人。またチーム一番のムードメーカー。

胴上げをとても喜んでくれたことがすごく嬉しかった。そして気持ちよく胴上げをできたことが私にとってもすごく嬉しかった。

途中から素晴らしい天気にも恵まれてとても感動的な一日を過ごせた。私もそんなに遠くない将来に最後のソフトボール大会を迎える。
今日みたいな素敵な日になるといいな。



ワインに浸る

2008-10-11 23:02:26 | 身近な出来事
ぶどう畑を歩いた後にワインの試飲会&食事会を行う旅に参加した。
デュッセルドルフ総領事が提案し、日本人のボランティアが企画アレンジしたもの。
総領事はソムリエの資格を持っているほどのワイン通。旅行を企画された方はプロのガイド、旅行に同行し通訳をされたかたもプロ通訳並みのスキルをもっている人。旅行会社が手配するようなツアーよりも豪華な旅。

行き先はデュッセルドルフから南に一時間ほど走ったところにあるライン川沿いの街ケーニヒスウインター。ぶどう畑はこの町の南側のライン川に面した斜面にあった。ここはドイツの北限のワイン産地で、世界的にも北限のワイン産地とのこと。



ブドウ畑に到着すると、そこにあるレストランで”フェーダーバイザー”というこの時期にしか飲めないワインになる前のぶどうを原料にした飲み物を飲んだ。



ぶどうジュース?と言わない理由は、味はどちらかというとりんごジュースと表現したほうがしっくりいく感じということと、これはジュースではなくてアルコールが入っているから。
一緒に旅に参加した人の中には顔が赤くなっている人もいた。

ぶどう畑は山の斜面にあるため散歩といっても体力の無い人にはきついコースだった。ただ、天気がよくてまた景色が素晴らしいため「疲れた!」とかいいながらもみんな楽しそうに歩いている。
山には糖度を上げるために、冬になるまで収穫しないぶどうも残されていた。



ぶどう畑を散歩した後いよいよここのぶどう畑から作られたワインを、ケーニヒスウインターにあるぶどう畑のオーナーが経営するレストランで試飲する。

辛口の軽めのリースリングのワインからスタートし、少しコクのあるワインや少し甘めのワインなどを飲み、最後にリースリングのベーレンアウスレーゼで試飲会は終わった。
試飲といっても毎回グラスには100CC位のワインが注がれ、それを全部飲んだし、途中で少しおかわりももらったからワインボトル一本分位飲んだかな。

一緒に参加した日本人の人達とワインについての楽しい話をし、3時間ほどかけて食事をしながらのワインだから酔った感じはほとんどない。

ワインの好きな人達だからこれまでにいろいろな産地を訪れている人もいた。ボルドーのシャトー巡りと、そこに泊まって食べる食事とワインが最高らしい。
ボルドーに行きたくなった。

「せっかくだからみんなでこの近くのローレライの歌を歌おう」ということになり、日本語で歌ったところ、歌い終わった後で近くのドイツ人のグループがドイツ語で同じ歌を歌ったくれた。ドイツならではのとても楽しい時間。

最後に気に入ったワインを4本購入し楽しい旅を終えた。
こんばんはワインの夢がみられるといいな。

オフィスでの誕生日

2008-10-10 23:44:10 | 身近な出来事
今日はチームメンバーのベーレの40歳の誕生日。

チームメンバーのクリスが『40』と書かれた風船をベーレがオフィスに来る前に準備しベーレの机の周りに飾った。



午後3時になるとチームメンバー全員でベーレの誕生日をシャンペンで祝った。会議室の扉は閉じていないから、その前を通りがかった他の社員もシャンペンを飲んで誕生日を祝う。
ドイツやベルギーでは、誕生日の日にケーキやお菓子を誕生日の人がオフィスに持ってきて、チームメンバーに振舞う習慣がある。
ベーレが持ってきたのはティラミス。
ベルギー人の作るものはやはり美味しい。

誕生日にケーキやお菓子を持ってくるのは女性だけでなく男性も同じ。お店のものを買ってくる人もいるけれど、自分で焼いたケーキを持ってくる人も多い。因みに私は前回の誕生日にクッキーを焼いていったところ結構評判がよかった。

シャンペンが入るともう仕事をする気にならないのか、今日は16時をすぎるとほとんどのメンバーが帰宅した。私もこのBlogを書き終えたらドイツに戻る。

おきまりの一日

2008-10-09 04:47:44 | 身近な出来事
アパートの近くの『Hungry Henrietta』で夕食をとった。
ここでの食事は何を頼んでも美味しいものが出てくることを知っているから、いつも迷わず『その日のメニュー』をオーダーする。

念のために料理の内容を確認するものの、これは私がどうしても食べたられない食材がないかどうかの確認のため。
そして料理の注文とともにお決まりの白のハウスワインを注文する。

心地よい笑顔とともにワインはすぐに運ばれてくる。

テーブルの上には茶褐色の小粒のオリーブの小皿が置かれている。
白ワインを飲みながら、この小粒のオリーブをつっつくのもいつものお決まり。
その間に胚芽入りのパンと無塩バターがテーブルに運ばれてくる。

ここのパンがまたとても美味しい。無塩バターにとてもあっているし、白ワインとオリーブとの組み合わせでとても幸せな気分が盛り上がってくる。

今日のメニューは鳥の白身の炒め物がフレッシュなサラダの上に盛られたものだった。
もともとくせの無い食材ではあるけれど、さっぱりとしてそれでいていい感じで炒められているから味にこくがある。
一緒に運ばれてきたジャガイモのスライス炒め物も料理に合っている。

料理の途中で赤のハウスワインを注文するのもここでのお決まり食事。
料理が肉でも魚でも関係無い、2杯目のワインは必ず赤ワイン。

私の目の前の席に誰かがいてくれたらもっと楽しい食事なんだろうけれど、1人でも結構楽しく食事をしている。赤ワインのグラスの中身を半分くらい飲んだら少し酔っ払いのできあがり。

そして食事が終わるころには全てのグラスを飲み干す。
食欲をおさえきれなくなれば、この後にデザートを注文するが、今日は注文しなかった。

心地よい酔い加減で徒歩2~3分のところにあるアパートに戻る。
アパートの部屋は4階(日本式の5階)。酔っ払っていようがいまいが最近はいつもエレベーターで部屋に上がる。

このエレベーターはとっても遅い。本当に遅い。階段であがるのとほとんど変わらないくらい遅い。

少し飲んだときの私はエレベーターの中でネクタイをはずし、シャツのボタンをはずす。4階に着くころにはシャツのボタンは全て外れていて、スーツの上着を着て、一方でネクタイははずされ、シャツのボタンも全て外れた変なやつがエレベーターからでてくる。

チャレンジをしたことはないけれど、やろうと思えば、エレベーターに乗っている間に上着もシャツもズボンも全て脱ぐところまでできると思う。靴下も靴もアンダーウエアも全て脱げると思う。
いつかやってやろう。

いろんなことがあった一日だけど、ばかなことを考えていると何の違いもないいつものおきまりの一日になる。

チャーミングな人

2008-10-08 04:44:29 | 覚えておきたい考え


ドイツでも経験するしベルギーでも経験する。
日本ではこんなに経験することはなかった。

年をとったから?
自分自身が変化しているの?

それもあると思う。

でもそれよりも、ドイツやベルギーでは大切なこと、だから経験することが多いのかもしれない。

人のエモーショナルな部分に響くこと。人を動かそう、人に動いてもらいたいと思った時にはエモーショナルな部分に響かせることがとても大切。

日本ではそれが仕事だから、それをやることが当たり前みたいな感覚で人に指示をしたりお願いすることが当たり前なように思う。
ドイツやベルギーにもちろんそれはある。だけれどそれだけでは人は十分に動いてくれないように思う。

人のエモーショナルな部分に響くようなコミュニケーションがとっても大切。

そのようなコミュニケーションで接してもらうことが良くある。
昨日もあったな。

言葉だけでなく、その奥から伝わってくる優しさや暖かさ、人をつつみこむような大きな笑顔。体や姿勢、体の動きから伝わってくる親近感。声の大きさ、声のはり、そしてリズムやテンポ。
それらは計算されたものではないと思う。経験から必要とされて身に着けてきた自然なもの。

こちらのリーダーにとっては絶対に必要なもの。これがないと人を動かすことはできない。

私のことばでいうとチャーム。チャーミングでなければ、全てがそうでなくてもいいけれど、チャーミングな部分を持っていないとリーダーは務まらない。

チャーミングな人って好きだな女性も男性も。

南仏の女性の香り

2008-10-07 23:09:31 | 身近な出来事
南ドイツの旅行を終えた後、月曜日にドイツで仕事をし火曜からベルギーに戻った。ベルギーアントワープでのいつも通りの生活が始まった。

仕事を終えてアパートの近くスーパーで買い物。今日は家で夕食を作ることにした。
今晩の夕食に決まっていたのは、最近はまっているルッコラにパルメザンチーズをスライスしバルサミコソースをかけたサラダ。
メインは肉が食べたかったんだけれど食欲をそそる肉が見つからなかったのでバーベキュー用に調理された海老を買った。
フランスのロゼワインのハーフボトルも買った。

アパートに帰って早速調理。といってもルッコラをサラダ皿に移しその上にパルメザンチーズを切ってのせる、そしてバルサミコソースをかければサラダはできあがり。
サラダを作りながらフライパンで海老をいためる。これもただ炒めるだけで味付けはしないからすぐに出来上がり。
ロゼワインの栓を抜き1人での食事が始まる。

音楽はジャズの専門局クルーズFM。今晩も心地よい曲が流れている。
1人の食事は寂しいから家で食べるのは本当は好きではないんだけれど、今日はこれが快適な感じ。

食卓には今回の旅行で立ち寄ったフランスストラスブールで買った紫色のろうそくが瞬いている。

食事が終わったあとで紫色のろうそくに香りを嗅いでみる。すごくいいラベンダーの香りがする。気持ちが落ち着くとともに体の疲れ頭の疲れが癒されるよう。
ありきたりだけれどラベンダーのろうそくはロクシタンのもの。旅行中にいろいろと探し、結局このろうそくが一番ぴんときた。

それにしても素晴らしい香り。この香りを届けられないのがとても残念。
せめて写真だけでも届けたい。こんな感じ。


南仏の香りがするな。

美しい女性のような香りがするな。

ドイツ人やベルギー人の女性ではなくて、やっぱり南仏の女性の香り。
勝手な想像だけれど。


美しいドイツ

2008-10-06 13:54:36 | 旅に出て
ドイツには美しい場所が数多くあることを今回の旅で再発見した。
旅の最後に訪れたヴュルツブルグのレジデンス(司教たちの住居)は世界遺産に登録されている素晴らしい建物。外観も素晴らしいし、内装、庭も素晴らしい。





この建物は第二次世界大戦時に大きな被害にあっている。被害を受けた当時の写真や修復の写真も展示されていた。
廃墟からここまで修復されたこと、その目に見えているものにすごく感動したし、同時に戦争で破壊されたものを以前と同じように直すという人の思い、エネルギーに感動した。ドイツにはこんな場所がそこらじゅうにある。

建物だけでなく自然にしてもそう。ドイツの森の多くは人工林。1990年代半ばには酸性雨の被害で一時期多くの森が枯れていたことを思いだす。ドイツの高速道路アウトバーンを走っていると、道路の脇に枯れた森が広がっていた。
今回はこのような森を全く見ることが無かった。

芸術にも感動した。ローテンブルグ近くのロマンティツク街道沿いのクレクリンゲンという小さな街のヘルゴット教会には15世紀のドイツを代表する彫刻家リーメンシュナイダーの木彫がある。

『マリアの昇天』が表現されたものでとても美しい。特にマリアの表情、重なり合った手が美しい。


時間はさかのぼるが、ローテンブルグの街の美しさに今回初めて気づいた。ここに来たのはもう10回を超えるというのに、今回初めて発見することに不思議な感じがする。


南ドイツのたび

2008-10-05 13:41:54 | 旅に出て
昨日土曜日に訪れたところ。

フュッセンのノイシュワンシュタイン城


紅葉はこんな感じ


ウルムの世界一高い塔を持つ教会


ぬいぐるみシュタイフ社のミュージアム


ローテンブルグの城壁内とクリスマスマーケット


じっくりと滞在型で旅をするのもいいけれど、いろいろなものを見たいと思うと駆け足になる。

ボーデン湖近くからフュッセンに向かう途中で今年初めての雪に出会った。

ロゼワインを楽しむ時間

2008-10-04 04:32:31 | 旅に出て
この街を始めて訪れたのは14年前、友人夫婦とともにスイスからの帰りに立ち寄った。ボーデン湖のほとり、丘の上にあるホテル、部屋の窓から湖がとても美しく見えた。夜の食事はホテルのレストラン。テーブルからも湖が見渡せた。訪れたのが8月だったから夕食をとっている間に太陽が湖の向こう側にあるアルプスの後ろ側にゆっくりと沈んでいく姿を見ることができた。


夕日を見ながら飲むワインが素晴らしく美味しかった。普段レストランで注文することがなかったロゼワイン、それもここメアスブルグで育ってここで醸造されたワイン。
ロゼワインがこんなに美味しいと感じたことがなかった。

それ以来私にとってここメアスブルグは美味しいロゼワインが飲める場所として記憶に強く留まった。

ここに来たのは今回で4回目。今回はこの街にホテルをとることができなかったので、ロゼワインを買うためだけにこの街にやってきた。インターネットでいつでも何でも買うことができる時代になってもメアスブルグのワインはインターネットで購入することができない。手間がかかるメールオーダーのプロセスを避けたいのならばとにかくここに来て買って帰る以外方法はないようだ。

今回も12本のワインを購入した。ワインを買うことはとても楽しい。ワインそのものの香りや味を楽しんでいることを想像してワクワクできるし、そしてワインを誰かと飲むその時間、空間を想像しながらワクワクすることができる。

ワインを買うことができて少し気持ちが安らいだ。今回の旅の中の一つのとても大切な目的を果たすことができた安堵感がやってきた。

今日訪れたとても美しいストラスブールの街並みやフライブルグの教会を思い出しながら、まだ楽しんでいないメアスブルグのロゼワインを楽しんでいるそんな夢が今晩見られるといいな。

裸を楽しむ

2008-10-03 14:59:05 | 気づき
裸に慣れてきたんだと思う。人の裸を見るのも自分の裸をさらけだすのも。
そして裸はとても自然。
自分の裸に自信があるか?と聞かれると「ある」とは言えないけれど、トレーニングの成果もあって少しはいい身体になっていきた。東山紀之とは比べようがないけれど、私は芸能人ではないのでまあ十分だろうという感じ。

前置きがながくなったが、この話は今回の旅と関係がある。
ゴールデンオクトーバーを楽しむために旅にでかけた。最初の目的地はドイツ南西部にある温泉保養地バーデンバーデン


私の住むデュッセルドルフから380km、3時間ちょっとのドライブで着いた。ガイドブックによるとここバーデンバーデンはローマ時代にさかのぼる歴史があるらしい。街にはカラカラ浴場とフリードリヒス浴場という2つの大浴場がある。カラカラ浴場の名前はローマのカラカラ帝が湯治にきたことに由来する。カラカラ浴場は水着をつけて楽しむ温泉プールになっていて日本の温泉の感覚とは少し違っている。ここには過去3度訪れており温泉プールだと思えばそれなりに楽しいけれど、日本の温泉のような楽しさを味わうことを期待していると、期待を大きくはずされる。

今回はより日本に近い温泉を楽しむために、そして裸を楽しむためにフリードリヒス浴場に行った。ここは日本のように裸で入る温泉。そしてこの温泉は曜日によって混浴の日と男女別々に入浴する日があって木曜日だけが別々に入る日になっている。ただ、木曜日であっても館内中央部の大天蓋のある浴場は混浴になっている。

フリードリヒス浴場を訪れた昨日木曜日は男女別々に入浴する日だったので、男性の浴場を楽しんだ後、大天蓋のある浴場に混浴を楽しみにいった。
期待通り、男性だけでなく女性の入浴客もきていて混浴の時間を楽しんだ。
とてもゆったりとした美しい空間にいる裸の男女。すごくいい感じ。

自分自身の裸をさらすこと、裸の空間で自然でいられることはとても大切なこと。
それは実際の裸体であっても心であっても同じ。
長年ひっかかっていたことが一つ実現できたことを喜びながら裸の時間を楽しんだ。

黄色いクマぬいぐるみ

2008-10-02 07:48:03 | 何気ない時間
黄色いクマのぬいぐるみ。

大きさは小学生の胸にすっぽりと収まるくらい。小さくもなく大きすぎることもなく、だっこをすればクマの背中のところで丁度両手を握ることができた。

名前は『クマちゃん』。とてもシンプルだ。

座っているポーズかな。
足も手も前を向いている。くまが歩くみたいに両手と両足をつかってたたせてみようとすると頭が床にくっついてしまう。頭がとても大きいクマ。

目は黒。真ん丸い目。十円玉くらいの大きさで表面が輝いている。
鼻も黒。真ん丸いボールのような鼻。素材は毛糸。

鼻は顔が少しでっぱったところについている。でっぱっているところは全体が白い色。その白いところの鼻の下に赤いベロがついている。

いつも何かの服を着ていた。夏と冬で服が変わっていたように思う。赤い毛糸であんだ、前にポケットがある服をよく着ていた。服の中がよく思い出せない。
おへそはあったのかな?

夜寝るときはいつも一緒に寝た。泊まりで旅行に行くときはいつも一緒。車での旅行も電車の旅行も。

クマ離れが始まったのはいつ頃だっただろうか、中学生のころもまだ私の近くにクマちゃんはいた。
クマ離れの決意をしたわけではなかったと思うが、次第にクマ離れしていった。犬が家にやってきたころだろうか。恋愛と関係があったかもしれない。高校生になって彼女ができたころには私の中に占めるクマちゃんの比率はかなり下がっていた。

そのころクマちゃんはたんすの上に座って私のことを見ていた。
クマちゃんの方を見ると、いつも黒い真ん丸い目で私のことを優しくみてくれているような記憶がある。

ドイツにクマちゃんはいない。日本の家にもいない。実家にもいない。
クマちゃんはもういない。

「もう古くなったから処分してていい?」と実家に帰るたびに母親に聞かれていた。「考えとく」と私は答えにならない返事をする。
ある時クマちゃんがなくなっていることに気がついた。でもどうしたのかは聞かなかった。聞けなかった。

今日から旅行にでかける。旅行の準備をしていると時々クマちゃんのことを思い出す。「忘れずに持っていかなきゃ」といつも感じていた記憶が。